アルカ再入門4

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人工言語アルカの再履修パートです。

テーマは『アスペクト』。

著者がかじったレベルではぜんぜん作文できなかったので、ほどほどにじっくりコトコト勉強していくページです。
ちなみに文字はWebFontに対応しているブラウザで見れば幻字で表示されます。

アスペクトって?

言語学では相と呼ばれ、述語が表す事象の進み具合を表す文法上の形式。
過去形とか、完了形とか、現在進行形とか習った、あれ。

アスペクト一覧

アルカでは次の7つ。
語形 雰囲気
将然 sat 始めようかというところ
開始 kit 始めたところ
経過 -(o)r ~している(着手して作業中)
完了 -(i)k 終えるところ
継続 -(e)s 事象完了後状態継続中
終了 took 事象完了後状態終了時
影響 ilt 行った余韻が残っているところ

単位動詞と非単位動詞

時間の流れに沿って表すと違いが判りやすいらしい。

非単位動詞

好くとか、燃やすとか、状態が移り変わっていく事象
開始、完了、終了は時刻(点)、将然、経過、継続、影響は時間(線)のイメージ。
→時間の流れ
────────[開始]─────────[完了]─────────[終了]─────────
   <将然>            <経過>            <継続>           <影響>



単位動詞

歩く、叩くなど、一つ一つの動作が積み重なって行われる事象
開始、完了、終了は時刻(点)、反復、影響は時間(線)のイメージ。
→時間の流れ
────────[開始]─────────────────────[終了]─────────
   <将然>                     <反復>                    <影響>

上の図の反復の期間も一つの相、反復相としてカウントし、接尾辞-(a)ndで示す。

どちらの見方で事象を捉えるか、表現したいかで使い分けができるらしい。

押さえておきたい3つの内相

内相 とは?

表現頻度の高い、<経過>、<完了>、<継続>の3相を指す。
それ以外は外相という。

例文

まずはこんな細かくではなく、内相の表現をしっかり固めたほうが良いと思う。

axt  [動詞]文字などを書く

記述 文字を書く 文章を書く
axt sat 書こうとペン先を紙に近づけるあたり 文章を書こうと準備するあたり
axt kit ペン先が紙についた一筆の始まり 文字列を書き始めたところ
axtor (axt+or) 点画を書いている 文字列を書いている
axtand (axt+and) 点画を書き並べている 文字を書く行為を続けている
axtik (axt+ik) ペン先をとめた一筆の終わり 筆を置いた文章の書きあがり
axtes (axt+es) 書いた点画が残っている 書いた文章が残っている
axt took 書く行為が済む(終えている) 文章を書く行為が済む(終えている)
axt ilt 書こうとした痕跡がある 文章を書こうとした痕跡・なごりがある

iltについては、文字の存在に関わらず、行為を行おうとされた影響が残っている状態。
ペンのキャップが取れてるとか、紙の表面がくぼんでるとか、ペンだこができてるとか。

axt took
「文字などを書く」という行為が済まされたタイミングなのか、
「書く行為によって得られた現象(書かれ残る文字)」が色素分解などで消えたりとか、終わることなのか。
それとも「書く行為で得られた現象(書かれ残っていた文字)が失われるタイミング」なのか。

esk  [動詞]雨が降る(無相)

esk sat 雨が降りそう
esk kit 雨が降り出している。ぽつりぽつり
esk 雨が降っている
esk ik 雨が止んだ
esk took 雨が上がった
esk ilt 雨が降った痕跡がある(湿ってるとか水溜りがあるとか)

※要補講(見直し)

siina  [動詞]好む

siina sat 好きになる雰囲気に気づいたあたり。まだ他人。。
siina kit 好きになり始めたあたり。気にしだした
siinar (siina+or) 好きになる最中。あの人いいかも。。
siina 好いている。好きだ
siinak (siina+ik) 好きになった。この人を好いてると気づいた
siina took 好き終わる。好きでなくなる(興味が冷めたとか)
siina ilt 好いた。昔は好きでした。
最終更新:2013年10月31日 11:21
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