名探偵コナン&金田一少年の事件簿 めぐりあう2人の名探偵
【めいたんていこなん あんど きんだいちしょうねんのじけんぼ めぐりあうふたりのめいたんてい】
ジャンル |
推理アドベンチャー |
発売元 |
バンダイ |
発売日 |
2009/02/05 |
メディア |
DSカード1枚 |
プレイ状況 |
両ルートクリア済 |
総合評価 |
A
|
二大名探偵が奇跡の共演
週刊少年サンデーと週刊少年マガジンが誇る名探偵が夢の競演!!
今まで何人知り合いが犯人だったり殺されたりしたか分からん少年誌が誇る二大死神が巡り会うんだから、ろくな事が起こらないに決まってる。
まあろくな事にならないからこのゲームがあるわけで。
両紙の創刊50周年企画として出されたクロスオーバーソフト。
もう見てからに地雷って感じを醸し出しつつ両紙でめっちゃ煽ってた。
システム
普通の推理アドベンチャー。
島内を移動して人物から話を聞き、推理して選択肢を選んで行く感じ。
コナンパートと金田一パートがあり、交互に、また別個の事件を協力して進めていく。
ミニゲームが何回か劇中あり、これを回避しては先に進めない。サッカーゲーム、スケボーゲーム、ロック解除、時限爆弾解除など。なぜかコナンパートに多いイメージ。
問題点
事件の中核を担う「時限爆弾」のミニゲームが凶悪の一言に尽きる。解体はタッチペン操作で行う。爆弾をイライラ棒のような操作で解除するのだが、イライラ棒だけあってストレスが異常に貯まる。ちょっとペン先がぶれただけですぐゲームオーバー\(^o^)/
ペナなしでコンティニューできるけど、殺人事件と関係ないところで理不尽なゲームオーバーを強いられるこのストレス!!!!爆弾解体途中ではセーブは出来ないから、最後の最後でドカーンとかしたときはもう死ねる。DSを叩きわりそうになる。解体に成功するコナン君には尊敬の意を表しておこうか…。
ちなみに一度ミニゲームに突入するともうクリアまでセーブ不可。
しかも何回もやらなくてはいけない。だんだん複雑になるのはお約束☆
ボリュームは7章と多いが、大きな分岐なし、エンド一つってところがやや残念。マルチエンディングとまでは行かなくても、もう少し展開が変わると面白かったのだがそれは高望みか。
DSだからか声は一切なし。惜しい。せめて決め台詞などひとことくらいはボイスが欲しかった。原作曲とかも入ってないわけでやや寂しい印象。
それとひらめき演出で「ピカ!」っと画面が光るのと、ひらめき効果音「キャーン!」がうざい。二人は名探偵だからしょっちゅうひらめいちゃう。フラッシュで目が疲れ、効果音は耳障り。頭が痛くなる。
評価する点
絵の違和感なし。会話量も豊富、イベント多し。大体どこでもセーブ可。
ストーリーは一本道だけあって、どうしたらいいのかわからない!と行き詰まりはしない。行き詰まってもすぐヒントが出る(早く●●に行かなくちゃとかセリフが出たり)。
推理自体も詰まりにくい。もし詰まってもヘルプシステムが使えるのが親切(ただし評価が下がるぺナありで回数制限あり) 。
クリアするだけなら評価を気にせずゲームオーバーにならない程度にバンバンヒント使えばいいし、完璧を目指したいなら封印して進まねばならない。
とまあ、お子様から大きいお友達までを考慮した素晴らしいバランス。
最終章は操作キャラを金田一かコナンか選ぶのだが、展開に結構違いがあって感心した。それぞれの顛末も「コナンっぽい」「金田一っぽい」と言った感じ。キャラ描写も喋りも違和感ゼロ。スタッフはよく分かっしゃる(喋り方は何故かキャラゲーでは蔑ろにされがちだったりする)。
名探偵双方の見せ場のバランスもいい感じ。おなじみ「新一~!」「らぁーん!!」はともかく、進展のない金田一と美雪でもいい場面があったのが嬉しい。その分ヒロイン二人は活躍できなかったが、まあでも明智もいい役回りだったし、金田一がコナンの正体を…!的なお約束の展開もわくわくできた。
総評
12時間くらいで全クリ。DSソフトのアドベンチャーは低クオリティですぐ終わるイメージがあったんだけども、これはむしろボリューム過剰なくらいの印象。もっと売れてしかるべきだと思うくらい。タイトルが過剰に地雷っぽい臭いを醸し出しすぎだと思う。
交互に交代して事件を進めていくので(2章コナンだったら3章でその頃金田一は~みたいな感じ)ボリュームの点では不満がなかった。シナリオも悪くなく、ここ近年の双方の原作を含めてもまあいい方に入る出来ではないだろうか。
評価としてはA相当。ただ「本格推理」を求めるとがっかりするか(まぁコナンと金田一のゲームだから大丈夫だとは思うけど)。時限爆弾ゲームがストレスフル仕様なのも減点要素。いい大人がプレイすることを想定するならB評価程度になるかもしれない。
最終更新:2010年05月29日 01:51