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*目次
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#contents
#endregion
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*属性的な概念
**運動エネルギー
KE…&bold(){K}inetic &bold(){E}nergy、運動エネルギー。
最も基本的な攻撃手段かつ防御手段。そしてこれほど防御力を上げ難い属性は無い。同じように攻撃力も上げ難い。
基本的に大きさが強さになる。物理的に堅い装甲はそのまま他の属性に対する防御力も一緒に上がる傾向が強い。
とにかく向上させようとするととにかく重くなり、鈍重になっていく。
所謂KE弾は質量・強度・速度がそのまま攻撃力となる為、距離が遠くなればなるほど威力と速度が減衰する傾向にある。
しかし質量が大きければ大きいほど慣性が効いて減衰が始まるまでの距離が長くなっていく。
装甲を貫通せずとも衝撃によって内部を破壊するという破壊原理も持っている場合が多い為、
どれほど強靭な装甲で防いでも衝撃によって物理的に拉げて戦闘能力を喪失する場合も結構ある。
有効な防御手段…鋼鉄など重く堅い物質でできた装甲と物理的な堅牢さ
高密度粒子防壁と重力防壁も有効だがεレーザー等の無効化兵器が確認できる場合は推奨されない
**流体エネルギー
FE…&bold(){F}luid &bold(){E}nergy、流体エネルギー。
攻撃手段としてはそこまで到達するのがかなり難しく防御手段としては密度・質量・硬度が重要と重くなりやすい要素ばかりと創作物ありがちな軽量装甲を殺しにかかる属性。
とにかく戦車とAPFSDS等の超高速弾専用の属性で重さと密度と分子間結合力の全てが必要だ。
侵徹原理としては「装甲と徹甲弾が互いに削り合いながら進む物質そのものの“堅さ”勝負」といった所。
これは物質のユゴニオ弾性限界を超えた運動エネルギーが加わって初めて発揮される属性であり基本的には運動エネルギー兵器から派生する。
実はメタルジェットも流体エネルギーであり有効な装甲と防御手段が一部重なるが重さがどうしても必要な点で異なる。
速度による貫通力の効率は2000m/sで頭打ちになるのでもっとより大きな貫通力を得たい場合はより強靭な金属を使う必要がある。
これを防ぐには装甲自体が軽かったらアウト、どれほどAPがあろうと抜かれる可能性が高い。
というか受動的な物理攻撃無効化装甲は何故か皆してこれに弱くなる。
当然ながら質量も密度もないような多くのバリア兵装は例え重力防壁であっても無意味となる。
これを防ぐ装甲を作ろうとするととにかく重い兵器にしか使えなくなる上に製造コストもすっごい嵩む。
航空機に搭載するのは諦めた方が現実的。
有効な防御手段…とにかく高密度・重質量・高強度な物質で出来た装甲
多くのAPFSDSのような細長いダーツ弾の場合は横から殴って弾き飛ばすタイプの重力防壁で防げるというか苦手
**化学エネルギー
CE…&bold(){C}hemical &bold(){E}nergy、化学エネルギー。
基本的には粒子のジェット噴流による攻撃とその防御手段の事。
どっちかというと粒子ジェットによる運動エネルギーなのだが何故か化学エネルギー。
攻撃力を上げ易いが同じように防御力も上げ易く、防御手段も多い。
榴弾・成型炸薬弾・粘着榴弾・自己鍛造弾は威力に速度が関係ないため距離による減衰が無いのが特徴。
しかし、粒子ビーム兵器やプラズマビーム兵器は大気圏内では距離による減衰が凄まじいので実質的な短射程兵器となり易い。
これを防ぐ装甲は分子間結合力かユゴニオ弾性限界が高い物質を使う必要があるため製造コストが嵩みがちになる。
有効な防御手段…セラミックなど分子間結合力かユゴニオ弾性限界が大きい物質で出来た装甲
砲弾型なら高密度粒子防壁と重力防壁も有効だがεレーザー等の無効化兵器が確認できる場合は推奨されない
ビーム型なら高密度粒子防壁と重力防壁のほうが効率がよろしい
