『双頭の悪魔』読書会ネタバレまとめ1

同じ話題はなるべくまとめてあります。そのためタイムラインの発言とは時系列が変わっております。 (@youmoutei)


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午後の部開始 感想など
air_doku それでは予定の時刻になりましたので、第19回エアミス研読書会(有栖川有栖『双頭の悪魔』)を始めたいと思います。参加者の皆様は、実施要領( http://t.co/LKSJtG7d )に気をつけて、遠慮なく積極的な発言をお願いします。 #air_mys_ken
youmoutei 最初の小ネタ思いつかなかったorz
alive_k626 参加させていただきます、よろしくお願いします!
youmoutei alive_k626 いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
cat_of_9tails 再読終わってないですが、これまで5回は読んだので参加しますー。よろしくお願いします。
youmoutei cat_of_9tails いらっしゃいませ~。私も再読終わってないですが、あとは大体覚えてるはずw よろしくお願いします。
bubumitsu 目についた読書かゐなら墓場まで持ってゆかねばなるまい。再読完了していない、うろ覚えで参加します。よろしくお願いします。
youmoutei bubumitsu いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
ab0kun まだ再読し終わってないのですが、読みつつ(そしてまとめつつ)参加させていただきます。単行本の山口雅也さんの解説が素敵ですね。ニクいね有栖川!!!!!←
youmoutei たびたび言ってるように、私は『孤島パズル』の方が好きなんですが、『双頭の悪魔』もやっぱり傑作ですね。謎も解決も物語も申し分ないというか。
cat_of_9tails あ、以前に再読したときに感想書いてたはず、と思ったらさらっとしか書いてなくて初手から詰んだ感
bubumitsu ロジック物としては『孤島パズル』の方がシンプルで良いですね。こちらは論理だけで解いてゆき、その先に 犯人の動機が見えない ところに恐ろしさがあります。その理由に気づいても、まだ作者は読者を放してくれない。その先までひと撚りしてくるのがニクい。
youmoutei bubumitsu 『孤島パズル』の方が、ロジックのステップが多い(?)ので好きなんですが、こちらはまた手がかりの隠し方がうまいですね。
youmoutei ようやく最後の挑戦まで再読したところですがw
cat_of_9tails やっとマリアと江神が再会したという体たらく
ab0kun まだ第七章という私。(←遅い
alive_k626 昨日再読了したところです。第一の挑戦状からラストまで、長編2本半~3本ぶんありそうな内容を詰めこんだ上でのメイントリック、さらに次の追求へと進んでいく展開だったので一気に進みました。
youmoutei 再読終了。お腹いっぱいです。
TakutoYamaji お疲れ様です。遅くなりましたが、参加させていただきます。よろしくお願いします。
youmoutei TakutoYamaji いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
youmoutei まとめはこちらです~。→ http://t.co/ZdEsA8hf
TakutoYamaji 三度の読者への挑戦状、フェアに散りばめらた伏線、そこから組み立てられるロジックには美しささえを覚えました。10数年ぶりに再読しましが、やはり傑作ですね。
cat_of_9tails 月光ゲームの時は登場人物の造形が(全員学生というのもあって)散漫だったのが、特に夏森村の面々がなかなか魅力的でよかったですね。その交流の中でアリスたちが和気藹々と真相に近づいていくのが、木更村との対比もあって推理パートが生き生きとしていて。
youmoutei cat_of_9tails 人物は個性的でよかったですね。芸術家達だけじゃなくて、おっしゃるように夏森村の人々もキャラが立ってます。
bubumitsu cat_of_9tails 二つのパートで魅せられるのが良いですよね。片やCCの中で緊張しているのに、片やボケつつディスカッション推理をしている。その間に有栖とマリアのすれ違いを描いて読者をヤキモキさせるのがまた巧いですw
youmoutei bubumitsu 「ボケつつディスカッション推理」www
bubumitsu youmoutei いや、モチさんとノブナガは良いコンビになれると思いますよw 「まだ押さえておきたいところがある」「按摩かお前は!」のツッコミは笑いましたw
youmoutei bubumitsu そこ私もさっき読んで笑いましたw
cat_of_9tails bubumitsu youmoutei EMCでのロジックの転がしてる雰囲気が、三面記事で珍事件を見つけたときのミスオタの感じで楽しそうでw十角館よりかよっぽど健全なミス研の姿だなってw
好きなシーン
youmoutei ちなみに一番好きな場面は、志度と「読者」との遭遇だったりw
alive_k626 私が好きな一番好きなシーンは、シドとジローの名前を呼び合うシーンです。
TakutoYamaji youmoutei志度はあの人の原型だったんですね。今回再読して思い出しましたw
