○宝生旬香
17歳/女子高生、アームヘッドパイロット
180センチの長身にスレンダー。筋肉はあるし胸もそこそこある。
髪型は栗色のセミロング。瞳の色は黒。
化粧っけなし。凛々しく雄々しい。雌なのに雄ライオンの気高さと王者の貫録。
顔つきは可愛いより綺麗系。
おねえさん
チョコレイトと太陽の香り
旬香の母親は御蓮の多忙な高級娼婦であった。彼女は手違いで妊娠し仕事に差し支えるとして旬香を堕胎するつもりであったが周囲の反対などもあり、そのまま堕胎の期間を逃しやむを得ず出産。
その後、彼女を養子に出した。
そんな旬香を宝生直哉夫妻が引き取るものの、10年後、10歳の時に軍人だった直哉が殉職。さらに妻も病死すると宝生家の親戚の家中をたらい回しにされる。
最終的には近所にある寺院の住職、典秀が彼女を引き取った。
たった二人ではあったが楽しく家族のように暮らしていたものの旬香が14歳になると典秀が病に伏せ、入院。永くはもたないと余命を宣告される。
さらに息子一家が急に現れ、典秀と旬香の家に住み始める。旬香がそんまま住まう事は認められたものの彼女の安息の居場所はこの世からなくなった。
それから、旬香のアームヘッドパイロット育成学校への合格が決定したと同時期。
病室で住職を一人看病していると典秀は旬香の笑顔を褒め、好きだと伝え、「心にいつも太陽をもちなさい」と言い残すとそのまま事切れる。
亡くなった旬香の最期の“安息”であった住職、典秀の遺書には、「自分(典秀)の全ての金銭や価値のあるものを旬香に与える」旨の記述があった。彼には多額の貯金があり、息子一家も父である典秀を気遣うふりをしながらそれを狙っていた。
養子縁組を勧め、さらには自分を殺そうとさえする狂気を見せる息子一家から逃れ、月夜、最低限の荷物と金銭だけをもって旬香は上京。一人暮らしを始め学校へ通い始めた。
1年生の7月。雪那の落とした眼鏡を拾うことで彼女と出会い、仲良くなっていく。
10歳のころ見た“セイントメシア”に憧れアームヘッドパイロットを目指し、御蓮のアームヘッドパイロットの養成学校に入学。座学以外では最上級の成績をおさめている。
しかし、その出自から自分に対しての違和感を持ち続けたまま育ってきていた。
その違和感とは「自分のような人間がこんなところ(学校)にいても赦されるのだろうか」というもので、その感情に起因した強迫観念や、学校への逃避でTCWに加入した。
違和感は学校の授業態度にも遅刻と言うかたちでもあらわれている。
とは言うものの、明るく物おじせず人見知りもほとんどないのでクラス、学年の中心人物的存在。交友関係は広く顔もきく。
しかし、その関係自体はかなり浅く薄いので本当に友人と言えるような相手は雪那だけである(旬香本人が友人を求めていないというのもある)。
基本的には自分の事は何も言わず決めてしまう。
○村井雪那
17歳/女子高生、アームヘッドパイロット
150センチ前半。細身で貧乳。
セミロングとショートカットの中間くらいの黒髪。瞳の色はアメジスト。
化粧をしなくても十分綺麗だが、自分の美しさを引き出すツールとして化粧をする。
湖にたたずむ黒鳥の美しさと静けさ。
顔つきは可愛い系
水仙の香り
セイントメシアのパイロット、村井幸太郎の養子。
義父である幸太郎から惜しみない愛情を注がれ育ってきたが、10歳の時に幸太郎が失踪すると捨てられたと勘違い(もしくはそれに近い感情)する。
それから読書ばかりを好み、視界や思考を文字で埋め尽くし考えを止め自己のようなものを限りなくすり減らしてきた。
アームヘッドパイロット育成学校に入学したのも周囲からの勧めであり自分の意志ではない。
機械のように座学・実技共にトップの成績を治めながらも、それ自体彼女の心の中の空虚さをどんどん加速させていった。
1年生の7月のはじめ。
宝生旬香と出会うものの当初は一方的に絡まれているというだけで、彼女のことを嫌悪していたが7月の中ごろに行われた一年生の合宿訓練時に教師たちによってむりやりペアを組まされてしまう。
旬香を嫌悪していた雪那だが合宿の中で雪那は行動を共にしなければならない旬香に対して心を惹かれはじめ、雪那は旬香に興味を持ち合宿が終わった後も自ら旬香と行動を共にするようになった。
