酒場。
 昼間は雇われ仕事を求めて戦士達の集うこの場所も、夜になれば本来の職分を取り戻す。
 喧噪の店内。
 壁際の席を3人の女が占めている。
 ルザリア聖近衛騎士団の俊英アグリアス・オークスとその部下二人である。オヴェリア王女の護衛を任じられ、現在は故あって流浪のラムザ軍団と行動を共にしている。
 やんごとなき人材に付き従う護衛隊員は、当然選考基準に容姿の優劣も含まれている。そのため3人とも相応の美女であり、特にアグリアスは清澄な意志を宿す瞳が印象的な、ぬきんでた美貌の女騎士であった。
 さぞ人目を引いたことだろう。普段であれば。
 アグリアスはすでに相当きこしめしていて、据わった目つきと赤らんだ顔色とで、酔客のなかにすっかり溶け込んでしまっていた。
「隊長、ちょっと飲み過ぎなんじゃないですか?」
 ラヴィアンがおずおずと声をかけるが、アグリアスは横柄に頬杖をついて黙りこんだままである。
 不機嫌な女騎士の図、とでも名付けられそうなアグリアスと同席している彼女のもうひとりの部下、マイペースなアリシアは東洋風スパゲッチをすすることに夢中で、上官の顔色を気にしている余裕はない様子だった。
 今夜のアグリアスはおかしかった。やたらと杯を空け、政治の腐敗や戦略の効率化など軍人にとって一般的な話題をひとりでしゃべりまくり、そして酔いがまわると今のように黙りこんでしまったのである。
 そもそも、めったに酒に酔うことなどないアグリアスである。
 何か言いたくて言えないことがあるのだな、と部下二人は勘づいている。
「……おまえたちに相談があるのだ」
 アグリアスがようやく重い口を開いた。
「なんですか?」
 ラヴィアンは忠実そうに尋ね、アリシアは麺をすすっていたので目だけを上に向けて促す。
「おまえたちはラムザのことをなんと呼んでいるのだ」
「……なんと呼んでいるか、ですか。ちょっと質問の意味を計りかねますが、ラムザに呼びかける言葉はラムザしかない、ということではないんですよね?」
「おまえたちはラムザをなんと呼んでいるのだ。普通に考えて、普通に答えてくれ」
「わたしは、ラムザ、って呼んでますけど」
「わたしもそうですね」
 当たり前の答えに、アグリアスは不満そうである。
「名前を呼ぶだけでは言葉足らずなこともあるだろう。代名詞でどう呼んでいるのかを知りたいのだ」
「代名詞。二人称代名詞ならわたしは、あなた、ですね。あんまりそう呼んだことはありませんけど」
「あなた……」
 アグリアスのむっつりとした表情が一瞬崩れたようにも見えた。
「アリシアはどうだ」
「わたしは、そうですねえ」
 言葉というものは普段あまり意識せずに使っているものである。アリシアは頭の中でラムザに話しかける場面を想像し、
「ねーねーラムザ、あんたさあ……って。あんた、ですね。あんたなにしてんの、とか言ってます」
「聖近衛騎士としては、少々恥ずべき言葉遣いだな」
「たはは……でもみんなそんなかんじなんで、自分だけ固苦しくしても空気読んでないってゆうか」
「そうだな。我が軍の大半はラムザの元学友だ。皆を率いる立場とはいえ、急に敬った言葉遣いをしろとは無理な話だろう」
 そう言ってアグリアスは額に手をやり、再び思索の海に沈み込むようであった。
 アリシアがそれをつなぎ止める。
「そういえば隊長はなんて呼んでましたっけ。ラムザのこと」
「わたしか……」
 アグリアスは言いにくそうに答えた。
「貴公だ」
 苦悩をにじませた表情だった。それで二人の部下は、隊長の悩んでいたのはこのことだったのか、と合点がいった。
「なるほど。隊長としてはその、貴公、ってゆうのを変えたいわけなんですね」
