これまでのあらすじ
わたしハリッコだけど、命の恩人のレレラちゃんのお願いで謎の少女レギちゃんを守る事になったわ。
でも、アームヘッドも無いのにどうやってファクトリーとかいうのと戦うのかしら?


ストーリー:カウンター・アタック外伝「スネーク・フット③」


「だが、これは彼らが選択した答えだ。見届けよう、最期まで。」
...レギュレーター01が停止し、手術台の照明の下で、ぼくは起動した。
今後のプランと結果予測は、もう記憶している。


レギ、レレラ、レーリレイ、レイルレーラビ、アルカクラララリグ....5人の尖兵が揃い、延命の為の戦争を行なったとして。
...その結果得られる数時間に、いったいなんの意味があるのか?


「意味...そうですわね、蛇に足を取り付けるようなものですわ」
「...なら、こんな意味の無い事はもう止めよう」
その直後...ぼくはファクトリーから切り離され、生産される尖兵の数は5人から10人に変更された。


ーーーーー


瓦礫の散乱する地下鉄道内。
光線銃を持った無数のファントム兵が隊列を組み、前進する。
「こんばんわ、可哀想なお人形さん」
その前に立ち塞がるレレラは、スカートの裾を軽く持ち上げ、優雅にお辞儀する。


遅れて金属音...スカートの中に隠されていた無数の重火器が落下し、地面に突き刺さった音だ。
「今日は、わたくしのご友人のパーティですの」
その中からガトリングガンを選び、軽々と片手で引き抜く。
「...盛大に歓迎しますわよ」


ーーー


...一方、ハリッコとレギは、病室を抜け、次の部屋.....壁に無数の引き出しの付いた通路を進んでいた。
「そろそろ始まったわね...レレラちゃん、無事だといいけど」
「大丈夫、彼女は絶対に死なないよ」
「うーん...そういうものかしら」


そして、更に奥の部屋...アームヘッド・ハンガーへ辿り着く。
「...これが、別の時代の機体《レーヴァテイン》のレプリカだよ」
黒と橙の装甲を纏う、異界の神話の名を冠した兵器が、そこに佇んでいた。
「再現率は99.8%...こんなものを世に出したら、大変な事になるだろうね」


「レーヴァテイン...凄そうな機体だけど、私に動かせるかしら」
「ハリッコなら起動できるよ、その為に君を選んだんだ」


「そして、願わくば断ち切って欲しいんだ。"蛇の足"を...」

カウンター・アタック外伝「スネーク・フット」終わり。
...次回に続く。


  • レギ(スペア)
メッサー社の内乱で破壊されたレギに代わって製造された、スペアレギュレーター。
選別・延命プロセスを否定し、レレラ、ハリッコと共にファクトリーを離脱する。


  • ファントム兵
離脱したレギを破壊するべく、ファクトリーから直接差し向けられた人間サイズの戦闘用ファントム。
選別プロセスにより発生した"廃棄物"を再利用して製造される。



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最終更新:2018年01月17日 21:48