第55話 奪われた宇宙防衛艦

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南海の、とある小島。
その島の地下深くに地球防衛軍の秘密工場があった。
「みんな、急いでくれ!」
「みなさ~ん。苦しいのは分かります。でも、ここが踏ん張りどころ。
がんばってくださ~い」
超宇宙防衛機構から防衛軍に異動となった大河内参謀と小中井副参謀の指揮の元、
この工場で巨大戦艦が建造されていた。

その名は「宇宙防衛艦スーパー轟天」かつて、諸般の事情で建造が中止された「宇宙防衛艦轟天」を『大いなる意志』出現の数年前より、
外宇宙の侵略に備え、新たに改良し建造再開したものであった。

スペースマミー、アートデッセイを上回る全長300メートル。ラムジェットエンジンで光速の90%、巡航速度 180,000km/Hの速度をだし、
シャドーのカラータイマーシャッターをも破壊可能なハイパーゼットン砲を主砲、副砲、サイド砲として30門を配備しアクティブレーダーミサイル500発。
多目的レーダー爆雷2000発。艦載機としてスペースファイター50機を搭載し、まさにスーパーの名に恥じない装備を施されていた。
この恐るべき装備の宇宙防衛艦は、全権を任された大河内、小中井の他は、極東支部のナンゴウ長官の他、防衛軍を掌握する祭に高倉が拘束した防衛軍幹部の数名しか知らず、
高倉がこの艦の存在を知る由もなかった。

「博士。あとどれ位で完成するのですか?」
小中井は、かつての轟天の開発者であると同時に、現・スーパー轟天の開発者でもある滝川博士に尋ねた。
「動力部と各機関部の最終調整が終われば出撃できます。
ですが、ハイパーゼットン砲を30門も造った上、ラムジェットエンジンも搭載という、かなり無茶な事をしているのでかなり難航していますが…」
「Oh~ハイスペックが仇となったか」
「も~、だから、武装が多すぎっていったんですよぅ~」
「博士とにかく急いで下さい!」
大河内は、博士に嘆願するように言った。
「まぁ、任せておいて下さい」
滝川は、力強くうなずいた。


宇宙防衛艦スーパー轟天を建造している孤島の上空にバラノイアの戦艦、バラクティカが浮遊していた。

「工作班が工場に入りました」
「よし、バラミクロンの用意に入れ」
バラクティカの艦内にはカイザーブルドントがバルカンベース爆破に失敗した後、別行動をとっていた
ボンバーザ・グレートが部下のバーロ兵にマシン獣バラミクロンの用意を指示していた。
「ハッ、かしこまりました」
バーロ兵がバラミクロンの準備にかかるとボンバーザ・グレートは工作班の一人の事を考えだした。
(あの男、本当に使えるのか?スペシャルポリスなんかが追っていたお尋ね者とはいえ、様々な星を滅ぼした男だ。これで人間どもの戦艦も俺達の物だ…)


地下工場の中では警報が鳴り響いていた。
「何があったんだ!」
大河内参謀が叫ぶとさらに爆発音が聞こえた。
「爆発…一体何が現れたんだ!?」
小中井副参謀が爆発した方向を向くと爆煙から顔に星をつけたような怪人が姿を現した。

「ハハハハハ…貴様らの作っている戦艦は頂いていく」
「な、何者なんだ!」
小中井副参謀がたずねると怪人が口を開いた。
「俺の名は銀河無敵の電気男、宇宙海賊イナズマギンガー」
「宇宙海賊…」
「イナズマギンガー…」
その怪人はかって自らの野心のため、機械帝国ブラックマグマを乗っ取ったもののブラックマグマの真の支配者、全能の神により謀殺された宇宙海賊イナズマギンガーであった。
「さあ、自己紹介はここまでだ」
イナズマギンガーが銃を抜き大河内参謀に向けると…。
「そこまでだ!」
「誰だ!」
イナズマギンガーは叫び声の方を向くと人影が立っていた。

