【第1回】桃の恋バナ『いまの気持ち』


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►いままでの私の恋愛について
はじめまして、桃です。
私は約10年前、2008年頃に恋愛バラエティ『あいのり』に出演して、それがきっかけでいわゆる「一般人」から、「少しだけ有名人」になったものです。
これからwith onlineで“恋愛”をテーマに連載を始めることになりました。これからステキな恋をしていきたいと思っているので、第1回目は今までの私の恋愛、そして先日に別々の道を歩むこと決めた元旦那さんとの結婚生活について振り返ってみようと思います。

『あいのり』から結婚まで
『あいのり』とは、見知らぬ7人の恋人募集中の男女が、一つのワゴンで世界中を旅しながらリアルな恋愛をし、両想いになったらキスをして帰国。新メンバーと交代するという、元祖恋愛リアリティ番組ともいえるもの。当時、絶大な人気を誇っていました。
昔から恋愛体質な私は『あいのり』に強い憧れを抱いていて、学生時代はケンカをして彼氏とお別れをするたびに『あいのり』に応募しては落ちて、応募しては落ちて、を繰り返していました。“諦めの悪さ”のお陰で今の私がいます。

結局あいのりでは、念願の“キスして帰国”を果たしたものの、当時年上だったのに無職だった彼とは10ヵ月で関係が終わりました。(今はしっかり自分の能力を生かして仕事をしているそうでなによりです。笑)
そんな時に、私が社員を目指してアルバイトをしていたコールドストーンクリーマリーで出会った、当時店長だった方と2011年に結婚しました。

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►彼と一生一緒にいられる確信が欲しくて結婚
結婚を決めたのは付き合ってすぐのこと。
アルバイトと店長が付き合うということは、お店の中もザワザワしてしまうし、簡単な気持ちでは付き合うことはできなかったから。初めから結婚前提でお付き合いを始めたので、結婚までのステップは早かったです。
とはいえ、結婚が前提だったとしても、「いつするの?」と聞くと、男の人はいつも「来年くらいかな?」とはっきり物事を決めない習性があって。この問題で悩まされた女性の方は多いんじゃないかな?

私は「来年するんだったら、もう今から式場予約しなきゃだめだよ!」と、うまいこと彼を誘導して、お付き合いして1年もたたないうちに式場を決めることに成功しました。
向こう的にはまだ20 代、ゆっくり気長に結婚するつもりだったのでしょうけど、私はとにかく彼と一生一緒にいられる確信がほしかった。そのくらい彼のことが大好きでした。

「店長」という、お店の中では嫌われがちなポジションにいるのにも関わらず、みんなにすごく信頼されて慕われていた彼にものすごく魅力を感じていました。

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►今年7月に“セックスレス”で離婚
そんな彼とは8年の結婚生活を経て、今年7月に離婚。
私たちはお互いに離れて生きる生活を選択しました。

離婚してしまった今でも、「なんであんなに好きだったんだろう」という気持ちは一切なくて、「あぁ本当に好きだったな」という幸せな気持ちしか生まれない相手と結婚できて、本当によかったと思います。

「セックスレス」という、はたからみたら大したことない理由かもしれませんが、若く結婚してしまって、子供もいなかった私たちにとっては痛手でした。
安易に“セックスがない”というシンプルなもので離婚という道を選んだのではなく、何年もモヤモヤした気持ちをずっと抱えたまま毎日を送っていました。

彼のことは愛していたし、向こ うも私にたくさん愛情をくれる。
でも、何かが足りない……。何かが……。

一番悩んでいた結婚1、2年目
結婚して1、2年ぐらいが一番セックスレスの問題で悩んでいました。私たちがセックスレスになってしまったのは、私がふざけた誘い方で彼を嫌な気持ちにさせてしまったことがきっかけでもあったのです。
その時拒否された後に、彼に対して、「私が他の男性としてもいいの?」なんて、そんな気もないくせに強がった言葉を投げつけたり、そんな言葉を放った後、自分も傷ついて……。それからはなんとなく、お互いそういう行為をするのが気まずくなってしまいました。

でも、だからと言って仲が悪くなったとかではなく、自分の中で「諦め」がついた後は、一緒にいる時間はいつも楽しくて、「ふふふ」と常に笑いあえる癒し的な関係でした。兄弟というよりかはペットに近い関係かもしれません。愛情はあるので、ハグや、いってらっしゃい、おやすみのチューなどのスキンシップは毎日とるものの、その先は考えられませんでした。

その関係が長く続いてしまったため、人としては大好きなのに、いつしか彼を男として見られなくなっていました。きっとそれは彼も同じこと。きっとこうなってしまったのも小さなきっかけの積み重ね。家の中を裸でウロウロしたり、一緒にお風呂に入っていたことも、私のことを“女”として見てもらえなくなってしまった原因だったのかもしれません。

当時の私は解決策もわからないまま、ただ諦めるだけで、“足りない何か”に正面から向かい合うことはできませんでした。

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►幸せなのに“女”として満たされない
結婚3年目からは“セックスがないこと”をもう完全に諦めている自分がいました。
お互いに“子供は欲しい”と話しながらも、その会話で終わり。アクションは起こさない。

