「第二の銃声」読書会ネタバレまとめ前半


同じ話題、議題などはまとめてあります。
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2011/11/13 15:00
air_doku 「親愛なるピーターズ君。」
youmoutei (……いきなり「ピーターズ君」って誰よ?……)
noda_u ピーターズくんは出版エージェントですね
youmoutei さいでしたか。ありがとうございます。 RT noda_u ピーターズくんは出版エージェントですね
air_doku さてそれでは、第12回エアミス研読書会(アントニイ・バークリー『第二の銃声』)を始めたいと思います。参加者の皆様は、実施要領( http://t.co/LKSO1ggn )に気をつけて、遠慮なく積極的な発言をお願いします。 #air_mys_ken
longfish801 いま、銃声が聞こえたような……ちょっくら注意しに行くか。
Azami61521 まだ帰宅できてないので、帰宅次第本格的に参加します。よろしくお願いします
bubumitsu 来たるべき読書会とはいかなるものか。この疑問には、私同様、参加者も大いに興味をそそられていることと思う。
youmoutei 皆さんいらっしゃいませ~。順次こちら( http://t.co/C9vfoDpW )にまとめていきますよ。
いきなり萌えキャラから
longfish801 それではさっそく、女性キャラ人気ランキングに投票します。1位 シルヴィア。敵に回したくないと思いました。2位 アーモレル。あなたはそのままでいてください。3位 エルザ。しょせんオヤジは笑われてなんぼですよ。
youmoutei longfhi801 うなずけるランキングですが、エセルがかわいそうな気がw
longfish801 youmoutei 結婚している幼なじみなど、幼なじみキャラではありません!
youmoutei シルヴィアといえば、第七章のラストは電車の中で吹き出しそうになりましたよw
ama_zora 仕事間の休憩中なので一言だけ。ピンキー可愛いよピンキー(ハァハァ..)
youmoutei お仕事お疲れ様です。が、それじゃへんた(ry
bubumitsu ここはあえてテーパーズ可愛いよテーパーズ。ama_zora仕事間の休憩中なので一言だけ。ピンキー可愛いよピンキー(ハァハァ..)
youmoutei む、そういう視点はありませんでしたがw、逆にNTRうわ何をするやめ RT longfish801 結婚している幼なじみなど、幼なじみキャラではありません!
longfish801 シルヴィア様がエリックに愛を囁くシーンの恐怖はトラウマものでした……。 RT youmoutei シルヴィアといえば、第七章のラストは電車の中で吹き出しそうになりましたよw
youmoutei あれは怖かったですね。自分がエリックの立場だったら、と思うと……gkbr RT longfish801 シルヴィア様がエリックに愛を囁くシーンの恐怖はトラウマものでした……。
longfish801 ピンキー最萌シーンはやはり、膝にアーモレルが座るところでせうか。
Azami61521 ハァハァツイートばっかで吹いたwww
ama_zora おい誰かシュリンガムたんにもハァハァしてやれよ(ぇ
恒例の感想など
youmoutei 私の場合、当然のように『毒チョコ』からバークリーに入り、その次に『第二の銃声』を読んで、「バークリー面白え!」となりましたw
marusyun 僕も毒入り→第二の銃声という同じ流れでハマりました。そのあとにジャンピング・ジェニィ。
youmoutei marsyun いらっしゃいませ~。その流れはハマるでしょうね。
bubumitsu 『毒チョコ』でチタウィック氏が主人公と思い、『ピカデリー』でシリーズ探偵なんだなと思っていました。ごめんねシェリンガム。
bubumitsu 真面目な感想をば。ミステリで、既存のトリックを隠すというのは古典の頃からありますが、「倒叙」というジャンルを隠していたのには驚きました。と同時にバークリーの先見の明に唸らされました。
youmoutei bubumitsu うわ、それは今の今まで気づいてませんでしたよ。いわれてみれば確かにそのとおり。すごいですね。
longfish801 バークリーを読むのは『ジャンピング・ジェニイ』に続いて二冊目です……この頃のシェリンガムは、まだ格好良かったのね……(意味深)。
youmoutei longfish801 『パニック・パーティ』ではまた格好良くなりますよ>シェリンガム
marusyun ありきたりですけど、犯人が探偵を呼ぶという捻られているに驚きました。
longfish801 しかもその必然性が、さりげなく人物造形として終始強調されていることの周到さ! RT marusyun ありきたりですけど、犯人が探偵を呼ぶという捻られているに驚きました。
youmoutei marusyun その辺は何というか、シェリンガムの名探偵としての特殊性が生かされているような感じですね。
marusyun youmoutei そうですね。そうでないとシェリンガムでないと解決してしまいますもんね。
youmoutei marusyun いやいや、シェリンガムだって解決することもあるじゃないですかw!
