第88話 天女とナマハゲ


一夜明けたバルカンベース。
「ふん!」
道場に一人、真剣を振る飛羽高之の姿があった。
「おっ、やってるな」
「あっ伝さん。おはようございます」
そこへ、胴着を来た伝正夫が入って来た。
「おはよう。朝から精が出るな」
「いやぁ、じっとしてられなくて」
「ハハハ、俺もだ。どうだ、一つ手合わせしないか?」
「いいですねぇ。ちょっと待って下さい。竹刀取ってきますから」
そう言うと、飛羽は真剣を鞘に納めると、竹刀を取りに行った。

「久しぶりだな星川」
「ああ、こうして顔を見るのは何年ぶりだ?」
「う-ん、5年ぶりか?」
「まぁ、そこらへんは、色々ややこしくなるからサラッと流しておこうかw」
「ああ。しかしまぁ、お互いこうしてまた戦う事になるとはな」
「全くだ。俺は温泉宿の主人で一生を終えるつもりでいたんだぜ。それが、何が悲しくてもヒマラヤに行かなきゃいけないんだよ」
そう言いながら、星川は涙を流した。
指令室の一画で、弾北斗は、バダム大本部に向かっている星川竜と交信していた。
「何が温泉宿の主人だ。お前がハイトロンの研究をかねて守っている事は博士から聞いているぞ」
「あれは趣味でやっているだけだ。本業は宿の経営だ」
「趣味かよ!」
「そうだ」
2人は笑いあった。
「まぁ、戦いが終わったら、一度俺の宿に来てくれよ」
「ああ、御馳走しろよ」
「任せておけ。じゃあ、そろそろ切るな」
「ああ、星川」
「何だ?」
「死ぬなよ」
「お前もな」
そう言い2人は交信を終えた。

「隊長。戦いが終わったらどうしますか?」
「そうだなぁ、久しぶりの地球だし、父さんと母さんの墓参りにでも言ってくるさ」
砂浜で海を見ながら、烈は伊賀伝に答えたる

工場で、鉄面党ロボ、及び各マシンの最終チェックを行なう夢野博士達。

勝人をパシリにする、大河内に小中井。

来るべき戦いまでの間、皆は思い思いの場所で時を過ごしていた。

静かに時間が流れて行く中、穏やかに一日が終わればいいと、叶わぬであろう事を誰もが願っていた矢先。

バルカンベース内に警報が鳴り響いた。

「飛羽君」
「来ましたね」
胴着姿のまま駆け出す、飛羽と伝正夫。

「隊長!」
「行くぞ、伝」
「はい!」
烈と伝もバルカンベースへ向かった。

警報を聞き、指令室に飛羽を初め皆が集まってきた。
「長官!」
「ああ、ついに来た」
「敵個数確認! バラクティカ3機 ジャンボー戦艦300 スーパー轟天」
「何3機だと?」
「モニターに写します」
オペレーターはそう言うと、モニターにバラノイアの艦隊が写しだした。
「なんて数じゃ…」
それを見て絶句するお茶の水博士。
全長1キロの巨大母艦バラクティカが3機。そして、その周りを飛行する量産型ジャンボー300隻とスーパー轟天。
その圧倒的な戦力を目の当たりにして、一同は圧倒され言葉を失った。

「総員戦闘配置に付け。対空砲火用意。ジャガーバルカン、バトルシャーク発進準備」
だが、嵐山長官は静かに応戦を命じた。
そして、飛羽達の方を向くと
「みんな、バラノイアの戦力はこちらを圧倒している。だが、私達には熱い正義の
心がある。これがある限り絶対に負ける事はない。諸君頼むぞ、この戦いに勝ってくれ」
「そうじゃ、わしらの熱い正義の炎でバラノイアをやっつけるんじゃ!」
お茶の水博士も、皆を励ました。
「よし、シャーク、パンサー行くぞ!」
「おう!」
「ヒョヒョー、腕が鳴るぜ」
「長官、太陽戦隊出撃します」
「うむ」
「みんな、俺達もバトルシャークで出撃だ」
「了解!」
サンバルカン、バトルフィーバーは母艦に乗込むために指令室を後にした。

「隊長、伝さん」
「ああ、フーマ対戦に比べたら、どうってことないさ。行くぞ」
「はい」
「よーし、俺も行くぞ」
3人の宇宙刑事とスパイダーマンも出撃した。

「星野君!、薩摩君!!私達も出撃だ!!!」
「はい」
「長官、スーパー轟天は、必ず取り戻しますからご安心を~」
「頼みます、参謀、副参謀」
大河内、小中井をはじめとするMYDOメンバーも轟天を取り戻すべく出撃した。

