第48話 バラノイアの大逆襲

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大魔神が目覚めたその先に一人の少女がいた。
かつてイリスを育て上げた少女、比良坂綾奈である。
綾奈「大魔神が、怒ってる…」
彼女には聴こえた、彼の声が。
目覚めを妨げる地球の悪達、宇宙からの侵略者達。
それらに対する怒りが、毛穴の奥まで伝わってくる。
綾奈「やめて!!攻撃をやめて!!」
戦車の前に立ちはだかり、通せんぼをする綾奈。
自衛隊員「邪魔だ、どきなさい!!」
綾奈「大魔神は貴方たちと戦いたいんじゃない!!大魔神は、地球の危機を感じたから…」
自衛隊員「何を馬鹿なことを…」
「彼女の言うとおりかもしれないわ?」
自衛隊員を制するか細い手。その主は、内閣情報調査室に所属する浅倉美都だった。
美都「久しぶりね、綾奈ちゃん…続けてくれる?」
コクリとうなずく綾奈。
綾奈「大魔神は、地球の悪を倒したいっていってます!あなたたちとともに」
自衛隊員「し、しかし…そんな馬鹿な話が」
美都「いいえ。タイに現れたジャイアントやハヌマーンの件はご存知でしょう?
   それにゴジラも目覚め、人間とともに戦った。つまり…」
自衛隊員「つまり…大魔神も?」
綾奈「はい」
自衛隊員「砲撃止め!!撤収だ!!」
慌てて去っていく戦車たち。それを見て安堵したのか、大魔神が顔の前で腕をクロスさせる。
仏のような穏やかな顔。戦いの意志がない証拠だ。
美都「とりあえず、大魔神の身元は我々が保管するわ。だから」
綾奈「私も、行きます」


霧吹山から脱出して移動中のバラクティカ。
ブルドント「何、両方ともやられただと!おのれ、地球人共!」
横須賀、ダイブハンガーを襲撃させた部隊の全滅の報告を聞きもカイザーブルドントは怒り狂っていた。
マルチーワ「母艦がこれで4隻やられちゃったわね。霧吹山の基地と言い、いいとこなしねブルピー」
ブルドント「ウググ」
マルチーワに痛いとこをつかれ口を詰まらせるブルドント。そこへ、バーロ兵がやって来た。
バーロ兵「ブルドント様、宇宙海賊ザノン号より通信が入っています」
ブルドント「何、よし。早くつなげ!」
バーロ兵「はっ」
マルチーワ「ザノン号?何なの」
ブルドント「今に分かるさ」
先程とはうって変わって上機嫌でマルチーワにそう返事すると、モニターにザノン号キャプテンが写し出された。

キャプテン「ブルドント、今、惑星スーイスの口座に入金が振込まれた事を確認した」
マルチーワ「入金?」
キャプテン「こちらは、いつでも送る事が出来る。指定場所を言ってくれ」
マルチーワ「指定場所?」
ブルドント「よし、札幌、仙台、大阪、名古屋、東京は京浜地帯、横浜、に送ってくれ」
キャプテン「了解した」
ブルドント「頼んだぞ」
そう言い終わると、通信は終わった。
マルチーワ「ねぇ、入金とか送りつけるとか一体なんなの?」
ブルドント「宇宙海賊ザノンから怪獣を買ったのさ」
マルチーワ「買ったの?」
ブルドント「そうさ、奴らを分散させ、この怪獣達を使って奴らを倒してやるんだ!バラノイアの逆襲だ!」
マルチーワ「逆襲っても…ガバナスと言い、他力本願よねぇ…」
ブルドント「何言ってんだ、ちゃんと金だしたんだ他力本願じゃないぞ!」
マルチーワ「ハイハイ、で、私達はどうするの」
ブルドント「僕達は「緯度ゼロ」に向かう、そこで兵力を整える」
マルチーワ「なるほど、あそこなら絶対気づかれないわね」
ブルドント「そういうこと、バーロ兵、緯度ゼロに迎え!」
バーロ兵「はっ!」

