俺は帝国首都宮京に来ていた。帝国と講和条約を結ぶ大統領を護衛するためだ。
その大統領なのだがあのガール、ガール・ポッチがリズの現大統領だ。
リズは複数の国家の連合であり、その全体の大統領がガール・ポッチである。ガール・ポッチはヒレーのこともあり俺を選んだ。
その講和にテロリストが来るという噂があり、俺はスカージを伴いここへやって来た。
しかし時間があり、暇なので散策。
すると一人の男に会った。
帝国の同盟国のゴレンという島国のアームヘッド研究所の社長という、村井幸太郎だ。
セイントメシアも作ったのもここであるので俺は情報を手に入れるべく、しばらく会話をしてみた。
カフェジョージで二人は話していた。
「こんなところにいてもいいのかあんた」
「お互い様だろう、私の場合社長といってもお飾りだし、会議までヒマなんだ、せっかく講和したんだし連邦のアームヘッドについても知りたい」
「そんな情報持ってないよ幸太郎さん」
名刺に書いてあった名前で呼んでみた。
「下の名前で呼んでくれるのかい?マキータ?」
「実を言うとヒマで話す相手もいなくて困っていたんだ」
いわく付きのアームヘッドに乗ってから俺は避けられ気味だった。
異国の地であったこの男ならそんなことも知らないだろう、なぜか避けられてるのはこいつも同じみたいだし。
いろいろな話をした。村井は実を言うと無理矢理アームヘッドに乗せた父を恨んでいる話、村井の娘の話。
俺は昔の、俺の貧民街時代の話、かつての戦い、ヒレーの話。
ただ、それでも。
村井の乗っているというアームヘッドの名を聞くことはなかった。
復讐編第三話 終
最終更新:2014年07月16日 09:34