「バンドーラさん」
「分かってるよ、ゴーレム兵達は打ち合わせ通り、要所に配備させたよ。ネズミ一匹潜入させやしないよ」
バンドーラは、頼もしく請け負った。

「オーレンジャーを初め、ロボット操縦者のみんなも、出撃に備えてくれ」
「了解!」
他の者達も、それぞれが準備に入った。

「おかしい、バラノイアは確認されているだけで4隻はあるはず…もしや!地球防衛軍・極東基地に繋いでくれ」」
最初に出現したバラクティカは10隻、その後の報告で6隻が撃破されたと聞いている嵐山は3隻しかバルカンベースに来ていない事にある予感がした。
「長官、繋がりません!」
「やはり両面作戦か!」


「さぁ、いよいよバルカンベース諸共ヒーロー共の最後の日だ。みんな、抜かるんじゃないよ!」
ブルドントは、全兵士に言った。
「ボンバー、そっちはどうだ?」
「へい、こっちは順調です。このスーパー轟天ことバラ轟天に勝てるやつなんかぁいやせん!」
スーパー轟天の艦長となったボンバーザグレートは答えた。
「イナズマギンガー、お前も頼むぞ」
「任せておけ」
バーロ兵達とびバラタランチュラは、バルカンベースに乗込むべく出て行った。
「あっ、そうだヤプールを呼び出してくれ」

「了解」
『なんだブルドント?』
モニターにヤプールが写し出された。
「おい、ヤプール、超獣を貸せ」
『いきなり失礼な奴だな』
「こっちは、バルカンベース襲撃中で、戦力がもっと欲しいんだよ」
『お前達の戦力で、十二分だろ。むしろ、こっちに貸せと言いたいぞ』
「超圧倒的な戦力で、奴らを絶望の淵に叩き込むのが楽しいんじゃないか。九州空母化計画で協力した中だろ。貸せ」
『こっちも、008再襲撃で色々入り用なんだ。マトモな奴は貸せないぞ』
「一切、手を引くと言ってたのに嘘つきだな。お前は」
『そんな事、お前に言われたくない』
「まあいい、どんなのがいるんだ?」
『ドリームギラスとかオイルドリンカーとかサウンドギラーとか』
「本当に碌なのがいないな」
『だから、言ってるだろーが』
「まぁいい。笑いはとれるかもしれないから送ってくれ」
『本当に失礼な奴だな。まぁいい、送ってやる』
そう言い、ブルドントは交信を終えた。

「ブルドント様、ジャガーバルカン、バトルシャーク、宇宙刑事の戦闘母艦が向かってきます」
「ふん、ジャンボーの電磁バリアーの前に、奴らの武器は効きやしない。恐れる事はない、蹴散らせ!
全タコンパス発進! バラマンモス、バラリベンジャー、バラゴールド、バラミクロン、バラマジロ、サタンメガス、レスラーメガス、アックスメガス、クラッシュメガス降下させろ! 
そして、今回の目玉、量産型メカゴジラも出撃!」
そう、ブルドントは横須賀で使ったメカゴジラも量産化していたのだった。

ブルドントの命令により、各バラクティカから、数千のタコンパスを初めマシン獣、ネオメカジャイガン、そして、50機の量産型メカゴジラが出撃した。


そして、地球防衛軍・極東基地

非常警報が鳴り響く中、戦闘機隊が次々と発進し、迎撃ミサイル、対空砲が迫り出し、戦車隊が地上を走っていた。
そう、嵐山長官の予感通りバラノイアは極東基地にも向かっていたのであった。

「バラノイアはバルカンベース援護を阻止すべく、この極東基地も狙って来た。諸君、ここが正念場だ、頼むぞ!」
「ハイ!」
「MACの仲間達のかたき、ここでとってやる!」
バラノイアにより仲間達を殺された、MACの青島は闘志をむき出しにして言った。
「出撃!」
朝比奈参謀はUGM指令室にいる、UGMメンバー、Gフォース、MAC、ウルトラ警備隊、ZATのメンバー達に出撃を命じた。

極東基地に向かっているバラクティカと100機のジャンボーは、バラブレインとケリスが指揮していた。
「防衛軍機、こちらに向かっています」
「さっさと片付けて、ブルドント様の元に向かうぞ。タコンパス発進」
バラブレインは、バーロ兵に命じた。
「こっちには、量産型メカゴジラの他にもう一種、量産型を用意してあるのよね」
「別名ネタ切れとも言うがな」
「失礼ね、量産型はいま流行ってるのよ。量産型メカゴジラ、GR2も降下!」

バラクティカから、タコンパス及び、量産型メカゴジラとGR2が次々と発進した。


スーパー轟天が建造されていた南海の孤島。

そのスーパー轟天建造工場の下に、バラノイアも気付かなかった第2の建造工場があった。そして、
そこで静かに目覚めの時を待つ一隻の船の姿があった。

その名は『宇宙防衛艦轟天』

そう、途中で建造中止になった、あの轟天である。
予算を多く手にぶんどった大河内はスーパー轟天だけでなく建造中止になった、この轟天の建造も再開させ完成させていたのであった。