「緯度0」そこは、赤道と日付変更線の交差する地点、海底二万メートルに存在するバリヤーに守られ、人工太陽の照らす誰にも知られる事はない海底都市、そこでは世界中の秘密裏に集められた科学者が最高の技術を研究する、争いのない理想郷だった。
だが、その理想郷も住民は皆殺しにされ研究は全て奪われ、今やバラノイアの巨大要塞と化していたのだった。

そして、ブルドントの指定した場所に、ザノン号から怪獣の入ったミサイルが打ち込まれた。


札幌
帯津「っっっ、何だ今の爆室音は」
突然の爆発と衝撃で揺れたNTT北海道、ひっくり返った帯津が顔を上げると
「おい大変だ!外を見ろ!」
同僚の叫びを聞き、他の連中と共に窓際に行き外を見ると、街の中央の方で巨大な黒煙が上がっていた。
帯津「何だありゃ?」
「北からのミサイルか?」
帯津「バカ、ミサイルだったら俺達も御陀仏だろ」
「あっ、何か出てきたわ」
「何だって」
同僚の1人が、黒煙を指差すと、煙の中から黒い巨体が飛び立った。
「ギャオーーーース」
帯津「あれはギャオスじゃねーか!」


仙台
ここ仙台でも、デパートの屋上、ビルの中から、多くの人が街の中央に上がる黒煙を見ていた。
「おい、あれなんだ」
「爆発してねーし、ミサイルじゃないよなぁ」
「おい、なんだあれ!」
「うわぁー、キレ-」
すると、人々が見ている中、黒煙の中からオレンジ色の光が吹き出した。
だが、その光が降り注いだ建物は一瞬のうちに黒焦げになっていった。
「おい、なんかヤバいぞ!」
「こっちに来るわ!」
「逃げろ!」
迫ってくる光に、慌てて逃げ出そうとする人々。
だが、逃げ切れずね光を浴びた人々は、一瞬のうちに白骨化していった。
「フガァァァァ」
そして、黒煙の中から、大魔獣ジャイガーが姿を現した。


大阪
大阪城公園
「なんか、街のまん中に落ちよったぜ」
「なんやろな?」
「いややわぁー」
街の中央に上がる黒煙を見て、不安そうにする人々。
「おい、あれ!」
突然、1人が大阪城を見て叫んだ。
「お城が!」
人々が見ている中。突然城が切り落ちた。
そして、切り落ちた城の間から、包丁のような刃物が姿を現した。
「なんやあれ!」
「怪獣や!」
「逃げろ!」
大阪城を切り倒し現れた大悪獣ギロンを見て人々は逃げ出した。
「グゴー-ー」


名古屋
「キャー」
「逃げろ」
名古屋では黒煙と共に吹き出す白い煙が、市内を次々と凍らせていき、街は逃げまどう人々でパニックに
陥っていた。
「ギャゴォォォーーー」
そして、穴の中から、白い煙を吐きながら冷凍怪獣バルゴンがはい出してきた。


京浜工業地帯
「おい、何か落ちたぞ」
「ありゃなんだ」
湾岸に集まった人々は洋上に落ちた物体を見ていた。
と、突然、海中からイカのような怪獣が飛び出しコンビナートに降り立った。
そして、その、宇宙怪獣バイラスは長い触手で次々と石油タンクを破壊していった。
「怪獣だ!」
「逃げろ!」
「ギャピェーーー」


横浜
そして、横浜。横浜の街は黒煙の中から現れた無数の生物が人々を襲っていた。
甲殻に覆われた1つ目の生物によって、次々と犠牲になる人々。
そして、その生物達を操る主人が、ゆっくりとその巨大な姿を黒煙の中から現した。
横浜はレギオンの手に堕ちようとしていた…。



札幌に現れたギャオス…時計台を破壊し、テレビ塔を襲い、大通公園を我が物顔で暴れまくる。
帯津「おい、自衛隊は何やってるんだ!!もう時間がないのに・・・・」
「…おい、アレを見ろ!!でっかいハニワが歩いてる!」
帯津「ハニワ?」

ビル街から現れた巨大な魔神…そう、大魔神と比良坂綾奈だ。
綾奈「大魔神…お願い、あいつをやっつけて!!」
綾奈の問いに答えるように、顔の前に腕を振り上げ、怒りの形相へと変化する大魔神。

