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「カッラーラの宮殿(Carrara)」(2014/02/19 (水) 16:43:41) の最新版変更点
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*(簡易版)
//-ルール確認中
-コンテンツ準備中
-写真掲載予定
----
*カッラーラの宮殿
//(英題:Carrara)
|発売年| 2012年|&image2()|
|プレイ人数|2~4人|~|
|プレイ時間|60分|~|
|対象年齢|8歳以上|~|
|||~|
|デザイナー|クラマー, ヴォルフガング&br()キースリング, ミヒャエル|~|
//|備考||~|
//|価格||~|
//参考:BGDB
#contents(fromhere)
**ゲーム概要
資材を買い付けて宮殿を建ててお金や勝利点をもらういつものアレです。
地価の高い町はお高い建材でないと認められず、目的に適した資材を市場で買い付ける事になります。長く市場に流れた資材は値引きされるので、上手な買い物をしましょう。
点を取るかお金を取るかのジレンマに悩み苦しんでください。
**ルール(概略)
&bold(){&color(blue){コンポーネントの特徴}}
-メインボードには、ルーレット状の市場、建物タイル置き場、そして6色の町が描かれている。
--決算すると「お金を貰える町」「勝利点を貰える町」の2種類が弱・中・強の計6種、という内訳。
-サブボードは、ゲームの終了条件と得点計算設定が書かれている。
--この表示はカード化されている(後述する上級ルールなどでの変化に対応した設計)。
-個人用ボードに描かれている情報は、町と決算状況の2種。建物タイルはここに並べていく。
--町には、コスト制限や決算で貰えるものが示されている。
--決算状況は、決算を行った際にプレイヤーコマを置いて目印にする場所(1マスにつき1回しか決算できない)。
--ボードの他に、各プレイヤーは組み立て式の家を持つ。手に入れた資材・決算コマ・お金はここに。
-建物タイルは、固有のオブジェアイコン6種それぞれにコスト1~5のタイルがあり、計30枚。
-この他、お金、6色の資材、プレイヤーコマ、オブジェコマ6種×6個=36個がある。
&bold(){&color(blue){セットアップ}}
(''!詳細失念、要追記!'')
+建物タイルの準備
++建物タイルを混ぜて裏返し、適当にいくつかの山を作って積む
++山から適当に9枚オープンし、メインボード左下のエリアに並べる
+資材の準備
++袋の中に資材を入れる
++袋からランダムで資材を出し、円盤に置く
+オブジェコマの準備
++6種各1個をメインボード左上の丸の上に置く
++残りの6種各5個を、残量が判りやすい状態を工夫して置く
+各プレイヤーは、サブボードとコンポーネント一式((プレイヤーコマ?個、得点タイル))を受け取る
++家を組み立ててリソースを入れる(以降、プレイヤーの手元は秘匿情報になる)
++プレイ人数に応じた初期資金を受け取る
なお、このゲームは、初心者用の基本ルールと経験者用の上級ルールが厳格に分けられている。
上級ルールは、基本ルールに3種類の特別ルールを追加するスタイル。
遊ぶ前にどちらかを選ぶ訳だが、最初は基本ルールで遊ぶべし。
&bold(){&color(blue){プレイ上のポイント}}
-プレイヤーの手番では「資材を買う」「建物を建てる」「決算する」の3種類から1つを選び、実行する。
//
-資材の購入について
--購入を選択した場合、''基本ルールでは''まず市場の円盤を回し、「I」のマスに資材を補給する。&br()補給は袋の中からランダムに取り出して行い、市場の上に11個の資材が載るようにする。
--その後、円盤上の6つのマスから1つを選び、そこから好きな数の資材を買う。&br()価格はマス外に示されている通りで、基本的に数字が進むほど安くなる。価格が書いていないものはタダで貰える。
-建築について
--メインボード左下のタイルを取り、手元からコストを支払って、自分のボードに建てる。&br()タイルを取った後は、山から1枚補給する事。
--建築コストは、タイル右上に書いてある数字の通り。ただし、資材には色拘束がある点に注意。