「エネルギー充填完了」
「最終チェック終了」
轟天の艦内では、スーパー轟天メンバーに選ばれた
三好考次達によって轟天の最終チェックが完了しようとしていた。
「諸君、大河内だ」
そこに大河内から通信が入った。
「あっ参謀」
大河内を見て敬礼する一同。
「轟天はどうだ?」
「最終チェック間もなく終了します」
滝川博士の娘であり、轟天の通信員でもあるマリが答えた。
「よし!チェックが完了次第、ただちに出撃してくれ!!バラノイアが
バルカンベースにやって来た」
「私は、MYDOメンバーと共に、スーパー轟天奪回に向かっている」
「参謀、無茶しないで下さいよ」
三好の友人であり、同じパイロットである室井礼次が心配そうに言った。
「何を言う、私はまだまだ現役だ。心配はいらん!!!。スーパー轟天は
私が取り戻す、君達はバルカンベースを守り、敵を撃破してくれ!!」「
「了解」
「頼むぞ諸君!!」
そう言うと、大河内は通信を終えた。
「よーし、轟天出撃だ!」
「了解」
三好のかけ声と共に、メンバーは最終チェックを急いだ。


迎え撃つバトルシャーク達。だが、数の差は歴然であった。

「ちくしよう、全然減らないぞ」
「ケニア、泣き言は後だ!」
倒しても倒しても減らない、タコンパスに弱音を吐く、ケニアをジャパンは励ました。

「プラズマカノン!」
グランドバースは、ジャンボーに向かって、プラズマカノンを放った。だが、ジャンボーの電磁バリアーの前には、無力だった。
「何だと、プラズマカノンが効かないなんて」
プラズマカノンが、効かない事に愕然とするシャリバン。

バトルシャーク達だけでは、タコンパス隊は防げる訳もなく、タコンパス、さしてジャンボーは次々とバルカンベースに攻撃を仕掛けた。
その数に任せた攻撃の前に、バルカンベースの対空砲火は無力であった。

「敵ロボット降下してきます!」
モニターに写し出される、マシン獣、ネオメカジャイガン、メカゴジラ軍団が迫ってきた。
「何じゃと、メカゴジラがあんなに!」
「バラノイアめ、メカゴジラも量産したのか」
量産されたメカゴジラに驚く、お茶の水博士と光明寺博士。

「長官、出撃します」
「自分も行きます」
超力ロボを失ったオーグリーン、オーブルー、キングレンジャーと、弾北斗は鉄面党ロボで迎え撃つべく出撃した。
「健、陽!」
「分かってます」
「奴らを蹴散らしてやりますよ」
「僕もロボと戦います」
村野博士に笑顔で答え、2人はダブルバロンに乗るべく、そして、大作もジャイアントロボで戦うべく出て行った。

「夢野博士、ロボットはまだありますよね?」
「ああ」
「よーし、フブキ、俺達もいくぞ」
「はい」
ヒウラとフブキも戦うために出撃した。
「よし、久しぶりに暴れてやるか」
「隊長!」
「ああ、我々も行こう」
岸田、そしてPATの村上、熊井、安田も鉄面党以外のロボで出撃するべく指令室を後にした。

「しかしジャンボーのバリアー。あれを何とかせんとどうしょうもないぞ」
ドルギラン達の攻撃を全く受け付けないジャンボーを見て、唸るお茶の水博士。
「博士。」
「ああ、008からジャンボーのデーターはもらっている。バリアーをなんとかできんかゃってみよう」
三神、夢野、佐原博士達は請け負った。


今や、バルカンベースに匹敵する戦力を持つに至ったAPPLE日本支部…。
そこでは、昨日の戦闘とバルカンベースからの情報、そしてガンバス大王からの情報を元に対策会議が開かれていた。

第1は、サー・カウラーの迷惑な置き土産である宇宙最悪の殺人鬼ゼイラム。
第2は、ヤプールが去り際に仄めかしていたウオノメ・マナコなる組織の事。
第3は、独立宣言した東京をどのようにして奪回するか…。

上記の3つの状況が、会議の主だったテーマであった。
他にもカオスヘッダーの事やら、プロフェッサーKとドクターQが何処に逃げたのかも上がっており、会議室に集まった首脳陣達も猫の手を借りたい状況であった…。
当のバルカンベースは対バラノイアで通信封鎖中であり、宇宙警察地球署と、警視庁レスキューポリスのセントラルコンピューター「マドックス」がSS-17経由にてオンラインされているのみであった。
当然東京を占拠している全中裏等に傍受されないよう、回線には何重ものスクランブルを掛けると言う物々しさである。

ブラッドレー博士「しかしシグ君の話を聞くと、ゼイラムと言う奴はアンデッドとグロンギをそのまま足したような奴だな…」
シグ「ええ…。例の54体のアンデッドの無限とも言える生命力と、グロンギ族並もしくはそれ以上の殺戮本能の持ち主です。
私の所属していたスペーススワットも捕らえる事が出来ませんでしたし、バード星の銀河警察でも敵わなかったと聴いています…それに…」
シグはスクリーン越しのドギー・クルーガーとスターウルフ・ケンを見ながら、
一呼吸於いて話し続けた。