大魔神を見るや否かギャオスは再び空へと上がり、空から超音波メスで攻撃してくる。
綾奈「大魔神!?」
綾奈の叫びも空しくギャオスの猛攻が続いているその時、別方向からギャオスにミサイルが撃たれていく。
綾奈「あ、あれは…」
綾奈がその方向を見ると超惑星戦闘母艦ダイレオンが攻撃しながら近づいてきた。

「戦闘巨人ダイレオン!」
ダイレオンは変形して地に降り立った。

「俺も手伝うぜ!!」
ジャスピオンが乗るダイレオンが、大魔神に加勢する。
綾奈「あなたは…?」
ジャスピオン「へへっ、ま、嵐山長官に頼まれてな」
「嵐山長官にですって?」
遠くの野営テントでで指揮を取っていた美都が声を上げる。
「久しぶりだな、朝倉くん」
テントのモニターに嵐山の姿が映る。
美都「嵐山長官!!それじゃあ…」
嵐山「うむ。日本中に増援を送っている。安心したまえ」
続いて名古屋にはVRVロボとゾーンファイターが、 京浜工業地帯にはジャイアントロボとBFロボが、横浜にはレオパルドンとRVロボが現れた。

嵐山「頼んだぞ、諸君…」

「ダイレオンビーム」
ダイレオンは空を飛ぶギャオスに向けてダイレオンビームを放った。
「ギャオース」
だが、ギャオスは余裕で、ダイレオンビームを躱すとダイレオンに向かって
超音波メスを放った。
「うぉっ」
紙一重で、ギャオスの放った超音波メスをかわすダイレオン。
超音波メスは、近くにあったビルを切り裂いた。
「まッ」
ダイレオンと入れ代わるように前に出た大魔神が手をギャオスに向けると
炎がギャオスに向かって放った。
だが、これもギャオスは余裕でかわした。
そして、二人?をあざ笑うかのように空で旋回していた。
「やろー、バカにしくさって」
「どうするジャスピオン?地上だと勝ち目がないぞ」
「よーし、相手が空なら、こっちも空中戦だ。チェンジダイレオン!」

ジャスピオンはダイレオンを戦闘母艦に変型させた。
「これで、奴を叩き落としてやる」
そう言い、ジャスピオンがダイレオンを浮上させようとすると、ダイレオンの前に
大魔神が立った。
「何だ。お前も行きたいのか」
頷く大魔神。
「よし、大魔神乗れ」
大魔神は頷くとダイレオンの上に乗った。
「ダイレオンテイクオフ!」
そして、ダイレオンは大魔神を乗せ空へと浮上した。

飛び立ったダイレオンを見たギャオスはダイレオンに向かったきた。
「これでもくらえ!」
ダイレオンはレーザーをギャオスに向けて放った。
「ギャオーーーース」
ギャオスはレーザーをかわしつつ、超音波メスを放った。
「マッ」
大魔神は、剣を鞘から抜くと、超音波メスを剣に当て跳ね返した。
「ギャッ」
跳ね返された超音波メスを避けきれず、右の翼の一部が自分の放った超音波メスで
切り落とされた。
翼の一部が切り落とされ、バランスがとれなくなり上手く飛べなくなったギャオスは
慌てて逃げ出した。
「逃がすか!エンジン全開!」
上手く飛べずスピードも落ちたギャオスをダイレオンは猛スピードで追撃した。
「よしとどめだ!」

ダイレオンがギャオスの目前に迫った時であった。
ギャオスがダイレオンの方を向くと胸から黄色い霧状のガスを吹き出した。
あっという間に、そのガスに包まれるダイレオン。
「ダメだ、ジャスピオン。何も見えないし、レーダーが効かない」
「くそっ、このガスのせいか」
「このままだと逃げられるぞ」
その時、大魔神が目を見開くと突風が巻き起こり、ダイレオンを包んでいた霧状のガスが吹き飛ばされた。
「ダイレオン、霧状のガスが吹き飛んだ。ギャオスはあそこだ!」
ダイレオンはギャオスに向かって突進した。
「ギャギャ」
ガスに包まれて身動きできなくったと思い安心して飛んでいたギャオスは、猛スピードで向かってくる
ダイレオンに気付き驚いた。
ギャオスは、真正面から迫ってくるダイレオンの方を向くと、超音波メスを放とうとした。
そのギャオスを睨み付ける大魔神。
ギャオスは、そのまま金縛りにあったかのように動かなくなった。
大魔神の念動力によって動きを封じられたのだ。
そして、動けなくなったギャオスをすれ違い様に横一文字に切り裂いた。