marusyun youmoutei ああ、ピンキーからしたらシェリンガムならばれないだろうというという思惑があったんじゃないかなという意味で言ったつもりでしたが、言葉足りな過ぎましたw
youmoutei marusyun 了解ですw
longfish801 この真相を読者が推理するのは無理だろうと思いつつも、最後に明かされる「第二の銃声」の意義には妙に納得しました。正直、ずっとジョン・ヒルヤードを疑っていたので、こういう考え方には至らなかった。これも作者の計算なのかしらん……。
longfish801 そもそもジョン・ヒルヤードはこの推理劇でなにをしたかったのやら……。
youmoutei それは文庫66頁から71頁の流れで、当初の目的が変わっちゃってますから。 RT longfish801 そもそも ジョン・ヒルヤードはこの推理劇でなにをしたかったのやら……。
longfish801 ああ、なるほど。 ジョン・ヒルヤードはもう、混乱させるだけ混乱させてやれとしか考えてなかったのかもしれないわけですねwww。RT youmoutei それは文庫66頁から71頁の流れで、当初の目的が変わっちゃってますから。
youmoutei すでにややこしいことになってるので、そういう思惑もあったのかもしれませんねw longfish801 ああ、なるほど。 http://t.co/GCTINjTW はもう、混乱させるだけ混乱させてやれとしか考えてなかったのかもしれないわけですねwww。
ロジャー・シェリンガムという探偵
bubumitsu youmoutei marusyunシェリンガムのシリーズは探偵がその事件に絡む必然性(動機)が巧くできていますね。
longfish801 bubumitsu 若い世代に嘲笑されようとも英国紳士たろうとするピンキーの姿が滑稽に描かれると同時に、それが最大のミスディレクションとなり、そして誰も有罪にはしたくないからというシェリンガムを呼ぶ正当な理由にもなっているのがうまいところ。
kiyomumibu 誘惑に負けてスイーツ(・w・)ノ 食べながらTL追ってます。 http://p.twipple.jp/RK7dD
bubumitsu 作品ではなく、作者論っぽいですが『レイトン』と『ウィッチフォード』、『ヴェイン』と『絹靴下』、『毒チョコ』と『第二』『最上階』と『地下室』、『ジャンピング』と『パニック』のように対になっている作品多い気がします。と同時にシェリンガムの立ち位置が揺らぐ揺らぐw
youmoutei bubumitsu 確かに『第二の銃声』は『毒チョコ』と対になるようなところもありますね。一部登場人物がかぶっていたり。
bubumitsu youmoutei 毒チョコがあの時代のフーダニットの極北を目指したのなら、第二の銃声はハウダニットの極北だと思いました。名探偵お構いなしに容疑者が自白していく展開などは笑いましたw
longfish801 お互いに矛盾する自白をしたから両者とも無実だ、というロジックには痺れました。論理的にはありえないけれど、蓋然性からすればなんとなく説得されてしまう。 RT bubumitsu 名探偵お構いなしに容疑者が自白していく展開などは笑いましたw
longfish801 第十五章の終わりでシェリンガムが「証明」した通り、わからないものはわからないわけで、けれどそういう「わかりっこないよね」という状況を共有した上で納得できる方向へ客観的に持っていく論理(というか説得)が凄い。
bubumitsu longfish801 あれ十五章で終わっていたら、完全に麻耶雄嵩的なミステリになっていましたね。
longfish801 毒のある喜劇的な小説ですが、このエピローグで暴かれるトリックがまさに毒のある喜劇。ドリフかい。
Pukasan 『第二の銃声』読書会TL、盛り上がってて楽しそうだなぁ。夜の部が楽しみだ。
youmoutei 杉本さんの「この真相を読者が推理するのは無理だろう」という意見がありましたが、確かにそうかもしれませんね。今回再読で、トリックもちゃんと覚えていたつもりだったのですが、「エリックは返事のつもりか、片足をあげて振った。」文庫120頁の箇所で、「あれ、勘違いだったかな?」とw
