「戻り川心中」読書会まとめ

(ネタバレ開放・リプ関係まとめ版)



リプライの行き先が何処だか分かりにくいので、出来る限り元コメントの近くに置いておきました。
よって、時系列がかなりバラバラになっております。ご了承ください。
ネタバレ展開してますが間違ってるコピペミスあるかも知れないので、あったらご報告ください。(@AzisaiS)

また、今回短篇集とのことで、その話題ごとに各短編の名前を付けてみましたが話題自体は横断しておりますのでご了承ください。また、タイトル付けた順番と収録順は異なります。


+ ネタバレです
2011/07/17 20:00
air_doku 重ねし影を鐘の音の断つ
youmoutei 降りたちて異郷の駅の残燈に RT 重ねし影を鐘の音の断つ
air_doku さてそれでは、第9回エアミス研読書会(連城三紀彦『戻り川心中』)を始めたいと思います。参加者の皆様は、実施要領( http://t.co/jSUTuAn )に気をつけて、遠慮なく積極的な発言をお願いします。 #air_mys_ken
youmoutei まとめはこちら→ http://t.co/UQk6ArT
longfish801 読書会ハジマタ。
AzisaiS はじまた。しかし再読してない!
814 読書会初参加です。皆様よろしくお願いいたします。
youmoutei 814 いらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
814 じつは課題本が見当たらなかったため、先程あわてて買ってきました。もう一冊出てきたら布教用にします(笑)
nanizaki 自分も初参加です。よろしくお願いします。
youmoutei nanizaki こちらもいらっしゃいませ~。よろしくお願いします。
no73m 初参加の方が多いのは嬉しいですね♪
各出版社の収録作品と表紙
no73m 読書会にそなえ連城作品をいくつか発掘 http://twitpic.com/5rivdd
814 no73m 装丁が美しいですねえ。
no73m 814 同じイメージで統一されてるのも嬉しいですね
longfish801 ……表紙イラスト・波津彬子? RT no73m 読書会にそなえ連城作品をいくつか発掘 http://twitpic.com/5rivdd
no73m longfish801 表紙イラストは村上昴さんという方ですね。
youmoutei longfish801 手元の『戻り川心中』には「カバー装画 村上芳正改め昂」とありますね。『夕萩心中』では「村上 昂」になってます。
longfish801 no73m youmoutei ありがとうございます。脊髄反射のボケですみません。m(_ _)m
youmoutei no73m 奥の二つは持ってないですね。ほしいなあ。
no73m youmoutei 『瓦斯灯』収録の「親愛なるS君へ」は人食いミステリの傑作ですよ
AzisaiS 講談社文庫版の連城表紙オシャレ……。
longfish801 youmoutei 私が持っているハルキ文庫版には最後に「夕萩心中」も収められているのですが、他では別なのでしょうか?
youmoutei longfish801 えーと、ハルキ文庫以外の版は、「藤の香」・「桔梗の宿」・「桐の柩」・「白蓮の寺」・「戻り川心中」の5作が収録されてるはずです。
longfish801 youmoutei え、少ないんですね……。 RT longfish801 えーと、ハルキ文庫以外の版は、「藤の香」・「桔梗の宿」・「桐の柩」・「白蓮の寺」・「戻り川心中」の5作が収録されてるはずです。