同時刻…仙台で逃げ惑う人々をかばうかのように、銀色の巨人が立ちはだかった。
といっても、彼はウルトラ戦士ではない。正義の力で巨大化したロボットである。
ジェットジャガー「やめろ!!これ以上の悪さはこの私が許さない!」

ジャイガーの針攻撃をすばやくかわすジェットジャガーであったが防戦一方であった。

その死闘を見守る群衆を掻き分けて一人の青年が自衛隊の静止を振り切ってジャイガーの方へ向かっていった。
子供「海野さん、あぶないよ!」
隊員「すみません、ここから先は入ってはいけません。」
青年「何を言ってるんだ、またウルトラマンばかり頼りにしていてあの怪獣を倒せるのかよ!」
その青年の名は海野八郎、寺子屋塾を開いていて、子供達に真の愛と勇気を教えている。彼はウルトラマン(戦っているのはジェットジャガーだが…。)
ばかりを頼る子供達に人間の可能性を教えるためナイフとロープで怪獣と戦おうとしていた。普通の人には無謀だと思えることだが、
本人には当たり前の事だと思っていた。彼は自衛隊の隊員の制止を振り切ると一直線にジャイガーへと向かっていった。
海野「怪獣め!相手になってやる!」
海野はジャイガーに登山用ロープを投げつけ、ロープでジャイガーの体を登っていった。
隊員「なんて無茶な…」
子供「いいんです、海野さんのいつもの癖ですから」
ジェットジャガーはジャイガーに張り付いている海野の姿を確認するが、そのせいで攻撃が出来ない。
海野「怪獣め、これでも喰らえ!」
ジャイガーにナイフを何度も突き刺す海野、しかし効き目はあったのか?
ジェットジャガーに勝機はあるのか?

ようやくジャイガーは背中に海野がしがみついている事を悟ったらしく、大きく体を揺らした。しかし、海野はロープを挟む事無く
必死で掴んでいた!
海野「怪獣め!離さないぞ!」
海野は必死で手持ちのナイフをジャイガーに突き刺す。その痛みでジャイガーはその痛みで大きく体を揺らす。
海野「 う わ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 」

勢い良く落ちていく海野。このまま彼はどうなるのか?

子供「海野さん!」
隊員「あの男、大丈夫か?」
子供達や自衛隊の見守る中、謎の光が落ちていく海野へ向かっていった。その光は落ちていく海野の体を包み、ゆっくりと地へ
降りていった。

海野を包んだ光の中、彼の前に金色の体で胸や肩に紫色の宝石の様な石を付けた巨人が立っていた。
巨人「海野八郎、立ち上がれ…。」
海野「あんたは、誰なんだ?」
巨人「私の名は、ギャラクシアン・イグレック…」
海野「ギャラクシアン…イグレック…? 何故オレを助けたんだ!?」
イグレック「君は怪獣に立ち向かう勇敢さと人間の可能性を信じる信念を持つ、確かな心の持ち主だ。だから、君に私の力を与えよう。」
海野「何言ってるんだ、俺はあんたの力なんて借りないぞ!」
イグレック「あの怪獣は人間では勝てない、しかし、君は命がけであの怪獣と戦った。最後まで死力を尽くしたからこそ君を選んだ、
だから、私と共に戦おう!」
海野「…そうだったのか!ならば俺に力をくれ!」
そしてイグレックは光となって消えて行き海野の意識も遠のいていった。

