作用
カンジダ属,アスペルギルス属などの病原真菌に対し抗菌力を示すが,グラム陽性菌,グラム陰性菌,ウイルスなどには,ほとんど活性を示さない.カンジダに対する最小発育阻止濃度は,0.04~1.56μg/mLである.感受性菌の膜ステロールを含む細胞膜と結合し,膜構造に変化を与え,その透過性障害を起こさせ,菌を死滅させる.
使用目的
真菌症の治療の基準薬である.カンジダ症,クリプトコックス症,アスペルギルス症,ムコール症,スポロトリックス症の第1選択薬である.
副作用と対策
- 発熱と悪寒戦慄は必発である.
- 腎毒性:腎毒性には血清クレアチニン・モニタリングを隔日で行い,クレアチニンが3.0 mg/dLを超えた時点で中止する.
- 貧血
- 低K血症
参考
最終更新:2010年03月17日 02:57