組み伏せているのはとても力強い腕。
そう、こういう事は幾度かあった。
その度に死を覚悟し、仲間に助けられ、そうして涙し、より強くなった。
でも、でも…

仲間の、しかも女性に組み伏せられた時、僕は何を思えばいいんだろうか?
思い返せば、その日は朝からおかしかった。
皆、妙に僕に余所余所しく、ムスタディオなんか、顔も見たくないという風に、僕を避けた。
流石におかしいと思い、一人一人に聞いてみても要領を得ない答え。
一体、僕が何をしたって言うんだ!!


昨日何かあったかと、思い出してみる。
昨日はアラグアイの森を通過して、その時に戦闘があって…
モルボルとの戦闘で粘液喰らったんだったな、あれは臭い落としが大変だった…
って、まさかそれ!?
くんくん…うん、装備に残る臭いとは違うな、僕は臭くない。
って、装備もちゃんと臭いをおとさないとなぁ…
じゃなくて…


で、ドーターに着いて…

…うーん、思い浮かばない。
あ、もしかして僕の誕生b…なわけないな。


分からない、皆に避けられる理由が。

昼、気分転換にと町に出ると、何だか皆僕の方を振り返る。
まさか、変装がばれてる??
いや、それなら、さっきの兵士達が…

奇妙な視線を一身に浴びるのは居心地が悪い。
ってな訳で、こんな昼間からなんだけど、酒場に入って身を隠すことにした。


何…この熱視線……
え、何、この酒場の客層はアーリマンなわけ?



そこでも居心地の悪くなった僕は、すぐさま宿屋に戻ることにした。

一体、僕が何をしたって言うんだ!!!(本日二回目)



夜、
『そういえば、今日はアグリアスさんの顔を見てない』と思い出し、
『アグリアスさんならば!』と考え
僕はアグリアスさんの部屋を訪れた。

そして今に至る。

「あ、あの…あぐりあs『ムグッ!!」
いきなり口を塞がれる僕。
何コレ…すごく柔らかいです……。
ん、何か、口の中に割り込んでくるな、ニュルニュr

「ブハッ!!!!!
 な、何をしてるんですか、アグリアスさん!!」
いきなり唇を重ねられると、ああも頓珍漢な思考が出来るんだな、戦闘中は気をつけなくちゃ、
と、これまた頓珍漢な思考をしている僕に、アグリアスさんは答えた。


「貴殿が…ラムザが…悪いのだからな…」
んん? えーと僕何かs「ムグゥッ!!」

ブチュウッ!というか、ニチャァア…というか、そんな擬態音が合うような、口付け。

ああ、舌を絡ませてるから、ニチャニチャでもありかな。
アグリアスさんがまた、僕に口付けてきた。

結構長い時間舌を絡ませていると、ボーっとしてくるのが分かる。
酸欠かな?なんて、事を思い浮かべていると、口付けとは別の水音が…。


ああ、そうですか、手淫ですか、オナニーですか。

もう、何してても驚きませんよ、ええ。
あら?ん?な~んで僕の陰茎が出てるのかしら…!?

「ちょ、ちょっと待ってください!!」
渾身の力を込めて、覆いかぶさっている引き締まって美しい裸体…何時の間に脱いだんですか…
を引き剥がす僕。

「ここまで来て、お預けとは良い趣味だなラムザ…」
なんですか、その男だったら誰でも堕とせそうな、淫猥な貌わ!
こうなったら、容赦しませんよ!
ほら受け入れて、僕のえk「おかしいですよ!いきなり!!」

「ラムザ…」
幾分か落ち着きを取戻したかのような表情。
美しき聖剣士は、ポツリポツリといい始めた。



「貴殿の匂いが…」
訂正、ポツリと言って…。


ガバッ!!

「うわっ!」
あれ?今度は息苦しくない?
ん、なんだこの気持ちよさ…は…!?!?

