|
2011/11/13 15:00 |
air_doku |
「親愛なるピーターズ君。」 |
youmoutei |
(……いきなり「ピーターズ君」って誰よ?……) |
noda_u |
ピーターズくんは出版エージェントですね |
youmoutei |
さいでしたか。ありがとうございます。 RT noda_u ピーターズくんは出版エージェントですね |
air_doku |
さてそれでは、第12回エアミス研読書会(アントニイ・バークリー『第二の銃声』)を始めたいと思います。参加者の皆様は、実施要領( http://t.co/LKSO1ggn )に気をつけて、遠慮なく積極的な発言をお願いします。 #air_mys_ken |
longfish801 |
いま、銃声が聞こえたような……ちょっくら注意しに行くか。 |
Azami61521 |
まだ帰宅できてないので、帰宅次第本格的に参加します。よろしくお願いします |
bubumitsu |
来たるべき読書会とはいかなるものか。この疑問には、私同様、参加者も大いに興味をそそられていることと思う。 |
youmoutei |
皆さんいらっしゃいませ~。順次こちら( http://t.co/C9vfoDpW )にまとめていきますよ。 |
|
いきなり萌えキャラから |
longfish801 |
それではさっそく、女性キャラ人気ランキングに投票します。1位 シルヴィア。敵に回したくないと思いました。2位 アーモレル。あなたはそのままでいてください。3位 エルザ。しょせんオヤジは笑われてなんぼですよ。 |
youmoutei |
longfhi801 うなずけるランキングですが、エセルがかわいそうな気がw |
longfish801 |
youmoutei 結婚している幼なじみなど、幼なじみキャラではありません! |
youmoutei |
シルヴィアといえば、第七章のラストは電車の中で吹き出しそうになりましたよw |
ama_zora |
仕事間の休憩中なので一言だけ。ピンキー可愛いよピンキー(ハァハァ..) |
youmoutei |
お仕事お疲れ様です。が、それじゃへんた(ry |
bubumitsu |
ここはあえてテーパーズ可愛いよテーパーズ。ama_zora仕事間の休憩中なので一言だけ。ピンキー可愛いよピンキー(ハァハァ..) |
youmoutei |
む、そういう視点はありませんでしたがw、逆にNTRうわ何をするやめ RT longfish801 結婚している幼なじみなど、幼なじみキャラではありません! |
longfish801 |
シルヴィア様がエリックに愛を囁くシーンの恐怖はトラウマものでした……。 RT youmoutei シルヴィアといえば、第七章のラストは電車の中で吹き出しそうになりましたよw |
youmoutei |
あれは怖かったですね。自分がエリックの立場だったら、と思うと……gkbr RT longfish801 シルヴィア様がエリックに愛を囁くシーンの恐怖はトラウマものでした……。 |
longfish801 |
ピンキー最萌シーンはやはり、膝にアーモレルが座るところでせうか。 |
Azami61521 |
ハァハァツイートばっかで吹いたwww |
ama_zora |
おい誰かシュリンガムたんにもハァハァしてやれよ(ぇ |
|
恒例の感想など |
youmoutei |
私の場合、当然のように『毒チョコ』からバークリーに入り、その次に『第二の銃声』を読んで、「バークリー面白え!」となりましたw |
marusyun |
僕も毒入り→第二の銃声という同じ流れでハマりました。そのあとにジャンピング・ジェニィ。 |
youmoutei |
marsyun いらっしゃいませ~。その流れはハマるでしょうね。 |
bubumitsu |
『毒チョコ』でチタウィック氏が主人公と思い、『ピカデリー』でシリーズ探偵なんだなと思っていました。ごめんねシェリンガム。 |
bubumitsu |
真面目な感想をば。ミステリで、既存のトリックを隠すというのは古典の頃からありますが、「倒叙」というジャンルを隠していたのには驚きました。と同時にバークリーの先見の明に唸らされました。 |
youmoutei |
bubumitsu うわ、それは今の今まで気づいてませんでしたよ。いわれてみれば確かにそのとおり。すごいですね。 |
longfish801 |
バークリーを読むのは『ジャンピング・ジェニイ』に続いて二冊目です……この頃のシェリンガムは、まだ格好良かったのね……(意味深)。 |