シグ「かつてヴァルナ軍団がゼイラムに一斉攻撃をかけた時、生き残ったウルフアタッカーは3名と言う話でした…」
シグの言う「ウルフアタッカー」とは、かつてのヴァルナ軍団の戦闘員の事である。その生き残った3名の内2人が、スターウルフ・ケンとハルカンだったのだ…。

ゼネラル藤井「何と言う事だ…。グロンギ並の殺戮者だったかつてのヴァルナ軍団でも歯が立たないとは…」
絶句するゼネラル。

ケン『あの時は俺もハルカンもスサンダーも、生まれて初めて『死ぬ』って事を考えて震えていた…。生き残れるのかって…』
番場「スターウルフとまで呼ばれたお前さんや、ハルカンの奴までも怖かったと言うのか?」
番場の詞に頷くケン。

大原博士「その件に関しましては、平和守備隊にいる栞さんとタランチュラ…。
いえ、嶋さんとでゼイラム用のラウズカードが作れないかどうか問い合わせている所です…。
それと、アンデッドサーチャーを改良してゼイラムが探知できるようにしている所です…」
ドギー『ゼイラムの奴をカードに封印すると言うのですか?博士…』
頷く大原博士。

大原博士「只、かなり困難な作業になります。ゼイラムの行動パターンから見ますと、
取り返しの付かない事態になる前に一刻も早くゼイラム用のラウズカードを作成しなければなりません…」
ゼネラル藤井「もし、間に合わなかった場合は…?」

すると、間を置いてドギー・クルーガーが一同に言う。

ドギー『その時は、ウチの署の連中にデカマッスルギアを使用させます…』
番場「正気か?もし、あれを使用したらデカレンジャーが全員ゼイラム並か、それ以上の殺人鬼になって、二度と元の彼らに戻らないんだぞ…!」
シグ「スワンさん、デカマッスルギアの『ジェノサイドシステム』をクリアする事は出来ないのですか?」
スワン『残念ながらそれは不可能なのよ…。ジェノサイドシステムを制御ユニットからクリアしたら全く動かなくなってしまうし…、そのままにしてしまったらみんなが殺人中毒者になってしまうの…』
ドギー『悔しいが、現時点では我々がゼイラムに対抗するには、エージェント・アブレラの奴に泣きつくしか無いんだ…』
無念の表情のドギー。もし、アブレラが側に居たら彼を嘲笑っているであろう。

番場「ドギー、お前さんの部下達がデカマッスルギアを使って殺人中毒者になったら、一体どうするつもりだ?」
ドギー『その時は俺の手で…彼らを葬るつもりだ…』
Dソード・ベガを握りしめながらドギーが言う。

番場「そうか…」
ドギー『だが、ビッグワン…バンとマリー君とヤーコは出撃させない…例え俺が、黒い特凶の連中に殺されるような事があっても、
あの3人は護らなければならない…その時はビッグワン、あの3人の事は宜しく頼む…』
番場「判った…そうならない為にも、一刻も早く対ゼイラム用のラウズカードを完成させる…」


一方、008郊外では…。

昨日のルチ将軍の猛攻によって、008周辺の街の幾つかが廃墟になっていた。
そんな街の一角に、妙な4人組が屯っていた。
良く見てみてると彼らは、まるで歴代の中華王朝の衣装を纏った中年男女の集団のようであった。
内一人は、かつてのナチスドイツ親衛隊の制服をコピーしたような扮装の、鋭い眼光を湛えた人物であった。
それを除けば彼らは、まるで「西太后」や「ラストエンペラー」のコスプレ集団のようにも見えた。
が、そんな事を彼らの前で口にしたが最後、その者は彼らによって忽ちの内に中華料理に姿を変えられて彼らの胃袋に直行がオチである…。

「クソッ!ガンバスのジジイめ!!」
「人間界にまで結界張ってあたし達をあの街に入れないつもりだよ…」
「しかし八宝菜…、あの鬼モドキだか何かはあの街の結界を無理やり突破したみたいだけど…。」
「パイカル、それに八宝菜殿と揚子江大飯店殿…。あの鬼かナマハゲだか知らない奴、もしかしたらこのクスリでも飲んだのかのぉ!?」
『五目殿下、まさか?!』
そう言って五目殿下と呼ばれた人物は、古い漢字で「結界一發」と書かれた栄養ドリンクサイズのビンを4本出した。
それを見てナチス風の男…パイカルと、西太后モドキの2人組…八宝菜と揚子江大飯店は目を丸くする。

