目の前にヴァントーズが五機、俺はスカージに乗りそれらと対峙する。
スカージのアームコアは連邦の最新機体ゾディアークに搭載されているが、その名前で呼ばれることは少なく専らスカージと呼ばれていた。

結局連邦は帝国に戦線を押し戻され敗北、十年前に休戦した。
帝国に勝利をもたらしたのはたった一機のアームヘッド、セイントメシアだ。
多くのリズの英雄を葬りさったセイントメシアはブラッディフェザーと呼ばれ恐れられた。
スカージはそのセイントメシアを倒すために作られたアームヘッドだ。
背部の特徴的な五本剣が五方向に飛び出たユニットはスターシステム。
スターシステムはいわばアームホーンの毒矢だ、アームホーンを投げ槍の如く飛ばしアームヘッド五体を同時に葬る、対セイントメシアの兵器である。
スカージにヴァントーズが飛びかかる、スカージは五方向にホーンスラスターソードを飛ばし五体同時にアームキルする。
「スカージか...」
俺は呟く。

――連邦でないものに災いあれ。


復讐編第二話 終

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最終更新:2014年07月16日 09:09