今では医学も進んでいて、最後、別れの話し合いをしている時に「体外受精」という方法も彼から提案されましたが、1度もトライせずに医学の力を借りるのは私的には違うなと思ったし、それを提案された時点で私とはもう二度と愛し合う気はないのかなとも思いました。(実際そういうつもりはなかったとは思うけど、そう捉えてしまった)

トライもせずに体外受精をするのは、本気で頑張って作ろうと何度もトライしてできなくて、やむを得ず病院に通ってる方々に失礼だ なという気持ちもありました。

彼と一緒に徐々に歳だけをとっていく8年間。このまま一生誰からも女として見られなくなるんじゃないのか……。彼のことは好きで一緒にいて幸せなのに、フッとしたときに頭をよぎる黒い気持ち。

幸せなんだけど、何かが足りない。でも、何が足りないのかハッキリとはわからなくて、自然と涙が溢れることもありました。

►人の気持ちはその人にしかわからない
「セックスレス」といっても人によって、その感覚は違うと思います。
この前、ブログのコメントで「2週間に1回のセックスレスで悩んでいます」というコメントがあったのですが、私からしたらそんなの頻繁な方だと思いますが、本当に人それぞれ。コメントをくれた方は真剣に悩んでいたのです。
それくらい、その人の気持ちなんてその人にしかわからない。

体を重ねることがない寂しさ。
体を触れられることのない虚しさ。
求められず満たされない気持ち。

人の気持ちなんてその人にしかわからないから、だから私の気持ちを人に理解してもらおうなんて思わない。彼もきっと私の気持ちは理解できなかっただろうし、私も彼の気持ちはわからなかった。

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►焦りと不安
最後4年はその行為は一切なかったのです。
ものすごく仲の良い夫婦。ただ、夜、一緒に過ごしていてもすぐに寝てしまう彼に少し物足りなさを感じていたのかもしれません。今考えると最低です。仕事で疲れて帰ってきて、すぐに寝てしまいたいのは当たりまえの気持ち。でも、どこか物足りない気持ちを晴らすために、私は外に遊びに行くこともどんどん増えてしまいました。

それでも何も言わず、寛大な優しい彼でした。
どこかで満たされない気持ちは感じていても、仲良しで幸せ。
そう思っていても……私より後に結婚していった友達は、次々に出産。

友達が人生の駒を進めることはすごく嬉しい反面、いつからか素直に喜べない気持ちが心を占めて行くようになってしまいました。素直に喜べない……というよりかは「おめでとう、うれしい!!」は、もちろん一番最初に出てくる感情なんだけど……自分自身の問題。

「自分はこれからどうなるんだろう」
「私はいつになったら次のステップに進めるんだろう」
「どんどん自分だけ取り残されてしまう」
しまいには「自分はこの世にとって全く必要とされない存在なのではないか」とまで、考えがエスカレートしてしまう時もありました。

子供から「ママー」って必要とされている友達が心底うらやましかった。冷静に考えれば絶対にそんなことないのに、彼氏から束縛されて愛情を感じている友達がうらやましい時もありました。

漠然とした将来への不安
「今すぐに子供がほしい!!!」という感情はなかったけど、ただ、ずっとこのまま歳をとって、気づいた時には手遅れになってしまうのかな、という漠然とした将来への焦る気持ち。このまま何も変わることなく仲良く一緒に過ごしていくことへの不安……。

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►試しにやってみた別居、そして離婚
実は去年1ヵ月、期間限定で別居をしていたんです。少し離れたら昔みたいな恋愛感情を取り戻せるのかも?初心に戻れるのかも?そんな期待をしての別居だったのですが、戻ってきてもそれは変わりませんでした。

良くも悪くも何も変わらない……。
私たちはまた、元の兄弟のような夫婦に戻りました。私の心のモヤモヤはそのままに。

今考えると、彼からの行為を待つばかりではなくて、もっと私もいろいろと動いたり、工夫すればよかったのかな? 彼に求めているばかりではなくて、もっと私も彼のためにしてあげることがたくさんあったんだろうな。でも、もうだいぶ前に諦めがついてしまっていたので、そんな気持ちも復活することはなかったのです。

シンガポール旅行で離婚を切り出す
今年彼と行ったシンガポール旅行で、私からこの問題を彼に切り出しました。彼は「私のいつかの幸せの為なら」そう言って納得してくれました。

本当に優しい人でした。私のことを一人の人間としてとても愛してくれていました。私も“彼は私なんかよりもっと素敵な人との方が幸せな家庭を築ける”そう思ったので、この決断をして、それから2人で離婚に向けて準備をしていきました。

離婚のハードル
私の場合「離婚」のハードルを上げていたのは、実は私自身。
私の両親は高校時代から付き合っていて、そのまま交際を続け結婚。今でも2人で仲良くデートをするぐらい仲良しなんですよ。小さい頃からそんな2人を見て育ってきているから、両親のような結婚生活が私の憧れそのもの。私の結 婚を喜んでくれた家族、相手のご家族、そして幸せな結婚の理想像を自分で裏切るような罪悪感……。