**熱エネルギー
TE…&bold(){T}hermal &bold(){E}nergy、熱エネルギー。
莫大な熱量で熔かして蒸発させていく。防御手段としては融点などの耐熱性がものを言い物理的な強度は絡まない。
――が、もっぱら生物相手の話で金属で出来た多くの兵器の前では無力になりがち。その上で大気減衰もかなり酷いものである。
莫大な熱量を送り込める超技術があって初めて有効な兵器となりうる。
特に断りが無くバイド以外の生物相手なら電子レーザーのほうが効率が良いのでそちらを使った方が良い。
電磁防壁等の防御手段もかなり多いのが特徴で攻撃力を上げ易い分、防御力も上げ易い。
が、貫通力が遠赤外線を使ったとしても2mm(物質の組成は問わない)が限界。
そもそも周囲に水や煙をぶちまけるだけでわりと無力化できる。
有効な防御手段…レーザー型の場合は耐熱性が高い物質で出来た装甲やコーティングと電磁防壁
ビーム型の場合は耐熱性が高い物質で出来た装甲や高密度粒子防壁と重力防壁
**イオン化エネルギー
IE…&bold(){I}onization &bold(){E}nergy、イオン化エネルギー。イオン化だけではなくエネルギー化も含める。
基本的には熱エネルギーと同様の性質。決定的に違うのは物質そのものをイオン化して削る所にある。
多くの生物相手には熱エネルギー以上に有効だが金属装甲を持つ兵器を相手にした途端に無力になり易い。
ミサイル迎撃にはおとなしく赤外線レーザー等の熱エネルギーレーザーを使おう。
電子ビームや電子レーザーはそのエネルギーで分子・原子中の電子を弾き飛ばしてプロトン化させて結合を切ることによって破壊する。
しかし金属の場合は金属結合という電子が自由に動き回ってプロトン化した状態で安定している故にかなりの数の電子を弾き飛ばさねばならずこの点では熱レーザーの方がまだ効率が良い。
特に電子ビームに至っては金属原子団に射出した電子が吸収されてしまう事がある。
反物質を使えば対消滅で削るという事も不可能ではないが反物質は寿命が短い為、作ったほうが確実である。
その上、作る事を勘案に入れるとエネルギー効率は最大効率でも50%も損する。早い話が陽電子ビーム砲が最も現実的。
それでもまともに使えるほどの粒子の密度がある粒子ビームを撃ちだせるなら粒子そのものの運動エネルギーのほうが大きいため反物質の恩恵はあまりない。
有効な防御手段…レーザー型の場合はイオン化しにくい物質で出来た装甲やコーティングと電磁防壁
ビーム型の場合はイオン化しにくい物質で出来た装甲と高密度粒子防壁と重力防壁
**磁力エネルギー
属性と言うより耐性の有無とか防御技能の有無といったデジタルな攻撃方法かつ防御方法。
電子スピンの向きと乱雑さを制御する何かしらの技術か能力があって初めて作用する。
防げなければ“絶対に”損傷するが防げるなら“絶対に”損傷しない関係である。故に最も短期間で廃れてしまった。
**どの武器が何属性と解釈されてるか見たい時の簡易表
但し、弾体である
|種類|属性|
|徹甲弾、APDS、散弾、格闘攻撃等|KE|
|榴弾|機構的にはCE扱いだが起爆時の爆風と破片はKE扱い、直撃時は粘着榴弾扱い|
|粘着榴弾|機構的はCE扱いだが直撃時には打撃に似たKE扱いとされる|
|成型炸薬弾、HEAT-MP|前者はCE、後者は榴弾の特徴を持ってる|
|自己鍛造弾|発射時はCE扱いだが侵徹体はFE扱いとされる|
|APFSDS等の塑性流動を起す砲弾|FE|
|バブルパルス|弾体じゃないけどCE|
|粒子ビーム弾|機構的にはKEだが弾体はCEとして振舞う|
|反粒子ビーム弾|直撃時にはCEとして振る舞い、対消滅反応(IE)を起してTE爆風を起す|
|電子ビーム弾|IE|
|陽電子ビーム弾|IE、TE爆発を起す|
|プラズマビーム弾|CE、TE爆発を起す粒子ビーム弾として扱われる|
|赤外線レーザー|TE|
|電子レーザー|IE|
|YAMATO式波動砲等の波動ビーム弾|極めて強力なKE・TE・IEの複合弾|
|純粋エネルギー式波動ビーム弾|TE・IE複合レーザービーム|
|念導弾とかいうぁゃιぃ奴|吸収型防御機構で無効化される粘着榴弾扱い|
*実体弾系
**徹甲弾系
|正称|略称|和名|効果|