youmoutei |
longfish801 『パニック・パーティ』ではまた格好良くなりますよ>シェリンガム |
marusyun |
ありきたりですけど、犯人が探偵を呼ぶという捻られているに驚きました。 |
longfish801 |
しかもその必然性が、さりげなく人物造形として終始強調されていることの周到さ! RT marusyun ありきたりですけど、犯人が探偵を呼ぶという捻られているに驚きました。 |
youmoutei |
marusyun その辺は何というか、シェリンガムの名探偵としての特殊性が生かされているような感じですね。 |
marusyun |
youmoutei そうですね。そうでないとシェリンガムでないと解決してしまいますもんね。 |
youmoutei |
marusyun いやいや、シェリンガムだって解決することもあるじゃないですかw! |
marusyun |
youmoutei ああ、ピンキーからしたらシェリンガムならばれないだろうというという思惑があったんじゃないかなという意味で言ったつもりでしたが、言葉足りな過ぎましたw |
youmoutei |
marusyun 了解ですw |
longfish801 |
この真相を読者が推理するのは無理だろうと思いつつも、最後に明かされる「第二の銃声」の意義には妙に納得しました。正直、ずっとジョン・ヒルヤードを疑っていたので、こういう考え方には至らなかった。これも作者の計算なのかしらん……。 |
longfish801 |
そもそもジョン・ヒルヤードはこの推理劇でなにをしたかったのやら……。 |
youmoutei |
それは文庫66頁から71頁の流れで、当初の目的が変わっちゃってますから。 RT longfish801 そもそも ジョン・ヒルヤードはこの推理劇でなにをしたかったのやら……。 |
longfish801 |
ああ、なるほど。 ジョン・ヒルヤードはもう、混乱させるだけ混乱させてやれとしか考えてなかったのかもしれないわけですねwww。RT youmoutei それは文庫66頁から71頁の流れで、当初の目的が変わっちゃってますから。 |
youmoutei |
すでにややこしいことになってるので、そういう思惑もあったのかもしれませんねw longfish801 ああ、なるほど。 http://t.co/GCTINjTW はもう、混乱させるだけ混乱させてやれとしか考えてなかったのかもしれないわけですねwww。 |
|
ロジャー・シェリンガムという探偵 |
bubumitsu |
youmoutei marusyunシェリンガムのシリーズは探偵がその事件に絡む必然性(動機)が巧くできていますね。 |
longfish801 |
bubumitsu 若い世代に嘲笑されようとも英国紳士たろうとするピンキーの姿が滑稽に描かれると同時に、それが最大のミスディレクションとなり、そして誰も有罪にはしたくないからというシェリンガムを呼ぶ正当な理由にもなっているのがうまいところ。 |
kiyomumibu |
誘惑に負けてスイーツ(・w・)ノ 食べながらTL追ってます。 http://p.twipple.jp/RK7dD |
bubumitsu |
作品ではなく、作者論っぽいですが『レイトン』と『ウィッチフォード』、『ヴェイン』と『絹靴下』、『毒チョコ』と『第二』『最上階』と『地下室』、『ジャンピング』と『パニック』のように対になっている作品多い気がします。と同時にシェリンガムの立ち位置が揺らぐ揺らぐw |
youmoutei |
bubumitsu 確かに『第二の銃声』は『毒チョコ』と対になるようなところもありますね。一部登場人物がかぶっていたり。 |
bubumitsu |
youmoutei 毒チョコがあの時代のフーダニットの極北を目指したのなら、第二の銃声はハウダニットの極北だと思いました。名探偵お構いなしに容疑者が自白していく展開などは笑いましたw |
longfish801 |
お互いに矛盾する自白をしたから両者とも無実だ、というロジックには痺れました。論理的にはありえないけれど、蓋然性からすればなんとなく説得されてしまう。 RT bubumitsu 名探偵お構いなしに容疑者が自白していく展開などは笑いましたw |
longfish801 |
第十五章の終わりでシェリンガムが「証明」した通り、わからないものはわからないわけで、けれどそういう「わかりっこないよね」という状況を共有した上で納得できる方向へ客観的に持っていく論理(というか説得)が凄い。 |