「べ、べつにそれほど悩んでいるわけではないのだがな。ただ、なんというか、いつまでもしゃちほこばった呼び方でいるのもいかがなものかと思うのだ。同じ釜の飯を食う同士として、いや、親しき仲にも礼儀ありと言うが……」
「隊長のおっしゃってること、わかります。呼び方って、その人との関係性をもっとも象徴するものですから」
「なるほど、なるほどぉ。ラムザのことをもっとステディな呼び方で呼んで、もっとお近づきになって、もっともっと二人の距離を縮めたいってことなんですね。くっくっく」
「にやにや笑うんじゃないッ!」
「みぎゃー! 目がああ! 目がああああああああああああ!」
 鳥の軟骨フライについてきたレモンを目の前でしぼられ、アリシアは顔面をおさえてもんどりうった。
 アグリアスは、べっべつにラムザと仲良くなりたいとかじゃなくて、一人だけ浮いてるみたいなのがイヤなだけなんだからねっ、といった前置きをしてから、
「なにか適当な言葉はないものか。いい案を出してくれたらここの代金をもってやってもいい」
 と宣言した。
「それは素晴らしいですね」
 飲み代をちらつかされて、アリシアは俄然やる気になったようである。
 ラヴィアンもそれに加わる。
「隊長としてはあまり馴れ馴れしいかんじも避けたいのではありませんか?」
「うん。それは困る」
「これはなかなか難しいですね……」
「うーん。貴公、きこう……貴兄、貴君、貴台、貴下、貴殿……貴様じゃ偉そうだもんなあ。けっこう難しいね、これ」
「ラムザはぜんぜん偉ぶらない人柄だから。だから余計に難しいのよ」
「だね。普通の指揮官なら『あんた』なんて呼んだら懲罰もんだよ」
「だが、それがいい……いや、なんでもない。続けてくれ」
「隊長、たまにですけど、おまえって呼ぶことがありますよね。ラムザのことを。それじゃだめなんですか?」
「ああ、『今さら疑うものかッ! わたしはおまえを信じるッ!』って言ってました。あれは名台詞でしたねー。ああっ! ごめんなさい! レモン汁は勘弁してください!」
「やむなく使うこともあるが、指揮官に対しておまえ呼ばわりは本来わたしの信条に反する」
 親しすぎるのはイヤだが、かといって形式張った呼び方でも呼びたくない。人間関係の微妙な距離を調整する、確かにこれは難問であった。
「あ、卿っていうのはどうですか? オルランドゥ伯がたまに使ってる」
 アリシアが再び提案する。
「用法として間違いじゃないけれど、爵位持ちの貴族に対しても使う言葉だから混乱のもとかも」
「汝は?」
「それは目下のひとに使う言葉」
「じゃあ、そなた。それか、こなた」
「さすがに普通につかう言葉じゃないわよねえ。ちなみに此方は場所や時を指すときもあるし、人代名詞としては一人称二人称三人称のすべてでつかうことができる便利な言葉なのよ」
「なにさ。うんちくばっかり言って。ラヴィアンもなにかアイデアだしなよ」
「うっ、確かに…………あなた、じゃダメでしょうか?」
「自分のと一緒じゃん」
「いいでしょっ! オーソドックスが一番なの!」
「あなた……」
 アグリアスの顔が、酔いのせいだけではなく、ぽっと赤くなった。
「あの?」
「隊長?」
「そっ、そんな新婚さんが呼び合うような言葉など使えるかっ!」
 言葉とは不思議なものである。口にする個性によっても、場の空気によっても、言葉は微妙に形を変え、しかも受け手側にも様々な解釈のちがいがある。言葉は意味ではなく、もっとも近い 言 葉 で表現すれば「ニュアンスを伝えるもの」と捉えた方が適切なのかも知れない。