|Armor Piercing|AP|徹甲弾||
|Armor Piercing Capped Ballistic Capped|APCBC|低抵抗被帽付徹甲弾||
|Armor Piercing Composite Rigid|APCR|硬芯徹甲弾||
|Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot|APFSDS|装弾筒付翼安定徹甲弾||
|Armor Piercing ElectroMagnetic Incendiary|APEMI|徹甲電磁焼夷弾|貫通後、電磁焼夷|
|Armor Piercing High Explosive|APHE|徹甲榴弾|貫通後、炸裂|
|Armor Piercing Incendiary|API|徹甲焼夷弾|貫通後、焼夷|
|Armor Piercing Incendiary Tracer|APIT|徹甲焼夷曳光弾|貫通後、焼夷&br()曳光|
防御部位を貫く弾薬。
レーザー火器やビーム火器に耐えられるソフトスキンは尽くが堅牢であるため、ρ次元群では通常弾的な扱いがされている。
また骨格を砕かなければ戦闘不能にもならないシュヴェシィナやクレリアン系人類相手では必然的にこの種類の弾薬を多用することになる。
殆どは鋼鉄製かタングステンのコアを持つものだが鋼鉄製でも同じ体積の鉛よりも重い徹甲弾用の鋼鉄やタングステン合金を用いている。
特に戦車や装甲車に使われる装甲を貫けるクラスのものは非常に重い。
被帽が付いている徹甲弾はそれがない徹甲弾と比べて貫通力が落ちるが傾斜装甲や硬度が高い装甲に対して強い。
風帽が付いている徹甲弾はそれがない徹甲弾と比べて近距離での貫通力が落ちるが中遠距離以降の貫通力は徹甲弾を上回る。
しかし、ρ次元群で使われているこれらに使われる金属は尽くがより比重が重いものを使用しているため重量と発射反動が重くなる傾向にある。
強い徹甲弾ほどより重いものになるため、非常に古い時代では発射反動と装備重量の軽減の為に発射後飛翔中に質量を増大させる徹甲弾が使われていた。
現在では入手できる資源が変化して製造が不可能になったり、対策技術が普及したため使われていない。
**通常弾、FMJ
Boll / Full Metal Jacket
普通の鉛弾とも呼ばれる弾薬。鉛のコアを真鍮で被覆したものが一般的。
工場によっては後部に鋼鉄のコアを入れる事によってシュヴェシィナに対する威力とそれ以下のソフトスキンに対する威力を両立したものや、
複数の異なる性質を持つ鉛のコアを入れたものが作られている。
**榴弾(HE)
High Explosive
着弾するか信管が発動すると爆発する弾薬。
ρ次元群で使われている榴弾は爆薬の性能が高いため、弾殻が徹甲榴弾と見紛うほど分厚く、破片の量が多く貫通力が高い。
また、弾殻が分厚くて貫通力が高い性質を活かして信管をより遅く設定して貫通力の低い徹甲榴弾として使う場合もある。
**成形炸薬弾(HC/SC)、対戦車榴弾(HEAT)
Hollow Charge / Shaped Charge / High Explosive Anti Tank
爆薬の圧力によって超高速の金属噴流を発生させて貫く弾薬。
この破壊原理によって弾の速度に依然しない高い貫通力を生み出す。
**粘着榴弾(HESH)
High Explosive Squash Head
やわらかい榴弾。
装甲に着弾するとへばりつくように広がってから起爆し、ホプキンソン効果によって装甲を剥離させて破片をまき散らさせる。
着込むタイプの鎧やパワードスーツに対して非常に有効であるが、内張り装甲を施された装甲や複合装甲を相手には無力。
**焼夷弾(I)
Incendiary
着弾点を燃やす為の弾薬。
所謂ρ次元群で使われることが多い焼夷剤は着弾してから燃焼が始まるものが主流。
貫通して燃料タンクやエンジンなどに着弾すれば炎上させることができる。
焼夷剤そのものが金属に匹敵する比重と強度を持つことから防御力が低いシュヴェシィナ等に対しては通常弾的に撃ち込まれることもある。
**電磁焼夷弾(EMI)
ElectroMagnetic Incendiary
