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議題、胸はどれくらいのサイズが一番殿方に喜ばれるか?

やっぱり大きい方が喜ばれるでしょ。シンプル・イズ・ベスト!
いやいやそれより形ですよ形、美乳の時代です。
ツルペタが好きな変態もいますよ……。
大きさも形も関係ない、君の胸だから好きなんだ……って彼は言ってくれたわ。
そうそう、殿方によって好みは変わるのだから、万人受けする胸なんて無いわよ。
くだらん、剣を振るには大きすぎる胸などわずらわしいだけだ。

キャンプ中のテントの中で、みんなの視線が一点集中する。アグリアスに。
「な、何だその目は」
「空気読みなさいよ」
メリアドールが軽蔑の視線を向け、レーゼがくすくすと笑った。
「あらあら、アグリアスは邪魔なくらい胸が大きかったのかしら?」
言いながら、胸の谷間を寄せ上げてレーゼは迫った。
その圧倒的迫力にアグリアスは固唾を呑む。
このボリュームのおかげでレーゼは、戦闘中に拳を振り回して戦う際、
胸があっちへプルン、こっちへプルンと揺れ動き、
敵味方(男限定)の視線を釘付けにして動きを止めるすんごい女なのだ!
「とりあえずこのメンバーで見ると、下から数えた方が早いと思うんだけど」
「いやいやレーゼさん、隊長こう見えて、脱ぐとすごいんですよ」
ラヴィアンの要らぬ告げ口を聞き、レーゼがにんまりと笑う。
「あら、そうなの。それじゃ、次の街に着いたら一緒に温泉でも入らない?」
「え、遠慮する」
腕に胸を押しつけられながらアグリアスは狼狽し、
これ以上ここにいては窮地に立たされると思い「トイレ」と言ってテントを出た。

キャンプ地は森の中で、アグリアスは適当な木の幹に背中を預けて座り込んだ。
そして、自分の両胸を両手でガシッと掴んでみる。
丈夫な生地の上からだからちょっと硬く感じたけど、
入浴中などに洗う際に触れた時などは抜群の弾力を持っているのを本人は自覚している。
「むぅ……」
しばし、服の上から胸を揉む。
顔を真っ赤にしながら思うのは、この大きさはラムザの好みだろうか? という事。
ラムザはああ見えてエッチだ。
自制心があるから他のエロ男(ラッド、デコ、蛙)とは違うが、
街を歩けば無意識に美人の顔や胸やお尻に視線を向けるし、
戦闘中はレーゼの胸を見まいと振舞って動きがぎこちなくなるし、
ラヴィアンやアリシアがジョブチェンジで際どい服装になってる時も同じような感じだ。
弓使いのミニスカとブーツの絶対領域に見惚れ、モンクの胸の谷間に見惚れ、
シーフのカモシカのような脚線美に見惚れ、風水士のチラリズムに見惚れ、
踊り子の際どい服装に見惚れる。
だから、ラムザはエッチなのだ。
アグリアスは溜め息をつき、両手を胸から下ろして、ぼんやりと空を見上げる。
「ラムザは、大きいのと小さいの、どっちが好きなのだろうか?」
「何がですか?」
突然横から声がして振り向くと、ラムザが、いた。
「い、いつからそこに!」
「えと、今さっきからですけど」
ラムザの反応を見るに、胸を揉んでたところは見られなかったらしい。多分。
アグリアスはホッと胸を撫で下ろし、
「で、大きいのと小さいのって、何がですか?」
胸の上で手を止めた、っていうか氷のように固まった。