longfish801 ハルキ文庫には「菊の塵」「花緋文字」「夕萩心中」の三編が追加されている模様です。RT youmoutei えーと、ハルキ文庫以外の版は、「藤の香」・「桔梗の宿」・「桐の柩」・「白蓮の寺」・「戻り川心中」の5作が収録されてるはずです。
no73m ハルキ文庫版は花葬シリーズを集めたってことなのかな
longfish801 はっきりとは書いてないのですが、解説の巽昌章が『この「花葬」連作をはじめて読むひとには~』と書いているので、恐らくそうかと。RT no73m ハルキ文庫版は花葬シリーズを集めたってことなのかな
Scheherasade そういえば、「花葬シリーズ」は、もともとの構想は9篇と10篇、どちらでしたっけ。「桜」モチーフの作品がお蔵になったというのを読んだ覚えはあるんですが。
Scheherasade おっと、申し遅れました。うろ覚え状態で読書会初参加という暴挙に出てしまいました。生ぬるい目で見守ってやって下さいませ。
youmoutei Scheherasade あれ? 初参加でしたっけw いらっしゃいませ。それはさておき、「藤の香」と「桔梗の宿」は特に色街の雰囲気が強くて、何ともいえないものがありますね。
感想、ドラマ
longfish801 とりあえず普通の感想を……確か社会人になってから「名作らしいしなあ」と池袋JUNK堂で買い求めた記憶がうっすらと……再読前に覚えていたことは「なんか、橋の上で傘を燃やしてたな……」。いろいろと記憶力がまずい。
youmoutei longfish801 えー、よく覚えてるじゃないですか。私が読んだのは6年前のようですが、恥ずかしながら「橋の上で傘を燃やしてた」なんてすっかり忘れてましたよ。
Scheherasade 橋の上で傘……。「桐の柩」ですにゃ。つらつらと思い出すに、「白蓮の寺」以外の4篇には、色町が何らかの形で描写されてるのだなと今更。
youmoutei 私の場合、泡坂妻夫からの幻影城つながりで『変調二人羽織』をまず読んだのですが、泡坂妻夫とはだいぶ雰囲気が違ったのでそこから先へは進まず、結局『戻り川心中』はずいぶん後になってから読みました。もっと早く読んでおけばよかった、と後悔しましたがw
no73m 『戻り川心中』に最初に触れたのは田村正和主演のドラマ版が最初。正直あまり面白くなかったので、原作にはなかなか手が出ず……w
youmoutei no73m 田村正和主演だったんですか。それはちょっとイメージが違うような……w
Scheherasade no73m 自分も見ましたあれw(ヒロインどなたでしたっけ)。見ていた時には、まあまあ面白いかなと思っていたのですが、その後原作を読んで、「あれを面白いと思ってしまってすみませんorz」と。
no73m ドラマ版、ようつべで見つけました http://bit.ly/qyADhC(youtubeリンク)
mysteryEQ そういえば昔「戻り川心中」のドラマ版を見た記憶と「名古屋出戻り物語」を見た記憶がごっちゃになってて、長らく「出戻り川心中」と間違ったタイトルで覚えていたのは秘密(爆)。
AzisaiS 【メタ発言】(読書会参加しようと思って「戻り川心中」取り出してきたのに、コレ読んだのあの地震の騒乱の頃で一番好きな「桔梗の宿」以外すっかりと抜け落ちてて何もしゃべれないww)
k_funabashi 読書会、そのうち参加してぇなぁ。読むタイミングと参加するタイミングの両方の間が悪い俺。
WasuiMatui2014 えっ!?エア読もう始まってるの?お風呂に入って、9時くらいから参加します…
rufa9 おばんです…… ちょいとまぜてもらいますえ (長火鉢の前で、煙管から煙をふうっと吹きながら)
mysteryEQ (るふぁさんのツイートが「おぱんつです」に空目しただなんて、絶対に言えない……)
longfish801 rufa9 女将さん、いらしてたんですか!