「星野君!」
その青年は超力戦隊オーレンジャーの隊長、星野吾郎であった。
彼は日本アルプスでの戦いで吹き飛ばされたが運良くこの島へたどり着いたのであった。
「大河内参謀、小中井副参謀こいつは自分が食い止めます!ここから逃げてください」
「わかった、君も無事でいてくれよ」
「はい、スーパー轟天は悪の手には渡しはしません」
大河内参謀達はその場から出るのを見計らいイナズマギンガーに向かって行った。

「俺の邪魔をする気か、ならば貴様から血祭りにしてくれるわ!」
「そうは行くか!超力変身!」
吾郎の体は赤い光に包まれ真紅の戦士オーレッドへと変身した。

オーレッドの剣、スターライザーを構えるとイナズマギンガーも剣を出してきた。
「ほう、剣と剣の勝負か…」
「スーパー轟天には一歩たりとも触れさせない!」
勝負は互いの剣のぶつかり合いとなった。

オーレッドとイナズマギンガーの剣がぶつかり合っている時、壁が崩れ、
そこから巨大な芋虫に足をつけたような怪物が現れた。
「あれはバラミクロン、まさか!」
「そのまさかだ、オーレッド。ここからはこいつがお前の遊び相手になってやる」
その場から瞬時にイナズマギンガーは去っていった。
「待て!」
しかし、イナズマギンガーの姿は無かった。

その時、バラミクロンが光線をスーパー轟天に放った。
「まさか、暗黒素粒子か!」
その暗黒素粒子によりスーパー轟天は意思を持ったかの様動き出し大空へ向かっていった。
「間に合わなかったか…」
すでにバラミクロンの姿も無くスーパー轟天のドックはもぬけの殻だった。

オーレッドの変身を解き外へ出た吾郎は大河内参謀達と合流した。
「星野君、大丈夫だったか」
「すみません、あれだけの強敵が蘇っていたとは思いもよりませんでした」
「それよりも、あれを見てくれ!」
小中井副参謀が指を指している方向を見ると浮上したスーパー轟天とバラクティカがその巨大な姿を見せていた。

「愚かな人間どもよ!このスーパー轟天で破壊の限りを尽くす!」
バラクティカからボンバー・ザ・グレートの放送が聞こえてきた。
「あの声は、ボンバー・ザ・グレート!」
「なんて事をしてくれたんだ!」
それでもボンバー・ザ・グレートは放送を続けた。
「まずは俺達が破壊しそこなったバルカンベースを木っ端微塵にしてくれる!」
そして放送を終え、バラクティカとスーパー轟天は島から去っていった。


ここはバラノイアの巨大要塞のある緯度0の上空。 スーパー轟天が浮遊していた。
そのスーパー轟天のブリッジでは皇帝カイザーブルドントをはじめとするバラノイアの幹部とスーパー轟天強奪の功労者ともいうべきイナズマギンガーが一同に揃っていた。

「ボンバー・ザ・グレートよ、すばらしい贈り物をありがとう」
「やはりこの艦長席には皇帝であるあんたにふさわしいぜ」
艦長席に座っているカイザーブルドントをボンバー・ザ・グレートがおだてていた。
「何か褒美はいるか?」
「褒美?それなら俺ではなくあの男にくれたらどうだ?」
ボンバー・ザ・グレートが指を指した所にはイナズマギンガーがギターを引いていた。
「さっきからそんな所にいたの?」
イナズマギンガーにマルチ-ワが今時気づいた。
イナズマギンガーはギターの演奏をやめ、静かに語り始めた。
「バルカンベースを襲うといったな、そこは一度、俺がブラックマグマにいた時に行った。
あの中には太陽戦隊サンバルカンと呼ばれる三人の戦士がいた。俺は一度奴等を追い詰めたが、それでも手ごわい相手だ」
そのイナズマギンガーの忠告に対しカイザーブルドントは強気で言葉返した。
「何を言う、バルカンベースはそのサンバルカンは不在だが今すぐには襲わない」
「ブルピー、どういう事?」
「何か策でもあるのか?」
マルチ-ワたちがカイザーブルドントに問いかけてくる。