youmoutei そうみたいですね。私も前回再読したとき、「あれ? そうだったけ?」とw RT TakutoYamaji 志度はあの人の原型だったんですね。今回再読して思い出しましたw
alive_k626 TakutoYamaji youmoutei あの人のことを先に知ってから読んだので、「あの人と江神二郎が顔を合わせている……!」と鳥肌が立ちましたw
youmoutei ああ、なるほど。それはw RT alive_k626 あの人のことを先に知ってから読んだので、「あの人と江神二郎が顔を合わせている……!」と鳥肌が立ちましたw
alive_k626 youmoutei 志度が江神さんより年下というのも面白かったですね。あの人とは鏡の向こう側にいる者同士なので、こんな形で二人を見られるなんて、と。
puiter1 遅くなりましたが、参加させていただきます。
youmoutei puiter1 いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
youmoutei 手がかりでは、私はマリアパートの ピアノの音が聴こえなかった というのがすごいと思います。そこから先のロジックも。
puiter1 youmouteiあの手がかりは、かなりさりげなく描かれていて、「あっ」と言っちゃいましたね。
youmoutei puiter1 さりげないのもそうですし、表現がすごいなあ、と。
puiter1 youmoutei そうですよね。あからさまでない、それでいて、強固な、ロジックの出発点としては、かなりうまいと思います。
youmoutei puiter1 その後の一幕(江神さんのアレ)で「補強」してあるのがまた見事ですね。
bubumitsu 一番好きなシーンというと、やっぱり最後ですかね。「方程式」を解かれ、悪魔が人になるシーン。マリアの一人称で悲しく描かれているのが、まだ印象に残っています。
ラストの意味
alive_k626 私はあのラストをどうして「慈悲」というのか、未だに理解できていないです……
youmoutei と言いますと? RT alive_k626 私はあのラストをどうして「慈悲」というのか、未だに理解できていないです……
TakutoYamaji alive_k626自分もそうですね。そうなることが分かっていながらなぜ止めなかったのかと…
youmoutei TakutoYamaji alive_k626 うーむ、あれは 殺人を犯してまで「楽園」にとどまりたかった犯人の意志を尊重した ということになるのかな、と思いますが。
TakutoYamaji youmoutei alive_k626確かに、あれが 琴絵の犯行の動機 ではありますからね。
alive_k626 youmoutei 本筋とは直接関係ないのですが……。ああいう結果でしか終わらせることができなかったのは、犯人の意志の方が探偵を上回っていたからのではないかと思ったんです。それを「慈悲」というのは適切な言葉なのか、どうして江神はその言葉をつかったのか、と。
alive_k626 TakutoYamaji 探偵が無力すぎて。わかっていて何故それを選ばせたのか、どんな意志があったんだろうか……とモヤモヤしました。
puiter1 alive_k626 個人的にはそこを含む、事件の結末が少し気に入らないなーと、思いました。エピローグで持ち直したけれど、アレをする必要はなかったような
youmoutei alive_k626 ふむ。難しいですね。ただ、この事件の場合には、江神さんが木更村に閉じ込められていたことによる限界もあったわけで、必ずしも意志の問題というわけでもないように思います。
alive_k626 youmoutei TakutoYamaji あ、それなら分かる気がします! 最後まで「楽園」にいさせてやることが、犯人への慈悲だった ということかと思いました。
alive_k626 puiter1 物語の落としどころとしては綺麗だと思うんですが、後味が悪かったですね。
youmoutei puiter1 alive_k626 私は、最後にあそこまですることで、犯人の動機が切実なものだったと強調されているんじゃないかと。
puiter1 youmoutei なるほど……深いですねえ。
alive_k626 youmoutei なるほど……ちゃんと動機と繋がってるんですね。
bubumitsu 今気づいたのですが、一応犯人を 「警察に引き渡す」覚悟 はあったみたいですね。そこから証拠の有無に言及しているので、どこで江神があのような心情になったかはわかりませんが。 香水 のくだりは少し意味深な気が。
TakutoYamaji bubumitsu確かに、p669に あなたを警察に引き渡す前に と書いてありますね。
youmoutei bubumitsu TakutoYamaji 言われてみればそうでしたね。なるほどです。
高知弁に荒ぶる某氏
bubumitsu 『双頭の悪魔』パラ読みでなんとか再読完了。いやぁ、やっぱり…良いね。色あせないね! ただね、読書会とは全く関係無いのでこっちで言わせてもらいますけど、高知県民は「~ぜよ」っていう方言、今は使いませんからね!「よーし、行くぜよ!」←最後の消防隊員。
bubumitsu 最後、最後ねぇ~、有栖とマリアがお互いを対岸で確認しあういいシーンなんですよ!そこであんの消防団員のおっさん!「よーし、行くぜよ!」って!これは酷い偏見ですよ!w 問い詰めたい!西澤保彦に変わって有栖を問い詰めたい!!!
