本棚作ってみたりしましたですよ。
まいぺーじで紹介した手持ち中心に色々と小説を書いてみたいと思っています。
感想とかいただけたりすると由衣は飛び上がって喜ぶですよ(笑
取り敢えず1つ投下してみる。
夕日に想うこと一つ
3行で分かる登場人物紹介。
- 語り手…ラート(レントラー♂)。お調子者で女好き。
- 姐さん…リイラ(ガブリアス♀)。姉御肌なチームリーダー的存在。
- ミア…ラートやリイラのトレーナー。今回は空気。
「ラート」
ミアが今日の宿と定めたポケモンセンターの、裏手にある丘で。
聞きなれた声と同時、オレの背中に照り付けていた西日が、ふっと遮られるのが分かった。
ゆっくり振り返ると、案の定姐さんが立っていた。
オレより2回りほど大きい姐さんは、断りもなくオレの隣に腰掛ける。
「――あんたが言いたくないってんなら、あたしも追及はしないけどね」
オレが黙ったままでいると、姐さんはそう切り出した。
「いつもの調子はどこ行ったんさね? 明日のバトルに響くよ」
それが姐さんなりの心配の言葉なのは、よく分かっていた。
でも、だからって――こんな、言ったら絶対笑われそうなこと、言えるハズがない。
オレは姐さんと目を合わせないまま、答える。
「何言ってんだよ、姐さん? オレはいつも通り――」
「全員に心配かけといて、莫迦(ばか)なこと言うもんじゃない」
姐さんの溜息混じりの声が、オレの言葉に被さった。
――今日のオレ、そんなに変だったのか? 全員にバレてるほど?
何も言えなくなってしまったオレに、姐さんもしばらく、何も言わなかった。
草木が風に撫ぜられる音が、やけに大きく響く。
――ミアと一緒に旅して、その先々で臆面もなく女の子口説きまくってたこのオレが。
昨日たまたまバトルして、その後少しだけ話しただけの、あのポケモンのことを――ちょっとだけ、ちょっとだけど、本気で好きだった、だなんて。
しかも、そいつに失恋してしまった、だなんて。
笑われるに決まってる。言えるかよ、そんなコト。
「――――よし。ラート、ここで一試合やろうじゃないか」
そんなことを考えていたもんだから、姐さんのその言葉の意味を理解するのに、時間がかかってしまった。
彼女の提案は、あまりにも突拍子なさ過ぎる。しかも、どう考えたって相性的にオレが不利じゃないか。
「姐さん……それ、どういう……?」
彼女の真意が掴めずに答えかねていると、姐さんは勢いよく立ち上がる。
「まあ、普通にやったらあんたに勝ち目はないだろうから、ハンデをあげるよ。あたしは、地面技であんたに攻撃をしない――ってのでどうだい?」
数歩下がってオレと距離を取ると、姐さんは両腕を前で軽く交差させて構え、姿勢を心持ち低くした。
付き合いが長いから、オレ達みんなよく知っている。
これは、姐さんの戦闘体勢だ。
――本気で、バトルするつもりらしい。
「ちょっ、姐さん、待っ――」
「待ったなしだ! 行くよ!」
言うが早いか、姐さんは全力でオレに突っ込んできた。
その鋭い爪が紅く光り、一瞬のうちに熱を帯びる。
姐さんの、『ドラゴンクロー』だ。
オレは間一髪でその攻撃をかわす。姐さんの爪が真一文字に空を裂き、爪痕のような蒸気が宙に残る。
「まだまだぁ!」
身体の大きさの割に、姐さんは素早い。戸惑っている暇がないのは、オレも経験的に知っていた。
二撃目を振りかぶる姐さんを、オレは半ば反射的に睨(ね)めつけていた。
「……っの、いい加減にしろ!」
「!!」
姐さんが気付いた時には、もう遅かった。
オレの『こわいかお』を受けた姐さんは、見る間にスピードを落としていく。
今度は、避けることなど造作もない。
オレは真後ろに飛んで一旦距離をとると、後ろ足に力を込めて姐さんに躍りかかった。
「食らえっ、『かみくだく』!」
オレの渾身を込めた牙の一撃を、姐さんは右腕で受け止めた。
しかし、助走をつけているオレには、いつもより勢いがある。
姐さんの身体が、踏み止まれずに少し後退した。
「……ははっ」
彼女の口から、小さな笑い声が漏れたのを、オレは聞き逃さなかった。
「強くなったじゃないか、ラート。ちょっと前まで、口だけが一人前なただのガキだったがね」
オレは姐さんの身体を蹴って跳躍し、彼女から離れる。
「悪いけど、オレだっていつまでも姐さんより弱いままじゃねぇんだよっ!」
叫んで、オレはもう一度姐さんに飛び掛った。
しかし、その瞬間。
「ふん……甘いねっ!」
姐さんが両腕を地面に衝くと、『こわいかお』を受けたとは思えない速度で突進してきた。
マズい。
『ドラゴンダイブ』が来る!