発電火薬と呼ばれる焼夷剤を通常の焼夷剤の代わりに詰め込んだ焼夷弾。
主に電磁防壁を割るために使われる弾薬で効果面を通過すると信管が作動して爆発的に発電し、電磁防壁の発生装置に直接送電する効果を持つ。
装甲を貫通してから反応が始まるとその周囲の電子機器に対して爆発的に送電して焼き切るという効果になる。
**曳光弾(T)
Tracer
所謂ρ次元群で使われることが多い曳光剤には基本的に蓄積された熱や電力を光に変換する化学物質が用いられるため、
化学反応によって飛翔中に質量が軽くなるデメリットがない。
これに限らず、何かしらの効果を与える化学物質は比重を金属に近付けたものが多いため弾道特性を変化させないように設計できるという特徴もある。
*化学式特殊エネルギー弾系
**粒子ジェットビーム弾系
|正称|略称|和名|効果|
|Armor Piercing Particle Beam|APPB|徹甲粒子ビーム弾|曳光|
|Armor Piercing Ballistic Capped Particle Beam|APBCPB|低抵抗徹甲粒子ビーム弾|曳光|
|Hot Hydrogen Jet|HHJ|熱水素ジェット弾|曳光、燃焼、金属脆化|
比較的遠距離まで超高速のメタルジェットを飛ばす事が出来る弾薬。
余剰な蓄熱や電力で発行する粒子を混合させているため、ほぼすべてが曳光効果を持っている。
針弾型とも呼ばれるメタルジェットを飛ばす粒子ビーム弾は何かと重量級な傾向にある実体弾と比べると同じ貫通力ならば軽い反動で撃ち出せるのが特徴。
製造も比較的しやすいので安価。
ただし、遠距離までメタルジェットを飛ばせると言ってもその射程は通常の実体弾と比べるとかなり短く、遠距離での精度も悪い。
具体的には飛翔体であるメタルジェットは細長い形状をしており、
9x19mmパラベラム規格での一般的な粒子ビーム弾の飛翔体の質量は同じ性能の実体弾と同じだが飛翔体の全長は10cm以上にもなる。
このため風やシールド技術による影響が大きくなっている。
これを解消しようとしたのが組成の一部を粒子シールドを還流させるための粒子に置き換えた低抵抗徹甲粒子ビーム弾となる。
飛翔中に粒子シールドを展開するため、バリア弾とも呼ばれるこれは横風と敵のシールドによる影響を少なくする効果があり、若干ながらシールド貫通力も向上する。
飛翔体が細長いものであることに伴って加害範囲が非常に狭くなるという欠点もあり、
これを補うために実体弾のそれとは違って炸裂効果や焼夷効果が付いていることが一般的。
**粒子球ビーム弾系
|正称|略称|和名|効果|
|ElectroMagnetic Incendiary Particle Beam|EMIPB|電磁焼夷粒子ビーム弾|曳光、電磁焼夷|
|Hot Hydrogen Beam|HHB|熱水素ジェット弾|曳光、燃焼、金属脆化|
|Incendiary Particle Beam|IPB|焼夷粒子ビーム弾|曳光、燃焼|
|Particle Beam|PB|粒子ビーム弾|曳光|
|Thermal Particle Beam|TPB|高熱粒子ビーム弾|曳光、燃焼|
いわゆる火球のようなビーム弾を飛ばす弾薬。
飛翔体が殆ど球形であるため失速が早く、遠距離での精度が悪い。貫通力も低い。
表中の高熱粒子ビーム弾と焼夷粒子ビーム弾は効果が似ているがそのプロセスが異なり、
高熱粒子ビーム弾は弾体自体の熱量によって燃焼させ、
焼夷粒子ビーム弾は弾体自体の化学反応によって燃焼させるもの。
**レーザービーム弾系
|正称|略称|和名|効果|
|ElectroMagnetic Laser Beam|EMLB|電磁レーザービーム弾|電磁焼夷|
|Thermal Laser Beam|TLB|熱レーザービーム弾|燃焼|
|Piercing Laser Beam|PLB|浸徹レーザービーム弾|燃焼|
レーザービームを照射する弾薬。
ρ次元群で使われているそれらは一口にレーザーといっても対象を直接的に加害するそれらは赤外線以外に重力線や磁力線を混合して照射していることが多い。
このためレーザー兵器の利点である極めて小さい反動という点が失われ、強烈な反動を有する弾薬が多い。
