| 発生年月日 |
1955/10/6 |
| 発生地 |
アメリカ合衆国・ワイオミング州、メディソン山 |
| 機体 |
DC-4 |
| 機体記号 |
N30062 |
| 乗員乗客数 |
66(乗員3) |
| 死亡者数 |
66（全員） |
| 事象 |
墜落 |
| 原因 |
不明 |
409便は当時の大陸横断便であった。ニューヨークからサンフランシスコを、複数の空港を経由して飛ぶ予定だった。
ニューヨークを1時間と少し遅れて出発した409便は、その後シカゴを経由しデンバーの空港に着陸した。これもまた遅れてしまい予定時刻の83分後にようやくデンバーを発ちソルトレイクシティへ向かった。
ソルトレイクシティへ向かうにはロッキー山脈を超えなければならない。しかしこの機体は旧式であり、与圧はできなかったため、10000フィート（地上約3.0キロ）という現在に比べるととても低い位置を飛ぶことになっていた。しかしまた、厳密なルートが設定され、ロッキー山脈を安全に航行できるようになっていた。
しかし通信予定の時刻になっても位置情報は送られてこず、409便は管制の問いかけに全く反応しなかった。1955年当時レーダーなどなく、行方不明になってしまった。
ワイオミング州空軍が2機の捜索機を派遣し、捜索を開始した。当初考えられていたこととしては、409便の遅延について、クルーがその遅延を取り戻すために近道、すなわち規定外のルートを通ったのではということだった。
エルク山とメディソン山という周辺ではかなり高い山の近くを捜索したところ、40分後にメディソン山頂近くに黒い物体を発見した。だが、乱気流のためにいったん捜索は打ち切られた。
この際、尾翼や翼といったものが確認され、10月7日のニューヨークタイムズで報じられた。
後日捜索を再開したが、地形がなかなか複雑だったために、困難を極めた。急斜面、落石といったリスクにさらされつつ、また雪に降られつつも続けたが、結局残骸や遺体は全て回収することはできなかった。
原因として考えられたものは複数あった。
- 高度計が実際よりも低い高度を表示していた
- 雲によって視界が遮られ、山頂に接近していることに気づけなかった
- 乱気流に巻き込まれ墜落した
- 機内で、故障したヒーターから一酸化炭素が発生した影響で航行不能になった（これはクルーの遺体に変色があったからとされるが、証明は不可能だった）
と、これらの説が唱えられたが、結局正確な原因はわからずじまいだった。
最終更新：2021年01月01日 19:12
