| キャスター | ゼネラルリソース系列の報道機関では、 |
| 現在、放送内容について | |
| キーワード検閲が配信システムに | |
| 組み込まれたとの発表がありました。 | |
| このような大規模な報道規制が、 | |
| 施行されるのは初めての事です。 | |
| 現在この番組は、独立系パーソナル・ | |
| ベースの放送局からお送りしています。 | |
| それではここで、我々が独自に傍受した | |
| 映像を無検閲でご覧いただきます。 |
| (ウロボロス) | 我々の決起を……多くの人々は、 |
| まだ誤解している事だろう。 | |
| 確かに現時点で人々が目にしているモノは、 | |
| 人類にとってお馴染みの | |
| 殺し合いに過ぎないからだ。 | |
| ただ……これだけは言っておこう。 | |
| ゼネラルリソース、ニューコム、 | |
| UPEOといった組織が保持している軍隊と | |
| たった今も行われている交戦は、 | |
| 我々が望む革命にとって入口。 | |
| ……そう。 | |
| 我々にとって真実の敵とは、 | |
| ゼネラルリソース、ニューコム、 | |
| ましてUPEOなどといった権力ではない。 | |
| この革命が完成する時、 | |
| 我々が──いや、人類全体が掴むモノは | |
| このような権力ではない! |
| ディジョン | 我々にとって、この攻撃は必然である。 |
| 肉体という呪縛にしがみついた | |
| 物欲の支配する世界。 | |
| 合弁型巨大多国籍企業の経済力が、 | |
| 政治や司法制度といった | |
| 旧世代の権力構造を凌駕していった時点で、 | |
| 我々は目覚めるべきだった。 | |
| しかし、我々に肉体がある限り、 | |
| 物欲からの支配を拒絶するのは | |
| 難しいのもまた事実である。 | |
| そう……肉体という越えがたい境界によって | |
| 維持される我々の生命は、 | |
| 常に欲によって縛られているからだ。 | |
| ──食欲、性欲、睡眠への欲。 | |
| これら生命を維持する為に | |
| 必要な最低限のモノですら、 | |
| 貨幣によって手に入れねばならない。 | |
| 我々人類は、未だかつて一度も | |
| この呪縛から完全に解放された事は | |
| ない事からもわかるはずだ。 | |
| ──人類の限界とは、 | |
| あまたの欲望に縛られた肉体なのだ! |
| キャスター | ──この声明は、 |
| ウロボロスと名乗る組織から | |
| 出されたものです。 | |
| このウロボスに関して、 | |
| 詳細な情報はわかっていませんが、 | |
| ゼンラルリソース、ニューコム、 | |
| UPEOに所属していた隊員が | |
| 多数参加しているという情報が | |
| 入ってきています。 | |
| 彼らは全人類のコンピュータを使った | |
| データ化を要求しており、 | |
| 首謀者の中には既に電脳化(サブリメーション)した者もいると | |
| 言われています。 | |
| クーデターの参加者たちのリストも、 | |
| 電脳空間(スフィア)で公開されています。 | |
| ご覧のように、各部隊から | |
| エリート社員が参加しているようです。 | |
| 中でもニューコム側からの参加者が多く、 | |
| 特徴としては、 | |
| 革新的な実験の被験者リストにも | |
| 名前が挙がっている人が多いようです。 | |
| 実際に彼らが肉体を捨てて | |
| 電脳化(サブリメーション)しているのか、詳細は不明ですが、 | |
| このテロ集団の目的は、 | |
| ハッキリしてきました。 |
| フィー | 今のニュース……ウロボロスって、 |
| 姉さんの言ってた奴なの? | |
| まさか本当に、こんな事始めるなんて……。 | |
| 確かに私もニューコムだけじゃなくて、 | |
| ゼネラルもUPEOだって | |
| 信じられないけど……。 | |
| だからって、こんなテロもどきの戦いで | |
| この世界が、歴史が本気で変わるとでも | |
| 思ってるの!? | |
| ──馬鹿みたい! | |
| 私、姉さんと一緒にいたかったから | |
| ここに残ってたのに……。 | |
| 私、必ず彼女を連れ戻すつもり。 | |
| あなたにも助けてほしい。 | |
| きっとわかってくれるって | |
| 今でも信じてる。 |
| クーデターが起きてしまった以上、 |
| 我々ニューコムはゼネラルリソースと戦う前に |
| クーデターを起こしたウロボロスを叩きます。 |
| 空中空母から出撃したウロボロスの戦闘機を |
| すべて撃墜してください。 |
| お願い……姉さんを見つけて。 | |
| 行きます! |
| CLEARED FOR TAKE OFF |
| ENGAGE |
| FIONA | 後ろに気をつけて! |
| FIONA | ウロボロスの中枢である |
| 空中空母スフィルナが出現。 | |
| 全力でこれを破壊してください! |
| UPDATE TAREGET |
| ※二次ターゲット(スフィルナ)出現 |
| FIONA | あれがスフィルナ……。 |
| なんて大きさ! |
| FIONA | ……くっ、歯が立たない! |
| FIONA | 姉さん……お願いっ! |
| 戻ってきて! |
| FIONA | くっ……待って! 姉さん! |
| TO BE CONTINUED |
| FIONA | もう一息かもしれないのに……逃げられた! |
| FIONA | あそこに……姉さんが! |
| ウロボロスの戦力を低下させる事に成功しました。 |
| しかし、スフィルナはまだ落ちていません! |
| (なし) |
| フィー | こんなに朝早くから、ごめん。 |
| でも、ニュースをスワローで追ってたから、 | |
| ぜんぜん眠れなくて……。 | |
| 電脳化(サブリメーション)の希望者のリストに姉さんの名前、 | |
| 見つけちゃったときから、 | |
| 何がいけなかったんだろうって、 | |
| ずっと考えてる。 | |
| もう、止められないのかな。 | |
| でも、姉さんにもう一度会って | |
| ちゃんと伝えたい。 | |
| ──自分の気持ち。 | |
| もう止められなくてもいい。 | |
| ただ、もう一度……。 |
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