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*目次
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#endregion
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*属性的な概念
**運動エネルギー
KE…&bold(){K}inetic &bold(){E}nergy、運動エネルギー。
最も基本的な攻撃手段かつ防御手段。そしてこれほど防御力を上げ難い属性は無い。同じように攻撃力も上げ難い。
基本的に大きさが強さになる。物理的に堅い装甲はそのまま他の属性に対する防御力も一緒に上がる傾向が強い。
とにかく向上させようとするととにかく重くなり、鈍重になっていく。
所謂KE弾は質量・強度・速度がそのまま攻撃力となる為、距離が遠くなればなるほど威力と速度が減衰する傾向にある。
しかし質量が大きければ大きいほど慣性が効いて減衰が始まるまでの距離が長くなっていく。
装甲を貫通せずとも衝撃によって内部を破壊するという破壊原理も持っている場合が多い為、
どれほど強靭な装甲で防いでも衝撃によって物理的に拉げて戦闘能力を喪失する場合も結構ある。
有効な防御手段…鋼鉄など重く堅い物質でできた装甲と物理的な堅牢さ
高密度粒子防壁と重力防壁も有効だがεレーザー等の無効化兵器が確認できる場合は推奨されない
**流体エネルギー
FE…&bold(){F}luid &bold(){E}nergy、流体エネルギー。
攻撃手段としてはそこまで到達するのがかなり難しく防御手段としては密度・質量・硬度が重要と重くなりやすい要素ばかりと創作物ありがちな軽量装甲を殺しにかかる属性。
とにかく戦車とAPFSDS等の超高速弾専用の属性で重さと密度と分子間結合力の全てが必要だ。
侵徹原理としては「装甲と徹甲弾が互いに削り合いながら進む物質そのものの“堅さ”勝負」といった所。
これは物質のユゴニオ弾性限界を超えた運動エネルギーが加わって初めて発揮される属性であり基本的には運動エネルギー兵器から派生する。
実はメタルジェットも流体エネルギーであり有効な装甲と防御手段が一部重なるが重さがどうしても必要な点で異なる。
速度による貫通力の効率は2000m/sで頭打ちになるのでもっとより大きな貫通力を得たい場合はより強靭な金属を使う必要がある。
これを防ぐには装甲自体が軽かったらアウト、どれほどAPがあろうと抜かれる可能性が高い。
というか受動的な物理攻撃無効化装甲は何故か皆してこれに弱くなる。
当然ながら質量も密度もないような多くのバリア兵装は例え重力防壁であっても無意味となる。
これを防ぐ装甲を作ろうとするととにかく重い兵器にしか使えなくなる上に製造コストもすっごい嵩む。
航空機に搭載するのは諦めた方が現実的。
有効な防御手段…とにかく高密度・重質量・高強度な物質で出来た装甲
多くのAPFSDSのような細長いダーツ弾の場合は横から殴って弾き飛ばすタイプの重力防壁で防げるというか苦手
**化学エネルギー
CE…&bold(){C}hemical &bold(){E}nergy、化学エネルギー。
基本的には粒子のジェット噴流による攻撃とその防御手段の事。
どっちかというと粒子ジェットによる運動エネルギーなのだが何故か化学エネルギー。
攻撃力を上げ易いが同じように防御力も上げ易く、防御手段も多い。
榴弾・成型炸薬弾・粘着榴弾・自己鍛造弾は威力に速度が関係ないため距離による減衰が無いのが特徴。
しかし、粒子ビーム兵器やプラズマビーム兵器は大気圏内では距離による減衰が凄まじいので実質的な短射程兵器となり易い。
これを防ぐ装甲は分子間結合力かユゴニオ弾性限界が高い物質を使う必要があるため製造コストが嵩みがちになる。
有効な防御手段…セラミックなど分子間結合力かユゴニオ弾性限界が大きい物質で出来た装甲
砲弾型なら高密度粒子防壁と重力防壁も有効だがεレーザー等の無効化兵器が確認できる場合は推奨されない
ビーム型なら高密度粒子防壁と重力防壁のほうが効率がよろしい
**熱エネルギー
TE…&bold(){T}hermal &bold(){E}nergy、熱エネルギー。