ongfish801 そしてそのとき、アーモレルはドン引きしていたのであった。「この人、なにやってんの?」 RT youmoutei 杉本さんの「この真相を読者が推理するのは無理だろう」という意見がありましたが、確かにそうかもしれませんね。今回再読で、トリックもちゃんと覚えていたつもりだったのですが
noda_u 『第二の銃声』はラブコメ→最上階、多重推理→毒チョコ、殺人を事故(自殺)として処理しようとするプロット→J・Jと、他のシェリンガム傑作群を組み合わせた、合体怪獣みたいなとこがありますね。あと、ああいう大掛かりなトリックはバークリーとしては珍しい。
noda_u アイルズ路線を意識したような序文もついてくるので、バークリーを初めて読むにはうってつけだと思います。
youmoutei noda_u なるほどですが、「合体怪獣」吹いたw
youmoutei 実はアイルス名義は一つも読んでないんですよね(汗)。これもいずれ、とは思ってますが。
安吾先生ェ…&本作のフェアプレイ性
noda_u 坂口安吾先生は他の小説全部外しても『第二の銃声』だけは当てたんだからフェアですよw >真相
ongfish801 おお……。RT noda_u 坂口安吾先生は他の小説全部外しても『第二の銃声』だけは当てたんだからフェアですよw >真相
youmoutei どうしてあれで当てられるんだろうw? RT noda_u 坂口安吾先生は他の小説全部外しても『第二の銃声』だけは当てたんだからフェアですよw >真相
uedashun 出先で読書会追ってる。
bubumitsu そういえば解説で巽氏が言及されていた『第二の銃声』の戦前翻訳バージョンはエピローグが無かったらしいのですが…(小森収『はじめて話すけど…』法月綸太郎との対談より)これはどうなのだろう?エピローグがキモともいえる作品なのにw
youmoutei え!? RT bubumitsu そういえば解説で巽氏が言及されていた『第二の銃声』の戦前翻訳バージョンはエピローグが無かったらしいのですが…(小森収『はじめて話すけど…』法月綸太郎との対談より)これはどうなのだろう?エピローグがキモともいえる作品なのにw
bubumitsu その頃『毒チョコ』しか知らなかった、法月氏も「どういう作家なのだろう?」と相当手間取ったとか話されていた気がw RT youmoutei え!?
noda_u えー。じゃあ安吾が当てた犯人って…w
marusyun あれ?それでは、坂口安吾一度も……
youmoutei エピローグがなかったとすると、エルザだったんですかねw RT noda_u えー。じゃあ安吾が当てた犯人って…w
ongfish801 youmoutei エルザを指摘するほうが難しい気がw
ongfish801 ああ、でも、確かに婚約発表のタイミングにはひっかかりを覚えたので、そこから推理することは可能かも……。
youmoutei いやいや、 シェリンガムはそこまでやったですからw RT longfish801 エルザを指摘するほうが難しい気がw。
InputKey 作業中につき読書会はちら見……。昼でこれなら、夜の部も盛り上がりそう。
bubumitsu バークリー作品はどちらかというと心理重視なので途中で『読者への挑戦状』が挿入されていたとしても、犯人を確実に当てるのは難しいですw「どんでん返しが唐突すぎて充分に根拠が語られていない byセイヤーズ」ですからw
ongfish801 確かに。最終的にあの犯人で納得できるのは、この本のタイトルが『第二の銃声』だから、としか言いようがないw。RT bubumitsu バークリー作品はどちらかというと心理重視なので途中で『読者への挑戦状』が挿入されていたとしても、犯人を確実に当てるのは難しいです
ongfish801 タイトルが『女はすべて敵と思え』だったらエルザが犯人で納得してたかも。
youmoutei なるほどw RT longfish801 タイトルが『女はすべて敵と思え』だったらエルザが犯人で納得してたかも。
noda_u あの犯人じゃないと、序文と整合性がとれないんですよ。序文が最初にして最大の伏線という。