youmoutei rufa9 これは姐さん、よくいらっしゃいました。
longfish801 「藤の香」は、棺桶を海に沈める場面がいい……。
longfish801 「藤の香」はつまり、 フーダニットと思わせてホワイダニット ですかね。中核的なアイデアからすると。
rufa9 杉本はん、ぼちぼちツケ払ろうてんか…(煙管ポン) なるほどですよ。色街の女たちの実情を知りえる代書屋という設定が抒情性と説得力を兼ね備えていて、じわーっとくる読後感です。RT longfish801 フーダニットと思わせてホワイダニット
814 「藤の香」は地の文の口調に雰囲気があっていいです。あと、longfish801さんの挙げられたシーンは私も印象に残っていますね。花が浮かんでくるところ。
rufa9 同感です。一文がゆるゆると長い樋口一葉か谷崎潤一郎かという筆づかいが色街の雰囲気を描き出していましたね。そこにぴりっと短いセンテンスをおりまぜ、緩急つけてるとこに匠の技を感じました。814 「藤の香」は地の文の口調に雰囲気があっていいです。//
youmoutei 今回、自分のサイトに書いた感想も見ないで再読したのですが、「藤の香」は正直ちょっとなめてました。再読で驚かされるって……orz
no73m 花葬シリーズ全般にそういうズラシが多いですよね。巧みというか嘘つというかw RT longfish801:「藤の香」はつまり、 フーダニットと思わせてホワイダニット ですかね。中核的なアイデアからすると。
longfish801 no73m ええ、しかも後になると「信頼できない語り手」が関与してきますから、ますます……シリーズとして初めから構想していたことなのかどうかが気になります。
youmoutei さすがに事件の真相はだいたい覚えていたんですが、最後の 暗闇コント で「あれ? こんな話だったっけ?」とw>「藤の香」
no73m 暗闇コント www RT youmoutei: さすがに事件の真相はだいたい覚えていたんですが、最後の 暗闇コント で「あれ? こんな話だったっけ?」とw>「藤の香」
longfish801 www RT youmoutei さすがに事件の真相はだいたい覚えていたんですが、最後の暗闇コントで「あれ? こんな話だったっけ?」とw>「藤の香」
utsuken お疲れ様です。よろしくお願いします。関係ないとこですが藤の香では「旦さん」ていう呼び方にグッときましたw
youmoutei utsuken いらっしゃいませ~。「旦さん」、いいですよね。
宿
WasuiMatui2014 途中参加させていただきます。「藤の香」に限らず、『戻り川心中』所収の作品は「ここしかない」という視点から話を切り取って、その位置が絶妙だと思います。
rufa9 なるほどです。視点人物の立場と、事件を見る角度の選び方が絶妙なんですね。「桔梗の宿」 と同じモチーフの作品は他にもありますが、あれだけ切ないのはあの視点あってこそかなあ。 WasuiMatui2014 「ここしかない」という視点
Scheherasade rufa9 あー、確かに同一モチーフでも視点があそこという作品は……多分無い?
rufa9 寡作な某作家さんに立場が同じ作品がありますが、まるっきり別ものになってるので描き方次第なんですね。http://bit.ly/cUvcZl(youtubeリンク) これとかめっちゃホラーですし。Scheherasade 確かに同一モチーフでも視点があそこという作品は……多分無い?
Scheherasade rufa9 あ、某新人賞のかなり前の最終候補作とか。人間関係が一緒じゃまいか。
rufa9 Scheherasade 八百屋お七 といい、同じモチーフでも印象が全く違うのはやはり見せ方なんですねえ。
Scheherasade rufa9 恐ろしい事に八百屋お七 についてを堂々と作中で言及しておいて、しかも真相に気付かせませんからねえ。初読時には地団太踏みたいくらい悔しかった(笑)。
rufa9 刑事さんと鈴ちゃんの人物造型と描写 が抒情性に隠れたミスディレクションでしたもんね。鈴ちゃんも、あの幼なさ ならありだよという… おそろしい説得力です。Scheherasade
814 もし私が鈴絵の口から言葉を聞き出していたなら、少なくとも第二の事件は未然に防ぐことができたかも知れなかった。(講談社文庫p.69)――というくだりも、再読で気付かされる巧緻なミスディレクションですね。
youmoutei 814 「桔梗の宿」のそれ( もし私が鈴絵の口から言葉を聞き出していたなら、少なくとも第二の事件は未然に防ぐことができたかも知れなかった。(講談社文庫p.69) )は、うならされました。
WasuiMatui2014 一作思い当たる作品がありますね。しかし、表現とその目的(狙い)は全く別でしたが Scheherasade 同一モチーフでも視点があそこという作品は……多分無い?