 ラヴィアンは「あなた」は多くの女性が他意なく使用している一般的な言葉であると一応主張してみたが、アグリアスにとっての「あなた」は特別な意味をもっているようで、首を縦にふることはなかった。
 その後いくつかの提案も、ことごとくアグリアスのお気に召さない。
「そんなのはイヤだ! もっと他のを考えてくれ!」
 わがままな隊長である。
 アリシアはぐったりと疲れ果て、
「あーもー、わっかんない。もういっそ、はっちゃけて『おう、ラム公』とか『てめーよう』とかでいいんじゃないですか?」
 などと無茶苦茶なことを言う。
「ふん。検討にもあたいせんな。わたしは山賊の親分ではないのだぞ」
 いきなりアリシアが立ち上がった。
 酔っているとはいえあんまりな横暴に、ついに怒りだしたのかとラヴィアンは慌てたが、そういうわけではなかった。
「それですよ、山賊の親分ですよ!」
「なにを言ってる?」
 興奮気味のアリシアは席に戻ることも忘れて熱弁する。
「わたしたち、ずっと前に山賊退治に参加したことがあったじゃないですか。他愛ない犯罪者の集団だったわけですけど、わたしひとつだけ感心したことがあったんです。あの人達って団結力がすごく強いんですよね」
「ああ、確かにああいう人たちって仲間との絆を大切にするみたいね。杯を交わして義兄弟、とか言ったりして」
「そうそう。隊長もあの人たちに倣うんです。ラム公ぐらいは当たり前。てめー、とか、おめーはよー、などもいいですね。小振りのひょうたんを腰に引っさげて昼間から酒をかっくらってください」
「ください、と言われてもな。品のない言葉は使いたくない」
「ラムザだってそんなの嫌がるわよ」
 アリシアは、ちっちっち、と指を振る。
「そういう思い込みが間違いのもと。遠慮会釈ない言葉のぶつかり合いこそが集団を、ひいては世間に出たばかりの初な少年の心を引きつけるのですよ! あなたたち、ラムザと仲良しになりたいっていう初心を忘れてるんじゃないですか!?」
 アリシアは酔っている。自分のしょーもない思いつきと自分のしょーもない演説とにすっかり自己陶酔してしまっている。だいたい、そんなあからさまなことを言ってしまえば、またアグリアスのレモンの汁攻撃を受けるに決まっている、はずだった。
「むう。いい考えかもしれん」
「うそぉ!?」
 ラヴィアンが素早く視線を走らせると、アグリアスの前に並んだ杯が倍程度に増えているではないか。
 もちろん全て空である。
 ぐだぐだ話し込んでいる間にずいぶん飲んだものである。
「でしょう? わたしだってたまにはいいこと言うんです」
「そうだな。アリシアもたまにはいいことを言う」
「やったー! ほめられたぞー!」
 幾多の修羅場をくぐり抜けてきたアグリアスの鋭い眼差しはとろんとなり、少女のような面影さえ漂わせていた。頭の働きは少女より低下しているだろう。アリシアの頭のほうはもとからそんな感じである。
 そんな二人に囲まれて、これはわたしがしっかりしなければ、とラヴィアンは気持を引き締めた。
「イメージは山賊の親分の愛人で。私たちに指示するときも
『アリシア、ラヴィアン、行くぞ!』
 ではなく、
『行くよ、あんた達! 遅れるんじゃないよ!』
 でいきましょう。こういう言葉を重ねていくことによってですね……うーん、なんかまだるっこしいなあ。ものしり博士のラヴィアンくん? こういう乱暴な言葉は学会ではなんと呼ばれているのかね」
「なんか腹立つわね……でもなんて言うのかしら。伝法、任侠、鉄火肌、勇み肌、姐御肌、姐御、姐さん……姐(あね)さん言葉、とでもいえるかもね」
「ラヴィアン君! きみはいいことを言った!」
