ある恋愛サイトのアンケートで「彼氏や旦那さんとどんな関係が理想ですか?」という質問で、1位の答えは『何でも言い合える関係』だったそうです。
たしかに恋愛に限らず、すべての人間関係においてお互いが思っていることを素直に言い合えたら、モヤモヤすることも我慢をすることもなくなりますよね。思っていることを素直に言い合った結果、たとえケンカになったとしても“どうしてその気持ちになったのか”をお互いがきちんと伝えあえば、きっと誤解することも相手の気持ちを想像して嫌な気分になることもなくなると思う。
彼氏や旦那さんとそんな『何でも言い合える関係』を作ることができたら、それが一番楽で心地の良い関係なんだと思う。でも、同時に何でも言い合うことって、とても 難しいことのように思います。
だからこそ、次の恋愛では自分の思っていること、考え方、日常の些細なことなども『何でも言い合える関係』が作れたらベストだと思う。
https://archive.is/jyuas
►どうして気持ちを伝えることは難しいのか
子供の頃って、「お腹空いた」「これがイヤ」「これはやりたくない」など思っていたことをそのまま素直に伝えることが当たり前だったのに、年齢を重ねるごとに“言いたくても言えないこと”が積み重なっていくように感じます。それって心が重くなるような気がするし、ちょっと息苦しい。
きっと……
- こんなことを言ったら嫌われる
- 気まずくて言えない
- 相手を傷つけたくない
こんなことが頭をよぎってしまうから、素直な気持ちを口にすることが難しくさせるんだと思う。
だって、相手のことや、相手との関係が大切だからこそ、絶対に壊したくなくて慎重になりすぎ、気持ちを言葉にできなくなってしまうんだよね……。
でも、もし、自分のパートナーが私の行動で悩んでいるとしたら、私だったら絶対に早く言って欲しいと思う! 「なんでもっと早く言ってくれなかったの?」ってちょっと悲しい気持ちになっちゃう。
逆の立場になって考えてみると、やっぱりいい関係を作るためには“遠慮”や“余計な気遣い”はいらないのかもしれない。
そのためには、「何を言っても彼は嫌いにならないはず」と彼を信じてみることが大切なんじゃないかなと思う。自分は気まずくて言えないと思っていても、彼は「教えてくれてありがとう」と思うかもしれない。
はじめの一言は緊張するけど、勇気を出した人から『何でも言い合える関係』を作ることができるような気がします。
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►“言いづらいこと”を言われた経験
私の友達で「なんでその洋服にそれ合わせるの?」って、ファッションセンスをバカにされて別れたって話を聞いたことがあります。ファッションとかはセンスの問題だからなかなか変えることできないし、これこそ“言いづらいこと”の代表格ですよね。
実は私もファッションのことで当時お付き合いをしていた男性から、“言いづらいこと”を言われた経験があるんです。
大学生のとき本当におしゃれというものに無知すぎて、コンプレックスだった時期がありました。高校のときは休日でも制服を着て出かけていたくらいで、大学になって私服を着なきゃいけない状況になったときは本当に辛かった……。
でも、そのときにアルバイト先でめちゃくちゃおしゃれな人に出会って、お付き合いすることができたのです。その人は私の性格や、接客態度を見て好きになってくれたんだと思うけど……やっぱり、付き合ってから“私のファッション問題”がやってきました。
その彼は元々好きな女性のタイプに“おしゃれな子”って項目があったくらいおしゃれが好きな男性。その一方でファッションに無頓着な私。
その彼からは、先ほど話した友達が言われたようなひどい言い方じゃなくて、
「こういうファッション好きだな~。桃に似合いそう! 今度一緒に買いに行こう」こんなふうに、私に前向きな感じで伝えてくれたのです。その彼が優しくファッションを誘導してくれたおかげで、私も少しずつファッションが好きになっていきました。
おかげで、私も彼の理想のファッションに近づくことができ、彼からもっと愛されるようになってプラスなことしかありませんでした。だから、あのとき、言ってくれてよかったな、と心から思っています。
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►大切なのは“伝え方”
先ほどのファッション問題で別れてしまった私の友人のお話に戻りますと、その彼にとっては自分の彼女のファッションが“直してもらいたいポイント”だったから、正直に伝えたんだと思う。でも、きっとその友達にしてみたら、彼に自分のセンスを指摘されたことよりも“伝えられ方”がショックで傷ついたんだと思う。
「それもいいけど、こっちの方がもっと可愛い」
「こっちの方がもっと似合う気がする」
こんな感じで優しく言ってくれたら、きっと別れるまでの大ごとにはならなかった気がします。同じことを言うとしても、やっぱり“伝え方”って大切なんだなって思いました。
頭ごなしに言われるのは誰だってイヤですよね! しかも自分の好きな人からだとなおさらイヤなはず。相手のことを考えて、ポジティブに思わず「そうだね、そうしてみよう」と思いやりを持って気持ちを擦り合わせることができたら、きっと2人の心の距離も縮めることができるんだろうな。
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►でも、すべてを伝える必要ってあるのかな?
