これまでのあらすじ
レレラが奪ったオブシギアにより、かつてデベロッパーの仲間だった《ハリッコ・ハリヤーマン》が蘇った。
彼女の欠落した記憶を復元するべく、アームヘッド《デュアレイド》は顕現し、アルカとレーラビに襲いかかる…!


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第27話「呪詛の根源へ②」


ーーー


黒い粒子の渦はやがて霧散し…そこから白い髪と黒い鉱石の身体を持つ女性型アームヘッド《デュアレイド》が現れる!
それと同時に光が集まり《クアドレイ》が顕現!


「ナノ・アームヘッドは機体を腐食させる、ここは移動しつつ戦うぜ!」
クアドレイは粒子推進力による移動を開始し、深部へと続く通路へ入り込む!
対するデュアレイドも、脚部を半液状化させ追跡!


青い光のラインが走るトンネル内部!
走行中のクアドレイは素早く振り向き、小型の板状バリアを手裏剣の要領で連続投擲!
追うデュアレイドは回避運動を取るが、躱し切れず数発着弾!黒い液体が血液の様に散る!!


が、1秒足らずで傷口を再生!
「!…レーラビくん、避けて!」
右腕を銃に変質させ、攻性粒子ビームで反撃を仕掛けてくる!直撃は避けたが爆風により機体損傷!
「ぜぜ…やはり熱量攻撃以外は受けつけないようだぜ、ならば!」


「アルカ、よく燃えるやつで行くぜ!」
クアドレイが炎の剣を持つ形態に変化!即座に地面に着火!
「走れ、アンデッドバスター!」
地面を走る炎が黒い人型に触れた瞬間、巨大な火柱に変わる!


『あらあら…遂に使いましたわね…』
だが…デュアレイドは無事!
「なっ!一体どう言う手品だぜ!?」
『…貴方に渡したそのデータは、本来ハリッコの物…彼女を傷付けられる道理は無いですわ』
アンデッドバスターの左腕が、勝手に機能を停止する!


「まさか、最初からそのつもりで…」
『その真名は"レーヴァテイン"、不浄を払いし真紅の剣!』
クアドレイの片腕が分離し宙を舞う!
「なっぜっ!?」
その腕がデュアレイドに装着される!
『レーヴァテイン・RR(デュアレイド)!』


デュアレイドはレーヴァテインを振り翳し、閉所では回避不可能な炎の壁を発生させる!!
「あああアルカ!どうすれば良いぜ!?」「僕が操縦する!」
片腕のクアドレイは、背後から迫る炎の壁を結界で抑えつつ前進する!


そして、通路の分かれ道に退避する!…その直後、結界を貫通した炎が機体の横を直進していった…
「危うく俺たちハンバーグになる所だったぜ…」
「洒落にならない事言わないでよ…」
クアドレイは活動限界を迎え、粒子となり消滅した。


ーーー


「良かった、これで暫くは追って来れない筈だよ」
炎上した通路を消火する為、自動的に隔壁が降りデュアレイドを閉じ込めたようだ。
「…アルカ」
「どうしたの?レーラビくん」


レーラビの視線の先には、"Factory"とペイントされた重厚な金属扉。
「遂に、遂にたどり着いたのだぜ…」
ああ…ここに戻って来るまでに、どれだけの時間が掛かっただろうか。


ファクトリーの目的、尖兵の生まれた意味、不完全な空白だらけの記憶…
「ここに来れば、全て"思い出せる"筈だぜ」
レーラビは、軽い目眩を覚えながらも歩みを進める…


…次回、第28話「呪詛の根源へ③」へ続く。


  • レーヴァテイン・RR(デュアレイド):ReRela.Ω
取り込んだ人間の能力を利用し、《クアドレイ・アンデッドバスター》の左腕を奪い取る事で完成したデュアレイドの真の姿。
熱量操作能力を手に入れ、唯一の弱点"炎"を克服している。



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最終更新:2017年11月05日 21:40
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