カイザーブルドントはその質問に答え始めた。
「ジャンボーを譲渡した時、ルチ将軍って人を教えられただろ。
そのルチ将軍が明日、全世界において演説を行う。その演説と同じタイミングでバルカンベースを襲うのさ」
「あの高倉というジジイから教わった奴か」
ボンバー・ザ・グレートの言うとおりバラノイアは高倉からルチ将軍の事を聞かされていたのであった。
「すごーい、ブルピー、そんな作戦を考えていたのとはやるじゃなーい!」
マルチ-ワはその作戦に興奮するが、
カイザーブルドントの提案した作戦は折りしも高倉が考えていた008襲撃作戦と同じような内容であった。
とは言え、高倉にはヤプールという協力者がいるがバラノイアには霧吹山基地が破壊され、バルカンベース爆破も失敗に終わり、殆んど戦力が残されていなかった。
そしてカイザーブルドントは一同に再び話し始める。
「聞いてくれ、我々は今までの戦いで戦力を失ってきた。
そして、緯度0基地が見つかるのも時間の問題だ。だからこそ奴等の拠点ともいえるバルカンベースを破壊してなんとしてでも亡き父上に勝利を授けなければならない。
この戦いは総力戦だ、そしてバラノイアの誇りをかけた戦いになるだろう」
「ブルピー…」
「なんて決意だ…」
イナズマギンガーもその決意に圧倒されていた。

「皇帝、準備が終わりました。」
その時、一人の女性がブリッジに入ってきた。

「ケリスか、入ってくれ」
「はっ!」
その女性は地獄谷基地から呼ばれたマシン獣使いケリスだった。
彼女の後ろにはバーロ兵に掴まれているオーレンジャーの四日市昌平とリキがいた。
昌平がカイザーブルドントに怒りを込めて叫ぶ。
「ブルドント、貴様、俺達に何をする気だ!」
その叫びにカイザーブルドントが答える。
「人質だよ、私に散々泥を塗ってくれたその礼だよ」
今度はリキがカイザーブルドントに叫ぶ。
「そんな事をして何が楽しいんだ、僕は絶対に許せない!」
二人に対しカイザーブルドントが作戦の内容の語り始める。
「四日市昌平とリキ、君達には我々のバルカンベース破壊に協力してもらいたい」
「協力…!?」
「そんな事、死んでも御免だ!」
「そう、ただ君達にはこのスーパー轟天のブリッジにいるだけでいい。そこでもしバルカンベースの奴等が抵抗したら君達には死んでもらおう」
二人はバラノイアの人を人と思わない行為に怒りを隠せなかった。
「よし、ケリス、二人を明日まで牢にぶち込んでおけ」
「はっ!」
ケリスは昌平とリキを連れブリッジから出て行った。

再び四人になったスーパー轟天のブリッジではカイザーブルドントが作戦の内容を再び語り始めた。
「バルカンベースへの侵入はイナズマギンガー、また君にやって欲しい。バーロ兵も可能な限り出そう」
「いいぜ、バルカンベースの内部構造は一度行ったからわかっている。だがサンバルカンがいたらを倒させてくれ」
イナズマギンガーは未だサンバルカンとの再戦を求めていた。
「マルピーとボンバーはイナズマギンガーが侵入したのを見計らいバラミクロンを出してくれ。そして私はブリッジで陣頭指揮だ!」

「もう、ブルピーったら頼もしい!」
「照れるなぁ…」
熱々な二人を横目で見ていたイナズマギンガーは明日の事を考えていた。
(何てやつらだ…。まあいい、今度こそ俺の手でサンバルカン、特にバルイーグルだけは倒す。待っていろよ)
そして、スーパー轟天はバルカンベースへ向けて飛び立っていった。


