これまでのあらすじ
地上を闊歩する無数のゾンビアームヘッドの元凶は、古代アプルーエ甲冑の男《ラギレス・リム・ギルギム・リアリー》だった。
ファクトリーの刺客である彼の持つ謎の端末《オブシギア》の能力とは...?


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第21話「ようこそ死者の街③」


甲冑の男、ラギレスは手に持ったギアから黒い粒子を散布し始めた...
『出でよ...我が不死の軍隊』
すると地面がボコボコと盛り上がり、複数の動く死体が這い上がって来る!
「うわ!ヒトゾンビだぜ!」


両手を前に突き出したあのポーズで襲いかかるゾンビ軍団!
「アルカ、オエッてなるから君は目を閉じているのだぜ!」
地下通路の中心にレーラビが立ちゾンビ迎え撃つ!
「レーラビくん!」


大型ライフルを棒術の要領で振り回し、次々とゾンビを殴り倒してゆく!
「く、しつこいぜ!」
が、倒された筈のゾンビはすぐさま復活し、何度も襲いかかってくる!


レレラの援護射撃!スカートから取り出した軽機関銃を発砲、立ち上がったゾンビを再びダウンさせる!
「レイルレーラビ、あれを見るのですわ」
銃弾を受けたゾンビの傷口に黒い粒子が纏わりつき、再生を始めている!


「ぜぜ!あの黒いのは?」
「あれは《ナノ・アームヘッド》...ファクトリーの超小型ファントムですわ」
そう、ラギレスはオブシギアでナノ・アームヘッド達を操り、死体の修復と傀儡化を行なっていたのだ!


レーラビが前に向かって発煙筒を転がすと、ゾンビ達が左右に避けていく!
「成る程、道理で火に弱い訳だぜ...さあアルカ、外に出るぜ!」
「う、うん、わかった...レギさんとレレラさんも!」


ゾンビ包囲網を抜け、地下通路から脱出する四人!
「あら、素直に通してくれるのですわね」
ラギレスは妨害しようとせずそのまま見過ごす!
「奴自身は戦わないのぜ?」


『我は騎兵だぞ、何故乗り物無しで戦わねばならぬ』
「乗り物、機体ぜ...? まさか!」
『ククク...そのまさかよ』
ラギレスはオブシギアを構え、奇怪なポーズを取る!


周囲に散っていた黒い粒子がラギレスの元に集い、基盤のような文様を空中に描く!
『さあオブシギアよ、真の姿を現すのだ!』
それらが一点に集中し、人型の結晶へと再構成される!


「レーラビくん、僕達もクアドレイで戦おう!」
「おう、やるぜアルカ!」
アルカとレーラビもレゾナンスギアを起動し、周囲のプロトデルミスを分解・再構築する!


白いアームヘッド《クアドレイ》と、黒い鉱物のようなアームヘッド《オブシギア》が同時に顕現した!
霧の立ち込める死者の街は、再び戦いの舞台と化す...!


次回、第22話「ようこそ死者の街④」に続く。


  • ナノ・アームヘッド:Factory-type04a
かつてアザーフォビアで研究されていた、目視できないほど微細な医療用ファントム。
物質の分解・再構成・生命活動の操作等の能力を持つが、アームヘッドである為単体では高熱に弱い。


  • オブシギア:Factory-type04b
ファクトリーにより開発された、ナノ・アームヘッド達を使役する為の端末。
オブシギア自身もナノ・アームヘッドの集合体であり、黒曜石のナイフのような外見をとっている



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最終更新:2017年04月28日 13:34
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