「本当に離婚していいの?」
離婚への踏ん切りをつけるのには時間が必要でした。でも今は、人生は一度きり。いろんな結婚の形、幸せの形があってもいい。こう思えるようになりました。

もちろんまだ離婚して2か月、感情に波はありますが、自分で決断した以上、いろんな人を傷つけてしまった以上、ちゃんと前に進まないといけないな、と思っています。

https://archive.is/9P4gA
►ブログで離婚を発表した理由
離婚を発表するのはとても心苦しかったです。
ブログのコメントでよく「桃ちゃん夫婦が理想です!」と言ってもらえていて、それがとてもうれしかったんだけど、離婚を決断したあとにくる「桃ちゃん夫婦が憧れです、そんな夫婦を目指します!」というコメントを読むたびに、「はぁ、どうやって伝えよう……」と思い悩む日々でした。

本当なら“セックスレス”なんていう、本来は生々しいことは書かずに「お互いの今後の人生を考えて」という曖昧な言葉を使うこともできた。でも、私のブログの読者の中では、私が彼の事好きになったときのこと、まだ片思い中だった時の飲み会の場のこと、付き合ったこと、結婚してからのこと……いろんな経緯をずっとブログに書いてきて、読んできてもらっていました。だからこそ、ずっと見守ってきてくれた皆さんにも本当の気持ちを説明しようと思いました。

離婚を発表したときの意外な反応
正直みなさんの反応がとても不安でした。でも、私が自分のブログで離婚を発表した時、あまりの反響の大きさにビックリしました。予想とは反するみんなからの優しい反応、共感してくれる方、同じ悩みを抱えていらっしゃる方がたくさんいらっしゃることにも驚きました。

私は去年、二重に整形しているのですが、それもブログで発表しました。その時に私のブログを見て「私のブログを見て勇気をもって整形して、自分に自信が持てるようになった」という声をいただいたんですよ! 自分の気持ちや経験を素直に伝えることで誰かを勇気づけたり、背中を押すことができるんだ。だったら、離婚のことも素直に書くことで、同じく悩んでいる人が少しでもパートナーと向き合うきっかけになればとも思いました。実際にそのような報告を たくさん受け、ブログに書いてよかったと思っています。

ブログの文章を見た元旦那さんの反応
ブログの文面を考えたのは、彼とお別れしてからすぐ。ハワイへ短期留学に向かう飛行機に乗る前に書き始めました。リアルな感情を残したかったから、何度も何度も書き直して。「行為ができなかった」という生生しい表現をしてしまったので、彼も周りのいろんな人に見られるであろうから、もちろん彼にも確認してもらいました。嫌がるかなぁ、書き直さなきゃいけないかなぁ?と心配していたのですが、彼は嫌がることなく、むしろ、「辛い想いをさせてごめん。載せていいよ、誠実な文章だね。」と言ってくれました。本当に、最後までブロガーである私を支え続けてくれた優しい人でした。

https://archive.is/LGBJU
►新しい恋がしたい!
結婚指輪を8年ぶりに外した時は、今まで感じたことのない不思議な感覚になりました。猫が首輪を外して初めて外に出た時の感覚と同じようなものなのでしょうか。
「あ、これからは本当に自由なんだ。」って。

もちろん、元旦那は束縛するタイプではなかったので、縛られていた感覚は全くなかったんだけど、あぁ、本当にこれから自分のことだけを考えて、何をしてもいいんだ……!って。でも、いざ「何をしてもいい」って状態になったところで、特にしたいことが無かったのが悲しい現実でした。デートをしたい相手もいなければ、好きな人もいない。さみしく過ごす休日。

あれ?これ、本当に私が求めていたものだったのかな?って最初は途方に暮れていました 。彼と住む思い出いっぱいの家で、彼との癒しの生活を思い出しては泣いて……。

自らあの幸せとサヨナラしてしまった私。
もしかして私は大バカ者?って何度も悔やみました。
でも、どこかでちゃんと冷静な自分もいて、「大丈夫、辛いのはいまだけ。」って頭の中で常に自分に言い聞かせていました。

►1からのスタート!
こんなにも完全に「1からスタート!」ってことが珍しくて。
というのも、昔の恋愛とかも、他に気になる人ができて、「これはダメだ! こんな感情のまま付き合っていたら彼氏に失礼だ!」って流れで、別れて、その気になる人にアプローチをするっていう流れが自分の中ではお決まりのパターン。こんなにも好きな人が一切いない状況っていうのは『あいのり』に出演した時以来で、とっても不思議な感覚でした。

最近の気持ちの変化
でも最近は、逆に“可能性が無限大だな”とポジティブに考えられるようにもなってきました。これからどんな人を好きになるんだろう。どんな人とどんな家族を作っていけるんだろう、って考えるとワクワクします。
ブログと同様に、この連載では私の素直な恋愛の気持ちを伝えていければと思っています。

私がまた人を好きになり、そのステキな男性と家族を作るまで、みなさんにも優しく見守っていただけたらと思っています。

では、また来週木曜日に会いましょう♡

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最終更新:2019年01月17日 20:08
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