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獅子の月
夏真っ盛りのある日―
「アリシア、今日も稽古を付けてやるぞ」
「あ、今日は無理で~す。私、食事作らないといけないので」
「む、そうか。そう言えば、今日はラヴィアンも洗濯当番だったな」

      • 仕方ない、一人で鍛練に励むか。
ハッ
ホッ
ウリャッ
ふぅ・・・少し休憩するか。休憩のついでに服を着替えよう
ヌギヌギ
ふ~。夏ともなれば午前中といえども暑いな。ん―あれはラヴィアンではないか

「ん、ラヴィアン。洗濯物は終わったのか?」
「え?あ・・・洗濯物でしたら現在、洗濯中ですよ?」
「ついでですまないが、この服も洗ってくれ。今日は暑いから午前中の鍛錬だけでもうビショビショだ」
「はい、了解です」

ハッ
フッ
グゥッ
むぅ・・・流石に昼になると鍛錬もキツイな。体調を崩してしまっては意味がない。続きは夕方にするか。
お、ラムザではないか。何をしているのだろう?

「な、な、な・・・・!」
「え?・・・どうしたんですか、アグリアスさん」
「き、貴公、な、な、何をしているの、だ?」
「洗濯ですよ?今日の洗濯当番(男)は僕なんです」
「し、しかし、それはわ、わ、私の―」
「あぁ。実は朝、ラヴィアンが来て―――」


『ラムザ~。ちょっといい?』
『はい、良いですよ』
『最近熱いわよね』
『夏ですからね。でも、今日は洗濯当番(男)だったから冷が取れて良かったかも』
『でも、夏の日差しって乙女の軟肌にはキツイのよ。―でさ、相談なんだけど。』
『何ですか?』
『さっき洗濯物が追加になったのよ。一緒に私たちの洗濯物も洗ってくれないかなぁ?』


「―という事がありまして」
「ラーヴィーアーン!!ドコダーーー!!!!!」

「ラーヴィーアーン!!ドコダーーー!!!!!」


「・・・―ァーヴィーアーン!!」
「え?・・・どうしたんですかーー?」
「イタ!ラヴィアーン、ココニ居タノカァー!!」
「うゎ!隊長どうしたんですか?」
「どうしたじゃない!何故、ラムザに洗濯物を洗わせているんだ!!」
「あぁ、ラムザ様に気軽に相談してみたら、『良いですよ~』って交代してくれたんで」
「洗濯を気軽に交代するんじゃない!ラムザがわ、私のショーツを洗っていたじゃないか!!」
「良いじゃないですか、下着ぐらい。盗られるわけじゃないですし」
「良くない!そういったところから隊の風紀が乱れていくんだ!それに盗られるとかの話ではない!」
「あぁ、匂いですか?仕方ないですよ。人間汗かきますし。それにラムザ様が某スレ住人達みたいに 『ハァhァ、アグタンノダ …クンカクンカ』 なんてすると思いますか?」
「アグタンって言うな!!それに、ラムザに限ってそんな事あるはずがあるまい!」
「えーっ!!ラムザ隊長ってそう言う性癖があるんですか!!」
「わっ!アリシア、聞いていたのか?」
「アリシアお帰りー。買い出しは終わったの?」
「えぇ、丁度今帰ってきたところでーってそんなこと良いんですよ。さっきの話マジですか?」
「いや、絶対にありえん事だ」
「えぇ~、そうかな?ラムザ隊長だって男なんだし。そういった性癖があってもおかしくないと思いますよ?」
「いや、100%あり得ん!」
「う~ん、私もアグリアス様の意見に賛成かな。じゃないとラムザ様のイメージが減滅」
「うむ、ラヴィアンの言う通りだ。ラッドやムスタディオとは違うのだぞ?」
「じゃあラムザ隊長の行動を監視してみましょうよ」
「良いだろう。真実を見せてやる」
「おー・・・ラムザ。暑いのに洗濯御苦労さん」
「ムスタディオか。どうしたの?」
「昨日ラッドと酒盛りしてさ。『明日は休みだから今日は飲むぜー!』って飛ばしたら具合が悪くてさ・・・・」
「大丈夫?横になっていた方がいいんじゃないの?」
「それが吐きそうなんだけど寝てると吐けないんだよ。何か引っかかってる感があってさ。だから具合が悪いながらも歩いてるんだ・・・。ラムザは洗濯か?」
「そうだよ」
「この日差しの下、洗濯に励むとは。大変だな」
「ははは、大丈夫だよ。定期的に日陰に入るようにしているし、ブリザドで空気冷やしているから」
「そうか。―ん?ラムザ、えらく変わった物を洗濯しているな。フリルなんかついて・・・ハンカチか?」
「いや、アンダードレスだよ」
「アンダードレス?―お、お前、まさかそんな趣味がっ!!」
「え?―違う、違うよ!これはアグリアスさんのだよ」
「なにーーー! グッ・・・・オボェ(自主規制
「うわー、ムスタディオこんな所で吐くなよ!!」
「ゴホッ・・・すまん。だけどスッキリしたよ」
「スッキリしたのはいいけど、アグリアスさんのアンダードレスが○○だらけになったぞ!!」
「あー・・・まずいな。すまん、ラムザ。今、アグ姉にシメられたらフェニ尾でも復活する自信がない。貸しにしといてくれ」
「もー、仕方無いな!!」
「わりぃ」
「もう直ぐ真実が明らかになるぞアリシア」
「せっかくですからなにか賭けませんか?」
「良いだろう。ラムザに下着の匂いを嗅ぐ性癖がなかったら、お前の根性含めて明日は猛特訓だ」
「じゃあ、ラムザ隊長にその性癖があったら下着姿をラムザ隊長に披露してもらいますよ!」
「よかろう」
「良いんですか、隊長!?」
「かまわん、そんな事あるはずが無いからな」
ふ・・・明日が楽しみだ。お、ラムザ発見―――