bubumitsu 「~しちょる」とか「~やきに」などは、あぁ、頑張って土佐弁を勉強したんだなっていうのはわかりますが、がだ、「ぜよ」は使わん!読書会とは全く関係ない!うん!
bubumitsu 『双頭の悪魔』に登場するこの消防団員のおっさん。『そし誰』の怪しい爺さん、『さむけ』のアール・ホフマン、『堕天使拷問刑』のトラックの運ちゃん、『黒と愛』のカドサカ信子につぐ、ミステリに登場する大好きな登場人物の一人となったな…。
TakutoYamaji youmoutei bubumitsu 土佐弁については、文庫版のあとがきに高知出身の大森望氏に「翻訳」してもらったと書いてありましたが、違うんですね。
bubumitsu TakutoYamaji youmoutei 大森望め!w
クローズドサークルと江神さんのスタンス
goody_13  遅くなりましたが、初参加させていただきますm(__)m
youmoutei goody_13 いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
youmoutei 全体の話をすると、二重のクローズドサークルという状況がいいですね。燃えます(←?)。
youmoutei 私の怪しげな記憶では、「ロジカルな推理のためのクローズドサークル」自体、有栖川有栖によって「再発見」されたようにも思うんですが、さすがは第一人者というか何というか。
puiter1 そういえば、学生アリスのシリーズは全部クローズドサークルなのか。今気がつきました
bubumitsu 綾辻行人の『水車館~』と『月光~』は同じ年に発売されているのですね。確かに前者はロジック物というと確かに弱い気もします。 RT youmoutei 「ロジカルな推理のためのクローズドサークル」自体、有栖川有栖によって「再発見」されたようにも思うんですが//
TakutoYamaji youmoutei自分も燃えますw江神シリーズというとクローズドサークルの印象ですが、今作は最初から木更村の住人たちの多くが閉鎖的な村に居たいと思っていることがも重要ですよね。
youmoutei TakutoYamaji ああ、言われてみれば。その辺は『月光ゲーム』とは(あるいは『孤島パズル』とも)違いますね。登場人物たちにすでにクローズドサークル志向があるというか。
goody_13 youmoutei  私もあの状況に燃えました。個人的な見解ですが、江神が閉じ込められた中でしか活躍できない探偵、というのが本作でより際立った気がします。アリスたちは警察と対面しても逆に燃え上がる(?)くらいですが、(続きます)
goody_13  (続き)江神は警察と同じ空間に出くわさないところを見ると、(火村とは異なり)江神は警察と対極にいる存在のような気がします。
youmoutei おお、これは何だか興味深いですね。 RT goody_13 //警察と同じ空間に出くわさないところを見ると、(火村とは異なり)江神は警察と対極にいる存在のような気がします。
puiter1 江神さんが自分から犯人を当てようとしていたことありましたっけ。 RT goody_13 //警察と同じ空間に出くわさないところを見ると、(火村とは異なり)江神は警察と対極にいる存在のような気がします。
bubumitsu goody_13 「探偵役」自身がクローズドサークルの内部にいないと推理を展開できないというのは興味深いですね。 考えてみると火村と江神は信念も事件に対するスタンスも正反対な気がしますね。『双頭の悪魔』の中では占いのくだりを読んでいてもそう感じました。
alive_k626 goody_13 ご指摘で気付いたのですが、江神さんが警察と出くわさないのは、ロジックを偏重するシリーズの傾向とも一致していると思います。
goody_13 youmoutei 物的証拠や科学知識を積極的に用いないという点や、犯人の心情に寄り添って解決してしまう点で、対極にいると感じるのかもしれません。作者の理想の探偵像なのかもしれませんね。
bubumitsu 江神シリーズは「クローズドサークルになるまでの状況」が全作違っているので、(嵐や火山の噴火など「現象」は別にして)こちらも興味深いです。
youmoutei 全般的に積極的ではないですね。 RT puiter1 江神さんが自分から犯人を当てようとしていたことありましたっけ。//
goody_13 TakutoYamaji 自然現象だけではない閉鎖空間、というのが『女王国の城』へ続く、画期的なというか面白いところですね。
TakutoYamaji goody_13自然災害や犯人の意思による閉鎖的空間ではなく、外部の社会と向き合うことを恐れる人たちの心情も物語の重要な鍵になっているところが凄いですよね。
goody_13 TakutoYamaji そうですね。集団で外界を遮断したり拒んだりということは、現実社会ではそれほど珍しいことでもなく、人間なら起こりがちな現象ですが、それをミステリという場で表層化したことが、作者が他の新本格作家と異なるところかもしれません。(言いすぎ?)
