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最強の執事 - (2012/07/12 (木) 00:29:53) のソース
**最強の執事 &sizex(6){&color(white){「お嬢様ァーーーーー!!!」}} &sizex(3){少年は自分の身の危険もかえりみず、一人の少女を探した。} &sizex(3){自分の主であり、恩人であり、守るべき少女を……} &sizex(3){このゲームが始まってすぐに彼は走りだした。} &sizex(3){何かがあってからでは遅い。それだけではなく、反射的な行動だった。} &sizex(3){そして彼は一時間近くを全力で走り回った。} &sizex(3){「お嬢様…………この辺りにはいないのかな……」} &sizex(3){自分のいるエリアは探し尽くしたんだし……} &sizex(3){どこか見ていない場所でもあるんだろうか…………} &sizex(3){もしかしたら、こことは全然遠い場所に飛ばされたんじゃ…………} &sizex(3){「…それ以前にあの人はいったいなんなんですか…」} &sizex(3){帽子をかぶった綺麗な女の人と、付き添いっぽい男の人に無理矢理こんな所に………} &sizex(3){長い説明の中で首輪の単語が出てきて…………} &sizex(3){モニター越しに人が突然死んでしまったし……何かの漫画にあったような展開だし………} &sizex(3){これって確か……バト◯・ロワイアルって言ったっけ?} &sizex(3){ああいうのは実際にやると、サイ◯人とか北◯拳士とかチートに等しいから出来ないんじゃ……} &sizex(3){(………なんだろう………僕のせいでシリアス感が台無しなような……………)} &sizex(3){………………あっ!いけない、お嬢様を探さないと………} &sizex(3){ナギお嬢様に何かあったら大変だ………………お助けしなければ…!!} &sizex(3){でも…………ほんとにいったい何処に…………} &sizex(3){今頃思い出したけど、他にもここには大勢の人がいるんだ。} &sizex(3){周りにも気を配らないと………} &sizex(3){…………よし…………} &sizex(3){少し落ち着いて荷物を調べよう。} &sizex(3){思い立ったらすぐに行動した。} &sizex(3){そしてバックを広げて中を見たら異常な物を発見した。} &sizex(3){「…………………えっ!……………………」} &sizex(3){なんでこんな物が…………?} &sizex(3){おかしい……ぜったいおかしい……!} &sizex(3){バックの大きさから考えてぜったいおかしいぞ!!} &sizex(3){自転車がなんでここに!?} &sizex(3){「えと…いったいどうなってるんだ?」} &sizex(3){自転車を引っ張り出してみた。すると} &sizex(3){バックの大きさなんかお構いなしに、いつも見かける自転車が現れた。} &sizex(3){「これってまさか、国民的アニメである某猫型ロボットの……………………」} &sizex(3){…………………………………四次元◯ケット……………………………………} &sizex(3){………ていうか絶対そうだ。それしか考えられないって………} &sizex(3){でなきゃ自転車なんか入らないって…………} &sizex(3){じゃあこれは、四次元バックとでもいうのかな…………} &sizex(3){でも、僕に自転車が回ってきたのは幸運だ。} &sizex(3){これなら通常の何倍も早く行動できるし、お嬢様を見つけたら一緒に乗ることもできる。} &sizex(3){集められてしまったのは不運だけど、今だけは運が良かった…!} &sizex(3){「よし!もう一度探しにいこう!!」} &sizex(3){バイト時代の最速便を思い出した。} &sizex(3){サドルにまたがってペダルに足をかけていざ行かんとした時。} &sizex(6){&color(white){「ハヤテェーーーー!!!!!!!」}} &sizex(3){甲高い声が周りに響いた。} &sizex(3){この声は…お嬢様!?} &sizex(3){聞き慣れた声に一瞬で感付いた。} &sizex(3){こんな近くにいらしたのか!どうして気付かなかったんだ!} &sizex(3){いや、それよりも……なんで叫んでるんだ……?} &sizex(3){僕が言えた事じゃないけど、むやみに叫んだら危険なのは知ってるはずだ。} &sizex(3){………ひょっとしたら僕の叫び声が聞こえたんだろうか?} &sizex(3){「とりあえず、すぐそばにお嬢様がいるはずなんだ!!!」} &sizex(3){バックを背負ってペダルに体重を掛け、一気に声の方に疾走した。} &sizex(3){…………………お嬢様がさらわれた時も、何度かこうやったっけ…………………} &sizex(3){……!……今は声の方に急がないと!お嬢様!} &sizex(3){「……ハァ…ハァ…ハァ…ハァ……ここに…………違い…ない……」} &sizex(3){体力は限界だった。さっき探した場所も、もう一度調べまわった。} &sizex(3){建物は一室残らず、しらみつぶしに探した。} &sizex(3){そして残ったのは、この病院の一室。一気に入っていった。} &sizex(3){そこにお嬢様はいるんだと信じて…………} &sizex(3){「ナギお嬢様っ!!」} &sizex(3){「……!…ハヤテ!!」} &sizex(3){やった!やっと見つけた!!} &sizex(3){ずっと探しまわった。} &sizex(3){お嬢様が叫んでくれなければ見つからなかった!} &sizex(3){これで、側でお嬢様を守ることができる!} &sizex(3){「ハヤテぇ~!うぅっ!会いたかった!!!」} &sizex(3){「僕もです、お嬢様!!」} &sizex(3){「すっごく怖かった!誰かが襲って来るんじゃないかって!!」} &sizex(3){「ご安心をお嬢様!これからは、執事である僕がお守りします!」} &sizex(3){「ハ、ハヤテぇ~!!うわぁ~!!」} &sizex(3){僕に走り寄って大泣きしだしてしまった。} &sizex(3){やっぱりお嬢様も、年相応の女の子なんだな…………} &sizex(3){「でも僕だけじゃ探せませんでした。} &sizex(3){ お嬢様が僕の名前を叫んでくれたから、見つけることができたんです!」} &sizex(3){「でも、他の人がやって来るかもしれなかったのに、どうして叫んだんですか…?」} &sizex(3){「そ、そんなの!お前を呼ぶために決まってるじゃないか!!} &sizex(3){ 他にいったいどんな理由があるというのだ!?」} &sizex(3){「だいたい、先に叫びまわっていたのはどっちだ!!?} &sizex(3){ 危険なのはお前の方だ!………」} &sizex(3){あっ……いけない、そうだったんだ……} &sizex(3){下手をしたら僕が襲われていたかもしれないんだ……} &sizex(3){「も…………申し訳ありません……お嬢様…………」} &sizex(3){「!!ま……まあしかし、こうやって私の所へ駆けつけてくれたんだ。} &sizex(3){ それで……まあ、その………お前の危険行為は大目に見よう…!!」} &sizex(3){「あ、ありがとうございますお嬢様!!」} &sizex(3){「おお、お、おい!!なんでハヤテが抱き着くんだ!?} &sizex(3){ 抱き着いているのは私の方だ!」} &sizex(3){「あ、あははっ!そうでしたね。抱き着いているのはお嬢様……って…あれ?」} &sizex(3){