オレはすんでのところで足を止めると、姐さんを避けようと上空へ飛び上がった。
さっきまでオレがいたところに姐さんの身体が激突し、砂埃がもうもうと立ち上がる。
「あっぶね……」
宙で1回転して着地したオレは、姐さんの追撃に対抗しようと、砂埃の中で目を凝らす。
レントラーの瞳は、敵がたとえ壁の向こうにいても察知することが出来るのだ。砂埃の中で、あんな大柄な姐さんの姿を探すなど難しいことではない――
「……あ、あれ?」
姐さんが、いない?
――そして、嫌な予感にオレが振り返った時には、もう遅かった。
『あなをほる』で地面に潜り、オレの真後ろに飛び出した姐さんが、そこにいて。
勝ち誇った笑みを浮かべ、『ドラゴンクロー』を構えていた。
「――いててて……」
「ははは、悪い悪い。思わず本気でやっちまったね」
悪びれずに笑う姐さんに、オレは文句の一つも言ってやりたい気分である。
あんなタイミングで攻撃されたら、避けることはおろか受身さえも取れやしない。
その上、だ。
「姐さん……地面技は使わないって、いったじゃんかよ……」
「地面技で『攻撃』はしない、とは言ったがね? ほら、攻撃はしなかっただろ。あくまであんたの不意をつくために使っただけ」
それは屁理屈と言うのではないだろうか。
でも、愉快そうに笑う姐さんを見ていると、怒るのもバカらしくなってくる。
知らず、オレも笑顔になっていた。
「……今日初めて、だね」
「?」
姐さんがまた訳の分からないことを言い出したので、オレは首を傾げてしまう。
笑顔のまま、彼女は言葉を補った。
「ラート、今日初めてまともに笑ったな、ってことさ」
「……姐さん……」
何か言いたかったのに、上手く言葉にすることが出来なかった。
もしかして、今のバトルは。
姐さんなりの、励ましだったのか……?
「さあて、そろそろ戻らないとね。主も心配してるだろうし」
大きく伸びをすると、姐さんはオレの方を見る。
「ま、あんたがまだここでたそがれていたいってなら、あたしゃ止めやしないがね」
オレは姐さんを追い越して、走り始めた。
途中でくるっと振り返り、姐さんに向かって叫ぶ。
「ほら、置いてくぜ!」
姐さんは何も言わずに笑うと、あっという間にオレに追いつく。
「よし、競走しようぜ姐さん! オレが勝ったら明日デートな!」
「勝手に決めるんじゃないよ。ったく……女と見たらすぐそういうことを――」
沈んでゆく夕日が最後に投げかけた光が、なんだかひどく優しかった。
えーと、これは一体何なんでしょう(待てコラ
こう、女好きな男の子が本気で恋して失恋するっていうのが割かし好きなシチュなので、それが出来て満足しています。それだけです(笑
あとは、本当の姉弟じゃないんだけど姉弟みたいな関係が好きなので……リイラの姐御に出演してもらいました。
ラートが失恋した相手については、由衣も特定のポケモンを意図して書いたわけではないので、お好きに妄想してくださって構いません(待
そんなラートとリイラですが、現在お嫁さん&お友達募集中です。……あ、リイラは婿か(笑
絡んでくださる方があればコメとかいただけると嬉しいですv
他の方の愛ポケとかも小説で書いてみたかったりするので……。
- 読んでいてりイラさんがものすごく好きになったものですw 現在小話に出演…させたいんだけどどうしよう; ぶっちゃけ絡んでみたいのです( -- 椎名麻樹 (2009-08-23 13:44:54)
- なんだか姐さん人気だなぁ(笑 絡んでくださるなら私としてもすごく嬉しいですv お好きに使ってくださって構いませんよ! -- 由衣 (2009-08-23 20:37:30)
- カッコイイ……リイラの姐さんに惚れてしまいました(爆 えぇと、私の愉快(変態)な子達で良ければドンドン絡んでやってください! -- 月極 (2009-08-23 23:37:42)
- 姉さんキャラが好きな私。リイラカッコイイ!励まし方がっ!!うちのリンならラートが気に入るかもよっ!リンも姉御キャラだから! -- フィリット (2009-08-24 09:35:18)
- 前回のコメで「>椎名麻樹さん」って書くの忘れたですよ; まあそれはともかくとして……予想外の姐さん人気に戸惑う由衣(笑 -- 由衣 (2009-08-24 20:39:06)
- >月極さん わわ、絡ませていただけるのですか!? ありがとうございますv 月極さんの愛ポケとの絡みで小説のネタが思いついたら書かせていただくかもです。 -- 由衣 (2009-08-24 20:42:45)
- >フィリットさん コメありがとうございます♪ 私も姐さんキャラは大好きですv それはそうと……これはもしやラートとリンの姉貴との間でフラグ成立ですか?(笑 -- 由衣 (2009-08-24 20:45:39)
- リイラさんカッコイイ……! 冷たいようにみえて、きっと本気で心配してるんですよね。うわああかっこいいです!( 変なやつばっかりですが、うちの子たちとも絡ませていただけると嬉しいです(( -- 月城メア (2009-08-24 21:47:06)
- >月城メアさん コメありがとうございます! ホントに姐さんめちゃめちゃ人気っすね(笑 それではメアさんの愛ポケとの絡みでも小説のネタをちょっと妄想……じゃない、考えてみたいと思います♪ -- 由衣 (2009-08-24 22:02:47)
最終更新:2009年08月24日 22:02