異様なアームヘッドだった。
『何あれえ…』
さしものオペレーターも絶句した。マルチネック(複数騎乗型)男二人乗りアームヘッド”ダーティエレファント”だ。象と言うよりは馬だが。ウマのようなアームヘッドに車輪のついたチャリオットがついたアームヘッドだ。

『ペーパーディバインの狩りは任せ給え!』
パイロットの野太い声がする。
『兄者の言うとおり!』
『……』

 この荒野のどこかにゴールドブレスの将軍級のアームヘッド、ペーパーディバインがいる。
『兄者!あれはなんだ!』
『何だあ?あれは?』
巨大な紙飛行機が飛んでいる。ゆらゆらとゆっくり進み。ダーティエレファントの上空へと。
『モーフチェンジ』
紙飛行機が喋った。紙飛行機は広がり巨大な四角、折り紙へと変化、ダーティエレファントのコクピットである後ろ側を包み込んだ。
『アームキル』
『うわあああああああああああ』
ダーティエレファントから叫び声がする。折り紙はダーティエレファントから離れた。そこには残骸が残った。
『モーフチェンジ』
折り紙が折り鶴に手足の生えた姿に折れるように変形。
『私の名はペーパーディバイン、次はお前だ』

つづく


ペーパーディバインはかなりの強敵であった、折り鶴に手足の生えた冒涜形態。そのうえ、こちらの攻撃は平面に変形し二次元的存在になりかわすなどの恐ろしい。

苦戦を強いられたが、その時である。
「援軍よ!」
「社長!」
ダーティエレファントの隠し玉、社長である。相手の弱点をつく火炎放射器。
「卑怯な手を…」

燃えながら襲ってくるがだんだんと弱まる、変形機能も低下し、やがて…。

「ペーパーディバインの最後ね…」
「ゴールドブレス・・・ばんざい!」

まだまだ強敵はいるのだ。戦いは続く。

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最終更新:2014年07月15日 23:06