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嘆きの森 - (2012/08/12 (日) 06:50:17) のソース
**嘆きの森 私は一人、よく分からないこの状況で、自問自答を繰り返した。 「……なんでこんなところにいるんだろう………」 皆と楽しく暮らしていた雛見沢はどこにいったの? 私達がなにかいけない事でもしたの? ……いや……そんな事があるはずない。 いつもみたいに皆とふざけて遊んでた。 部活の罰ゲームで圭一君が魅ぃちゃんの水着を着て……… そんな…………いつもと変わらない日常だったのに……… 「圭一くん………どこ……」 みんなに会いたい。 楽しくて、信じあえる、大好きなみんなに…………… レナは…… 「……私はいったい……」 怖い……怖い…… こんなどこだかわからない場所で死にたくない。 もし誰かが襲ってきたらどうすれば… ……もしも私が死んだらどうなるの?全部元に戻るのかな? …………そうだよ……全部悪い夢なんだ… きっと疲れてるんだ。……全部夢なんだよ…… 誰かに殺されちゃうのが………………一番いい……… &color(darkred){……………だけど…………} &color(darkred){……………私の体中の全神経が…………} &color(darkred){……………私を暗黒へと引きずり戻す……………} &color(darkred){「……何を考えてるの!?竜宮レナ!」} &color(darkred){「こんなのは夢じゃない!全部現実なんだ!」} &color(darkred){あの場所にいた女の人も、他の人も……全部本物なんだ。} &color(darkred){だから、いくら自分の頬をつねっても目が覚めないんじゃない……!} &color(darkred){そうでも…………そうでもなければ…………} &color(darkred){あの人が私の……………名前を知ってるわけ……………} &color(darkred){………………竜宮礼奈なんて…………呼ぶ筈がない……} ……………もう忘れよう…………… 今考えなくちゃいけないのは、これからどうするかだ。 これは殺人をしろというゲーム……誰かが殺しに来るかもしれないんだ。 その時はどうしたら……… 私は普通の女の子…なにかスポーツをしてるわけでもない。 体力や力比べで勝てるわけがない。 「……………そういえば……………」 私は思い出した。 すぐそばに置いてあるバック。 突然渡されたその中にはいろいろ入ってると聞いた。 …………こんな物に……頼らなきゃいけないなんて………… 私はこんな自分を嘆いていた。 いざという時に何もできない、役に立たない自分。 そんな私が頼るのが、連れてきた奴らに渡されたこのバック。 私は何も考えずに中を見ることにした。 そして一番初めに見てしまったのが…………… &sizex(5){「イ、イヤアアアアアアアアアアアアア!!!!」} 血濡れの鋸……だった。 「なんで!?なんでこんなのが!!?」 暴走した感情を抑え込もうと必死に理性を働かせたけど、全然ダメだった。 「どうして!なんでこんなに血がついてるの!?」 ただの鋸ならそんなに驚かなかったと思う。 でもこれには、今付いたとしか言いようのない…… 真新しい血液が……バックの中に充満していた。 その時だった。 奥の方から、人の走ってくる………… 雑草をかき分けてやってくる音が聞こえてきた。 なんでここに!?まさかさっきの叫び声で!? ダメだ!落ち着かないと! クールに……クールになれ竜宮レナ!ならないと死んじゃうかもしれないんだ! まだ距離はあったが、音は一直線にこっちに向かってきた。 私はすぐにさっきの鋸を手に取った。 つかむ場所すら血まみれだった。 でも今は!こっちに気を配らないと! 完全にパニックになっていた。 今来ている奴は敵なんだと……本当にそう思っていた。 足音がすぐ近くになってきた。 私は気配を殺し、鋸に力を入れ、相手が来るのを待った。 そして相手が対面の木々に立ち止った。 休んでるの?………………なら今しか! 暗くて相手は見えなかったけど、どうでもいい! チャンスは今しかなかった! 相手はまた走り出した。 相手が自分の隠れる木を通った。 &color(red){その瞬間!私は相手の首に鋸をひっかけ……} &color(red){力任せに鋸を引っ張った!} &color(red){プシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!} 凄まじい音と共に血が吹き荒れた。 体が返り血で真っ赤になった…………… 相手はそのまま地面に向かって倒れた。 …………助かったんだ………… 本当にそう思っていた。 私は無意識に死体に目をやってしまった。 そして倒れた相手を見て、私は取り返しのつかない事をしたと直感した。 「ああっ!!そんな!そんな!」 殺した相手は小学生だった。 それに女の子……沙都子ちゃんや梨花ちゃんよりも年下に見えた。 どう……………して…………… 「バカだ……バカだ…バカだ…私のバカ!!」 なんてことを!どうして走ってきただけの子供を殺したりなんか!! あの叫び声を心配して来てくれただけかもしれないのに……! 「ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!ゴメンナサイ!」 謝っても無駄だった。そこにあるのは首から血を噴き出した死体しかなかった。 こうして私は、とても大きな罪の意識と後悔の懺悔を持ってしまった。 いっそ心がなかったら………死ねるなら………ダメだ!そんなこと考えちゃ! &color(red){これが……………私の………………罪なんだから} 【A-3 森林地帯 1日目 深夜】 【竜宮レナ@ひぐらしのなく頃に解】 【状態】健康・精神的なショック大・強い強迫観念・全身血まみれ 【装備】鋸(切れ味/多少劣化)@School Days 【道具】支給品一式 【思考】1、何も考えたくない 2、仲間たちに会いたい 基本:死にたいけど死ぬ事はできない &color(red){【源静香】@ドラえもん} &color(red){ [残り67人]}