再び仙台市街、そこには何とイグレックが立っていた。
「あっ!」
子供の一人がイグレックを指差すと、
「ギャラクシアン・イグレックだ!」
と子供達の歓声が響き渡った。
イグレック「(イグレック…そうか、俺はあの光に助けられてイグレックになったのか!)」
何とイグレックは海野だった、そして彼の勇気が最大限に発揮されるとイグレックに変身できるようになる!
「イグレック、あの怪獣を倒して!」
子供達の声にこたえとイグレックはジャイガーの方向へ大きくジャンプした!
イグレック「トゥ!」
「ギャラクシアンキックだ!」
子供達の声にこたえるかの様にジャイガーにギャラクシアンキックをかました。
「フガァァァァ」
ギャラクシアンキックを喰らったジャイガーは一気に吹きとんでいった。
ジェットジャガーはイグレックを見て味方と確信し、それにイグレックにうなずき応えた。
そして二人の巨人ジャイガーに向かいファイティングポーズを執った。

「フガァァァァ!!」
立ち上がったジャイガーは2人に向かって吼えると、再び針攻撃を行った。
イグレック「(危ない!)」
イグレックは右腕を突き出し右手を開くとジャイガーの針は全て地面に落ちていった。
「ギャラクシアンサイコキネシスだ!」
イグレックのギャラクシアンサイコキネシスでジャイガーの針攻撃を防いだ!
「イグレック、ジェットジャガー、一気にトドメだ!」
イグレック「トゥ!」
子供達の声でジェットジャガーはファイティングポーズをとり、イグレックは二又の剣、ツインギャラクシーを構えた。
ジェットジャガーは手から光線を出しジャイガーの角を一気に破壊した。
イグレック「トゥ!」
イグレックは一気にツインギャラクシーでジャイガーを十字に切り裂いた。
「フガァァァァ!」
そしてジャイガーは爆発四散した。

ジャイガーを倒し、ジェットジャガーは空へ去っていき、イグレックは海野の姿に戻り、子供達の方に向かっていった。
海野「おーい!」
子供A「あ、海野さんだ!」
子供B「ギャラクシアンイグレックかっこよかったよ!」
海野「いいか、でもイグレックばかりに頼るなよ、イグレックは最後まであきらめない人の所に来るんだ。」
子供C「そーかぁ、でもまたこないかなぁ…。」
そこに自衛隊の隊員が来た。
隊員「あんた、生きていたのか、でも無茶だけはするな。」
海野「うひゃぁ…。」
そして、子供達や隊員達の笑い声が青空の染み渡る仙台の町に響いた。


「行くぞ、三神君、石室君、若者たちに我々老人パワー見せ付けてやるんじゃ!!」
「何言ってんですか、御茶ノ水博士。老人は博士だけじゃないですか。私も石室コマンダー
 もまだまだ現役バリバリですよ」
コックピットの中央に座り、意気盛んな御茶ノ水博士に憮然としながら三神は言った。

横浜 ザノンの送り込んだレギオンを迎撃するためにやって来たレオパルドンとRVロボ。
ダップより借り受けたRVロボにお茶の水、三神、両博士と石室コマンダーが乗り込んでいた。
「「何じゃと、わしを年寄り扱いするとは失敬な奴じゃな。わしだって誰にも負けんぞ。
夜もギンギンじゃ」
「何の話ですか!」
「まぁ、若い者たちに、我々大人の戦いというものを見せるのもいい機会ですね」
2人のやり取りに苦笑しながら石室は言った。

「・・・おいおい、大丈夫かあっちは」
そんなやり取りを聞いて心配になるスパイダーマン。
だが、そんな心配をしている暇は無かった。

「ギュロロローン」
レギオンがうなり声を上げると地上で暴れていたいた郡体レギオンが
瞬時に変態し一斉に舞い上がった。

「博士たち、漫才している場合じゃないですよ!」
そう言い、剣を構えるレオパルドン。

「うむ。博士たち行きますよ」
そして、同じく剣を構えるRVロボ。
「しかし、凄い数だ。あれを相手にするのは厄介ですよ」
「大丈夫じゃ三神君。ソルジャーレギオンの対策はできておる。あれを見たまえ」
「えっ」

