青い海と青い空。ツーカ・イステーはそんな光景と裏腹に暗い気分だ。なぜなら彼は追い込まれカッパの密漁をせねば生きていけなくなったのだ。ツーカ・イステーのようなものは今のリズにはたくさんいる。一攫千金を夢見てリズと御蓮の係争地帯マンガイアの海へ駆り出すのだ。だが多くの者は海の藻屑となりカッパドラゴンたちの餌となった。

『カッパの象牙は高く売れる、実際楽しみ』
カワ・ザンヨーがのんきなことを入ってツーカ・イステーをいらだたせる。
『レーダーに反応はないな?』
実際多くの船が御蓮の水無月タイプに沈められている。
『ダイジョブダイジョブ、こっちにはヴァントーズ水中仕様があるんですぜ!』
実際は潜水服を着て砂漠仕様のヴァントーズに乗るだけだ。そのヴァントーズも船で引っ張っている。無論この小舟にそんなパワーはなく、傭兵ザッコー・サンシータが操縦してヴァントーズに平泳ぎをさせている。こいつに払う金のせいで赤字の危険すらある。ザッコーはギガントマキアを生き抜いた歴戦の勇士カッコ自称であり強いはずだと期待はしていた。

『カッパ魚群を確認した』
カワ・ザンヨーがいう。
『いやアームコア反応がする。水無月だな』
リズには水中用アームヘッドがほぼ存在せず、水中でアームコア反応がする場合は敵だ。ザッコーが平泳ぎをやめ、水圧レーザーを構える。海中なら実際無限弾である。
『いけるか?』
『いや無理だな、俺は水無月と戦ったことがない』
『ちょ?』
『健闘を祈ってくれ』


『いやあ大量でしたねえ、まさかアームコアを飲み込んだカッパラッコだったとは、実際運がいい』
カワがカッパを箱に詰めながら言う。
『だがこんな運も続かぬだろう』
『お前、もう雇わんからな』

こうして三人の戦いは続くのだ。

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最終更新:2013年11月29日 21:34