「ムグ…ジュ…二チュ……」
うぁぁあああ、あぐりあすさん、そんなところをくちにふくんじゃだめですよぉ…


もしかして、アグリアスさんは経験があるんだろうか?
冷静に考えると、それはちょっとショックだ、うん、出る。

「う、く、あっ!」
なんだか、凄い量が出た気がする、アグリアスさんのお口に。
ビュクビュクと。

わ、しかも飲んでる。
おわわわわ…吸わないでくださいって、あ、また出、る、、!



はぁはぁと息切れしてるアグリアスさん。
そりゃ、あんなに勢いよくしゃぶれば、疲れるよね。
「ま、満足されましたか、アグリアスさん…?」
もう何が何だか分からないけど、とりあえず、流れに身を任せちゃおう…そうしよう…

「ふふ…」
ああ、またそんな淫魔の女王みたいな貌を…
僕の股間を直立させて何をなさるおつもりですか…

「次は…ここに…胤を」
くぱぁですか、綺麗ですね、そうですね。
あ、また口づけですか?
まあ、自分の精液だし…
アグリアスさんは耳元に顔を寄せた
「孕ませて」

ぞくぅっとする様な淫靡な囁き。
直後、僕は童貞でなくなっていた。



「あっ、あっ♥あっ♥んああっ♥」
水音とともに、聞こえる嬌声は今までのどの行為よりも、僕を刺激する。

異常な事態に混乱していた僕の脳は異様に醒めていて、
でも、彼女への情欲と愛情が溢れていて、
ただ、夢中に彼女に腰を打ち付けていた。

「ら、ラム♥キス、キスぅ♥」
普段の彼女からは絶対に予測できないであろう、言動。

淫靡で、美しくて、愛おしくて。

口付け、舌を絡ませるとすぐさま離し、首筋にむしゃぶりつく。
片手は腰に、片手は乳房に。

首筋に走った快感の為か、彼女は強く締め付けた。
刹那、射精する。

僕の腰を脚で押さえつける彼女。

でも、


こんなのじゃ足りない



もっともっと!



彼女を孕ませるのは僕だ



彼女は僕のだ


「ひぃッ♥」
出しながら腰を大きく動かす。
いきなりの衝撃に彼女は悲鳴を上げ、絶頂へと。





彼女も幾度か絶頂を迎えると、悲鳴すら上げなくなり、
今はうめき声が聞こえるのみ。
小刻みに身体は震えている。
一突きするたびに絶頂が押し寄せてるんだとか。

僕も限界のようだ。
最後に大きくイきたい。
そう思い、腰を今まで以上に速く、激しく動かす。

「ら、む、 こわ゙れ゙ル♥ い、ぎずぎでじぬ、ぅぅう♥」

あはははははははは!!!

出るよ!孕ませてあげるね♥


出る!


出る!!


出ル゙!!!!




「落ち着きましたか、アグリアスさん」
ベッドの中。
まさか、僕がこんなことをしようとは…!

「す、済まない…」
やっぱり落ち込むよね、何だか知らないうちに、男に犯されてるなんて…。
ううううぅぅう…

「実はな、昨日のな」
「? 昨日がどうかしたんですか?」

「…昨日の戦闘でラムザ、貴殿はモルボルに粘液をかけられたな」
「ええ、それが何か?」

「その後、洗い落としても臭いと言うことで、セッティエムソンを確か振りかけてたな…」
「はあ」


「実はな、その時から、貴殿の身体から…なんと言うか、その…」
ああ、そういうことなのね

「そ、そうだったんですか、それならば、そうと言ってくれれ「わかってないな、らむざ」
ん?誰だ、今の声は?

「ラムザ…お前の匂いは魅力的過ぎるんだよ…」
む、ムスタディオ、覗いて…たのは許すから、ズボンを穿け、下着に手をかけるな
って言うか近寄るんじゃあない!

って、後ろになんで、メリアドールやらラファやら、オルランドゥ伯までいらっしゃいますか!

ああそうですか、僕に選択の余地は無





激臭



じゃなくて、劇終
最終更新:2010年04月08日 21:07