WasuiMatui2014 見事にバッティングしてしまったw
814 アイデアとしては、被害者が《顔の無い死体》となっていたことで同じ人物を狙った殺人計画が同時進行していた――という構図も珍しいものに感じられます。
WasuiMatui2014 「藤の香」に関しては代書屋という設定も見事ながら、「善意の殺人」という独善的になりがちな動機を色街という特殊な環境を使うことで、そう見せない点に唸りました。
Scheherasade longfish801 「白蓮の寺」は 語り手がいかに信用できなかったかという話ですよね。
youmoutei Scheherasade ああ、そういうとらえ方は面白いですね>「白蓮の寺」
longfish801 そうそう、そこなんです。「桔梗の宿」「桐の棺」はもはや語り手が、事件をただ観察するだけの存在ではいられなくなる。 RT Scheherasade 「白蓮の寺」は 語り手がいかに信用できなかったかという話ですよね。
longfish801 漠然とした感触ですが、後ろのほうほど普通の探偵小説としての枠組みが崩れていくように感じられます。RT Scheherasade 「白蓮の寺」は 語り手がいかに信用できなかったかという話ですよね。
no73m 連城作品の語り手は 嘘ついてる か 騙されてる かのどちらかw
longfish801 あるいは、そういう人物を追いかけている人ですね。「戻り川心中」や「夕萩心中」がそうでした。 RT no73m 連城作品の語り手は 嘘ついてる か 騙されてる かのどちらかw
longfish801 この「信頼できない語り手」という主題を、別の作品では作中作としてメタ化するという発想が天才的だと思いました。 RT no73m 連城作品の語り手は 嘘ついてる か 騙されてる かのどちらかw
no73m そうそう、そこが何とも巧いなぁと RT longfish801: この「信頼できない語り手」という主題を、別の作品では作中作としてメタ化するという発想が天才的だと思いました。
youmoutei 何か色々と動作が重たいので、ちょっとROMに回ります(涙)。
WasuiMatui2014 確かに連城作品には「信頼できない語り手」が多いのは確かですが、個人的に作者は手法の一つとして使っているだけでそれが発想の根本だとは思えないんですよね。(続く)
WasuiMatui2014 (承前)むしろ「信頼できない語り手」は作者の“手癖”みたいなものではないかなと愚考する次第
814 WasuiMatui2014 題材や舞台の選び方が、ミステリとしての補強にも結びついているところがうまいですよね。恐ろしいほどに細部まで計算されていて。
no73m WasuiMatui2014 作者自身が語っているように発想の根本は恋愛とミステリの融合くらいなんでしょうね。で、恋愛の心の機微を描こうとするとどうしても"信頼できない語り手"という手法が多くなってしまう。ここに連城さんの恋愛観や人間観が……
WasuiMatui2014 no73m 「恋は盲目」といいますからねw
longfish801 後半「戻り川心中」「夕萩心中」になると動機がちょっと観念的になってきてるような( アイデンティティ・クライシス という点では「白蓮の寺」も)。これも時代ゆえか……って、三十代の私にはよくわからないですけど!
814 「桔梗の宿」はハウダニットはシンプルな動機であればあるほど衝撃が大きいということを感じる好例でした。
萌えキャラ(僕は、「桔梗の宿」の鈴ちゃん!)
no73m あっ、ちなみに「藤の香」ではお民ちゃん萌えですよw
longfish801 no73m え、もう萌え話を始めていいんですか? では私は「桔梗の宿」の鈴ちゃんで。
rufa9 お民ちゃんかわいいですよね! ああいう健気さをさらっと、しかも印象深く描きだしていてすごいです。しかもてんてn… もう、あんな子がいたら○×▲□×ですよ! no73m あっ、ちなみに「藤の香」ではお民ちゃん萌えですよw
longfish801 (五百円ぽっち、いつでも払ってやらあ!)