---タイルを立てる町を選ぶと、町の下に色が表示されている。「色の合う資材を、タイルの数字分だけ」支払わなければならない。&br()強い効果を得られる町ほど価値の高い資材を必要とするバランス。
-決算について
--決算を行う際は、まず該当するマスに手元から出したプレイヤーコマを置く。コマが無い場合は決算は実行できない。
--決算の対象は以下の通り。
---メインボードの「町」……各色につき、プレイヤーのいずれか1人が1回だけ行える。&br()実行すると、個人ボードの''対応する色の町にある建物''に対して決算する。&br()ただし、個人ボードの対応する場所に、所定の数だけ建物が立っている状況(黒~緑の町は3つ、赤~白の町は2つ)でしか選択できない。
---個人ボードの「オブジェ」……計6種に対し、1回ずつ行える。&br()実行すると、個人ボードの''対応するオブジェアイコンを持つ建物''に対して決算する。
--決算の効果は以下の通り。
---対象となった建物のコスト数を、建っている町に書かれた数字と掛け合わせて合計した分の、お金または勝利点を貰える。
---対象となった建物に描かれているオブジェコマを、1タイルにつき1枚貰える。ただし、コマが残っていない場合は貰えない。
-手番の最後に、オブジェコマを1個だけ、10金を支払って買う事もできる。
-タイルに設定された色などの要素は、上級ルールで使用する。
-拡張ルール
--以上が本作の基本ルール。マニュアルには、これをプレイした後に拡張ルールを導入するよう手引きされている。&br()拡張コンポーネントは''ご丁寧に封筒で封印されて''おり、「基礎→応用の段階を必ず踏まえるように」とする作者の意図は非常に強い。
-追加ルールは3種。全部導入しても良いが、好きな要素を任意で追加するものとされている。
--市場で、「円盤を回さず、補給もしない」まま資材を購入する事ができる。&br()自分も多少不利ではあるが、この状態で手番を回された次プレイヤーはもっと厳しい条件での買い付けを強いられる。
--ゲーム終了条件と得点ボーナスの算出方法を変更する。
--8コストの建物が登場。また、これを立てると自分の町の決算効果を上昇させるレベルアップタイルを1枚貰える。
---レベルアップタイルは1色の町に1枚だけの早い者勝ち。また、受け取れるのは「今8コスト建物を建てた場所以外の町」に限られる。
&bold(){&color(blue){終了条件・得点計算}}
-建物タイルがメインボード9マスに補給できなくなったらゲーム終了。また、所定の条件を達成したプレイヤーが現れた場合、ゲーム終了を宣言する事ができる。
--終了条件を満たした後、次のスタートプレイヤーの番が来るまで手番を回し、スタートプレイヤーコマを持つプレイヤーに番が回ったところで終了(全員同じラウンド数をこなす)。
-主な得点源は、以下の通り。
--プレイ中に獲得した勝利点
--サブボード指定の特殊ボーナス
--5金につき1点
&bold(){&color(blue){ゲームの流れ}}
+セットアップ
+スタートプレイヤーを決めてゲーム開始
+各プレイヤーの手番
++資材の購入
++建築
++決算
+終了条件達成の後、再度スタートプレイヤーの番まで回ったところで終了
初期資金を元に、資材を買い、建築し、決算してまたお金をもらう。これを繰り返す流れ。
**コメント
#region(プレイ感と感想について)
: バランス | 大抵のゲームが、ゲーム進行度に対して不相応にお高い要素は「手を出せない」か「する価値が薄い」のどちらかでバランスを取っている。しかし、本作はお金さえ出せば高い資材を序盤に買い付けてしまえるし、早い者勝ちの町決算に向けて、数少ない貴重資材の確保がそこそこ有意義でもある(初期資金もそこそこの額)。&br()こうしたドイツゲームらしからぬ“リミッターの外れた作り”については、ネット上でもよく話題にされている。
: ゲーム性 | 町・オブジェの2大決算要素が縦横に絡み合い、その収入は1つ飛びに得点・お金の2要素に分かれる。こうして綺麗に構築されたゲーム内に波紋を起こすのは、「売られているものは買ってよい」とするシビアな市場原理。&br()しっかりとした土台にやんちゃなシステムが盛られている印象で、手堅さと大胆さを併せ持つ秀逸なデザイン。
: コンポーネント | 6色に分かれたリソースは、形状の違いはなく色とモノとの関連性もない、ちょっとドライな作り。白と黄色が金持ちで黒は貧乏、というのは何となくイメージしやすいけども。&br()ゲーム内要素を循環させる円盤型のギミックは安定して遊びやすいが、まず回して袋漁って補給して…という基本ルールでのターン処理は、少しテンポが悪いかも。
