題名不明(ファザコンじゃないLAS娘・ちょいエロ)

うちのパパとママはものすごく仲がいい。
よく家に遊びに来るミサトさんは昔はケンカばっかでさー、と話していたが確実にウソだ。
ご飯の時はいつも両方あーんとかしてるし、お昼寝の時も膝枕してるし、寝るときも一つのベッドで寝ている。

友達は親が仲いいって良いじゃない。と言ってくれる。別にパパとママが嫌いな訳じゃない、むしろ好きだけど……。

 

「あ、アスカぁぁぁあ!!」
「シンジ、らめぇぇぇ!私、壊れひゃうぅぅぅっ!!」

 

「おねーちゃん、ぱぱとまま、なにしてるのー?」

「……プロレス中よ」
「ぷろれしゅー?」

「プロレスね。よし、晩御飯作っちゃおうか」

「ぼく、はんばーくたべたーい」

 

毎晩、発情するのはやめてほしい碇ミライ14歳でした。

 

本当にあのバカップル夫婦には、ほとほと困らされる。ほぼ毎晩、あんな状態だから料理の腕も上がる上がる。
いやー、父親譲りだわ。なんてママが呑気に言うから、てめぇらが毎晩ズコバコしてるからだろうがぁぁぁぁ、と暴れ狂ったのも今ではいい思い出だ。ここら辺はアスカ譲りだね。と、ぼろぼろになった家具を片付けていたパパが言っていたっけか。

 

正直、あの両親を恥じている訳ではない。ミサトさんからはエヴァのこと、二人が出会ったこと、サードインパクトのこと、全て聞いた。

ようやくあの二人は幸せになれたのよ。ミサトさんはそう言っていた。話だけで想像しかできないけど、私もそう思えた。だったら、その幸せな二人から産まれた私はもっと幸せではないか。
何不自由なく生活して、両親から精一杯の愛を受けてきた。それを恥じることはない。むしろ私はそれを誇れる。この二人が両親で私は幸せだと。


といつの間にか、家に着いていた。物事を深く考えるのが私の癖らしい。それでいて最終的にポジティブな結果に行き着く。
アスカとシンちゃんを足せばこんな考えが出来るのねー、とミサトさんが感心してたっけ。

 

370 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2008/07/09(水) 10:25:30 ID:???
『HAPPY birthday!!』


何事か。入った途端、クラッカー鳴らされるわ、リビングにはドデカいケーキがあるわ。…ん、ハッピーバースデー?


「今日は、ミライの誕生日でしょ」
ああ、すっかり忘れてた。誕生日じゃん、今日。
ふと前を見ると、幸せそうに笑うパパとママと弟。
お誕生日おめでとう。

再度、言われたその言葉が何故か心に染み渡る。心に溢れたなにかが目から零れる。
「……ありがとう。」
悲しみの涙じゃない、これは幸せの雫だ。

ほら、例えバカップルでも甘えん坊でもエロスでも、二人は私の大好きなパパとママだ。いつまでも誇れる、たいせつな、大切な。

 

 

「…ところで、台所に白濁液がこぼれているのは何故でしょうか?」

「あ、シンジが悪いのよ!?いきなり背後から襲ってくるから…」

「アスカこそ裸エプロンで僕を誘惑するからじゃないか!!」

 

…訂正。やっぱり恥だ。

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最終更新:2009年03月27日 07:38
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