ongfish801 納得。“我々はどのような驚くべき事情の組みあわせがX氏に、ほかならぬX氏に、よりによって殺人者という立場を選ぶことを決意させたか、それが知りたいのである” RT noda_u あの犯人じゃないと、序文と整合性がとれないんですよ。序文が最初にして最大の伏線という
youmoutei 初読時にも思いましたが、改めて「エリックはいま、見事に死んでいた」という一文(文庫119頁)がすごいですね。
noda_u 私はこれが好きですね 私は今度のことに関しては、ジョンよりも多くの事実を知っていた。たとえば、二発目の銃弾は私が撃ったものではないことを。 RT youmoutei 初読時にも思いましたが、改めて「エリックはいま、見事に死んでいた」という一文(文庫119頁)がすごいですね。
youmoutei ああ、そこもいいですね。 RT noda_u 私はこれが好きですね 私は今度のことに関しては、ジョンよりも多くの事実を知っていた。たとえば、二発目の銃弾は私が撃ったものではないことを。 RT 初読時にも思いましたが、改めて「エリックはいま、見事に死んでいた」という一文(文庫119頁)がすごいですね。
noda_u あと伏線で巧いなーと思うのはアーモレルが銃器に詳しいという検死審問での証言でしょうか。
さまざまな読み解き方
noda_u ちょっとメタな話になりますが、ピンキーの草稿という形式上、少なくともシェリンガム登場後は事件解決後にかかれたテクストなわけです。(単行本版の真田啓介さんの解説に詳しい)
noda_u 紳士ヅラしたピンキーですが、わざわざ手記の残りを書いてるのときの彼の心情は、キューピットではあれど色々辱めを受けさせられたロジャーの失敗談を嬉々として描く意趣返しがあったのではないでしょうか。
noda_u 先ほどから話に出てる、伏線としての際どい表現の部分を描いてる時は、さぞやドヤ顔をしていたことでしょう。当然、エピローグは「焼き捨てる」というのもポーズに過ぎないと思います。だってこうやって読めてるしねw
youmoutei noda_u そこはほら、ピンキーもだいぶ性格が変わったみたいですからねw
bubumitsu バークリーは叙述トリック巧いですよね。これ系統クリスティ辺りから有名になった感がありますが、一バーマニとして先駆者だと思っています!(『レイトン・コートの謎』のネタバレ→http://t.co/nhSqvrvPだけは絶対に忘れない)
youmoutei bubumitsu 『レイトン・コートの謎』、早いですよね。私もあれは忘れませんw
ongfish801 アーモレルに趣味の悪いユーモア精神を叩きこまれてしまったピンキー……。
ongfish801 新聞広告「伝説的迷探偵ロジャー・シェリンガムの逸話求む。秘密厳守・謝礼高額。A・B」
noda_u これはwww RT longfish801: 新聞広告「伝説的迷探偵ロジャー・シェリンガムの逸話求む。秘密厳守・謝礼高額。A・B」
ongfish801 「私をテーパーズと呼んだことを後悔させてやろう……」「その調子よ、ピンキー♪」
youmoutei ちょwww RT longfosh801 「私をテーパーズと呼んだことを後悔させてやろう……」「その調子よ、ピンキー♪」
bubumitsu noda_u様のメタ的な新解釈やlongfish801様のキャラクター論を読んでいると、バークリーの作品、改めてまともな登場人物いないなと思ってしまうw
ongfish801 友人の危機に駆けつけて、苦労して証拠を探し証言を集めて、尻まで蹴ってやったシェリンガムがいちばんまともだったのかも……。RT bubumitsu noda_u様のメタ的な新解釈やlongfish801様のキャラクター論を読んでいると、バークリーの作品、改めてま
Azami61521 帰宅。読書会TLを追うとしよう
noda_u シェリンガムはまともでいいやつですよw 羊毛亭さんは「『パニック・パーティ』ではまた格好良くなりますよ」とおっしゃってましたが、「名探偵」としてかっこいいじゃなくて、人間としてのかっこよさですもんあれw
youmoutei noda_u ちょw バラしちゃダメw!