莫大な熱量で熔かして蒸発させていく。防御手段としては融点などの耐熱性がものを言い物理的な強度は絡まない。
――が、もっぱら生物相手の話で金属で出来た多くの兵器の前では無力になりがち。その上で大気減衰もかなり酷いものである。
莫大な熱量を送り込める超技術があって初めて有効な兵器となりうる。
特に断りが無くバイド以外の生物相手なら電子レーザーのほうが効率が良いのでそちらを使った方が良い。
電磁防壁等の防御手段もかなり多いのが特徴で攻撃力を上げ易い分、防御力も上げ易い。
が、貫通力が遠赤外線を使ったとしても2mm(物質の組成は問わない)が限界。
そもそも周囲に水や煙をぶちまけるだけでわりと無力化できる。
有効な防御手段…レーザー型の場合は耐熱性が高い物質で出来た装甲やコーティングと電磁防壁
ビーム型の場合は耐熱性が高い物質で出来た装甲や高密度粒子防壁と重力防壁
**イオン化エネルギー
IE…&bold(){I}onization &bold(){E}nergy、イオン化エネルギー。イオン化だけではなくエネルギー化も含める。
基本的には熱エネルギーと同様の性質。決定的に違うのは物質そのものをイオン化して削る所にある。
多くの生物相手には熱エネルギー以上に有効だが金属装甲を持つ兵器を相手にした途端に無力になり易い。
ミサイル迎撃にはおとなしく赤外線レーザー等の熱エネルギーレーザーを使おう。
電子ビームや電子レーザーはそのエネルギーで分子・原子中の電子を弾き飛ばしてプロトン化させて結合を切ることによって破壊する。
しかし金属の場合は金属結合という電子が自由に動き回ってプロトン化した状態で安定している故にかなりの数の電子を弾き飛ばさねばならずこの点では熱レーザーの方がまだ効率が良い。
特に電子ビームに至っては金属原子団に射出した電子が吸収されてしまう事がある。
反物質を使えば対消滅で削るという事も不可能ではないが反物質は寿命が短い為、作ったほうが確実である。
その上、作る事を勘案に入れるとエネルギー効率は最大効率でも50%も損する。早い話が陽電子ビーム砲が最も現実的。
それでもまともに使えるほどの粒子の密度がある粒子ビームを撃ちだせるなら粒子そのものの運動エネルギーのほうが大きいため反物質の恩恵はあまりない。
有効な防御手段…レーザー型の場合はイオン化しにくい物質で出来た装甲やコーティングと電磁防壁
ビーム型の場合はイオン化しにくい物質で出来た装甲と高密度粒子防壁と重力防壁
**磁力エネルギー
属性と言うより耐性の有無とか防御技能の有無といったデジタルな攻撃方法かつ防御方法。
電子スピンの向きと乱雑さを制御する何かしらの技術か能力があって初めて作用する。
防げなければ“絶対に”損傷するが防げるなら“絶対に”損傷しない関係である。故に最も短期間で廃れてしまった。
**どの武器が何属性と解釈されてるか見たい時の簡易表
但し、弾体である
|種類|属性|
|徹甲弾、APDS、散弾、格闘攻撃等|KE|
|榴弾|機構的にはCE扱いだが起爆時の爆風と破片はKE扱い、直撃時は粘着榴弾扱い|
|粘着榴弾|機構的はCE扱いだが直撃時には打撃に似たKE扱いとされる|
|成型炸薬弾、HEAT-MP|前者はCE、後者は榴弾の特徴を持ってる|
|自己鍛造弾|発射時はCE扱いだが侵徹体はFE扱いとされる|
|APFSDS等の塑性流動を起す砲弾|FE|
|バブルパルス|弾体じゃないけどCE|
|粒子ビーム弾|機構的にはKEだが弾体はCEとして振舞う|
|反粒子ビーム弾|直撃時にはCEとして振る舞い、対消滅反応(IE)を起してTE爆風を起す|
|電子ビーム弾|IE|
|陽電子ビーム弾|IE、TE爆発を起す|
|プラズマビーム弾|CE、TE爆発を起す粒子ビーム弾として扱われる|
|赤外線レーザー|TE|
|電子レーザー|IE|
|YAMATO式波動砲等の波動ビーム弾|極めて強力なKE・TE・IEの複合弾|
|純粋エネルギー式波動ビーム弾|TE・IE複合レーザービーム|
|念導弾とかいうぁゃιぃ奴|吸収型防御機構で無効化される粘着榴弾扱い|
*実体弾系
**徹甲弾系
|正称|略称|和名|効果|
|Armor Piercing|AP|徹甲弾||