「はぁ・・・臭い、どうかなー?」
クンカクンカ

「あ―」
「そ―」
「や―」

「そんな・・・」
「やったぁー☆私の勝ちですよ!!」
「あれ?3人で、どうしたんですか?」

ラムザが・・・あのラムザにそんな性癖が・・・

「どうですか、アグリアス隊長!真実は―」
「ラ、ラムザ。貴公いったい何をしているんだ?」
「洗濯です。綺麗になったんですが、不慮の事故で再度洗濯をしてます」
「何故、に、匂いを・・・」
「あ・・・う・・・これは・・・・・・その・・・・・・」
「――った」
「え?」
「見損なったぞ、ラムザ!貴公がそのような男だとは思わなかった!!」
「え?え?ま、待って下さ―」
「信じてたのに!!」

シャキ

「わ、わ、わ!アグリアスさん、話を聞いて―」
「問答無用だ!! 命脈は無常にして惜しむるべからず・・・ 葬る! 不動無明剣!!」
「ウワー!!」

コキーン

「そのままトドメを刺してやる! 大気満たす力震え、我が腕をして 閃光と―」
「待って下さい、アグリアス隊長!!」
「邪魔をするなラヴィアン!このような変態、我が隊には要らん!!」
「このアンダードレス―――見て下さい」
「なんだこんな時に!!」
「ここに少しシミがあります」
「だからなんだ!」
「それに大気に薫るこの臭い―すこし酒の匂いがしますね」
「酒?酒だと!?こんな時になんの――」
「誰かが二日酔いで吐いたんじゃないですか?」
「何!?」
「昨日、ラッドとムスタディオが酒盛りしてましたからそのどちらかと―」
「ラッドは今日、買い物に付き合ってもらったけど元気だったよ~?」
「では、ムスタディオの仕業か!?」
「でしょうね。きっとラムザ様が、二日酔いで苦しんでいるときにアグリアス様にバレたら殺されるって思ってかばってたんじゃないですか?」
「あー、ラムザ隊長可哀そぅ」

「うわー、ラムザ!しっかりしろ!!」
「う・・・うぅ・・・アグリアスさん」
「すまん!すまないラムザ!私の早合点したばかりに!!すべてはムスタディオの仕業だったのだな!」
「だ、大丈夫です。・・・どうか、ム、ムスタディオには寛大な・・・・・ガク」
「ラ、ラムザー!!!!」
「気絶しましたね」

「・・・」
「隊長、ラムザ隊長に聖剣技喰らわせるの初めてじゃないんですから。大丈夫ですよ」
「―ラヴィアン、ラムザを部屋に連れて行ってくれ。」
「は、はい!」
「アリシア、明日の猛特訓はナシにするから代わりに洗濯の続きを頼む」
「り、了解です」
「私は少し用ができた。二人とも頼んだぞ」
「ぁ、あの、隊長ぉ?」
「心配するな、ちゃんとラムザの意思を汲む」



「ふぅ・・・だいぶ調子が良くなってきたな。やっぱりさっき吐いたのが効いてるぜ」
ミシ…
「でも、アグリアスの服に吐いちまったからな。しばらく顔を合わせないようにしないと・・・」
ミシ…
「何だ?さっきから何か音がするな。ヤバいんじゃないかこの宿」

―?
――。

「ん、誰か廊下で話してるのか?」

――。
―――け!
―――――!!!
―わーー!

ズドン!

「何だ、何だ!?」
コンコン
「ムスタディオ、居ルナ?」
「ゲ、アグリアス!?―イナイデスヨ?」
「入ルゾ」

キィと音をたてて開く扉からルカヴィと対峙しているような悪気が入ってくる―
そして、扉の向こうには―――
「ヨイショっと。やっぱしラムザも男よね。結構重いわ。でも、気絶してるとは言え、綺麗な寝顔ね。・・・ちょっと悪戯しちゃおうかな?」


ドンッ
ドカッ
ビカッ

「―もぅ、隣うるさいわね!ムスタディオだっけ?元気になったなら文句言ってやらなきゃ」

ドンドン
「こら、ムスタディオ、うるさいよ!アンタさ――」
ガチャ――

ラヴィアンが開けた扉の向こうに何があったのか?
狂気か―。
または、惨劇の跡か―。
分かっていることは、財宝であるエクスカリパーを誰かが使用したこと、ラッドが何故かストップしていたこと、それとムスタディオが瀕死の状態でベットに放置されていた事だけ


獅子の月、末日。
真相を知る者は少なく、口にする者は誰もいない―。
最終更新:2010年03月30日 20:47