***欠点
-上述した、安全装置が無い点。
--バランスは良いとの評判なので、裏返せば自由度の高さという長所でもある。しかし、一度沈んだら浮上できない難しさが、やはり一定のハードルである事も確か。
-目新しさには欠けるか。
--ルールの個性による独特の手触りは感じられるが、ベース部分がいつもの「買って建てて」だからか、初回のプレイ感では地味に思えるかもしれない。スルメゲー寄り。
***お勧めタイプ
【お勧め度:★★★★★★★★☆-】
#endregion
**その他
-ルールの特に優れたゲームが認定されるという「模範ルール賞」を受賞。
--エキスパートゲーム大賞は、エントリーされたものの、惜しくも入選を逃した。
*(簡易版)
//-ルール確認中
-コンテンツ準備中
-写真掲載予定
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*カッラーラの宮殿
//(英題:Carrara)
|発売年| 2012年|&image2()|
|プレイ人数|2~4人|~|
|プレイ時間|60分|~|
|対象年齢|8歳以上|~|
|||~|
|デザイナー|クラマー, ヴォルフガング&br()キースリング, ミヒャエル|~|
//|備考||~|
//|価格||~|
//参考:BGDB
#contents(fromhere)
**ゲーム概要
資材を買い付けて宮殿を建ててお金や勝利点をもらういつものアレです。
地価の高い町はお高い建材でないと認められず、目的に適した資材を市場で買い付ける事になります。長く市場に流れた資材は値引きされるので、上手な買い物をしましょう。
点を取るかお金を取るかのジレンマに悩み苦しんでください。
**ルール(概略)
&bold(){&color(blue){コンポーネントの特徴}}
-メインボードには、ルーレット状の市場、建物タイル置き場、そして6色の町が描かれている。
--決算すると「お金を貰える町」「勝利点を貰える町」の2種類が弱・中・強の計6種、という内訳。
-サブボードは、ゲームの終了条件と得点計算設定が書かれている。
--この表示はカード化されている(後述する上級ルールなどでの変化に対応した設計)。
-個人用ボードに描かれている情報は、町と決算状況の2種。建物タイルはここに並べていく。
--町には、コスト制限や決算で貰えるものが示されている。
--決算状況は、決算を行った際にプレイヤーコマを置いて目印にする場所(1マスにつき1回しか決算できない)。
--ボードの他に、各プレイヤーは組み立て式の家を持つ。手に入れた資材・決算コマ・お金はここに。
-建物タイルは、固有のオブジェアイコン6種それぞれにコスト1~5のタイルがあり、計30枚。
-この他、お金、6色の資材、プレイヤーコマ、オブジェコマ6種×6個=36個がある。
&bold(){&color(blue){セットアップ}}
(''!詳細失念、要追記!'')
+建物タイルの準備
++建物タイルを混ぜて裏返し、適当にいくつかの山を作って積む
++山から適当に9枚オープンし、メインボード左下のエリアに並べる
+資材の準備
++袋の中に資材を入れる
++袋からランダムで資材を出し、円盤に置く
+オブジェコマの準備
++6種各1個をメインボード左上の丸の上に置く
++残りの6種各5個を、残量が判りやすい状態を工夫して置く
+各プレイヤーは、サブボードとコンポーネント一式((プレイヤーコマ?個、得点タイル))を受け取る
++家を組み立ててリソースを入れる(以降、プレイヤーの手元は秘匿情報になる)
++プレイ人数に応じた初期資金を受け取る
なお、このゲームは、初心者用の基本ルールと経験者用の上級ルールが厳格に分けられている。
上級ルールは、基本ルールに3種類の特別ルールを追加するスタイル。
遊ぶ前にどちらかを選ぶ訳だが、最初は基本ルールで遊ぶべし。
&bold(){&color(blue){プレイ上のポイント}}
-プレイヤーの手番では「資材を買う」「建物を建てる」「決算する」の3種類から1つを選び、実行する。
//
-資材の購入について
--購入を選択した場合、''基本ルールでは''まず市場の円盤を回し、「I」のマスに資材を補給する。&br()補給は袋の中からランダムに取り出して行い、市場の上に11個の資材が載るようにする。