|Armor Piercing Capped Ballistic Capped|APCBC|低抵抗被帽付徹甲弾||
|Armor Piercing Composite Rigid|APCR|硬芯徹甲弾||
|Armor Piercing Fin Stabilized Discarding Sabot|APFSDS|装弾筒付翼安定徹甲弾||
|Armor Piercing ElectroMagnetic Incendiary|APEMI|徹甲電磁焼夷弾|貫通後、電磁焼夷|
|Armor Piercing High Explosive|APHE|徹甲榴弾|貫通後、炸裂|
|Armor Piercing Incendiary|API|徹甲焼夷弾|貫通後、焼夷|
|Armor Piercing Incendiary Tracer|APIT|徹甲焼夷曳光弾|貫通後、焼夷&br()曳光|
防御部位を貫く弾薬。
レーザー火器やビーム火器に耐えられるソフトスキンは尽くが堅牢であるため、ρ次元群では通常弾的な扱いがされている。
また骨格を砕かなければ戦闘不能にもならないシュヴェシィナやクレリアン系人類相手では必然的にこの種類の弾薬を多用することになる。
殆どは鋼鉄製かタングステンのコアを持つものだが鋼鉄製でも同じ体積の鉛よりも重い徹甲弾用の鋼鉄やタングステン合金を用いている。
特に戦車や装甲車に使われる装甲を貫けるクラスのものは非常に重い。
被帽が付いている徹甲弾はそれがない徹甲弾と比べて貫通力が落ちるが傾斜装甲や硬度が高い装甲に対して強い。
風帽が付いている徹甲弾はそれがない徹甲弾と比べて近距離での貫通力が落ちるが中遠距離以降の貫通力は徹甲弾を上回る。
しかし、ρ次元群で使われているこれらに使われる金属は尽くがより比重が重いものを使用しているため重量と発射反動が重くなる傾向にある。
強い徹甲弾ほどより重いものになるため、非常に古い時代では発射反動と装備重量の軽減の為に発射後飛翔中に質量を増大させる徹甲弾が使われていた。
現在では入手できる資源が変化して製造が不可能になったり、対策技術が普及したため使われていない。
**通常弾、FMJ
Ball / Full Metal Jacket
普通の鉛弾とも呼ばれる弾薬。鉛のコアを真鍮で被覆したものが一般的。
工場によっては後部に鋼鉄のコアを入れる事によってシュヴェシィナに対する威力とそれ以下のソフトスキンに対する威力を両立したものや、
複数の異なる性質を持つ鉛のコアを入れたものが作られている。
**榴弾(HE)
High Explosive
着弾するか信管が発動すると爆発する弾薬。
ρ次元群で使われている榴弾は爆薬の性能が高いため、弾殻が徹甲榴弾と見紛うほど分厚く、破片の量が多く貫通力が高い。
また、弾殻が分厚くて貫通力が高い性質を活かして信管をより遅く設定して貫通力の低い徹甲榴弾として使う場合もある。
**成形炸薬弾(HC/SC)、対戦車榴弾(HEAT)
Hollow Charge / Shaped Charge / High Explosive Anti Tank
爆薬の圧力によって超高速の金属噴流を発生させて貫く弾薬。
この破壊原理によって弾の速度に依然しない高い貫通力を生み出す。
**粘着榴弾(HESH)
High Explosive Squash Head
やわらかい榴弾。
装甲に着弾するとへばりつくように広がってから起爆し、ホプキンソン効果によって装甲を剥離させて破片をまき散らさせる。
着込むタイプの鎧やパワードスーツに対して非常に有効であるが、内張り装甲を施された装甲や複合装甲を相手には無力。
**焼夷弾(I)
Incendiary
着弾点を燃やす為の弾薬。
所謂ρ次元群で使われることが多い焼夷剤は着弾してから燃焼が始まるものが主流。
貫通して燃料タンクやエンジンなどに着弾すれば炎上させることができる。
焼夷剤そのものが金属に匹敵する比重と強度を持つことから防御力が低いシュヴェシィナ等に対しては通常弾的に撃ち込まれることもある。
**電磁焼夷弾(EMI)
ElectroMagnetic Incendiary
発電火薬と呼ばれる焼夷剤を通常の焼夷剤の代わりに詰め込んだ焼夷弾。