工場のある孤島から、スーパー轟天を追って一機のスペースファイターが飛び立った。
その機内には、オーレッドこと星野吾郎、滝川博士、そしてMYDOの隊員服に身を包んだ大河内参謀、小中井副参謀の姿があった。
大河内「んー、星野君急いでくれ!何としてもスーパー轟天を取り戻すんだ!!」

星野「分かってます、参謀。しかし、博士、コスモスクリンFは効くんでしょうか?」
滝川「放射能や化学兵器等の諸々の物から艦内汚染を除去するために取り付けてある コスモスクリンなら、多分暗黒素粒子も除去できるはず。」
小中井「ん~、なんか微妙な名前ですね~」
滝川「多分って…」
大河内「星野君!だが、今はそれに賭けるしかないんだ!」
星野「ハイ。しかし、参謀達は危険ですから島に残っていた方がよかったのでは?」
大河内「何を言う!奪われた轟天を自らが取り戻すのが、最高責任者である私の役目!
星野君に任せっきりするわけにはいかない。それに、私も、最近まで前線で怪獣や宇宙人と戦ってきたんだ!君に遅れをとることはない。」
小中井「しかし、この服を着ると昔を思い出してワクワクしますね~」
着ているMYDOの服をみながら、小中井は少し嬉しそうに言った。
大河内「とにかく、なんとしてでも艦内に潜入してコスモスクリンFを作動させるんだ!」

一同が会話している間にスーパー轟天は姿をくらましてしまった。
星野「スイマセン。轟天を見失ってしまいました」
小中井「バルカンベースへそのまま向かうと思ったのに消えちゃいましたねー」
大河内「よし、星野君、このままバルカンベースへ向かおう!」
星野「バルカンベースですか?」
大河内「そうだ、奴らはバルカンベースを襲うと言ったんだ。一度どこかへ戻り戦力を整え
バルカンベースへ向かうはずだ。我々はバルカンベースへ行き嵐山長官達と対策をねろう!」
星野「分かりました」


オーストラリア陸軍第3研究所
さしたる研究等も行われていない軍の中でも地味な存在の、この施設がバラノイアの襲撃を受けていた。
カボチャパンプキン「やはり、この施設にあれがあるようだな」
ロッカーナイト「うむ、そのようだな」
たいした研究も行われていない施設を警備するには不必要な数の兵士達が、重装備でバーロ兵
と交戦しているの様子を見ながら、カボチャンプキン、ロッカーナイト、ネコシグナル、ジャグチャックの4人は自分達の探している物が、ここにあるのを確信した。
バーロ兵「軍のヘリ部隊が向かって来ます」
ジャグチャック「さっさと打ち落しな」
バーロ兵「了解」
ジャンボーから放たれた誘導ミサイルが迎撃に出撃して来たヘリ部隊を瞬時に打ち落した。

ネコシグナル「それじゃあ、我々もいきますか」
ロッカーナイト「そうだな」
「合体タイタイ!」
そう言うと、4人はスチームパンクスに合体変身した。
スチームパンクス「んじやあ、行ってくるから留守よろしく~」
そう言うと、スチームパンクスは地上に降り立った。

チャールズ「それにしても、バラノイアの連中、何であんな何もない施設を
襲撃してるんだ?」
キム「さあね。アーミーの事だ、なんか変な物の研究でもしてたんじゃないか?」
応援の要請を受けたUMAから4機のハマーが現場へ向かっていた。
ロイド「それは十分ありえるな」
ジーン「変な物って?」
アーサー「変な物どころではない」
そこへアーサーから各機に通信が入って来た
ロイド「隊長、分かったんですか?」
アーサー「ああ、将軍を問いつめてやっと口を割らせた。アーミーのバカ共め、最悪の物を隠していた。」
キム「最悪の物って…」
ジーン「まさか!」
アーサー「そう、そのまさかだ」

