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本棚をたちあげました。
レアの妄想話に付き合ってくれる人がいたらほんとにうれしいです。

8/18 とりあえず発足。小話場にしようかと。

小話
  • 「喜一事件簿:鬼コーチの皿に毒事件」

キャラクター
  • ワンリキー喜一
どうやら かけだしの ねっけつかん プロレスラーの ようだ。せいぎかんが つよい。
  • カイリキー怪力
このひと あんま でない。
  • ゴーリキー強力
このひとも。
  • 容疑者たち
セリフが ない。
  • マダツボミ鞭ノ信
ひがいしゃだから でばん すくない。いることは たしかなようだ。おにこーち。
  • 警察
やくたたず。


俺は喜一。フルネームはワンリキー喜一。プロレスラーだ。

「おーい喜一!そろそろいくぞー!」
「がんばりすぎもほどほどになー!」

おっといけない、忘れてた。

今日は俺の先生・カイリキー怪力と俺の兄弟子・ゴーリキー強力といっしょに、プロレスラー会食場へ行く約束をしていた。

「おお怪力さん!最近どうですか」

こいつは鬼コーチとして名高い、「マダツボミ鞭ノ信」。
こいつはこの業界ではかなり評判が悪い。

「まあまあですね。そちらは?」
「ははは・・・こっちもまあまあですかね」

鞭ノ信はスープをぺろり。
そのとき事件は起こった!

ばた。

会食場にその音が響き渡った。
鞭ノ信が倒れたのだ。

それから2、3秒は静寂が続いた。
それから蜂の巣を突っついたようなさわぎになった。

「おい、喜一、これ見ろよ・・・」

強力にいわれて、割れた皿の欠片を見た。
俺にも事情が分かった。

「毒がぬってある・・・」

ほとんどスープで流れていたが、紫色の毒が塗ってあった。
たぶんその毒入りスープをのんでたおれたのだろう。

それからポケ警察が来て、事情を説明した。
毒のこともすでに警察は知っていたという。
命に別状はないようだが、重態ということ。
毒を塗ってあることから、計画的犯行、そう、鞭ノ信だけを狙った犯行と考えられるということ。

俺は早速皿を探ってみた。
毒をちょっとナイフに取り、毒物図鑑で調べたら、事情が分かった。
毒の種類は「草腐り」。
草タイプのポケモンに効く毒で、草タイプが摂取すると死に至ることもある。

つまり、無差別ではない。
草タイプ――つまり鞭ノ信だけを狙った犯行だ。

容疑者も調べた。
動機があったのは3人。
どれも鞭ノ信のコーチを受けて、恨みをもっていた。

ピカチュウ電介:コーチを受けて腹痛になったのになぐられけられでちっとも心配してくれなくて恨んでいた。
「確かに恨んでたけど、死んで欲しいとまではおもわねえよ」

ロコン炎部衛:コーチに暴言を何回も吐かれ心に深い傷を負っている。
「あいつは最低のコーチだけど、死んでもらっては困るよ」

ケムッソ毒山:元第一弟子。コーチの暴力のせいで大事な試合に出られず、プロレスラーから医者の道に進んだ。
「俺は医者だけど、まだ駆け出しだから毒のことなんてわかんない」

俺は考えた。

ぱっと見て毒山があやしい。
しかし毒山は犯人ではないだろう。
毒山だったら『草腐り』よりもっとよく効く毒を知っているに違いない。

だいたい普通の草ポケだったら草腐りだけでお陀仏だ。
鞭ノ信は鍛え方がちがうから死ななかっただけだ。
しかし鞭ノ信はぱっと見無茶苦茶細い。だからコーチを受けても彼の鍛え方が違うなぞ考えなかっただろう。

でも毒山はもともと彼の第一弟子だったことがわかっている。
そもそも彼の鍛え方が半端じゃないことも知っていた。
毒山は削って大丈夫だ。

おそらく彼に容疑をかぶせようとした『誰か』が犯人だ。

「おう喜一、まだ犯人探し?」
「あ、怪力先生。うん、一人は絶対犯人じゃない。残りの2人だ」
「そうそう、皿からは指紋は出なかったらしいぜ。こりゃプロいね」

指紋が出ない?
でものこりの2人にも指紋くらいある。

そもそも鞭ノ信はなに考えてんだ。
ほとんど進化前のポケモンが弟子じゃないか。
これは新種の虐待?いや、そりゃねえな。

鞭ノ信はバックを持ってきてたっけ?
ああ、もってきてた。

かさこそかさこそ・・・

すると・・・
「あれ?」
変な日記帳を見つけた。
開いてみると・・・

「マダツボミ鞭ノ信
  プロレスラー育成所『未来期待』会長」

名刺が挟まっていた。
「未来期待」の紹介文も。

「小さなポケモン鍛えます!
 わが会の誇りは、進化前の小さな子供ポケモンを育てていること。」

       、、、
進化前の小さなポケモン・・・手がかりになる。

日記帳には、最初のページにこんなことが書いてあった。

「私の会にスパイが紛れ込んだようだ。すでに一回でも進化しているポケモンがそれだ」
そして、こんなことも。
「スパイは私の命を狙っている。もし私が死んだら、このメモのスパイが犯人だろう」

メモにはこう書いてあった。

「哺乳類、げっ歯類、昆虫類。スパイは殻を割る歯がある。」

俺はこれを見てぴんと来た。
そうか、あいつだ!

犯人は・・・
もうわかるよね?

その後・・・

犯人は逮捕された。
鞭ノ信もまあまあやさしくなったし、
彼の道場にいたスパイは全員追放された。
解決したように見えた。
しかし・・・

彼の道場にスパイを送り込んだのは誰だったんだ?
それだけがわからない。

俺の戦いはまだおわらない。



  • レアさんのネーミングセンスが割と好みですw本編楽しみに待っておりますよ! -- 月極 (2009-08-23 23:35:31)
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感想とかあったらどぞ。

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最終更新:2009年08月28日 19:25