実は彼らこそ、フェアリー王国と中華魔界のゴタゴタの原因となった問題の4人であった。
彼らはかつて、中華魔界で暴政を貪っていた4人であったが、2人の中華魔女…ぱいぱいといぱねまの2人と、中華魔界の神々によって永久追放された一団であった。
その彼らも、大いなる意思の力で元の姿に戻り、再び覇権を取り戻すため中華魔界とフェアリー王国に攻めこんだは良かったのだが、
中華魔界住人とフェアリー王国の予想外の反撃に遭い、散々な目に遭った挙げ句に人間界に逃げ込んだので あった…。

そして、ヤプールから接触を持ちかけられ、ヤプールと共闘しているデビル星人の戦闘員「デビラ」を与えられて再反撃のチャンスを伺っていたのであった。

「『いんたーねっと』と言う奴をやってみて、偶然こいつの絵を見つけてな…何でも『上の上の人』推薦って宣伝していたから、大丈夫じゃろ?」
と言いつつ3人に「結界一發」を配る五目殿下。恐る恐るビンを開ける3人。

「よし、一気飲みするぞ!」
五目殿下の掛け声と共に、ビンの中のクスリを一気飲みする4人。喉に苦い味がするのを我慢しつつ、中身を一滴も残らず飲み干す4人…。

すると、彼らの身体が燃えるように赤くなり、鼻から蒸気が吹き出てきた。
どうやらクスリが効いてきたようであったらしい…。

デビラ兵A「五目殿下、デーモンカー部隊は準備完了であります!」
五目殿下「判った、お前達は良く見ておけよ…」
『デビラっ!!』
一列に並んだデビラ兵が、ショッカー式の敬礼をする。
それを見届けると、まず五目殿下が目の前の見えない壁に向かって走り出した。
一瞬空間が発光するが、無事に五目殿下はフェアリー大結界を無傷で突破できたようであった…。

パイカル「おめでとうございます、五目殿下!!」
五目殿下「ほれ、パイカルも揚子江大飯店殿と八宝菜殿も、こっちに来い…!」
言われるままに飛び込んでくる3人。彼らもまた、結界突破に成功した様子であった…。

五目殿下「やった…、やったぞ!!」
デビラ兵B「おめでとうございます!!」
五目殿下がデビラ兵に駆け寄ってくる…。

その時であった。

『ギョエェェェェェェェッ!!』
突如五目殿下の身体が結界に衝突し、スパークを発した。まるで爆弾オチコントのラストの如く、黒焦げになった五目殿下が口から煙を出して倒れる。

デビラ兵A「五目殿下!」
デビラ兵B「大丈夫でありますか?!」
心配そうな声を上げながらデビラ達がゾロゾロと入ってくる。
幸い、ダメージは大きい物の、命に別状はなかったようであった…。

「おのれエージェント・アブレラとやら…もし逢ったらその時はチャーシューメンにしてくれるわ!!」

そう言いながら五目殿下は、ひたすらエージェント・アブレラのフィッシングサイトに引っかかった事を呪っていたのであった…。

「全く…、インターネットが無理解な奴らが…」
異次元空間から様子を窺っていたヤプールが頭を抱える。

「それならヤプール殿、我等デーモン怪人が出向きましょうか?」
「おお、バービーブーにテンパージョーか…」
するとその時、デビル星人の士官2人が入ってくる。

「こちらもハイトロンエネルギー発生機の完成に手間取りそうなんでな…」
「お任せください…」
「私とバービーブーが組めば、怖いもの無しです…」
「判った、すぐに行け…!」
「ははっ!!」
そう言うとバービーブーとテンパージョーの2人は、五目殿下達が立ち往生しているエリアにと空間転移して行ったのであった…。


真紀「こんな未来都市に、商店街?!」
健「かなり開けて、賑やかだね」
008の商店街モール地区に到着した高瀬健と葉山真紀は、過去と未来が不思議な雰囲気で融合した風景にすっかり感心していた。

そこには人々の極自然な、作り物でない賑やかな生活があった。そこには様々な店舗が建ち並び、常に買い物客でごった返していたのだ。
当初の都市計画では、このエリアにも大型店舗が建設される予定であったが、
昔ながらの商店街の面影を再現したいと言う住民の要望や、市議会の多数の賛成もあって、商業地区に商店街モールが作られたのだ。

健「おや?あそこの店が賑やかだけど…」
真紀「行ってみましょう…」
そう言ってその店に向かう2人。

水野拳「いらっしゃ~い!どんな仕事もOK!猫の手も借りたい人のための何でも屋、
キャッツワーク商会本日開店~!!」
ミドリ「赤ちゃんの世話から迷子のペット探しまで、図工の工作室も安く開放していま
す~♪」

一方キャッツワーク商会は、開店当初から大混雑であった。工作室格安でお貸ししますと呼び込みを行った途端、子供たちでごった返したのだ。
さらには工具レンタルの依頼も舞い込んでおり、それを手伝うために水野兄弟だけでなく、
向かい側に動物病院を再開業して住み着いた青山ミドリも、妖精たちと共に店の手伝いをしていたのだ。