no73m longfish801 rufa9 健気で薄幸なキャラにはどうしてもヤラれてしまいますw
rufa9 ウワーン幸せになってほしいと思わずにいられない子たちですね no73m longfish801 健気で薄幸なキャラにはどうしてもヤラれてしまいますw
longfish801 この連作はストレートに欲望を追い求める人物ばかりですが、不思議と憎めない。かける言葉さえもみつからないというか。「桔梗の宿」はその最たるものに感じます。
Scheherasade longfish801 一つには、追い求める過程で、少なくとも客観的にはかなり大きな代償を払わざるを得なかった、というのはあるかもしれません。
longfish801 ああ……「桐の柩」が思いだされます。貫田の兄貴にとって、あの二択はどれだけの重みがあったのか。あの男に迷いや情はあったのか。 RT Scheherasade 一つには、追い求める過程で、少なくとも客観的にはかなり大きな代償を払わざるを得なかった、というのはある
no73m 冷静に考えるとけっこう傍迷惑な人ばかりというw RT longfish801: この連作はストレートに欲望を追い求める人物ばかりですが、不思議と憎めない。かける言葉さえもみつからないというか。「桔梗の宿」はその最たるものに感じます。
longfish801 苑田岳葉はけっこう迷惑な人のような……これだから天才は……。RT no73m 冷静に考えるとけっこう傍迷惑な人ばかりというw RT longfish801: この連作はストレートに欲望を追い求める人物ばかりですが、不思議と憎めない。かける言葉さえもみつからない
WasuiMatui2014 かなり迷惑ですwww彼にとっては女なんて芸術のための道具ですからねw longfish801 苑田岳葉はけっこう迷惑な人のような…
WasuiMatui2014 苑田岳葉に憧れた人間は私だけではないはずだ
youmoutei ノシ RTWasuiMatui2014 苑田岳葉に憧れた人間は私だけではないはずだ
no73m ノシ RT youmoutei: ノシ RTWasuiMatui2014 苑田岳葉に憧れた人間は私だけではないはずだ
longfish801 いや……私は普通に生きてゴロゴロニャンニャンするほうが……。RT no73m ノシ RT youmoutei: ノシ RTWasuiMatui2014 苑田岳葉に憧れた人間は私だけではないはずだ
longfish801 納得感という点では「桐の柩」が好きです。「戻り川心中」の推理はあれだけを根拠とするのは「ありえる解釈のひとつ」に過ぎないような。「桔梗の宿」も 八百屋お七 が暗号の役割を果たしているので解釈のドンデン返しに納得がいく。(続く)
longfish801 (承前)「桐の柩」は、語り手がなにも分からないまま指図をされ、 殺人 さえ二人の男女が愛憎を交わしあう、巨大な暗号のうちの一記号に過ぎない。「白蓮の寺」もそうだといえばそうですが、作者の恣意性が大きいからなあ……。
no73m ちょいと中座してましたよ
youmoutei 特に「桐の柩」・「白蓮の寺」・「戻り川心中」の3篇は、「短い中にどれだけ仕込んでるんだよ!」という密度の濃さも魅力です。作りすぎという気もしないでもないですが、それを感じさせないところがさすがですね。
rufa9 確かに濃いですよね。伏線と謎をぐいぐい展開させて読者を引っぱったり、卓越した技巧が物語に調和しているのがすごいです。youmoutei 特に「桐の柩」・「白蓮の寺」・「戻り川心中」の3篇は、「短い中にどれだけ仕込んでるんだよ!」という密度の濃さも魅力です。
utsuken ミステリ部分ではないですが「桐の柩」で二人の関係を「骰子ごっこ」としたアナロジーはうまいなぁと思いました。堅気の物語とも有機的に結びついていて。
youmoutei utsuken それが最後に 「骰子ごっこって奴を、俺とやらんですか」 という台詞になってくるのもいいですね。
longfish801 泣きそう……。RT youmoutei utsuken それが最後に 「骰子ごっこって奴を、俺とやらんですか」 という台詞になってくるのもいいですね。
no73m (つд`) RT youmoutei: utsuken それが最後に 「骰子ごっこって奴を、俺とやらんですか」 という台詞になってくるのもいいですね。
no73m 例えば「桐の柩」の 柩を燃すには、死体が要る なんてのは古典的な反転のさせ方のように思うのですが、それを古いと感じさせない見せ方がさすがだと感じます。古い革袋に新しい酒を盛るってやつですか。
youmoutei no73m 柩を燃すには、死体が要る は、「あちら」の方をとても重く見せているのが巧妙です。
longfish801 「桐の柩」はなんというか……本当にもう、真相を知ってしまえば、愚かとしかいいようがない人達の話なんですよね。けれどそれでも、それだからこそというべきか……。(つд`)
rufa9 うわー、めっちゃメロドラマなキメ描写… でもリリカルで素敵、とか思ってると、真相ではそれがきっちり伏線になっていて、やるせないやら脱帽するやら。
youmoutei rufa9 その辺、作者と 岳葉 が重なりますよね。