ラムザは首を傾げつつ、アグリアスの胸の上で止まっている手を見る。
と。
「あれ? アグリアスさん、胸――」
「むむむ、胸が何だ!? ちち、小さいと、申すのか!?」
「あ、いえ、胸の所で今――」
「いいいいいい、言いたい事があるのなら、はは、はっきり言え!
 大きいのと、小さいのと、どど、どっちが、好みなのあひゃいっ!?」
突然胸をくすぐられたような感触に、アグリアスは両胸を抱えて飛び上がった。
くすぐられるような感触は、服の内側で続いている。
というか、この感触は、何というか、むしろ、
「ど、どうしました!?」
「服の中に、な、何かが!」
「えっ! 多分虫です、クモか何かだと。さっき、服の上に虫がいたように見えて」
「あぐっ! ら、ラムザ、何とかしてくれ」
涙目になりながらアグリアスは悶え、胸を両腕で押さえつける。
「落ち着いてください! とりあえず服を脱いで――」
「わわわ、解った!」
ブチブチブチン、と音を立てて、アグリアスの青い服が真っ二つに開かれた。
アグリアスの服は、身体の中心線に沿ってボタンで留めるタイプだ。
だから力いっぱい両側に引っ張ればボタンがちぎれて、中身があらわになる。
服の中を蠢く虫を一刻も早く何とかしたいアグリアスは、
冷静さを完全に失い力任せの行動に出てしまったのだ。

唐突だが季節の話をしよう。
季節は春夏秋冬に分けられる。
夏は暑く、冬は寒い。
暑い時には薄着をし、寒い時は厚着をする。
これは全世界共通のルールと言っても過言ではない。

で、今の季節。
夏。
蒸し暑い夜。
アグリアスは、丈夫な生地の青い服の下に、さらしを巻いているだけだった。
で、さらし。
アグリアスが胸を押さえて悶えたもんだから、はだけてしまっていた。

月明かりの下、突然現れた白いふたつの丘を見て、ラムザの全身に稲妻が走る。
これはサンダーでもサンダラでもサンダガでもラムウでもらいじんのたまでもない。
無双稲妻突き? 違う、無双ではない、胸双稲妻見せだ!
しかもしかも、はだけたさらしが微妙に大事な部分を隠したりしていて、
これ、何ていうチラリズム? 丸見えよりも扇情的ですよ。
アグリアスのそれはレーゼほど大きくはない。
レーゼをメロンとするなら、アグリアスはちょっと大きめのリンゴだ。
そしてリンゴの上を這う黒い影にラムザは気づく。

混乱していたラムザは、その黒い影、虫を、はたき落とそうとした。
ぷにっ。
「あぐっ!?」
「あっ」
リンゴをもぎ取るかのようにラムザの手はそれを包み、心地よい弾力に指が沈む。

本物の無双稲妻突きが落ちた――。
アグリアスが無双稲妻突きを放った事で敵襲と勘違いした仲間が駆けつけた時、
そこにはアグリアスの姿は無く、焼け焦げて倒れるラムザだけが残されていた。
アグリアスは敵を追ったのだろうか?
とりあえず事情を聞くためラムザの治療をしつつ、ムスタディオは訊ねた。
「ラムザ、いったい何があったんだ?」
「じゃ、ジャストフィット……だった……ガクッ」
「ふぇ、フェニックスの尾ー! フェニックスの尾はどこだー!」
アグリアスが帰ってきたのは翌朝になってからだったという。

議題、胸はどれくらいのサイズが一番揉みごたえがあるか?
デカければそれでいい。
柔らかければそれでいい。
ツルペタならそれでいい。
若いな。私はどれだけ美しい曲線を描くかが大事だと思うのだが。
愛しい彼女の胸ならどんな大きさでも形でも構わないさ。
…………ジャストフィット……。

虚空を眺めながらニヤけ、さらに右手で何も無い空間を揉む仕草をするラムザに、
男達の視線が集まる。ラムザは柔らかい感触を思い出して悦に浸っていた。

それ以来、ラムザはレーゼの胸にすら惑わされる事がなくなったが、
なぜか服と鎧でガッチリとガードされている、
アグリアスの胸に気を取られるようになったとか。

    おしまい
最終更新:2010年03月26日 15:29