スチームパンクス「ゴーデス細胞はっけーん!」
研究所の地下にある厚さ1メートルの扉で閉じられていた保管室の中でスチームパンクスが小さなカプセルを手にしていた。
そう、このカプセルの中でオレンジ色に光る破片こそが、全宇宙の生物を滅ぼそうとし、ウルトラマングレートに破れ去ったゴーデスの細胞の破片であった。
バーロ兵「パンクス様、UMAが接近しています」
保管庫にいるスチームパンクスにバーロ兵がそう告げた。
スチームパンクス「よ~し、撤退よ~ん」

ジーン「敵の母艦補足」
ロイド「いいか、逃がすなよ」
「了解!」
研究所上空に静止しているジャンボーに向かってハマーが一斉に攻撃を開始した。
だが、その攻撃はジャンボーの電磁シールドによって、全てが弾かれた。
キム「くそっ、シールドか」

バーロ兵「撃ち落としますか?」
スチームパンクス「いや、用事はすんだから長居は無用。もどるわよ」
バーロ兵「了解。」
戻ってきたスチームパンクスに命じられジャンボーは機首を反転させると猛スピードで飛び去って行った。

チャールズ「あっ、逃げるぞ!」
ロイド「クッ、ハマーでは追いつけん」
キム「なんてこったい」

アーサー「最悪の事態になってしまったか…」
去って行くジャンボーの姿を見ながらアーサーは呻くように言った。


ブルドント「どうだったマルピー、僕の決意表明」
マルチ「最高だったわ! みんな感動して士気も最高潮に高まったわ!」
ブル「だろだろ」
ブリッジで、マルチーワに先ほどの決意表明が上手くいったと言われブルドントは上機嫌だった。
マルチ「しかし、ブルピー、私達の戦力ってそんなになかったかしら?」
ブル「あれは、みんなの士気を高めるために、そう言っただけさ。もともと僕達が緯度ゼロに戻ったのは戦力を整えるためだったろ。
バラクティカはまだ四機残っているし、タコンパスも緯度ゼロで増産したのを合わせて数千機はあるし量産型ジャンボーも造られているし、戦闘ロボットも何台か完成して。
これらとスーパー轟天を合わせれば、戦力は十二分にある。僕らの勝利は間違いないさ!」
マルチ「すごーい。そんなに戦力があったんだ!」
ブル「全戦力でヒーロー達の砦であるバルカンベースと防衛軍の極東基地を叩き潰す!」
マルチ「両面作戦ね」
ブル「そうだ、この2つを潰せば、後ろ楯のなくなったヒーロー共等赤子をひねり潰すのと同じさ…でも、その必要はないだろうけどな」
マルチ「それって、どう言う意味?」
ブル「ロッカーナイト達から、ゴーデス細胞を入手したと連絡があった」
マルチ「ほんと?」
ブル「ああ、ゴーデスが復活すれば、地球、いや全宇宙の生物は奴に滅ぼさせれる!
そうすれば、全宇宙は自ずと機会生命体である僕達の物だ! 今度こそバラノイアの完全勝利だ!!」
マルチ「ステキーー」


世界最大の活火山キラウエア火山。
この上空に、ゴーデス細胞を奪って来たジャンボーがやって来ていた。
バーロ兵「キラウエア上空に着きました」
ロッカーナイト「よし、撃ち込め」
バーロ兵「了解」
ジャンボーから、火口の中に向かって、ゴーデス細胞の入ったカプセルが打ち込まれた。
ネコシグナル「これで、全宇宙はバラノイアのものだ」
ロッカーナイト「よし、ブルドント様のもとに戻るぞ」
「おー」
ブルドントと合流するためにジャンボーは飛び去り、
キラウエア火山の奥深く、マグマの中でゴーデスは静かに目覚めようとしていた。