外を見ると、レギオンの頭上を自衛隊の哨戒機が飛び去って行った。

「あれは?」
「あの自衛隊機に、かって自衛隊が郡体レギオンをガメラから引き離した時と同じ電波を
放出させているのじゃ。あれで郡体を洋上に誘い出し、そこで一気に殲滅させる作戦じゃ」
三神の問いにお茶の水博士は答えた。
だが
「博士、郡体レギオンは飛んでいかないぞ!」
スパイダーマンが叫んだ。
「何じゃと!?」
驚く御茶ノ水博士。
「そんな、バカな」
そう、郡体レギオンは哨戒機に見向きもせず2台のロボットに向かってきていた。
「どうやら、あのレギオンは人偽的に改良されているようですね」

石室の推測どおり、レギオンはザノンにより、純然たる生体兵器に改良されているのだった。

御茶ノ水「見たか、これが回転旋風切りじゃ!」
御茶ノ水博士はRVロボを刀を構えたまま高速回転させた。
御茶ノ水「どうじゃ、これで郡隊レギオンなんか恐るるに足らんわ!!」
そう、博士が豪語したように激しく回転するRVロボに
襲い掛かってくる翔レギオンは次々と弾き飛ばされていた。
・・・しかし、

三神「ちっ、ちょっと待ってください、目っ目が・・・」
御茶ノ水「うっ、いかん、わしも目が回って気持ちが・・・ウォエ・・・」
高速回転で博士達は、目が回り気持ちが悪くなり折角の必殺技もすぐに止まってしまい、
RVロボは肩膝をついてしまった。
三神「ウォエップ。はっ博士、この技はダメです」
吐きそうになる三神博士。
御茶ノ水「うっ、うーむ。これはとんだ計算ミスじゃわい」
真っ青になりながらうめく様にお茶の水博士は言った。
石室「・・・・」
軍人として鍛え抜かれた体を持つ石室も、さすがにこたえたのか、こめかみを押さえながら
上を見上げていた。

スパイダーマン「何やってんですか!?」
まとわりつく翔レギオンをレオパルドンで払い落としていたスパイダーマンは
そんな様子を見て思わず怒鳴った。
スパイダーマン「こうなったら、ボス自体を一気に倒すしかない!レオパルドン、ソードビッカー!!」
レオパルドンは剣をレギオン目掛けて投げつけた。

郡隊レギオンを切り落としながら真直ぐレギオンに目掛けて飛んでいくソードビッカー。

ゴン

だが、レギオンは干渉波クローを貼ると飛んできたソードビッカーを弾き飛ばした。
スパイダーマン「くそっ!」
そして、その間にも郡隊レギオンを次々と放ち、レオパルドン、RVロボを向わせた。

スパイダーマン「博士、また来ますよ!何とかならないんですか!」
御茶ノ水「いゃ、もう、どうしていいものやら・・・」
向ってくる郡隊レギオンに構えるレオパルドンとRVロボ。

ゴォォォォォォォォォォォォォ

すると、そこへ、轟音と共に空からレオパルドン、RVロボの前に何かが落ちてきた。
御茶ノ水「なっ、なんじゃ?」
スパイダーマン「なんか箱みたいだな」
御茶ノ水「箱?」
石室「宇宙通販と書いてありますね」
三神「宇宙通販?」
スパイダーマン「何だそりゃ?」

彼らの前に落ちてきた“宇宙通販”と書かれたを箱を不思議がっていると、
ダップ『みんな、無事ダップか?』
ダップからの通信が入った。
御茶ノ水「おお、ダップくん。いやぁ、あんまり無事じゃないんじゃよ。
それはそうと、実は今、宇宙通販っていう所から小包が届いたんじゃが何か知らんかね?」
ダップ『無事、届いたダップか。それは僕が頼んどいたダップ』
御茶ノ水「なんと、君が頼んだのか?」
三神「で、何が入ってるんですか?」
ダップ『宇宙殺虫剤、ムシキラーGZ(グレートゼット)ダップ。レギオンと戦うと聞いたから
念のため僕が頼んどいたダップ。それなら郡隊レギオンは一ころダップ』
三神「なんと!」
スパイダーマン「ありがたい」
御茶ノ水「ありがとうダップくん。おかげで助かったよ」
ダップ「んじゃあ、がんばってダップ」
そう言うとダップは通信を切った。
御茶ノ水「よーし、石室君、三神君、山城君、反撃じゃ!」
レオパルドンとRVロボは箱を開け、ムシキラーGZとおまけの蝿叩きを取り出した。