主に電磁防壁を割るために使われる弾薬で効果面を通過すると信管が作動して爆発的に発電し、電磁防壁の発生装置に直接送電する効果を持つ。
装甲を貫通してから反応が始まるとその周囲の電子機器に対して爆発的に送電して焼き切るという効果になる。
**曳光弾(T)
Tracer
所謂ρ次元群で使われることが多い曳光剤には基本的に蓄積された熱や電力を光に変換する化学物質が用いられるため、
化学反応によって飛翔中に質量が軽くなるデメリットがない。
これに限らず、何かしらの効果を与える化学物質は比重を金属に近付けたものが多いため弾道特性を変化させないように設計できるという特徴もある。
*化学式特殊エネルギー弾系
**粒子ジェットビーム弾系
|正称|略称|和名|効果|
|Armor Piercing Particle Beam|APPB|徹甲粒子ビーム弾|曳光|
|Armor Piercing Ballistic Capped Particle Beam|APBCPB|低抵抗徹甲粒子ビーム弾|曳光|
|Hot Hydrogen Jet|HHJ|熱水素ジェット弾|曳光、燃焼、金属脆化|
比較的遠距離まで超高速のメタルジェットを飛ばす事が出来る弾薬。
余剰な蓄熱や電力で発行する粒子を混合させているため、ほぼすべてが曳光効果を持っている。
針弾型とも呼ばれるメタルジェットを飛ばす粒子ビーム弾は何かと重量級な傾向にある実体弾と比べると同じ貫通力ならば軽い反動で撃ち出せるのが特徴。
製造も比較的しやすいので安価。
ただし、遠距離までメタルジェットを飛ばせると言ってもその射程は通常の実体弾と比べるとかなり短く、遠距離での精度も悪い。
具体的には飛翔体であるメタルジェットは細長い形状をしており、
9x19mmパラベラム規格での一般的な粒子ビーム弾の飛翔体の質量は同じ性能の実体弾と同じだが飛翔体の全長は10cm以上にもなる。
このため風やシールド技術による影響が大きくなっている。
これを解消しようとしたのが組成の一部を粒子シールドを還流させるための粒子に置き換えた低抵抗徹甲粒子ビーム弾となる。
飛翔中に粒子シールドを展開するため、バリア弾とも呼ばれるこれは横風と敵のシールドによる影響を少なくする効果があり、若干ながらシールド貫通力も向上する。
飛翔体が細長いものであることに伴って加害範囲が非常に狭くなるという欠点もあり、
これを補うために実体弾のそれとは違って炸裂効果や焼夷効果が付いていることが一般的。
**粒子球ビーム弾系
|正称|略称|和名|効果|
|ElectroMagnetic Incendiary Particle Beam|EMIPB|電磁焼夷粒子ビーム弾|曳光、電磁焼夷|
|Hot Hydrogen Beam|HHB|熱水素ジェット弾|曳光、燃焼、金属脆化|
|Incendiary Particle Beam|IPB|焼夷粒子ビーム弾|曳光、燃焼|
|Particle Beam|PB|粒子ビーム弾|曳光|
|Thermal Particle Beam|TPB|高熱粒子ビーム弾|曳光、燃焼|
いわゆる火球のようなビーム弾を飛ばす弾薬。
飛翔体が殆ど球形であるため失速が早く、遠距離での精度が悪い。貫通力も低い。
表中の高熱粒子ビーム弾と焼夷粒子ビーム弾は効果が似ているがそのプロセスが異なり、
高熱粒子ビーム弾は弾体自体の熱量によって燃焼させ、
焼夷粒子ビーム弾は弾体自体の化学反応によって燃焼させるもの。
**レーザービーム弾系
|正称|略称|和名|効果|
|ElectroMagnetic Laser Beam|EMLB|電磁レーザービーム弾|電磁焼夷|
|Thermal Laser Beam|TLB|熱レーザービーム弾|燃焼|
|Piercing Laser Beam|PLB|浸徹レーザービーム弾|燃焼|
レーザービームを照射する弾薬。
ρ次元群で使われているそれらは一口にレーザーといっても対象を直接的に加害するそれらは赤外線以外に重力線や磁力線を混合して照射していることが多い。
このためレーザー兵器の利点である極めて小さい反動という点が失われ、強烈な反動を有する弾薬が多い。
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