bubumitsu |
longfish801 あれ十五章で終わっていたら、完全に麻耶雄嵩的なミステリになっていましたね。 |
longfish801 |
毒のある喜劇的な小説ですが、このエピローグで暴かれるトリックがまさに毒のある喜劇。ドリフかい。 |
Pukasan |
『第二の銃声』読書会TL、盛り上がってて楽しそうだなぁ。夜の部が楽しみだ。 |
youmoutei |
杉本さんの「この真相を読者が推理するのは無理だろう」という意見がありましたが、確かにそうかもしれませんね。今回再読で、トリックもちゃんと覚えていたつもりだったのですが、「エリックは返事のつもりか、片足をあげて振った。」文庫120頁の箇所で、「あれ、勘違いだったかな?」とw |
ongfish801 |
そしてそのとき、アーモレルはドン引きしていたのであった。「この人、なにやってんの?」 RT youmoutei 杉本さんの「この真相を読者が推理するのは無理だろう」という意見がありましたが、確かにそうかもしれませんね。今回再読で、トリックもちゃんと覚えていたつもりだったのですが |
noda_u |
『第二の銃声』はラブコメ→最上階、多重推理→毒チョコ、殺人を事故(自殺)として処理しようとするプロット→J・Jと、他のシェリンガム傑作群を組み合わせた、合体怪獣みたいなとこがありますね。あと、ああいう大掛かりなトリックはバークリーとしては珍しい。 |
noda_u |
アイルズ路線を意識したような序文もついてくるので、バークリーを初めて読むにはうってつけだと思います。 |
youmoutei |
noda_u なるほどですが、「合体怪獣」吹いたw |
youmoutei |
実はアイルス名義は一つも読んでないんですよね(汗)。これもいずれ、とは思ってますが。 |
|
安吾先生ェ…&本作のフェアプレイ性 |
noda_u |
坂口安吾先生は他の小説全部外しても『第二の銃声』だけは当てたんだからフェアですよw >真相 |
ongfish801 |
おお……。RT noda_u 坂口安吾先生は他の小説全部外しても『第二の銃声』だけは当てたんだからフェアですよw >真相 |
youmoutei |
どうしてあれで当てられるんだろうw? RT noda_u 坂口安吾先生は他の小説全部外しても『第二の銃声』だけは当てたんだからフェアですよw >真相 |
uedashun |
出先で読書会追ってる。 |
bubumitsu |
そういえば解説で巽氏が言及されていた『第二の銃声』の戦前翻訳バージョンはエピローグが無かったらしいのですが…(小森収『はじめて話すけど…』法月綸太郎との対談より)これはどうなのだろう?エピローグがキモともいえる作品なのにw |
youmoutei |
え!? RT bubumitsu そういえば解説で巽氏が言及されていた『第二の銃声』の戦前翻訳バージョンはエピローグが無かったらしいのですが…(小森収『はじめて話すけど…』法月綸太郎との対談より)これはどうなのだろう?エピローグがキモともいえる作品なのにw |
bubumitsu |
その頃『毒チョコ』しか知らなかった、法月氏も「どういう作家なのだろう?」と相当手間取ったとか話されていた気がw RT youmoutei え!? |
noda_u |
えー。じゃあ安吾が当てた犯人って…w |
marusyun |
あれ?それでは、坂口安吾一度も…… |
youmoutei |
エピローグがなかったとすると、エルザだったんですかねw RT noda_u えー。じゃあ安吾が当てた犯人って…w |
ongfish801 |
youmoutei エルザを指摘するほうが難しい気がw |
ongfish801 |
ああ、でも、確かに婚約発表のタイミングにはひっかかりを覚えたので、そこから推理することは可能かも……。 |
youmoutei |
いやいや、 シェリンガムはそこまでやったですからw RT longfish801 エルザを指摘するほうが難しい気がw。 |
InputKey |
作業中につき読書会はちら見……。昼でこれなら、夜の部も盛り上がりそう。 |
bubumitsu |
バークリー作品はどちらかというと心理重視なので途中で『読者への挑戦状』が挿入されていたとしても、犯人を確実に当てるのは難しいですw「どんでん返しが唐突すぎて充分に根拠が語られていない byセイヤーズ」ですからw |
ongfish801 |