rufa9 オウフ…なるほどです。そんなに計算して生きるより素直に人生楽しんだ方がいいやww youmoutei その辺、作者と 岳葉 が重なりますよね。
rufa9 連城さんの作品は、トンデモな真相であっても、それに説得力を持たせる設定と人物造型の巧みさ、筆の力があるからすごいなあ。気持ちよ~くもってかれてしまいますよ。さらに切ない人間模様が有機的にからんでたりして、物語としての完成度すごいです。
814 「桐の柩」の、俺の体はある意味で二人が交わし合った恋文だった。(講談社文庫p.147) この一文にグッときます。真相が明らかになる段では、絡み合う人間関係を一気に紐解くかのような手際が流石ですね。
youmoutei 814 ああ、それ( 俺の体はある意味で二人が交わし合った恋文だった。(講談社文庫p.147) )もいいですねえ。しびれます。
rufa9 うわーっ、そうですよね。どれだけ謎を盛り上げても、きっちり収束させてくれるカタルシスすばらしいです。814 「桐の柩」の、俺の体はある意味で二人が交わし合った恋文だった。(講談社文庫p.147) この一文にグッときます。真相が明らかになる段では、絡み合う人間関係を一気に紐解くかのような手際が流石ですね。
longfish801 考えてみると 柩を燃すには、死体が要る という発想が恐らくは最初にあったから、こういう舞台設定になったんですね……。
rufa9 そこから先に思いついたっぽいですよね。それをこの完成度にもってくのは天才ですわ。(煙管ポン) longfish801 考えてみると bit.ly/oAcxbK という発想が恐らくは最初にあったから、こういう舞台設定になったんですね……。
814 rufa9 トリックや着想が強引であっても、物語部分の風格がしっかりとあるのでそれを滲ませないんですよね。軽々とその両立をやってしまう技術がずるいな……と思います(笑)
rufa9 飛びぬけた真相と物語の両立がなりたってるのは、やはり逆から考えているのでしょうね。リリカルな筆力もあって、それを説得力のある作品として書ききってしまう才能ずるいです、確かにw longfish801 814
utsuken なるほどです。五編の中で「桐の花」だけイメージできなかったというか、マイナーな気はしてたんですが。RT longfish801考えてみると 柩を燃すには、死体が要る という発想が恐らくは最初にあったから、こういう舞台設定になったんですね……。
youmoutei longfish801 その点もそうですが、 指を「隠滅」するというネタのために、やくざ者の世界 が舞台とされているのもすごいです。
longfish801 youmoutei rufa9 そうそう、 柩を燃すには、死体が要る → 柩に指の跡 → 指を「隠滅」するというネタのために、やくざ者の世界 までは発想を追えますが、こんな物語に仕立てあげることができるのはこの作者だけかと。
no73m 完全に計算して人工的に構築した世界であろうに、そうと感じさせない叙情的な文体がまた素晴らしいと感じます。RT youmoutei: longfish801 その点もそうですが、 指を「隠滅」するというネタのために、やくざ者の世界 が舞台とされているのもすごいです。
814 youmoutei ああ、そこ(指を「隠滅」するというネタのために、やくざ者の世界)は設定のうまさに脱帽ですね。柩を燃やすための「殺人」が、組同士の揉め事によるコロシに埋もれてしまう という点でも、その舞台が活きているように思います。
Scheherasade longfish801 発想ありきという意味では、花緋文字 もかなりのものかと。
longfish801 確かにこれは、あの着想から逆算する以外にない話ですもんねえ。 RT Scheherasade 発想ありきという意味では、花緋文字 もかなりのものかと。
longfish801 「白蓮の寺」は、絶対 お母さんは薄幸な人 と信じていたのですが……考えようによっては珍しくこの短編集の中でいちばん夢を実現した人? あ、苑田岳葉もか。
youmoutei この発想はなかったw RT longfish801 //いちばん夢を実現した人//
utsuken 「白蓮の寺」は語り手の覚えていることと、覚えていないことに差がありすぎるにイライラしながら読みましたが、まんまとやられましたorz
WasuiMatui2014 残念ながらおねんねの時間です。
WasuiMatui2014 れんじょーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
youmoutei @WasuiMatui2014 れんじょうっ!
rufa9 @WasuiMatui2014 わたへんっ! (私という名の変奏曲)
no73m @WasuiMatui2014 よるねずっ!! (夜よ鼠たちのために)
Scheherasade @WasuiMatui2014 あんこめっ!(『暗色コメディ』)
1106eviz @WasuiMatui2014 びゃっこう
rufa9 @Scheherasade あんこめカワユスw どこころっ!(どこまでも殺されて)とか語呂がわるすぎww
longfish801 あと三十分なのに、短編が残り三つもある……。(別に順番に進んではいない?)