 なにが気に入ったのか、アリシアはラヴィアンの頭をわしわし撫でる。
「ちょっ、ちょっと、やめなさいよ!」
「隊長、姉ですよ、姉。あねさん言葉、すなわち姉弟」
「姉弟か」
「あねさん言葉を使っていれば自然と『あねさん』とか『ねえさん』と呼ばれるようになるわけですが、隊長はラムザに『アグリアス姉さん』と呼ばれたくありませんか?」
「悪くないな」
「姉弟喧嘩なんかしたら最高ですよお。『なんで姉さんは僕のことをわかってくれないんだよ!』」
「おお! そ、それはいい」
「この世で唯一の肉親である弟を姉は激しく愛し、それゆえに戦乱を逃れてどこかで二人で静かに暮らそうとか言いだすんです。でも生意気で青臭い弟は
『姉さんは自分のことしか考えてないんだね』『戦争で苦しんでいる人たちを見捨てろって言うのかい?』
 なんて言って愛の逃避行を拒否。裏切られたと感じた姉は決別の言葉を残して弟の元を去り、故郷に帰ってひとり寂しく海を眺める目にはうっすらと涙が浮かんでいます」
「ごくり……それで、それでその姉弟はどうなってしまうのだ!? わたしとラムザはどうなってしまうのだ!?」
「愛と憎しみはコインの裏表。手に入らないならばいっそ殺してしまおうか。孤独の内に憎しみを募らせて、ああ、なんということか。姉弟はついに敵同士となって相まみえ、そんであーなってこーなって、最終的には
『僕は姉さんを愛してるッ!』
 で、ぶちゅーべろべろべろあんっそこはだめ……と、なるわけです」
「わあ」
 パチパチパチ。無邪気に拍手して喜ぶアグリアス。今のひとり寸劇のどこに拍手するような要素があったのか、第三者にはまったくもって不明である。
「よくやったアリシア! これでいくぞ! わたしは今からあねさん言葉だ!」
「あのー、それでここのお代の方は……」
「いくらでも飲め! 食え! 騎士に、いや姉に二言はないッ!」
「いやっっほぉぉぉう! 店員さんこっち! とりあえず地酒とビールと、あとたこ焼きとポテトサラダと焼き鳥パーティーセットと季節のサラダおまかせと……隊長。メニューのこっちからこっちの端まで一列全部頼むっていうのは……」
「言ったはずだ。姉に二言は」
「ないんですね! さすがアグリアス姉さん! 店員さん! こっちからこっちまでぜーんぶよろしくっ!」
 店員はアリシアのテンションの高さに目を白黒させて注文をとった。
「なにをしている。貴様もなにか頼め」
 もう完全に酔っぱらいの目になっているアグリアスが、ラヴィアンを杯で指して言う。
「隊長。それはちがいますよ」
 アリシアが注意した。
「おっと。……あんたなにひとりで気取ってんだい? 飲みが足りないんだよ……といったところか」
 アリシアはニヤリとして親指を立てる。
 アグリアスもそれにニヤリとして返答し、ラヴィアンはアリシアを殴りたくてたまらなかった。
「ほら。あんたもなにか注文しなよ。あたしゃ貧乏くさいことは言わないよ。ここの飲み代をあたしがもつって言ったら、あんたには一銭も払わせはしないんだからねっ」
 すっかり莫連なアグリアスである。まだ慣れないのか、少々妙な口調も混じっている。
「うう、こんな隊長見たくないです…………でも、わかりました! 店員さん、お酒どんどんもってきてください!」
 ラヴィアンは、この際どんどん酒を飲ませようと思った。前後不覚になるぐらい酔っぱらってもらって、今夜のことは悪い夢として酩酊の闇に葬り去る作戦である。
 まさか本当に明日からラムザを「ラム公」呼ばわりする隊長ではないと信じたいところであるが、常に手段を尽くしてことにあたれとは、他ならぬアグリアスの言葉であった。
 次々と料理と酒が運ばれてくる。
