十円三分 作詞/dreamlike
心の中でつないでいた手を
二人は同時に離した
笑顔で別れられるようにと
僕らの考えた中の 最高の別れかた
古びた電話ボックスの中で
十円玉を気にしながら受話器に耳押し当てて
こっちで元気にやっているからと
本音を隠して 虚勢を張ってみる
何度何度 君の顔を見たいと思っただろう
声だけじゃ足りない君に触れたいと
心堪えて受話器を握る
何度何度 笑顔の仮面を取りたかっただろう
最高だなんて自分に嘘ついて
泣いてしまったんだ
僕は最後の十円を投下して君に一言
「
いつか…会いに行くから」と呟いてみせる
君の姿を見れればそれだけで十分なんだ
迷惑だって 分かってるさ君にはいるんだろう
僕だけまだこの鎖を外せずにいるわけだから
それでも言わない 君は僕に気を使っているんだろう
寂しいけど今の言葉は無かった事にしてください
「僕はこの鎖を外す為に 会いに行くだけだから」
そう言って 最後の三分は幕を閉じた
最終更新:2007年05月20日 05:30