真紀「あら?あの子青山ミドリちゃんよ?!」
健「そう言えば、昨日のルチ将軍の電波ジャックの時にこの街を守っていた人たちの中に、あの子がいたよね?」
突如真紀がミドリの姿を見て声を上げる。昨日の超大規模電波ジャックで008での戦闘が生中継されていたので、ウルトラマンAや大鉄人ワンセブンを始めとし、
ブルースワットやジャッカー電撃隊と言った008の街を守ったヒーローたちは今や内外の有名人であった。
事実008の都市管理センターには激励のメールが送られていた。

真紀「早速取材を始めるわよ…!」
健「ちょっと待って真紀さん、車が来るよ…!」
そう言って健が、商店街モールの近くに駐車する車を指さす。
そこに映っていたのはジャッカー電撃隊のスペードマシンとハートバギー、そして新型TACパンサーであった。

真紀「あれって、ジャッカー電撃隊と…ウルトラマンAの2人が乗っている車よね…」
健「う、うん…」
思わず口ごもる健。すると真紀は…。

真紀「あたし、あの人たちの事を取材してくるわ!後はお願いね、健さん!!」
健「ちょっと真紀さん…!」
そう言って真紀を引き止めようとする健。しかしそんな事もお構いなしに真紀は、008を守った6人と1匹に向かって突撃取材を始める…。

健「あ~あ、行っちゃった…」
情けない声を上げる健。

その時、呼び込み中の水野拳が、同じ「けん」の名前を持つ高瀬健に手を差し伸べる。

水野拳「大丈夫ですか?」
高瀬健「え、ええ…」
その時、2人の「けん」が握手すると、双方に電光のような物が走った。

水野拳『あなたは?』
高瀬健『君は、テレパシーが使えるのかい?』
拳『うん、僕はバイクロッサー・ケン…。君は?』
健『僕は高瀬健、星雲仮面マシンマンだ…』
拳『じゃあ、あなたがテンタクルとオクトパスから子供たちを守った…』
頷く高瀬健。

すると店から、水野拳の弟である銀次郎が出てきた。

銀次郎「兄さん、どうしたの?」
拳「この人も実は、子供たちを守っていたヒーローだったんだ…」
そう言って銀次郎に高瀬健を紹介する水野拳。絶句する銀次郎。

銀次郎『あなたも、大いなる意志と戦っているんですか?』
健『うん。それと真紀さんの事も守っているんだけどね…。』
拳『じゃあ、僕たちと一緒に?!』
水野兄弟のテレパシーに頷く健。

健「僕も君たちと一緒に、子供たちを脅かす敵と戦うよ…。」
拳「一緒に戦いましょう…、高瀬さん。」
銀次郎「アイビー星の力と守護神ペガサスの力を合わせて…。」
力強く握手を交わす3人の子供たちの守護者たち。

その時であった…。

あけみ「拳さん、銀次郎さん…、大変よ!」
拳「どうしたんだい?あけみさん!」
大吉「衛星放送が、映らなくなったんじゃ!」
銀次郎「何だって?!」
突如、衛星放送が映らなくなってパニックになるキャッツワーク商会。
そして数秒後、008の街に地震が起こったのであった…。

健「地震?」
拳「大丈夫、この街は震度7でもびくともしないんだ!」
銀次郎「でもいったい何が?!」

その時、008にもデスギドラ爆死の影響が届いたのであった。
そしてヤプールの逆襲の始まりを告げるゴングでもあったのだ…。


『起きて、バン…!』
『起きてよぉ~!』

2人の女性の声が、デカレッドこと赤座伴番の耳に響いている。
夢だろうか?と、虚ろな意識のバン…が、徐々に意識を取り戻すと、自分が生きているのだと改めて確認した。

「え…。マリーに…、ヤーコ…?」
「気が付いた?」
「良かったぁ~!」
目を開けてみると、そこは懐かしい地球署であった。
しかも目の前にはマリーと、何故かスペシャルポリスの制服を着たヤーコがいたのだ。

「え゛っ?何でヤーコが?!」
慌てて跳ね起きるバン。それを見て2人の女刑事に笑みがこぼれる。

「実はね、あたいスペシャルポリスになったんだよ…!」
「そして私が、ヤーコのパートナーって訳よ…」
その時、医務室のドアが開く。

「バン、良く戻ってきた…」
「どうやら元気そうだな…」
「ボス?それに新星教官?!」
そこに入ってきたのは地球署のボス…ドギー・クルーガーとスターウルフ・ケンこと新星拳であった。地獄の番犬と宇宙の狼のツートップであった。

「何でマリー君とヤーコがいるのかと言うんだろうな?」
「え、ええ…」
「地球の最も偉大な5色の仮面の戦士の一人が、お前さんを救ってくれって依頼を受
けたんで、それで訓練生のヤーコを連れて地球に来たと言うわけさ…」
「しかもその人物は、パートナーにマリー君を指定したんだ…」
ボスとスターウルフ・ケンの話しに白黒させるバン。

