アスカと結婚する前に、聞いてもらいたい事があるんだ。
かなりの勢いで聞き流されそうな話もするけど、僕の本音を知っておいて欲しい。
お腹出して寝るのは身体に悪いよ、
出勤の10分前に起きるのも禁止。
ご飯は美味しく作るから、好き嫌いしないで残さず食べて。
アスカはいつも奇麗だけど、お化粧の準備で遅刻するのはやめてね。
出来る範囲で構わないけど、最近冬月先生が本気で怖いんだ。
忘れて欲しくない、エヴァに乗ることのできなくなった君にも、
とびきりの幸せを享受できるとびきりの力があるってことを。
アスカには、
アスカにしかできない事もあるから、
僕はそれ以外は口出ししないで、黙ってアスカについてくよ。
アスカのお母さんと、僕の親と、どちらももう会えないけれど、たまには思い出すようにしよう。
姑小姑も少し憧れたけど、無いものねだりはよくないね。
形の無いお墓でも、せめて時々は御参りに行こう。
ところで、人の陰口言うのは禁止。悪し様に罵倒するのはもっと禁止。
それからつまんない嫉妬も禁止。
僕は浮気はしない、そんなにモテ無い、アスカが疑ってた様なことは全部言いがかりだから。
でも、女の子の友達が遊びにきても、突然襲い掛かったりしないで。アスカの敵じゃないんだし。
だから、アスカも浮気はしないでね。
幸福は二人で育てるもので、どちらかが苦労して
つくろうってものではないはず。多分。
僕はアスカの処へ、全部を捨てて行くよ。
もう帰る場所は無いと思ってる。
これからアスカが僕の家だ。
子供が育って年をとって、僕より先に死んだりしないで。
例えばわずか一日でもいい、絶対に僕より先に死んだりしないで。
何もいらないから、僕の手を握って、
涙のしずくを、ふたつ以上こぼして。
アスカのお陰で悪い人生じゃなかったと、僕が言うから。
必ず言うから。
忘れられそうだから言っておくね。僕の好きな女性は、愛する人は生涯アスカひとり。
やっぱり忘れられそうだからもう一度。僕の愛する人は、あれほど殺したいほどに憎みあったけど、
やっぱり生涯アスカただひとり。
最終更新:2007年06月04日 12:52