ongfish801 (格好いいことがネタバレ……ひょっとしてシェリンガムはイケメン探偵だったという叙述トリックだったのだろうか……)
youmoutei longfish801 あ、別にネタバレなわけじゃないですよw
バークリーの先見性と思想、登場人物について
youmoutei しかし、何人かの読了ツイートで「80年前にこんな作品が!」というのがありましたが、まさしく同感ですね。
youmoutei そしてシェリンガムはきっとイケメンです(キリッ (……だって、そうじゃないのにあの態度だと……)
ongfish801 八十年前にヘタレとツンデレと、小佐内さんを偲ばせる復讐キャラと、イケメン探偵を描いていたわけですから……。
ongfish801 さらに、レトリックとしてのロジックを描き、叙述トリックも描き……。
bubumitsu longfish801 youmoutei シェリンガムのキャラ造形はミルンのアントニー・ギリンガムが元ネタですからね。金田一耕助と同じですよ!つまり映像化されるとイケメン俳優が演じるに違いないので間違ってはいないです!!えぇきっとイケメンでどじっ子ですとも!
youmoutei そういえば、多分ネタバレにはならないと思いますが、前回の課題本『火刑法廷』のゴーダン・クロスもシェリンガムに通じるところがあるような……。マリーがゴーダンの謎解きを評した一文とか。
Azami61521 youmoutei 火刑法廷読めなかったから、ちょっと意識して読んでみますね~
bubumitsu youmoutei『火刑法廷』の時に話題に上がっていましたね。同じ会に所属していたので影響を受けたのでしょうか?話題違いで申し訳ないですが、羊毛亭さんから見て、カーのドタバタとバークリーのドタバタは似通っているのでしょうか?
youmoutei bubumitsu 『火刑法廷』の時にも言ってましたっけ? 記憶が怪しいw ドタバタについては、カーの方が直接的(いわゆる笑劇(ファルス))で、バークリーの方は展開や状況でニヤリとさせる感じかな、と思っていますが。
bubumitsu youmoutei話題違いなのにすみません。なるほど、確かに『第二の銃声』でも場のシチュエーションでニヤリできるという部分は多いですね。
ongfish801 うん、第十六章の最後(エピローグの直前)を読み直すと、やっぱりシェリンガムは「いい人」なんですよね。でもそれがけっきょく、名探偵になることを邪魔してしまっている。ここって、実はまったく道徳観の土台が異なる三人が奇跡的に意見を一致させてしまった場面なんですね。
ongfish801 アーモレルは比較的現代の私たちに近い道徳観で、ピンキーは古くさい英国紳士として、シェリンガムは「権威ではなくただ真実を求める名探偵だからこそ黙すべきときは黙すべき」という考えで、同じ結論に至っている。
Azami61521 めちゃ納得です!RT longfish801:アーモレルは比較的現代の私たちに近い道徳観で、ピンキーは古くさい英国紳士として、シェリンガムは「権威ではなくただ真実を求める名探偵だからこそ黙すべきときは黙すべき」という考えで、同じ結論に至っている。
youmoutei なるほど、興味深いですね。 RT longfish801 アーモレルは比較的現代の私たちに近い道徳観で、ピンキーは古くさい英国紳士として、シェリンガムは「権威ではなくただ真実を求める名探偵だからこそ黙すべきときは黙すべき」という考えで、同じ結論に至っている。
youmoutei その場面、カーの某作品のラストを思い出したのですが、杉本さんのおっしゃる意味ではこちらの方が深いですね。
noda_u バークリーの「みんなに嫌われてるゴミ野郎は殺してもよし」的な考えは本作以外でも繰り返しでてくるモチーフですね。
bubumitsu 納得です。『ジャンピング~』の被害者も現代的に見ても嫌な人物でしたからね。 RT noda_u バークリーの「みんなに嫌われてるゴミ野郎は殺してもよし」的な考えは本作以外でも繰り返しでてくるモチーフですね。