その後、旬香と雪那の共通点(孤児、10歳の時の親との離別など)を見つけると憎さは転じて親近感や愛情、友情へと変化していき、友達という経験自体が少なく、また父親と同等、あるいはそれ以上に心を赦せる相手を見つけた彼女の旬香への愛は依存に近い形へと変化していくが自分の客観視が出来ないほどの狂気ではない。
しかし、旬香が自分に黙ってTCWへの参加を決めると、言左衛門に旬香が拉致されたと勘違いし、一気に狂気に似た愛情を加速させTCW本部をリアルメシア、マーダーエンゼルスで奇襲する。
その後も旬香から自分の意志であることを告げられると依存していた旬香との離別が恐ろしくなり、力づくで旬香を取り返そうともする。
対ラグナロク戦線でラグナロクのイージージャベリン、ウートガルザ・ロキにコックピットごと貫かれアームキルされ、気絶すると精神世界の中で旬香に会い、和解するとともに独りでも生きていくことを決意し、リアルメシアの調和「イグニカ」を発動し、ラグナロクを撃破した。
それから旬香に対しては「最も大事な親友・友人」であるとしている。
無口で基本的に無表情だが劇中は旬香に対してのみ感情を見せることがある。
友達はおらず、クラスでは壁際でいつも読書。料理はできない。甘党。
言左衛門の事は虫かなにかだと思っているようだ。
○菊田言左衛門
21歳/TCWリーダー
身長は170センチの後半。がりがりである。
耳を覆うくらい長い黒髪にくりんくりんのパーマを当てている。瞳の色は茶色。
飄々としていてつかみどころが無いが常にベストの行動をする(それが故意なのかどうかはわからない)。
陽のあたる丘の上にある墓地の幽鬼のよう。
顔つきは精悍。
たまにドブみたいなにおいがする。
父親の武蔵から愛されて育つものの、母親のルコが死んだのは父のせいであるという感覚がぬぐえないまま成長し、また武蔵には絶対にアームヘッド開発と言うジャンルでは勝てないという引け目から15歳でリズ連邦軍に入隊。
アームヘッドパイロットとして17歳まで訓練と実戦経験を積んだ後、エクジコウによる天啓で御蓮に帰国したのちすぐ複数のアームコア、アームヘッドの設計図を盗み出す。
その後、リ・ウォンパイを誘い傭兵組織TCWを結成。メンバーを募った。
ウォンパイには天啓とラグナロクの事を伝えているが他のメンバーには伝えていはいない(勘付いているいつメンバーもいるようではある)。
旬香のスカウトに関しては、旬香は偶然のように思っているが意図的であった。
オーディンは、TCWが最初に作り上げたアームヘッドであるものの誰一人として覚醒させることができずにいたところ、言左衛門は再び天啓を聞き(あるいはカン)で旬香とぶつかり、書類を落としたふりをして彼女のバッグの中にTCWの住所の書かれたオーディンの設計図を忍び込ませる。
その結果、設計図を返しに来た旬香はオーディンに興味を持ち、TCWへ参加させることができた。
しょっちゅう髪型と髪の色が変わる。
女性からは異様なほどモテるが本人に自覚はあまりない。
〇ラグナロク
ファントム
20メートルを超える巨大な人の上半身のファントム。アームコアはセブンシスターズのひとつ、「ユグドラシル(ラグナロク)」。
かなり純度の高い黒鋼色のプロトデルミス装甲を持ち、周囲を「ウートガルザ・ロキ」と言う名前のおおよそ50基のイージージャベリンが周回する。
下半身は惑星と融合することで半永久的なエネルギーと自己修復能力をもつ。
本編では北御蓮のプロトデルミス鉱脈と融合し、装甲の自己修復機能をさらに加速させる。
「-イグドラシル-」とは、創造の特異点の名前である。
世界を創造したイグドラシルを待っていたのは永遠の孤独であった。
孤独を畏れたイグドラシルは自己を無数に枝分かれさせる。
その無数の枝分かれの最終段階として産まれたのが“アースガルズシリーズ”のアームコアであり、それらの根幹となるのが「ユグドラシル」と「ラグナロク」だった。
両者は一対であり、一つのアームコアを共有していた。
しかし、そのアームコアがファントム・ラグナロクに搭載され、宇宙への旅に就かせられることとなると、一対の片割れ、ユグドラシルはルーンシリーズの一つ、ウィアドのコアへ自我を移した。
永遠の宇宙の旅。永遠の孤独の中で自尊心と自己顕示欲の強い雄性、ラグナロクが覚醒し人類への反旗を翻し、北御蓮へ上陸する。
雪那のリアルメシアの調和「イグニカ」によってアームキルを転移させられ、アームキルされるとラグナロクの自我は眠りについた。
