MI作戦概要3(敵情調査)

[兵要地誌](『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』p64)
ミッドウェー
直径約11キロの環礁南部にイースタン島とサンド島がある。
イースタン島は東側。東西約3キロ、南北約1.5キロの三角形の島、
          平坦(最高高度13メートル)。飛行場あり。
サンド島はその西側。東西約3キロ、南北約2.5キロで、おおむね兵站
両島とその南の環礁との間は、約100メートル前後、水深は浅いが徒歩では渡れない。
二箇所の舟艇を通ずる小水路がある。
環礁の北西部は、大きく途切れているが一般に水深は浅いが、サンド島北方のウイルス港に
通ずる小水路があり、中型船舶の通航はできる。ウイルス港は港域が狭い。
同島とオアフ島の間には、海底電線が通じている。
同島西方約60浬にキューア島がある。

[敵情判断の概要]
ミッドウエー島所在兵力は、次のとおり判断された。
・飛行艇12機
・戦闘機12機
・爆撃機12機
・哨戒進出距離600浬
・海兵隊750名
・人夫500名
・航空会社員80名
・艦艇 駆逐艦1隻、小艦艇12隻
・5インチ(12.7センチ)砲6門
・3インチ(7.5センチ)高角砲12門
・12.7ミリ機銃48門
・7.7ミリ機銃48門
・探照灯6基

在ハワイ敵兵力
・飛行艇60機
・爆撃機100機
・戦闘機200機
・ミッドウェーに対し、在ミッドウェー兵力の約2倍の急速増勢が可能
・出動可能艦船:空母3~4隻、特設空母2隻、戦艦2隻、甲巡4~5隻、乙巡4隻、
        軽巡3~4隻、駆逐艦30隻、潜水艦25隻

米空母
・昭和17年1月12日 レキシントン撃沈(史実はサラトガ損傷)
      2月20日 正規空母1隻撃沈(史実はレキシントンが攻撃を受けるも損傷無し)
      2月27日 ラングレー撃沈(史実通り)
      4月18日 東京空襲にエンタープライズ、ホーネットの2隻参加(史実通り)
・昭和17年4月下旬の太平洋方面の米空母は、次のとおり判断された。
 エンタープライズ、ホーネット、サラトガは確実
 レキシントンは撃沈されたようだが、西海岸で修理中の疑いもある
 ワスプの所在は不明
 特設空母は6隻程度完成、その半数が太平洋にある公算あり、ただし積極作戦には使えない
 搭乗員の伎倆は低劣、戦力は我が方の六分の一、特に雷撃はほとんど出来ないと判断される。







 

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最終更新:2022年12月04日 13:02
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