goody_13 alive_k626 警察は物的証拠か状況証拠ばかりを積み上げるだけですからね。ロジックのみで勝負する(というか、せざるを得ない)江神はきっと警察が介入した途端無力になってしまうのかもしれませんね。
youmoutei goody_13 「犯人の心情に寄り添って解決してしまう点」というのは、結構大きいような気がしますね。
goody_13 bubumitsu クローズドサークル内で活躍する探偵というのは実は多い(探偵と医者と頼りない警察しかいないのがほとんど)ですが、その場合の探偵役は頼られたり警察の威厳を借りて信用されていることが多く、〝警察の代わりに〟事件を解決することがほとんどです。//
goody_13 bubumitsu しかし江神の場合は〝警察がいないからこそロジックでしか解決できなかった〟というものが多く、且つ警察の後の捜査(ルミノール反応や硝煙反応)に頼ることはない、というところで警察と同じ空間にいないのかな、と考えました。(長々とすみません)
alive_k626 確かに、江神さんの推理に「科学的な分析」という要素はないかも……
goody_13 youmoutei 火村とは違った「犯人観」というか「罪の考え」のようなものを江神は持っていそうですよね。私はまだそこに気づけてませんが(^^;)
alive_k626 goody_13 youmoutei 光原百合さんも指摘されていますが、江神さんの推理の目的は「殺人行為からの解放」だと思います。火村の場合は「犯人の追求と断罪」かと。
puiter1 goody_13 江神さんは、古典的な方法で推理してますね。
youmoutei 小ネタですが、 カレーなら文句はないという扱いやすい舌の持ち主ばかり(文庫173頁) なのが解決の糸口になってるところが面白いですw
TakutoYamaji youmoutei自分は、この作品の手がかりの中 カレーのにおいに気づかない→嗅覚障害→香水を掛けて匂いで尾行 という流れに一番感心しました。
youmoutei TakutoYamaji そうですね。ただ、私としては某作品を読んでいたので、最後のところだけはロジック抜きで気づいちゃいましたがw
Idukasan 『双頭の悪魔(有栖川有栖)』は最高に美しいミステリですよ!!
一旦お開き
ab0kun そろそろ時間かな…結局再読終わらんかった…
youmoutei そろそろ時間になりましたので、一旦お開きにしましょうか。
puiter1 お疲れ様でした
goody_13 はい。後半戦、また参加させていただきますm(__)m
kiyomumibu hako_shit 私も読みます。むふふ
alive_k626 時間オーバーすみません。昼の部、お疲れ様でした!
ab0kun 夜の部こそ沢山発言します…!皆さんお疲れ様でした。「ふぇーっくしょーぉい!」
TakutoYamaji お疲れ様でした~。
air_doku それではこの辺で、第19回エアミス研読書会(有栖川有栖『双頭の悪魔』)を一旦お開きに。参加者の皆様、お疲れ様でした。21:00頃より夜の部を始めますので、参加される方はよろしくお願いします。 #air_mys_ken
youmoutei みなさんお疲れ様でした~。


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最終更新:2012年09月09日 08:24