確かに。最終的にあの犯人で納得できるのは、この本のタイトルが『第二の銃声』だから、としか言いようがないw。RT bubumitsu バークリー作品はどちらかというと心理重視なので途中で『読者への挑戦状』が挿入されていたとしても、犯人を確実に当てるのは難しいです |
ongfish801 |
タイトルが『女はすべて敵と思え』だったらエルザが犯人で納得してたかも。 |
youmoutei |
なるほどw RT longfish801 タイトルが『女はすべて敵と思え』だったらエルザが犯人で納得してたかも。 |
noda_u |
あの犯人じゃないと、序文と整合性がとれないんですよ。序文が最初にして最大の伏線という。 |
ongfish801 |
納得。“我々はどのような驚くべき事情の組みあわせがX氏に、ほかならぬX氏に、よりによって殺人者という立場を選ぶことを決意させたか、それが知りたいのである” RT noda_u あの犯人じゃないと、序文と整合性がとれないんですよ。序文が最初にして最大の伏線という |
youmoutei |
初読時にも思いましたが、改めて「エリックはいま、見事に死んでいた」という一文(文庫119頁)がすごいですね。 |
noda_u |
私はこれが好きですね 私は今度のことに関しては、ジョンよりも多くの事実を知っていた。たとえば、二発目の銃弾は私が撃ったものではないことを。 RT youmoutei 初読時にも思いましたが、改めて「エリックはいま、見事に死んでいた」という一文(文庫119頁)がすごいですね。 |
youmoutei |
ああ、そこもいいですね。 RT noda_u 私はこれが好きですね 私は今度のことに関しては、ジョンよりも多くの事実を知っていた。たとえば、二発目の銃弾は私が撃ったものではないことを。 RT 初読時にも思いましたが、改めて「エリックはいま、見事に死んでいた」という一文(文庫119頁)がすごいですね。 |
noda_u |
あと伏線で巧いなーと思うのはアーモレルが銃器に詳しいという検死審問での証言でしょうか。 |
|
さまざまな読み解き方 |
noda_u |
ちょっとメタな話になりますが、ピンキーの草稿という形式上、少なくともシェリンガム登場後は事件解決後にかかれたテクストなわけです。(単行本版の真田啓介さんの解説に詳しい) |
noda_u |
紳士ヅラしたピンキーですが、わざわざ手記の残りを書いてるのときの彼の心情は、キューピットではあれど色々辱めを受けさせられたロジャーの失敗談を嬉々として描く意趣返しがあったのではないでしょうか。 |
noda_u |
先ほどから話に出てる、伏線としての際どい表現の部分を描いてる時は、さぞやドヤ顔をしていたことでしょう。当然、エピローグは「焼き捨てる」というのもポーズに過ぎないと思います。だってこうやって読めてるしねw |
youmoutei |
noda_u そこはほら、ピンキーもだいぶ性格が変わったみたいですからねw |
bubumitsu |
バークリーは叙述トリック巧いですよね。これ系統クリスティ辺りから有名になった感がありますが、一バーマニとして先駆者だと思っています!(『レイトン・コートの謎』のネタバレ→http://t.co/nhSqvrvPだけは絶対に忘れない) |
youmoutei |
bubumitsu 『レイトン・コートの謎』、早いですよね。私もあれは忘れませんw |
ongfish801 |
アーモレルに趣味の悪いユーモア精神を叩きこまれてしまったピンキー……。 |
ongfish801 |
新聞広告「伝説的迷探偵ロジャー・シェリンガムの逸話求む。秘密厳守・謝礼高額。A・B」 |
noda_u |
これはwww RT longfish801: 新聞広告「伝説的迷探偵ロジャー・シェリンガムの逸話求む。秘密厳守・謝礼高額。A・B」 |
ongfish801 |
「私をテーパーズと呼んだことを後悔させてやろう……」「その調子よ、ピンキー♪」 |
youmoutei |
ちょwww RT longfosh801 「私をテーパーズと呼んだことを後悔させてやろう……」「その調子よ、ピンキー♪」 |
bubumitsu |
noda_u様のメタ的な新解釈やlongfish801様のキャラクター論を読んでいると、バークリーの作品、改めてまともな登場人物いないなと思ってしまうw |
ongfish801 |