youmoutei longfish801 あれ? 順番はもうぐだぐだだと思ってましたがw
longfish801 youmoutei あ、やっぱり……。
longfish801 名探偵を捨て、事件と有機的に関わる視点を模索し、その結果として アイデンティティ・クライシス の問題にまで到達した、という点が凄いところ。この「 偽の人生 」という主題が次の「戻り川心中」ではメタ化されるのも凄い。
longfish801 同じように「花緋文字」の「 http://bit.ly/oU9NKh(「花緋文字」ネタバレ)」という趣向が「夕萩心中」ではメタ化されているのが面白いところ。
rufa9 「戻り川心中」の真相の虚無感の大きさにはうわぁ…ってなりますものね。駅で誰かを待ってたとか、全部「フリ」だったという絶望的な虚無感。 よくある殺人よりも残酷な気がしました。longfish801 アイデンティティ・クライシス の問題にまで到達した、という点//
Scheherasade longfish801 『戻り川心中』からはずれますが、「花虐の賦」では、他者に「 http://t.co/nSz37rv (「花虐の賦」ネタバレ?)」を強いていますね。
longfish801 着想を物語に仕立てる技も素晴らしいのですが(初出一覧によると昭和五十三年から五十七年という)わずか五年の間に、これだけ手を変え品を変え、豊かな変奏を生みだした点は「天才」としかいいようがないです。普通、シリーズ物なら発想が似通ると思うんですが……。
rufa9 あーでも読む人によって受け取り方は違うかな? 信念をつらぬいたようにも、ものすごく不幸なようにも思える登場人物たち。こういう多面的な受け止め方のできる物語を構築する才能、ほんと感服するばかりです。
longfish801 「業が深い」とは、「罪深い」という意味ではなく、「人は幸せを求めないではいられない」という意味なんですねえ……(しみじみ)。RT rufa9 あーでも読む人によって受け取り方は違うかな? 信念をつらぬいたようにも、ものすごく不幸なようにも思える登場人物たち。こ
rufa9 深いですね。このお話の登場人物が憎めない感じなのは、そういうとこにあるのかもですね。longfish801 「業が深い」とは、「罪深い」という意味ではなく、「人は幸せを求めないではいられない」という意味なんですねえ……(しみじみ)。
814 検索していたらこんなのhttp://t.co/LenyIJx(リンク)が見つかったのですが、どなたか読まれてます?(笑)
rufa9 おお、これはいい昭和テイストですね。なかなかイメージに合っているかも。ぜひ鈴絵ちゃんと刑事さんも描いてほしいです。RT 814 検索していたらこんなのbit.ly/mU8r9Qが見つかったのですが、どなたか読まれてます?(笑)
Scheherasade 814 確か、雑誌掲載時にパラパラと見た記憶があります。
おひらき
youmoutei さて、日付も変わりましたのでそろそろお開きにしましょうか。どなたか締めていただけると……。
WasuiMatui2014 れんじょう!!!
rufa9 はーい、皆さま今日も遅くまでありがとうございました!
longfish801 エ、エート、「姐さん、俺と――骰子ごっこって奴を、俺とやらんですか」 RT youmoutei さて、日付も変わりましたのでそろそろお開きにしましょうか。どなたか締めていただけると……。
youmoutei longfish801 ありがとうございましたw
no73m お疲れさまでした0♪
longfish801 おつかれさまでした。では、また色町でお会いしましょう……(あ、姐さん、つけはまた次の機会に)。
Scheherasade お開きですか。皆様お疲れ様でした。お休みなさい。
814 皆様お疲れさまです。楽しい時間をありがとうございました。
utsuken お疲れ様です!おやすみなさい!
Scheherasade 初参加でしたが、楽しゅうございました。ありがとうございます。
rufa9 素敵な締めをありがとうございました! longfish801 (ツケは次の読書会でw)
air_doku それではこの辺で、第9回エアミス研読書会(連城三紀彦『戻り川心中』)をお開きにしたいと思います。参加者の皆様、お疲れ様でした&ありがとうございました。 #air_mys_ken






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最終更新:2011年07月18日 21:37