私は4人兄弟の末っ子ということもあり、両親をはじめ兄弟たちからとても愛情を受けて育ってきているので、割と自分の意見を遠慮なく伝えるタイプでした。
だから『何でも言い合える関係』は素敵なことだと思う。でも、結婚生活を経験してからその考えが変わってきたような気もします。
今までは相手のすべてが知りたくて、それに自分のいろんなことを相手にも知ってもらいたかったけど、そんな必要はないのかも? と思うようになってきたのも事実。
例えば、すごくちっぽけだけどよくある例が、“飲み会に誰がいるか”という問題。若かりし頃は、「誰が一緒なの?」「女の子もいるの?」「その女の子はどんな人なの?」と事細かに聞かないと安心できませんでした。しかも、ダメ押しで「やだやだ心配……。その女の子とのことを好きにならないでね」なんてめちゃくちゃなことを言いたい放題だった経験があります(笑)。
今は、「飲み会行ってくるー!」、以上。でいいかなーって思います。男女比とかは多少気になったりするけど、いちいち聞いて不安な気持ちになるくらいなら聞かないほうがマシだなぁと思うのが今の私です。
https://archive.is/pTo53
►心配より“信頼”を教えてくれた元旦那さん
結婚していたときは、お互い行き付けのお店っていうのがそれぞれあって、「○○行ってくるー!」「はーい!」で全然大丈夫でした。常連さんが集まるお店は男女関係なく、いろんな人とおしゃべりしたりすると思うけど、そんなこといちいち気にしてたらきりがない! むしろ、たくさんいろんな人と話して、いろんなものを吸収してきたり、改めて自分への気持ちを確信してくれたらそんな素敵なことはないよね!
きっとこんな気持ちになれたのは、元旦那さんが私に“心配”するよりも“信頼”することの大切さを教えてくれたからだと思う。信頼ってすごい効果があって、一度相手のことを心から信頼してしまうと、不安な気持ちが消え“安心”に変わるんです。
はじめに元旦那さんが私を信頼してくれて自由でいさせてくれたおかげで、私もそれと同じ気持ちを元旦那さんに持つことができました。
『何でもいい合える関係』もいいけど、私は『何も知らなくても安心できる関係』。のほうが心から安心できていいなと感じています。
https://archive.is/GcETd
►結婚前は両目、結婚後は片目
「結婚前には両目を大きく開いてみよ。してからは片目を閉じよ。」
こんな有名なフレーズがあります。
結婚する前には両方の目をしっかりと開けて、その人と一生添い遂げられるかよく観察しなくてはいけない。結婚してからは仲良く暮らしていくために、相手の多少の欠点には片目をつぶるくらい余裕を持って対応しなくてはいけない。
この言葉って、まさに結婚生活の本質をついているすごい言葉だって思っています。
結婚前はお互いにいろんな話をして、自分が心から信頼・安心できる人なのかを見極める時期なんだと思う。そして、“彼なら大丈夫”って思ったら、もう彼を信じてついていく。これが出来たら、彼を疑うことも束縛も不安も不要なんだろうな。
私の理想はこんな感じの『何も知らなくても安心できる関係』。
なんだか自分のなりたい恋愛の形が明確になると、急にポジティブな気持ちになってきた(笑)。クリスマスも近づいてきたことだし、やっぱり早く素敵な恋がしたいな。
では、また来週木曜日に会いましょう♡
桃
最終更新:2019年01月17日 21:44