海上で、ジュウレンジャー達が爆弾の摘出手術を受けている頃、
バルカンベースでは彼等の乗っていたロボットは回収され格納庫で夢野、ドロシー、佐原、光明寺博士達によって修理改造を受けていた。
嵐山「夢野博士、作業はどうですか」
夢野「順調です。まぁ、基本的に壊された動力炉の修理と敵さんに操られないようにコントロール装置を取り外すだけですから明日までに終わりますよ」
現場で作業を指揮している夢野が応えた。
佐原「しかし、一度にこんなに我々の戦力が増えるなんて夢にも思いませんでしたね」
ドロシー「バラノイア様様ってとこですかね」
そう言いながら、作業を続けた。


スーパー轟天の牢獄の中にぶち込まれた昌平とリキはバーロ兵の厳重な監視に見舞われていた。
「くそぅ、一体どうすりゃいいんだよ!」
「昌平さん、落ち着いてください。何か手立てを考えましょう」
「手立て…そうか、その手があったか!」
昌平はリキの「手立て」という言葉に何かをひらめいた様だ。
「おいリキ、耳貸せ」
「はい…。」
昌平はリキに耳打ちした。

そしてしばらくして…。
「何かあったのか?」
見張りのバーロ兵が牢のドアを開けると昌平を腹を痛そうに押さえていた
「う、うおー、腹いてぇ!」
「すみません、急に腹痛に襲われて」
リキは昌平の状況をバーロ兵に話す。
「何を言っているんだ、そんな子供だましは効かんぞ」
バーロ兵が牢から出ようとすると昌平はニヤリと笑いバーロ兵を殴りつけた。
頭を殴られたバーロ兵はそのまま倒れこんだ。
「いくらロボットでも古典的なてに引っかかるんだな。リキ、行くぞ!」
「はい!」
二人はそのままは牢獄を後にした。

二人は何とか追手のバーロ兵を倒して行きながら戦闘機タコンパスの格納庫へとたどり着いた。
「昌平さん、何をする気なの?」
「決まっているだろ…しめしめ」
昌平がタコンパスに忍び寄ろうとすると…。

「そこまでだ!」
その時、二人の目の前にマシン獣使いケリスが無数のバーロ兵と共に現れた。
「見つかったか…。」
「ちっ、ここまで来てやられるかっての、行くぞ、リキ!」
「はい!」
「超力変身!」
二人はそれぞれオーグリーンとキングレンジャーに変身した。
「バーロ兵、かかれ!」
ケリスの指示によりバーロ兵が二人に迫る!

「爆裂ミラージュナックル!」
オーグリーンの必殺技である猛スピードで無数の拳を打ち込むミラージュナックルがバーロ兵を一気に倒した。
「どうだ!」
そしてオーグリーンはタコンパスの一機に向かっていった。

一方のキングレンジャーはキングスティックを構えケリスの鞭と対峙した。
「強い、前とは大違いだ!」
「キングレンジャーめ、大いなる意思の力で蘇った私の力を見たか」
ケリスの鞭攻撃に防戦一方のキングレンジャー、遂にキングは壁際まで追い詰められる。

「喰らえ!」
その叫び声と共にケリスの足元にレーザー光線が放たれ、ケリスが吹き飛ばされる。
ケリスはすぐ立ち上がりレーザー光線が放たれた方向を見ると…。
「何!?」
「昌平さん!」
何とオーグリーンがタコンパスを操縦していた。
「リキ、タコンパスに乗れ!」
「はい!」
と、キングレンジャーはタコンパスの複座に乗り込んだ。
「よし、しっかりつかまっていろよ!」
タコンパスはそのまま壁を突き破り外へ出た。
「おのれ、ここから逃げ出すとは…」
飛び去っていったタコンパスを見ながらケリスは叫んだ。

「昌平さん、どこへ向かうのですか」
リキは昌平に聞く。
「奴等、バルカンベースを襲うっていっていたな、ならば俺達がバルカンベースに先回りするんだよ」
昌平はスラリと答えた。
「すぐ行けるのかな…」
「だから飛んでるんだろ、しっかり捕まっていろよ!」
二人のタコンパスはバルカンベースへ向けて一気に飛ばして行った。


