名台詞

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◎弁天小僧

知らざぁ言って聞かせやしょう。

浜の真砂(まさご)と五右衛門が
歌に残せし盗人(ぬすっと)の
種は尽きねえ七里ヶ浜(しちりがはま)、
その白浪(しらなみ)の夜働き、
以前をいやあ江の島で、
年季勤(ねんきづと)めの稚児ヶ淵(ちごがふち)。
百味講(ひゃくみ)でちらす蒔銭(まきせん)を、
当(あて)に小皿(こざら)の一文字(いちもんじ)。
百が二百と賽銭(さいせん)の、
くすね銭さえだんだんに、
悪事はのぼる上(かみ)の宮、
岩本院(いわもといん)で講中(こうじゅう)の、
枕探(まくらさが)しも度重(たびかさ)り、
お手長講(てながこう)の札付(ふだつき)に、
とうとう島を追い出され、
それから若衆(わかしゅ)の美人局(つつもたせ)、
こ々や彼処(かしこ)の寺島(てらじま)で、
小耳(こみみ)に聞いた音羽屋(おとわや)の、
似ぬ声色(こわいろ)で小ゆすりかたり、

名さえ由縁(ゆかり)の弁天小僧菊之助たァ、
おれのことだ。