防波堤に一人の幼女が佇んでいた。
名をみぐだしょという。
絶世の幼女であった。
その彼女から隠れるようにして一人の男が海中に潜んでいた。
「お嬢ちゃん一人だと危ないよ……」
ゴボゴボとあぶくを立てながら不気味に笑う男。
次の瞬間、男は海上に飛び出した。
「んぎぇーっ!」
そのまま幼女みぐだしょに飛びかかる男。
だが、男が幼女みぐだしょに触れることはなかった。
「てとらばすた~!」
男は身体に大きな衝撃を受け、再び海中に沈むこととなった。
「ようじょーっ!」
それが男、コランダーヌの断末魔の叫びとなった。
「水切りボウルがワシに敵うはずないんじゃ。」
てとらだい
絶世の幼女みぐだしょには伯父がいた。
名をイブキチという。
彼の腕はアームヘッド自壊粒子砲である。
これはかつての話。
絶世の幼女みぐだしょには同居人のかんたという男がいた。
ある時かんたは言った。
「動物飼っていい?」
「まあいいんじゃない?」
絶世の幼女みぐだしょは犬か何かだと思っていた。
だがその数日後、恐るべきものを目にする。
「コモドドラゴンでした^^」
「え……」
この時、たまたま来ていた伯父イブキチが犠牲になったのだ。
「うわあああああ! うでがああああああ!」
コモドドラゴンはヤモリサイズであったが、イブキチの腕は深刻な傷を負った。
イブキチはすぐさま研究所に送られた。
コモドドラゴンは海に放流された。
数日後、イブキチは怪しげなクスリをキメながら帰ってきた。
「喰われた腕アームヘッド次回粒子砲に改造したでゲス」
絶世の幼女みぐだしょはドン引きした。
(ないわー)
そして今に至る。
絶世の幼女みぐだしょはごきげんであった。
イブキチにアームコアグミを買ってもらったからだ。
「テトラドリンクもあるぞ(^q^)」
「時代は料理。」
二人は防波堤に向かって歩いていた。
瞳尻の絶世の幼女みぐだしょはその防波堤でよく時間を過ごしていた。
伯父のイブキチもそれをよく知っていた。
二人は防波堤に着いた。
「み」
(?)
イブキチが何か言おうとして言葉に詰まる。
絶世の幼女みぐだしょは小首を傾げた。
「みぐだしょ……(^q^)」
イブキチのアームヘッド自壊粒子砲が絶世の幼女みぐだしょに伸びる。
その時である。
「てとらじゃ~んぷ!」
伯父の異変を感じ取った絶世の幼女みぐだしょはすぐ行動に移った。
「てとらそ~ど!」
イブキチは為す術無く絶世の幼女みぐだしょにアームヘッド自壊粒子砲を切り落とされた。
「おお……アーイイ……」
イブキチはその瞬間まで浴場していた。
「てとら……だ~い!」
イブキチは防波堤から海に突き落とされた。
そしてそこにはコモドドラゴンが――
これがてとらだいの顛末である。
イブキチがキメていたクスリはこの逸話からテトラダイと名付けられた。
最終更新:2015年05月13日 23:11