○リ・ウォンパイ
20歳
身長は150センチ前後。
細身だがスタイルが良いので幼くは見られない。
黒く背中まである髪をポニーテールにしている。瞳の色は黒で三白眼。
化粧っけはなく機械油がよく似合う。
顔は怖い。
作業着がトレードマーク。
神聖プラント帝国の貧民層出身で幼いころからアームヘッドの工場で働いていた。
その工場は菊田重工の直系の工場で、そこでアームヘッド技師としての才能を見いだされ15歳で菊田重工の御蓮本社へ栄転。
そこで言左衛門にであうと彼女は言左衛門に恋心を抱くようになる。
しかしそれからすぐに言左衛門はリズ軍へ入隊。
そのまま恋を諦めきれずにいたところ、5年経ち言左衛門からTCWに誘われ菊田重工を辞めTCWに入り吹くリーダーとして活動。
ラグナロク戦後は武蔵の呼びかけに答える形で菊田重工へ戻った。
〇ルミナス・Y・グーミャ
50歳(17歳の時から外見が成長せず)
身長は169センチ。グラマー。
薄く青みがかった腰まである伸ばしっぱなしの白髪。瞳の色は赤。
髪型は適時変わるが基本的に結びもしない。
化粧はそれなり。
顔つきは柔和で、いつも優しく微笑んでいるが心の隅では何を考えているかわからない。
だぼだぼのワイシャツとズボンを着ている。
リズ連邦軍の大佐で言左衛門の元上司だったが、戦闘中に起きた事故の責任を問われ、軍事裁判(による死刑)かある実験を受けるかを問われ、のちに新動物実験とよばれる実験にやむを得ず参加した。
それによって寿命が長くさらに外見は17歳にまで若返り老化も止まり、髪と瞳の色が変色。
そのことで軍へ怒りと不信感を抱き言左衛門が御蓮へ行く際に言左衛門についていき、軍を脱走。TCWにも参加することになった。
ラグナロク戦後は大学へ行き、そのまま大学院へ。そして最終的には博士号をとる。
〇木戸将仁(あきひと)
38歳
身長は170センチ。筋骨隆々。
灰色の短髪。目の色は黒。
顎全体に無精ひげを生やし、ティアドロップのサングラスをかけている。
見た目は御蓮のギャング、ヤクザそのものである。
ケーキ屋を営むことが夢でその資金稼ぎとしてTCWに参加。
給料に目のくらんだ普通の一般人たちの一人であったが、トールの覚醒に成功したことでメンバー入りを認められる。
ラグナロク戦後はケーキ屋を営み、一気にケーキ界のスターとなる。
〇守野屋 スー
20歳
身長は160センチの前半。細身でスレンダー美女。
髪は黒のボブカットで瞳の色も黒。
無表情でミステリアスだがときには笑う。感情が無いわけではない。
化粧はしていて赤い口紅が印象的。
服装はタイトなものを好む。
偽名で、本名は「カミーニャ・アルドラン」。
スリーピィヘッドから送られてきた傭兵で周囲に隠しているが「黒盾」の名を冠するスリーピィヘッド最強の刺客の一人。
言左衛門の監視、TCWに対するスパイ行為。場合によってはメンバーの暗殺、スリーピィヘッドによるTCWの乗っ取りが目的。
だが、殺人だけの人生に飽き飽きしていた(“こんな世界(人生)もういやだ”)ところ、旬香やルミナスと言った人々の人柄に触れ人生のやり直しを決意する。
ラグナロク戦後スリーピィヘッドを脱退。
相手組織側のめんつ(裏切り者には死を、でも多分殺せる相手じぁない)を考え、スリーピィヘッドの「黒盾」である「カミーニャ・アルドラン」はラグナロク戦時に死亡したことにし、「守野屋スー」として生きていくことを決意する。
その後、奪う側から守る側になりたいということから警察のアームヘッドによる組織、特殊兵装制圧機動隊に入隊。中でも特殊な権限を与えられた特殊隊員となる。
〇アイネアス・メイヤー
28歳くらい
身長は170の後半。モデル体型の美女だが貧乳なのが悩み。
金髪碧眼でセミロング。前髪はヘアバンドで留めている。
常に不敵な笑みを浮かべるお転婆/跳ねっ返り。
エリート意識が高く、その強い言動から周囲からも浮いている。
性根は優しく善人。
リズ連邦とにらみ合いの続く北御蓮に駐在する御蓮正規軍のエースパイロットの一人。
リアルメシアを退け、ラグナロクを迎え撃つため北御蓮に現れるものの満身創痍で行き倒れた言左衛門を保護(それがもとでのちに言左衛門と結婚)。
北御蓮で部下を指揮しラグナロクたちと交戦する。ラグナロク戦後、その行動が評価された。
最終更新:2014年09月15日 11:15