友人の危機に駆けつけて、苦労して証拠を探し証言を集めて、尻まで蹴ってやったシェリンガムがいちばんまともだったのかも……。RT bubumitsu noda_u様のメタ的な新解釈やlongfish801様のキャラクター論を読んでいると、バークリーの作品、改めてま |
Azami61521 |
帰宅。読書会TLを追うとしよう |
noda_u |
シェリンガムはまともでいいやつですよw 羊毛亭さんは「『パニック・パーティ』ではまた格好良くなりますよ」とおっしゃってましたが、「名探偵」としてかっこいいじゃなくて、人間としてのかっこよさですもんあれw |
youmoutei |
noda_u ちょw バラしちゃダメw! |
ongfish801 |
(格好いいことがネタバレ……ひょっとしてシェリンガムはイケメン探偵だったという叙述トリックだったのだろうか……) |
youmoutei |
longfish801 あ、別にネタバレなわけじゃないですよw |
|
バークリーの先見性と思想、登場人物について |
youmoutei |
しかし、何人かの読了ツイートで「80年前にこんな作品が!」というのがありましたが、まさしく同感ですね。 |
youmoutei |
そしてシェリンガムはきっとイケメンです(キリッ (……だって、そうじゃないのにあの態度だと……) |
ongfish801 |
八十年前にヘタレとツンデレと、小佐内さんを偲ばせる復讐キャラと、イケメン探偵を描いていたわけですから……。 |
ongfish801 |
さらに、レトリックとしてのロジックを描き、叙述トリックも描き……。 |
bubumitsu |
longfish801 youmoutei シェリンガムのキャラ造形はミルンのアントニー・ギリンガムが元ネタですからね。金田一耕助と同じですよ!つまり映像化されるとイケメン俳優が演じるに違いないので間違ってはいないです!!えぇきっとイケメンでどじっ子ですとも! |
youmoutei |
そういえば、多分ネタバレにはならないと思いますが、前回の課題本『火刑法廷』のゴーダン・クロスもシェリンガムに通じるところがあるような……。マリーがゴーダンの謎解きを評した一文とか。 |
Azami61521 |
youmoutei 火刑法廷読めなかったから、ちょっと意識して読んでみますね~ |
bubumitsu |
youmoutei『火刑法廷』の時に話題に上がっていましたね。同じ会に所属していたので影響を受けたのでしょうか?話題違いで申し訳ないですが、羊毛亭さんから見て、カーのドタバタとバークリーのドタバタは似通っているのでしょうか? |
youmoutei |
bubumitsu 『火刑法廷』の時にも言ってましたっけ? 記憶が怪しいw ドタバタについては、カーの方が直接的(いわゆる笑劇(ファルス))で、バークリーの方は展開や状況でニヤリとさせる感じかな、と思っていますが。 |
bubumitsu |
youmoutei話題違いなのにすみません。なるほど、確かに『第二の銃声』でも場のシチュエーションでニヤリできるという部分は多いですね。 |
ongfish801 |
うん、第十六章の最後(エピローグの直前)を読み直すと、やっぱりシェリンガムは「いい人」なんですよね。でもそれがけっきょく、名探偵になることを邪魔してしまっている。ここって、実はまったく道徳観の土台が異なる三人が奇跡的に意見を一致させてしまった場面なんですね。 |
ongfish801 |
アーモレルは比較的現代の私たちに近い道徳観で、ピンキーは古くさい英国紳士として、シェリンガムは「権威ではなくただ真実を求める名探偵だからこそ黙すべきときは黙すべき」という考えで、同じ結論に至っている。 |
Azami61521 |
めちゃ納得です!RT longfish801:アーモレルは比較的現代の私たちに近い道徳観で、ピンキーは古くさい英国紳士として、シェリンガムは「権威ではなくただ真実を求める名探偵だからこそ黙すべきときは黙すべき」という考えで、同じ結論に至っている。 |
youmoutei |
なるほど、興味深いですね。 RT longfish801 アーモレルは比較的現代の私たちに近い道徳観で、ピンキーは古くさい英国紳士として、シェリンガムは「権威ではなくただ真実を求める名探偵だからこそ黙すべきときは黙すべき」という考えで、同じ結論に至っている。 |
youmoutei |
その場面、カーの某作品のラストを思い出したのですが、杉本さんのおっしゃる意味ではこちらの方が深いですね。 |
noda_u |
バークリーの「みんなに嫌われてるゴミ野郎は殺してもよし」的な考えは本作以外でも繰り返しでてくるモチーフですね。 |