二人を逃してしまったケリスはブリッジへと来ていた。
「申し訳ございません、みずみず人質を逃してしまって」
ケリスはカイザーブルドントに二人を逃した事を報告したが…。
「何を言っているんだ、もう人質は必要ない。」
カイザーブルドントの返答は意外なものであった。
「皇帝!?」
「ブルピー、どういう事?」
カイザーブルドントは一同に語り始めた。
「僕達にはさっきも言った通りジャンボーをはじめ物凄い数の戦力があるだろ。それにゴーデスも復活すれば
もう人質作戦なんて馬鹿らしくなってきたのさ。ケリス、君に次の指令を与える」
「ハッ!」
カイザーブルドントはケリスに作戦を与えた。
「君には地獄谷基地でマシン獣を作れるだけ作って欲しい。出来るか」
「ハッ!では早速向かいます」
「頼むぞ、ケリス」
ケリスはその場でブリッジから去りタコンパスで地獄谷基地へと向かっていった。


昌平とリキが操縦するタコンパスはバラノイアからの追手のタコンパスに追われていた。
「ったく、きりがねぇな…」
「昌平さん、どうするの?」
「どうすっていわれても…うゎ!」
昌平が必死で敵のタコンパスのレーザーをかわそうとするが、後ろ側に被弾してしまう。
「昌平さん!」
「ちぃ…リキ、しっかり掴まってろ!」
「掴まってろって言われても…!」
二人のタコンパスは黒煙を上げながら海の方へと落ちていった。

昌平は必死でタコンパスの角度を平行に保ちながら岸を目指していた。
「リキ、岸が見えてきたぞ!」
「よかった、でもタコンパスは大丈夫かな?」
「俺を誰だと思ってるんだよ、元々戦闘機のパイロットだぜ!」
「理由にもなっていない…」
リキは昌平の変な自信に少々あきれ気味だった。
その時、タコンパスは既に海上すれすれで今にも沈みそうであった。

「しっかりもってくれよ…!」
昌平はあせる気持ちで操縦桿を握り目の前の砂浜を目指した。
「あと一息だ…!」
「昌平さん…」
何とかタコンパスは砂浜で止まった。
「リキ、降りるぞ。」
「無人島ってことはありませんよね」
「何不吉な事いうんだよ、わぁ!」
昌平な前を向くと巨大な女性の姿をした巨大な像を見た。
「昌平さん、どうしたんですか?」
「リキ、見ろよ、海にでっかい観音様がいるぞ…!」
昌平はその像を見て焦り気味になっていた。
その像はロボット刑事Kの母親、マザーであった。

その像から人影が見えたので、二人はその人影に近づいた。
「おーい、ここは何処なんだ?」
昌平は場所を聞こうとすると緑の服を着た男が昌平に気づいた。
「昌平じゃないか!昨日バラノイアとの戦いで行方不明になったって聞いたが」
彼らはバラノイアによって体内に爆弾を仕組まれたが、マザーにより爆弾を取り除かれた。
「ブライか、俺はリキと一緒にバラノイアに捕らえられていたけど何とか脱出できたんだ」
昨日まで三浦参謀長の下で共に戦ってきたドラゴンレンジャー・ブライと再会していた。
「兄さん、この人と知り合いなのかい?」
と、ブライの弟であるティラノレンジャー・ゲキが聞いていた。
「俺が大いなる意思の力で蘇ったあとにしばらく一緒に戦っていたオーレンジャーの人だ」
と、ブライは答えた。
「そんな事はいいから早くバルカンベースへ戻ろうぜ」
と、芝警部が一言挟んだ。
そして、一同はバルカンベースへ戻っていった。

その頃、バルカンベースに、スーパー轟天奪回の為に来た大河内参謀達のスターファイターと過去の世界から戻って来た宇宙刑事の母艦バビロスも向かっていた。
明日のバラノイアの総攻撃の役者が揃いつつあった。
最終更新:2013年03月05日 17:52
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