youmoutei あまりにも容赦なくて爽快ですらありますねw RT noda_u バークリーの「みんなに嫌われてるゴミ野郎は殺してもよし」的な考えは本作以外でも繰り返しでてくるモチーフですね。
Azami61521 海外古典を読んでいると、そういう極端な思想にちょくちょく出くわす気がします(自分が古典苦手な理由の一つではあります)。時代の問題でもある気がしてるんですけど
noda_u バークリーの場合は名探偵の失敗談を描く必要上、犯罪者が捕まらず幕を閉じることもあるので、むしろそこで読者が不快にならぬようカバーする意図もあるとは思うんですけどね。被害者を殺されてもしょうがないような嫌なやつに書いてくところは。
ongfish801 noda_u 確かにスッキリしましたw。
youmoutei それはもちろんあるでしょうね。 RT noda_u //むしろそこで読者が不快にならぬようカバーする意図もあるとは思うんですけどね。被害者を殺されてもしょうがないような嫌なやつに書いてくところは。
ongfish801 エルザが犯人だというシェリンガムの指摘に「僕はこのままじゃ――」(創元推理文庫p.372)と語りかけるところに、ピンキーが紳士として振る舞いたい、卑怯者にはなりたくないという想いがでていると思います。
ongfish801 けれど、それを押しとどめて「かわいそうな、エルザ」とつぶやく。たとえ犯罪という形の、しかも幻想に過ぎない物語としてでも、女として一矢を報いてやろうとしたアーモレルの思いやりがね、なかなか胸が詰まります……。
ongfish801 ここでスッとアーモレルの心情を理解して口を閉じたピンキー。あれほどアーモレルのことを矛盾だらけで理解不能と嘆いていたピンキーが……そりゃあ幸せにもなろうものですわな。
youmoutei longfish801 むむ、なるほど……。
noda_u そうか。そこでは堪えたけども、やっぱり我慢ならなくなったのでほとぼりの冷めたころ草稿の続きを書き出したわけですよ。 RT longfish801: ピンキーが紳士として振る舞いたい、卑怯者にはなりたくないという想いがでていると思います。
youmoutei ああ、それも執筆の動機(の一つ)になりそうですね。 RT noda_u そうか。そこでは堪えたけども、やっぱり我慢ならなくなったのでほとぼりの冷めたころ草稿の続きを書き出したわけですよ。
noda_u ドイルで思い出した…とはいえ酷い妄想ですが。ロジャーが会うなり昔の若干失礼なあだ名で呼びかけるシーンは、「海軍条約事件」でワトスンが旧友の依頼人を「おたまじゃくし!」っていきなり呼ぶとこのパロディじゃないかなー、バークリーはホームズパロディも描いてますしね。
読書会前半の部、お開き
youmoutei おっと、いい時間になったので、そろそろ一旦締めましょうか。
Azami61521 お疲れ様です。夜の部は本格参加しますね(日本シリーズもあって、今日はせわしない…)
ongfish801 すみません、今夜は早めに寝るので夜の部は失礼いたします。みなさま女性の甘い言葉にはご注意を……。
marusyun 寝落ちしていた…
noda_u おつかれさまでしたー。
ongfish801 おつかれさまでした~(おや、第二の銃声が……)。
bubumitsu お疲れ様でした。この作品に対するさまざまな見方読み方ができ楽しかったです。
InputKey 読書会昼の部まとめ:ピンキーが可愛い シェリンガムはイケメン
air_doku 「坂口安吾へ――こんども彼は当たらなかったので」
youmoutei (元ネタは『毒チョコ』の献辞です)
air_doku それではこの辺で、第12回エアミス研読書会(アントニイ・バークリー『第二の銃声』)を一旦お開きに。参加者の皆様、お疲れ様でした。21:00頃より夜の部を始めますので、参加される方はよろしくお願いします。 #air_mys_ken
youmoutei 皆さんお疲れ様でした~。

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最終更新:2011年11月15日 21:38