そして4人は、今までの経緯をバンに語った。そしてバンも、地球を目の前にしてから目が覚めるまでの経緯を話す…。

「まさかバン、お前に憑依していた奴はショッカーの大首領だったと言うのか?」
「ショッカー大首領?」
「お前、マトモに犯罪史の講義を受けたのか?ショッカー大首領は、この地球で最も凶悪な犯罪世界のチャンピオンの一人なんだぞ?!」
バンがショッカー大首領の事を忘れていたのに頭を抱える地獄のツートップ。

「すると俺が、ショッカー大首領に憑かれて…?!」
「ホージーやセン、ジャスミンにウメコにテツに攻撃を仕掛けたんだ…。」
「そこをマリー君とヤーコに助けられたと言うわけだ…。」
スターウルフ・ケンの詞に、思わずニヤけるヤーコ。

「しかし、ヤーコの力はまるでアイビー星人だな…」
「聴いた事がある…何でも、悪人の心を善に変える事が出来る超能力の持ち主だってな…」
「で、相棒とみんなは?!」
慌ててかつての仲間達の事を聴くバン。

「衛星軌道上の人工衛星が謎の爆発で全て破壊されて、それでその除去作業に出動した所だ…」
「それに今は、バルカンベースと各地の地球防衛軍がバラノイアと交戦中で、ハリケンジャー達がバダムへの総攻撃準備をしている…。
008でもバケモノの巣となった東京を奪還するために、TACやマイティジャック隊、それにお前さんの救出を依頼してきたジャッカー電撃隊が戦力を整えている最中だ…」
「ジャッカー、電撃隊…?!」
バンはその名前を聴いて思わずハッとなった。

「そうさ、俺はその行動隊長から依頼を受けてここに来た…。そして俺がかつて所属して
いたバッカス三世のキャプテン・ジョウも、同じように奴からの依頼で月に到着しているはずだ…」
「って…?」
「バン、お前はジャッカーの行動隊長に認められたんだよ…五色の仮面の、赤い仮面の戦士として…」
喜びを噛みしめるようにドギーが言う。

「ヤーコ並に最も手のかかるお前さんが、天下の行動隊長番場壮吉に認められたんだからな…」
「教官~、それは言わないでよぉ~!」
ふくれっ面のヤーコに、思わず一同が笑う。

『ケ~ン、こっちも準備OKだ!』
「こ、コン8?」
その時医務室に、銀色のボール型のロボットがふわふわ浮きながら入って来た。
それはスターウルフ・ケンのスペースコマンド時代からの相棒であるロボット、コン8であった。
正式名称はコンピューターロボット・R8号と言うのだが、皆は彼の事を縮めて
「コン8」と呼んでいたのであった。

「もしかして、教官も?!」
「ああ、これから軌道上の大掃除さ…」
スターウルフ・ケンがバンに言う。

「いいのか?依頼の中にはこの事は入っていないが…」
「こう言う事はヴァルナ軍団と戦っていた時から慣れっこさ…」
「だが、タダ働きじゃ傭兵として示しがつかないだろう?」
「そうですよ、教官は宇宙外人部隊の教官でもあるんでしょう?」
ボスとバンの詞に思わず悩むケン。

「そしたら、こいつを受け取ってくれ…。追加料金代わりだ」
「SPライセンス?!しかし俺は…」
「判っている、デカスーツとマッスルギアの転送機能は省いている。ヴァルナ人の武器は己の肉体と言うのが、お前さんの流儀だったな…」
そう言ってドギーは、ケンにSPライセンスを渡す。

「こいつがあれば、宇宙警察の全てのマシンと武器が使用可能になるから大いに役に
立つはずだ…。」
「済まないな、デカマスター…。」
『「ステリューラー」はいつでも出られるよ。急げ…!』
コン8がケンを急かしている。

「じゃあ、俺もゴミ掃除に宇宙(そら)に出る…それとバン、2人とボスに心配掛けるんじゃないぞ…!」
そう言ってケンはコン8を伴い、愛機である宇宙戦闘機「ステリューラー」を駆って出撃を始める。

「ドギー?」
「スワン?」
ケンと入れ違いに白鳥スワンが入ってきた。今もデカマッスルギアを何とかできないかと思案中らしかった…。

「私も、デカマッスルギアを何とかしてみるわ…」
「スワンさん?」
「私だって、弱音を吐いてはいられないわよ…。昨日のルチ将軍の反乱を食い止められたも、大原博士やブラッドレー博士達の影の活躍があってこそだったし…」
スワンの吹っ切れた表情に、ドギーもバンも、そしてマリーとヤーコも安堵する。