bubumitsu |
納得です。『ジャンピング~』の被害者も現代的に見ても嫌な人物でしたからね。 RT noda_u バークリーの「みんなに嫌われてるゴミ野郎は殺してもよし」的な考えは本作以外でも繰り返しでてくるモチーフですね。 |
youmoutei |
あまりにも容赦なくて爽快ですらありますねw RT noda_u バークリーの「みんなに嫌われてるゴミ野郎は殺してもよし」的な考えは本作以外でも繰り返しでてくるモチーフですね。 |
Azami61521 |
海外古典を読んでいると、そういう極端な思想にちょくちょく出くわす気がします(自分が古典苦手な理由の一つではあります)。時代の問題でもある気がしてるんですけど |
noda_u |
バークリーの場合は名探偵の失敗談を描く必要上、犯罪者が捕まらず幕を閉じることもあるので、むしろそこで読者が不快にならぬようカバーする意図もあるとは思うんですけどね。被害者を殺されてもしょうがないような嫌なやつに書いてくところは。 |
ongfish801 |
noda_u 確かにスッキリしましたw。 |
youmoutei |
それはもちろんあるでしょうね。 RT noda_u //むしろそこで読者が不快にならぬようカバーする意図もあるとは思うんですけどね。被害者を殺されてもしょうがないような嫌なやつに書いてくところは。 |
ongfish801 |
エルザが犯人だというシェリンガムの指摘に「僕はこのままじゃ――」(創元推理文庫p.372)と語りかけるところに、ピンキーが紳士として振る舞いたい、卑怯者にはなりたくないという想いがでていると思います。 |
ongfish801 |
けれど、それを押しとどめて「かわいそうな、エルザ」とつぶやく。たとえ犯罪という形の、しかも幻想に過ぎない物語としてでも、女として一矢を報いてやろうとしたアーモレルの思いやりがね、なかなか胸が詰まります……。 |
ongfish801 |
ここでスッとアーモレルの心情を理解して口を閉じたピンキー。あれほどアーモレルのことを矛盾だらけで理解不能と嘆いていたピンキーが……そりゃあ幸せにもなろうものですわな。 |
youmoutei |
longfish801 むむ、なるほど……。 |
noda_u |
そうか。そこでは堪えたけども、やっぱり我慢ならなくなったのでほとぼりの冷めたころ草稿の続きを書き出したわけですよ。 RT longfish801: ピンキーが紳士として振る舞いたい、卑怯者にはなりたくないという想いがでていると思います。 |
youmoutei |
ああ、それも執筆の動機(の一つ)になりそうですね。 RT noda_u そうか。そこでは堪えたけども、やっぱり我慢ならなくなったのでほとぼりの冷めたころ草稿の続きを書き出したわけですよ。 |
noda_u |
ドイルで思い出した…とはいえ酷い妄想ですが。ロジャーが会うなり昔の若干失礼なあだ名で呼びかけるシーンは、「海軍条約事件」でワトスンが旧友の依頼人を「おたまじゃくし!」っていきなり呼ぶとこのパロディじゃないかなー、バークリーはホームズパロディも描いてますしね。 |
|
読書会前半の部、お開き |
youmoutei |
おっと、いい時間になったので、そろそろ一旦締めましょうか。 |
Azami61521 |
お疲れ様です。夜の部は本格参加しますね(日本シリーズもあって、今日はせわしない…) |
ongfish801 |
すみません、今夜は早めに寝るので夜の部は失礼いたします。みなさま女性の甘い言葉にはご注意を……。 |
marusyun |
寝落ちしていた… |
noda_u |
おつかれさまでしたー。 |
ongfish801 |
おつかれさまでした~(おや、第二の銃声が……)。 |
bubumitsu |
お疲れ様でした。この作品に対するさまざまな見方読み方ができ楽しかったです。 |
InputKey |
読書会昼の部まとめ:ピンキーが可愛い シェリンガムはイケメン |
air_doku |
「坂口安吾へ――こんども彼は当たらなかったので」 |
youmoutei |
(元ネタは『毒チョコ』の献辞です) |
air_doku |
それではこの辺で、第12回エアミス研読書会(アントニイ・バークリー『第二の銃声』)を一旦お開きに。参加者の皆様、お疲れ様でした。21:00頃より夜の部を始めますので、参加される方はよろしくお願いします。 #air_mys_ken |
youmoutei |
皆さんお疲れ様でした~。 |