「隊長、どうぞお酌を」
「……」
 無視。
「アグリアス姉さん! ささ、どーぞどーぞ」
「ああ。悪いね」
「くっ……アリシア、後で覚えてなさいよ……アグリアス姉さん! どうぞもっと飲んでください!」
「おうともよ!」
 もう無茶苦茶である。
 この後、地元の客が
「ねえさん達、楽しそうだねえ」
 と、ちょっかいを出してきて、
 「おう。わたしがアグリアス姉さんだ!」
 と、わけのわからない応答をして、それでなんだか意気投合して店中の客にアグリアスが酒を奢ることになり、
「よっ! お大尽!」「アグリアス姉さん最高!」
 と、もてはやされて酒場の夜はいつにもまして大賑わいの大繁盛。
 未曾有の売り上げに感激した店主のお礼の言葉を浴びながら、ラヴィアンは酔いつぶれた二人を抱えて、宿屋への道をくたくたになって踏破したのだった。
次の日。

「というわけで……昨夜はとっても大変だった……ので、飲酒をいけないというわけじゃ……ですけど、もう少し自重……ううっ、頭痛い……」
「それは手間をかけたな。ごくろうだった、ラヴィアン」
「ラヴィアン、お疲れさん」
「なんでアリシアまで偉そうなのよっ! ああっ、自分の声が頭に響く……」
 朝の食堂である。
 ラムザ一行の面々が爽やかに朝の挨拶を交わすなか、ラヴィアンだけは元気がない。2日酔いだった。
「そのパン、もらっていい?」
「食べる気しない……いいよ」
「わたしは牛乳をもらっていいか」
「どうぞ……」
「うまいね。こいつは焼きたてだね」
「朝一番の牛乳は活力のもとだな」
「二人ともわたしよりずっと飲んでたのに……。なんでこんなに元気なの……?」
「久しぶりの痛飲だった。確かにいくらか過ごしすぎたようだな。どうも記憶が曖昧でいかん」
「わたしもあんまり覚えてないなー」
 いいながら、自分とラヴィアンの分の朝食をばくばく食べていく二人。ラヴィアンが特に酒に弱いということでもないので、体の出来が元からちがうようだった。
「そういえばあの姉弟の話。今朝思い出したのだが、オウガバトルの話だろう?」
「そうですそうです」
「あの主人公はなんという名前だったか。ラヴィアン?」
「……オウガバトルサーガ七章の主人公デニムと、その姉カチュアの物語ですね」
「そうだった。昔はよく読んで、悲しくも勇壮な物語に感銘を受けたものだ」
「あ。遅れちゃいましたけど、昨日はごちそうさまでした。お金大丈夫でしたか?」
「あれしきの店。どうということはない」
「さすが、財布の紐が固いですね」
「まあな」
「うう……慣用句の誤用……でも突っこむ気力が出ない……てゆうか結構覚えてるじゃないですか……」
「おはようございます」
 朝の挨拶。
 ラムザだった。
「ああ。おはよう」
「おはよー」
「おはよ……」
「ラヴィアンさん、今朝はどうかしましたか?」
 若年ながら一軍を率いるだけのことはある。ラヴィアンの不調にすぐ気がついて、あれこれと気遣うやさしいラムザだった。
 アグリアスはその点ドライというか、むしろスパルタ主義でさえあるので、ラヴィアンは複雑な気持ちで自分の上官を見やった。
「なんだラヴィアン? 言いたいことでもあるのか」
 ラヴィアンがぼそりとつぶやいた。
「姐さん……」
「……………」
 ラムザだけがなんのことやらわからない。
「え? なんのことですか?」
「姐さん言葉……」
「……………オホン。おう、ラム公。今朝の調子はどうなんだい?」
「えっ!? アグリアスさん!?」
「い、いや。なんでもないのだ、忘れてくれ。きっ貴様ら、にやにや笑うんじゃないッ!」
最終更新:2010年03月29日 23:17