それは、地球署にも一筋の光が見えた一瞬でもあった。


『大変だ大原君!衛星軌道上にある全ての衛星が破壊された!』
「何ですって?!」
都市管理センター所長の緊急連絡が、008地下エリアに伝えられる。

ゼネラル藤井「それで、状況は?」
所長「放送衛星に気象衛星…、それに偵察衛星もGPSも全てじゃ!」
ブラッドレー博士「こちらの方もSS-17の反応をロストした!何が起こったんだ?」
所長「さっきの地震に似た衝撃波と何か関係あるかもしれん…!」
その知らせを聴いて大原博士は、目の前にいた客人を見つめた。
一人は天女のような雰囲気の二十歳台の美しい女性で、もう一人(?)は秋田名物のナマハゲがそのままの姿で会議室に座っていた。
ナマハゲの方はあちこち傷ついているのか、身体中が包帯と絆創膏だらけの姿であった。
そしてその横には何故か、人間サイズに小さくする力を持った石臼怪獣モチロンが立っていた。

「この程度でビク付いているのか?お前さんたち…!この街は最新鋭の科学とやらと、それに俺様をこんな姿にしたガンバス大王って奴の結界で護られているんだろう?!」
「それはそうなんだがな、ナマハゲ殿…」
「済みませんゼネラル…、それに皆さん…これは恐らく、自然界のエネルギーを食い荒らす怪獣が、
別の怪獣との戦いに破れて宇宙空間で大爆発を起こして…それで 軌道上の人工衛星が全て破壊されたのだと思います…」
「しかしアプラサさん、何故貴女に判るのです?」
大原博士は目の前の女性…アプラサに訊ねた。

アプラサ「私はかつて、ヤプールの得体の知れない力で超獣にされていた事が有りました…遺伝子を改造された超獣人間ではなく、宇宙放射線による一種の立体映像と言う形では有りましたが…。
その時に私は、正確に言えばウルトラマンAが私を救い出してくれた時に、このような物を感知出来る力を備えたみたいなんです…」
ナマハゲ「あんたも、ヤプールに利用されていたのか…?」
その詞に頷くアプラサ。

ナマハゲ「実はな、俺様もその口さ。日本中がクリスマスとやらに浮かれているのが我慢出来なくて…その時ヤプールの奴が超獣を貸してくれたんだ…」
モチロン「それで、ウルトラの父と姐さんに懲らしめられて…だろ?」
ナマハゲ「まぁ、そう言う事だ。スノーギランとか言う超獣はその時おっ死んじまったが…俺様は妖怪だ…気が付いたら故郷の秋田で目が覚めていた…」
ゼネラル藤井「そしてまた再び、ヤプールが君に接触してきたと言うのだね?」
ナマハゲ「そう言う事さ…妖怪どもの協力を取り付けようとしたら、そしたら殆どの妖怪連中が大サタンとか言う奴に尻尾を振っていて…
頼みの綱の加藤保憲殿までもが大サタンに…!それを知ったヤプールの奴は俺を用済みだと言って殺そうとしやがった…!!」
シグ「そして後は、走って逃げて008に辿り着いて、結界に衝突して現在に至ると言う事ですね…?」
頷くナマハゲ。どうやら中華魔界4バカが見た先客はナマハゲだったようだ。

大原博士「それで、これからどうするのかね?」
ナマハゲ「あんたらに協力してやる!ヤプールの奴と大サタンをコテンパンにしてやれるんなら、その時はクリスマスだろうがハロウィンだろうが祝ってやらぁ!!」
アプラサ「私も協力させてください。ウルトラマンA…いえ、北斗隊員と南隊員に助けられた恩返しをしたいんです…」
ナマハゲは自棄っぱちな口調で、そしてアプラサはガラスのよう優雅な口調で協力を約束する…。

ゼネラル藤井「判りました、歓迎します…」
大原博士「改めて、008へようこそ…」
そう言って大原博士はナマハゲとアプラサに手をさしのべる。それに答えるように二人も大原博士と握手を交わす。

こうしてまた、008に新たな(&妙な)住人が迎えられたのであった…。


月の防衛の為、バッカス三世号のクルーはかっての仲間であるスターウルフ・ケンと通信をしていた。

「拳、無事に地球署に着いたようだな」
「はい、今は地球署のスペシャルポリスと一緒に地球周辺のデブリ回収に当たっています」
「ああ、何とかして地球を守ってくれ」
キャプテンと拳がそれぞれの再会をかみ締める。

「ビリ、お前もキャプテンやリュウに迷惑掛けていないか」
「そんな事無いよ、キャプテンやみんなの為にがんばっているよ」
「何言ってんだよ、昨日あいつはな…」
「ダン、やめてよ」
拳がビリにも声を掛けるがダンに茶化される。

「拳、必ず私達の所に戻ってきてね」
「ああ、お前との約束は絶対破らないからな」
ヒメも拳に気恥ずかしそうに話しかける。

「拳、地球はお前に任せた」
「リュウ、いいぜ!」
今まで拳と反目しあっていたリュウも拳にエールを送る。

「キャプテン、これで任務に戻ります、どうかご無事で」
「ああ、任務が終わったらまた通信を頼むぞ」
拳は通信を終わらせ再びデブリ回収任務に付いた。

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最終更新:2013年08月06日 01:43
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