「これでもどうじゃ!」
RVロボは郡隊レギオンにムシキラーZをかけていく。
郡隊レギオンは次々と落ちていく。
「ちっ、なんて数だよ!」
一方のレオパルドンもハエ叩きで飛んでくる郡隊レギオンをはたいていく。
こちらも自然と郡隊レギオンが落ちていく。

ムシキラーZによってバッタバッタと落ちていく郡体レギオン達、一見RVロボとレオパルドンの勝利かと思えたが…。

「アークターン!」
レオパルドンが頭部のブーメラン、アークターンを投げ一気にレギオンの干渉波クローを切り裂いた。
「よし、ここで一気にとどめをさしましょう。」
三神博士は他の三人にとどめをさす事を促すと2大ロボはレギオンに向かい見得を切った。

「ギロロロロ…」
その時、レギオンが体中から無数の赤い光の触手を伸ばしていくといきなり瞬時に触手を体に収束していった。
「一体何をする気じゃ!」
お茶の水博士が叫ぶのと同時にその触手は高速でレオパルドンを貫く!
「ぐわっ!!」

「スパイダーマン!」
石室コマンダーが叫ぶのも空しく、触手はレオパルドンから一気にレギオンの方へと収束した。

「博士達、俺は大丈夫です。だからレギオンを倒しましょう」
スパイダーマンはRVロボに通信を送った。
「スパイダーマン、君の方は大丈夫なのか?」
と、石室コマンダーは聞き返す。
「はい、この程度でやられるレオパルドンじゃありません」
スパイダーマンが言うがそれでもあと一発触手を喰らえば堅牢な装甲のレオパルドンでもひとたまりはない。
「ところでスパイダーマン、アークターンはもう一発使えるかね?」
「え?」
お茶の水博士は突拍子の無いことをスパイダーマンに聞いた。
それを聞いていた三神博士と石室コマンダーは驚きの表情を隠せなかった。
「は、はい、使えますよ…って何するつもりなのですか?」
と、スパイダーマンも驚きを隠せなかった。

「ギロロロロ…!」
その時、もう一度レギオンは触手を収束しはじめた、今度はRVロボを狙ってきた。
「博士!」
スパイダーマンが叫ぶがRVロボが危ない!
「理由は後じゃ、スパイダーマン、アークターンをこいつに当ててくれ!」
お茶の水博士はスパイダーマンにアークターンを放つよう促すと何とムシキラーZをレギオンに投げつけた。
「そういうことか、よし!」
スパイダーマンもお茶の水博士の考えに気づいたようだ。

「アークターン!」
レオパルドンはアークターンを放つと、見事ムシキラーZに命中し、爆発を起こした。
「ギロロロロー!」
そして、目の前のレギオンはその爆発に巻き込まれ、断末魔を上げながら炎の中へと消えていき、大爆発した。

「見たか、ムシキラーZも薬、それを活かしたわしの考え、どうじゃ!」
唖然とする一同を横目にお茶の水博士は自慢げになっていた。
「博士、レギオンは倒されましたが、バルカンベースが気になります、一刻も早く戻りましょう」
と、三神博士がお茶の水博士に声をかける。
「そうじゃったな、三神君、では、バルカンベースへ戻ろう!」
三神博士の一声でお茶ノ水博士は我に帰り一同に言い放った。
「では、博士達、私はバルカンベースへ戻ったら先程の会議の事を千葉参謀達に報告したいのでエリアルベースに戻りますので。」
石室コマンダーが二人にエリアルベースへ戻ることを告げる。
「ええ、また一緒に戦える日を待っていますよ」
と、三神博士は石室コマンダーに言う。
「じゃ、レオパルドンの方はバルカンベースまでの距離なら航行できますので、チェンジ、マーベラー!」
レオパルドンはマーベラーに変形し、RVロボは防衛軍の輸送機に格納され、バルカンベースへ戻っていった。
最終更新:2013年03月05日 17:45
ツールボックス

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