対ロボット軍隊型劣化バリスタン戦術

対ロボット軍隊型劣化バリスタン戦術
(ヒトガタ造駆向け)

ワカメさん「ドーモ、多分一般シヴィタル人のワカメさんです」
ブリキさん「同じく一般バルメル人のブリキさんだ」
ワカメさん「今回はロボット戦力を大量に率いて強襲するType15Dとの戦い方のお話です」
ブリキさん「あいつらどうやってあれほどのロボットを作ってるんですかね……」

ワカメさん「そんな訳でゲストとしてType15Dとヒトガタもどきを呼んでおきました」
アメジスト「アメジスト色の毛並みだからってアメジストっていう安直ネーミングの劣化バリスタンもといType15Dです。よろしくお願いします」
ネイナC「アメジストちゃんに身代わりとして複製されて気が付いたら取り立て屋に掴まって急造量産型ヒトガタになってたネイナ・フラムウェイのクローンです。よろしくぅっ!」
ブリキさん「なにその酷過ぎる経歴!?」

ワカメさん「さて、まず最初にType15Dとの戦いで準備すべきことはなんでしょうか」
ネイナC「始めに考えるべきはPOTもどきや“ヒトガタもどき”とも呼称されるロボット戦力群の種類の把握ですね」
ワカメさん「“ヒトガタもどき”?」
ネイナC「それに関してはおいおい……」

 よく製造されるロボット戦力群一覧

  • Type2LB
身長にしたら40cmも行かない小型汎用歩行ロボットです。
基本的にはビルダーユニットやワーカーユニットとして使われていますが戦闘能力はまずまずなので前に出るのは危険ですし、腕があるので手榴弾類も使います。
大量生産される特性上、石材類が使われているので大抵の造駆なら近接攻撃でも破壊が出来ます。

  • Type2レッグガン/レッグロケット
簡易生産型の小型戦闘用歩行ロボットです。防衛戦力として大量展開され、戦列歩兵としても用いられます。
移動しながらの射撃はほぼ不可能ですが静止時の射撃性能はType2LBと同じです。
やはり大量生産される特性上、近接攻撃でも破壊できます。

  • Type1ジャンプメック
簡易生産型の中型戦闘用歩行ロボットです。迫撃砲弾のような高い弾道を描いて展開する事が多い変わった動きをしますが補給線や拠点を攻撃する事が多いです。

  • Type1ヒトガタ
Type15Dが大量生産するようになったヒトガタ造駆です。多くの軍用量産型ヒトガタ造駆と同等の防御性能がありますが機動力は急造量産型ヒトガタ1.1型と同レベルの鈍足です。
しかし射撃性能はType2LBより高いので撃ち合いは避けるべきです。
強力なバリスタン武器を持っていることが多いので砲兵戦力として動く事があります。

  • Type1コンストラクター
中型土建作業用ロボットです。普段は建物や道路を壊したり建てたりしていますが白兵戦性能が非常に高く、石材系であることから多くの造駆やPOTが白兵戦を挑んで大破させられています。
極力射撃で撃破してください。

  • Type5/7キャリアー
雑多な車両型および航空機型ロボットです。主に歩行ロボットの戦術輸送を行っています。自動銃座が付いていることがありますが多くはミサイル防御の為です。
重機関銃でも破壊できるので積極的に撃破してください。

  • Type5迫撃鬼/斉射鬼
中迫撃砲か重迫撃砲、あるいは多連装ロケット発射機を搭載した非装甲自走砲型ロボットです。
砲撃支援を担当するロボットですが常に射撃位置を変えているため、対砲兵射撃で仕留めるのが難しいです。


ネイナC「よく見られるロボット戦力はこんなところですね」
ブリキさん「Type1FMとかはあまり作られないのか」
アメジスト「所謂鉄材系のロボットは材料が高級なのであまり作られませんね」
ネイナC「殆ど石材系ですので近接攻撃でも破壊できますが一部はそれが危険なものもあります」

ワカメさん「では、近接攻撃が推奨されないロボットとは他に何があるんでしょうか」
ネイナC「具体的には長い砲身がある砲を持つロボット全般がそうです。私は高射砲型ロボットを近接攻撃で破壊しようとして肉薄したらその砲身で肩から胸まで陥没するほどのパワーで叩き潰されてしまいました」
ブリキさん「それ殆どの野砲型ロボットじゃないか……」
ネイナC「はい、殆どの野砲型や高射砲型が該当します」


ブリキさん「これからああいうロボット戦力相手に戦いに行くヒトガタ造駆に注意して貰いたい事はあるか?」
ネイナC「必ず防弾ヘルメットを被りましょう。Type15Dとそのロボット戦力は爆発物を多用する上にその破片は防弾性能がある対衝撃ゲルでも貫通してきます。頭を守るだけでもだいぶ生き残れます」

ネイナC「そして無理に強いロボットやType15Dと戦わない事です。特に鉄材系やType15Dは強い徹甲弾がないと傷さえ付けられないので徹甲弾持ちに対処を頼み自身は適切な武器が来るまでは他の石材系ロボットを対処するか逃げてください」

ネイナC「よく製造されるロボットとして“ヒトガタもどき”がある時点でも分かると思いますがType15Dにとって大抵の造駆は雑兵です。もしType15Dの気を引きたい時は適切な徹甲弾を装填した銃砲を使ってください」
ワカメさん「そうしないと無視されるんですか?」
ネイナC「はい、無視されます」
アメジスト「私自身が戦うとしたら自分に入る攻撃力持ちから狙いますけど、適当な武器しか持ってない輩は無視しますね」

ネイナC「それとType15Dに肉薄された場合、彼女の腹を突いて下さい。よほど大きなType15Dでもない限りは体重で上回っているのでそれで突き飛ばせます」
ブリキさん「Type15Dに近接攻撃は効くのか?」
アメジスト「損傷はしませんが吹き飛んだりスタンはしますね。この辺はケピニェコさんあたりのほうが詳しいと思いますけど……」

アメジスト「あとはType15Dに限らないクレリアン類の殆どがそうなんですがなるべく早く、かつ痛めつけずに殺す事ですね」
ワカメさん「それは結構大変なのでは」
ネイナC「Type15D自体の耐久力みたいなのは大きさ通りなので貫通できる徹甲弾を叩きこめばわりとあっさりと死にますよ」
ブリキさん「問題はその徹甲弾か」
ネイナC「そう言う事ですね……」
アメジスト「ちなみにクレリアン類は低エネルギー状態かつ瀕死状態が続くと常温でも金属やセラミック類を溶かす酵素が出始めて死後に危険な腐食ガス散布装置と化すのが手早く殺す理由になってます」


ネイナC「以上が私から言える事かな」
ワカメさん「これにてロボット軍隊型Type15Dとの戦い方のお話を終わりにしたいと思います」
アメジスト「それにしても誰に向けてのお話なんでしょうね」
ブリキさん「まぁ、参考にできるのなんてヒトガタ造駆かPOTくらいしかいないと思うが……」
最終更新:2021年01月23日 21:04