〇話の主軸
・1990年
ファントムによる、ヘブン外の探査。
1980年ごろから構想はあり、1990年になって実現。
ラグナロクと量産型アームヘッドのヴァルキリーと司令塔のフレイヤが宇宙へ打ち上げられる。
計11体(イージーホーンによる、ファントムが操作する疑似アームヘッドが90体)。
秘密裏におこなれた。
・1995年
宇宙での孤独により、ラグナロクのコアの中にあった自我が覚醒し、自分をこんな境遇に置いた人間を恨むようになる。
・1990年後半
ラグナロクによる蜂起。8体のファントムと70体の疑似アームヘッドたち(残りはラグナロクに応じず)はヘブンを目指す。
・2003年
なぞの天啓(正体はエクジコウ)によりラグナロクに気付いた菊田五右衛門がラグナロクに備えるべく、アームヘッド・スルトと設計図、それに呼応したアームコアを略奪し逃走。
対ラグナロク組織(表向きは傭兵)トゥ・チェンジ・ザ・ワールドを結成。
五右衛門の父であり菊田重工の社長であった武蔵はそれを黙認。
・2007年 1月
本編
設計図を拾った宝生。
TCWへ設計図を返しに行くと言左衛門が現れ、TCWへの参加を勧める。
宝生はオーディンなるアームヘッドへの興味に惹かれ、また学校を嫌っていたことから親友の雪那に黙ってTCWへ参加した。
TCWの地下基地で、宝生はオーディン。そして仲間たちと出会い意気投合していく。
1週間ほどたち、雪那は「旬香が消えたこと」、「その日、旬香の周囲で姿が確認された菊田五右衛門」という情報から、親友を思うあまり「TCWに旬香が拉致された」と勘違いする。
雪那はリアルメシアでTCW本拠地を奇襲。迎え撃とうとするTWCだったが五右衛門は逃げるように指示した。
逃亡するTCWメンバーたち。隊列のしんがりを務めるのは五右衛門操るスルトで逃げきれないことを悟った五右衛門は囮を引き受けた。
メンバーが逃げ切ると同時に大きな爆発があり、五右衛門との消息が途絶える(死んだ?)。
リーダーを失ったTCWは避難した北御蓮にて会議を行い、様々なことが話し合われた。
TCWの新たなリーダーは不在のまま、TCWの存続が決定する。
その会議の中、宝生は自分を狙って雪那が攻撃をしてきたこと(そしておそらく勘違いであること)を見抜くと雪那を呼び出して、TCWには自分の意志で加入したことを告げた。
しかし、雪那は宝生との離別を畏れ、近くに駐屯させていた村井重工のマーダーエンゼルスとリアルメシアをもって宝生を襲うものの、雪那と宝生が会っていることはTCWの技術者ウォンパイによってばれており、マーダーエンゼルス VS TCWの戦闘が開始される。
決死の戦いはやがて、リアルメシアとオーディンという構図へ収縮されていき、二人の少女による喧嘩へと発展していく。
子どものように罵り合う二人。
そして決着がつこうとしたその瞬間、北御蓮にラグナロクたちが降り立った。
ラグナロクは北御蓮のプロトデルミス鉱脈と、そしてヘブンそのものと融合をはじめる。
そして、打ち上げられず秘蔵のまま戦闘用に改造され、北御蓮にある菊田重工の倉庫で眠っていたヨルムンガンドやフェンリルと言った機体もラグナロクの呼びかけに呼応し、北御蓮内にて活動を開始した。
和解もしないまま、マーダーエンゼルスとTCWはラグナロクの迎撃を開始。御蓮のアームヘッド部隊も加入し、大規模な戦闘となった。
雪那操るリアルメシアとアームヘッド部隊はラグナロクと対峙し戦闘を開始。
オーディンもラグナロク戦に参加しようとするものの、フェンリルに阻まれてしまう。
御蓮軍、TCWのメンバーは他のファントムたちとの戦闘をはじめた。
戦いの中で圧倒的戦力にリアルメシアはおされ徐々に不利になっていき、ついにコックピットごとテトラダイ粒子の充填されたイージーホーンのジャベリンに貫かれ、アームキルをゆるしてしまう。
そして、宝生あやつるオーディンもフェンリルに呑まれ、その口内にある溶解炉へ流れていく。
死の一歩手前の刹那。精神世界で二人は邂逅する。
暗い白い無垢な石部屋の中。一つだけの窓からは陽が射している。
部屋の中には宝生と雪那がおり、下着姿で二人は同じベッドに横たわっていた。
横たわったまま二人は会話をし、和解する。
手をつないで部屋から出ると黄金の杯の上に海と砂浜と、二人が先ほどまで居た家があり、海には巨大なトルネコの木が一本生えていた。
トルネコの木の枝は二人の頭上にまで伸びており、二人は一つの黄金の木の実を齧る。
二人はそこで目覚め、同時に雪那の調和イグニカ、オーディンはユグドラシル化した。
ユグドラシル化の能力でフェンリルを倒したオーディンと宝生。そして自身の受けたアームキルをラグナロクに転移させ、ラグナロクをアームキルさせるリアルメシアと雪那。
ラグナロクはアームキルされ自壊していく中で、「エクジコウ、お前か」と呟き、雪那にエクジコウなる存在への注意を呼びかけ自壊し、沈黙する。
互いに敵を撃破した宝生と雪那は合流し、互いに無言なまま御蓮軍と合流する。
ラグナロク自壊後もファントムらの圧倒的数の優位は変わり無く、再び二人は窮地に立たされた。
そんなとき、火柱が上がると共に一体の黒いアームヘッドが登場するそれは五右衛門の乗ったスルトだった。
五右衛門は姿を隠し、菊田重工でファントムについての情報を探っていた。そして五右衛門は無数のファントムの中の色違いが司令塔であり、他のファントムを操っていて、それを潰せばほかが止まると告げる。
TCW、マーダーエンゼルス、御蓮軍は一丸となって司令塔を叩き、ファントムたちの行動が停止した。
TCW、マーダーエンゼルス、御蓮軍ともに人的被害はなかったものの、ロキ、トールと言ったアームヘッドをTCWは失い、五右衛門のもと、解散が告げられた。
マーダーエンゼルスと同行し帰路に就く宝生と雪那。
宝生は学校を辞めることを雪那につげ、雪那はマーダーエンゼルスに宝生を誘うものの断られてしまう。
二人は再び会う約束をしながら戦いの疲れで眠っていく。
最終更新:2014年09月16日 21:43