筑摩一号機1

Q.ミッドウェー海戦における第五索敵線(77度)の筑摩一号機の行動について、
  米機動部隊の航路上を通過しながら、雲上飛行だったため発見出来なかった 

  のは問題ではないのか。

 

A. 筑摩一号機(機長・都間信大尉・筑摩飛行長)の行動は謎が多く、断定は出来ないが

索敵計画線を見れば、筑摩一号機は米機動部隊(TF16)航路上を通過している。

[ミッドウェー海戦索敵図]
                                           ┏━━━×0430
━> 筑摩一号機索敵線                  ← ┏━━━┛     ┃
─> 米機動部隊(TF16)航路図         ┏━━━┛            ┃
                        ┏━━━┛                   ┃
                 <━━━━                          ┃
                                       ┌┘         ┃
                               ←  ┌──×0307       ┃
                            ┌───┘                ┃
                     0356×─┘                       ┃
                         └─×0402(攻撃隊発艦)           ┃
                            └─┐                     ┃
                               └─┐                   ┃
                 (利根機をレーダーに捕捉)×0428        ┏━━━━×0400
                                  └┐   ┏━×━━┛
                                ┏━━━━┛  0330
                        ┏━━━━┛   │↓
         0300   ┏━━━━┛           └┐
        ┏━×━━┛                     └─×0506(攻撃隊進撃開始)
 ━━━━┛   →                            │
                                         V
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/437

 

 

<雲上飛行は、都間大尉自らが認めている。(『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』)>

「第五索敵線の筑摩一号機は、発進後東方に進むに従って天候不良となり、
低空に雲が垂れ込んできたので、雲上を飛行したため敵を見なかった」

「同機の機長・黒田信大尉(旧姓都間・筑摩飛行長・海兵66期)の回想
敵艦隊を発見するのは、当然私のところであったが、天候の関係から致し方
なかった。当時の天候は味方付近は良好であったが、敵方は不良であった」

「米側資料などから推して、敵艦隊付近の天候は悪くなかった(現に第四
索敵線機=利根四号機は敵艦隊を発見している)。
雲上飛行では、雲の切れ間に敵艦隊があるような偶然の機会の他、敵を
発見することはできない。本機が雲上飛行を続けた原因には、当時の甘い
情況判断が大きく影響したのではなかろうか」
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/398

 

 

<予定通りに飛行していれば、同機は0320頃、左手方向・約23浬に米空母を発見できたはず。>

「なお筑摩一号機が敵艦隊を発見できなかったのは、飛行経路に雲が多く
雲上飛行を余儀なくされて視界が制限されたこともあるが、同機は米艦隊が
発見された付近を一時間半前に通過しており、おそらく通過時点ではまだ
米艦隊が視認可能範囲に入っていなかったためと思われる」
                    (『歴史群像(55)日米空母決戦ミッドウェー』 )http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/399

改めて検証し直すと、筑摩一号機が最も米空母部隊に接近したのは、
0320~0330頃であり、彼我の距離は約23浬(43km)。
晴天ならば左手方向に、なんとか発見できる距離ではないかと思います。
悪天候もろもろが影響したか?
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/439

 

 

<米側の記録によれば、当時米空母上空の天候は良かった。>

「この日の視界は35浬乃至40浬の先まで見えて、敵軍から狙われ易く、
防御力弱い航空母艦の保全の見地からは視界があまりにも良すぎる位に
大きかった」                            (『モリソン戦史』)
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/454

 

 

<この状況で索敵機から視認できないのは不自然と思われる。
仮に雲上飛行をして、雲下の米艦隊を発見できなかったとしても、米海軍のレーダーが筑摩一号機
を捕捉するはず。>

 

(参考)エンタープライズのレーダーが利根四号機を発見している。

エンタープライズのアクションレポートによると、
http://www.ibiblio.org/hyperwar/USN/ships/logs/CV/cv6-Midway.html

「1015 Type 97 enemy twin-float seaplane sighted bearing 180° T., distance 72,000 yards.
Combat Patrol failed to find this plane although radar and lookouts confirmed its position.」
(日本語訳)
「1015時(日本時間0515時)、九七式水上機(ニ浮舟式)を母艦の180度方向・距離72000
ヤードに発見した。レーダーと見張が捕捉したのにも関わらず、直衛の戦闘機はこの機体を
見失った」

「九七式水上機」とは「零式三座水偵」の誤りでしょう。
72000ヤードとは、35浬(65km)
この時に、エンタープライズと利根四号機はお互いを視認し合ったことになる(>>48
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1245844940/534
 

 

<米戦史にその記録が見られないことからも、筑摩一号機は規定の索敵線を外れて飛行していた
可能性も考えられる。>
 

 

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