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これまでのあらすじ
アルカとアルカ…悲劇と悪夢の化身ナイト・メア・メシアと反逆者レジスタは壮絶な戦いの果てに相討ち、同時に地に倒れ伏した。
今、一人の人間とその複製達の因縁に、一つの答えが…


アームヘッド・ストーリー:リターン・デイズ
第34話「選別そしてパッチワーク③」


ーーー


壁や天井を覆っていた氷が溶け始め、地下深くの大空洞に"雨"が降り注ぐ…
「はあ…はあ…か、勝てた…?」
満身創痍のアルカ・クラララ・リグは瓦礫を押しのけ、緑の残骸から這い出る。


「いや…まだだ」
同じくアルカ・クライアもコクピットをこじ開け現れる。
…まだメシアとの同調が残っている為、一時的に身体能力が強化されているのだ。
「そんな、まだ戦うなんて…おかしいよ!僕達が協力して先へ進む、それで良いじゃないか!!」


「…それじゃ駄目なんだ、今日ここで決着を付けないと、終わりは来ない」
懐から拳銃を取り出す…レーラビがアルカを守る為に調整した、護身用フィジカルピストルだ。
「オリジナル!」
特殊弾頭が見えない壁を貫き、目の前のファントムに直撃する!


「…がっ」
更に連射、メシアとの同調により、正確無比に、確実にファントムにダメージを与えていく!
「あ…う」
動きは封じた、今度は眉間に狙いを定め…少し迷ってからトリガーを引く。
「…さよなら、僕のファントム」


ーーーーー

暗い宇宙のような空間に、無数の光るラインが走っている。
真っ直ぐ伸びるものもあれば、途中で折れ曲がるもの、重なるもの、途切れて消えるものもある。
その内の一つの輝きが強くなり、書き換わった。

ーーーーー


その結果…必然的に"奇跡"が発生する!
オリジナルとメシアの同調が一瞬だけ薄れ、ピストルの銃口がほんの少し逸れ…弾丸がファントムの頬を掠め、背後のレジスタの残骸に命中、跳弾した!
「…!?」


一瞬の静寂の後、オリジナルのアルカは膝を付き、銃を落とす。
「う…」
プロトデルミスの装甲で跳ね返った弾丸が瀕死のナイト・メア・メシアのホーンの亀裂に直撃、その機能を停止させたのだ。
「い、一体何が……?」


「…アルカ・クラララ・リグの選別は、もう終わって居たんだ」
機体との同調を強制的に切断されたアルカが、鼻血を手で抑えながら話す。
「アームヘッドで戦っている時も、何度かあった筈だ…普通は起こりえない偶然が、君の命を救った事」


「その不思議な力…間違いなく君はレーラビくんの妹だ。決して、アルカ・クライアなんかじゃない」
「…それって、もしかして」
「これから伝えに行こう…『アルカ・クラララ・リグの選別は終わった、もう戦わなくていい』って」


「オリジナル…」
「だからこの旅が終わったら、君は…君達は好きな名前を名乗って、好きな生き方をするんだ」
そう伝えた後、仰向けに倒れるアルカ。
「…ちょっと、頑張り過ぎちゃったかな…身体に力が入らないや」


「オリジナル…いや、アルカ!なにもこんなになるまで…!」
「大丈夫、ちょっと融合しかかってただけだよ、もう慣れてるから…それより」
…少し間が空く。何か大切な事を言おうとしているのだろうか?
「…それより?」


「どうやら僕はアザーフォビアの瘴気に操られていたようだ、許してくれ」
「…ふふっ!なにそれ!」
そして、全ての尖兵の選別プロセスは終了し…アルカ・クラララ・リグが仲間に加わった!


ーーー


『ハロー。暫く振りね…プリムラよ!
道中、モンスターや怪現象に出くわして…かなりエキサイティングだったわ!!
次回は…第35話「終わりをみた船」らしいわ!
あら、そこにいるのは…アルカちゃんと、その妹ちゃん?』