--その後、円盤上の6つのマスから1つを選び、そこから好きな数の資材を買う。&br()価格はマス外に示されている通りで、基本的に数字が進むほど安くなる。価格が書いていないものはタダで貰える。
-建築について
--メインボード左下のタイルを取り、手元からコストを支払って、自分のボードに建てる。&br()タイルを取った後は、山から1枚補給する事。
--建築コストは、タイル右上に書いてある数字の通り。ただし、資材には色拘束がある点に注意。
---タイルを立てる町を選ぶと、町の下に色が表示されている。「色の合う資材を、タイルの数字分だけ」支払わなければならない。&br()強い効果を得られる町ほど価値の高い資材を必要とするバランス。
-決算について
--決算を行う際は、まず該当するマスに手元から出したプレイヤーコマを置く。コマが無い場合は決算は実行できない。
--決算の対象は以下の通り。
---メインボードの「町」……各色につき、プレイヤーのいずれか1人が1回だけ行える。&br()実行すると、個人ボードの''対応する色の町にある建物''に対して決算する。&br()ただし、個人ボードの対応する場所に、所定の数だけ建物が立っている状況(黒~緑の町は3つ、赤~白の町は2つ)でしか選択できない。
---個人ボードの「オブジェ」……計6種に対し、1回ずつ行える。&br()実行すると、個人ボードの''対応するオブジェアイコンを持つ建物''に対して決算する。
--決算の効果は以下の通り。
---対象となった建物のコスト数を、建っている町に書かれた数字と掛け合わせて合計した分の、お金または勝利点を貰える。
---対象となった建物に描かれているオブジェコマを、1タイルにつき1枚貰える。ただし、コマが残っていない場合は貰えない。
-手番の最後に、オブジェコマを1個だけ、10金を支払って買う事もできる。
-タイルに設定された色などの要素は、上級ルールで使用する。
-拡張ルール
--以上が本作の基本ルール。マニュアルには、これをプレイした後に拡張ルールを導入するよう手引きされている。&br()拡張コンポーネントは''ご丁寧に封筒で封印されて''おり、「基礎→応用の段階を必ず踏まえるように」とする作者の意図は非常に強い。
-追加ルールは3種。全部導入しても良いが、好きな要素を任意で追加するものとされている。
--市場で、「円盤を回さず、補給もしない」まま資材を購入する事ができる。&br()自分も多少不利ではあるが、この状態で手番を回された次プレイヤーはもっと厳しい条件での買い付けを強いられる。
--ゲーム終了条件と得点ボーナスの算出方法を変更する。
--8コストの建物が登場。また、これを立てると自分の町の決算効果を上昇させるレベルアップタイルを1枚貰える。
---レベルアップタイルは1色の町に1枚だけの早い者勝ち。また、受け取れるのは「今8コスト建物を建てた場所以外の町」に限られる。
&bold(){&color(blue){終了条件・得点計算}}
-建物タイルがメインボード9マスに補給できなくなったらゲーム終了。また、所定の条件を達成したプレイヤーが現れた場合、ゲーム終了を宣言する事ができる。
--終了条件を満たした後、次のスタートプレイヤーの番が来るまで手番を回し、スタートプレイヤーコマを持つプレイヤーに番が回ったところで終了(全員同じラウンド数をこなす)。
-主な得点源は、以下の通り。
--プレイ中に獲得した勝利点
--サブボード指定の特殊ボーナス
--5金につき1点
&bold(){&color(blue){ゲームの流れ}}
+セットアップ
+スタートプレイヤーを決めてゲーム開始
+各プレイヤーの手番
++資材の購入
++建築
++決算
+終了条件達成の後、再度スタートプレイヤーの番まで回ったところで終了
初期資金を元に、資材を買い、建築し、決算してまたお金をもらう。これを繰り返す流れ。
**コメント
#region(プレイ感と感想について)
: バランス | 大抵のゲームが、ゲーム進行度に対して不相応にお高い要素は「手を出せない」か「する価値が薄い」のどちらかでバランスを取っている。しかし、本作はお金さえ出せば高い資材を序盤に買い付けてしまえるし、早い者勝ちの町決算に向けて、数少ない貴重資材の確保がそこそこ有意義でもある(初期資金もそこそこの額)。&br()こうしたドイツゲームらしからぬ“リミッターの外れた作り”については、ネット上でもよく話題にされている。
: ゲーム性 | 町・オブジェの2大決算要素が縦横に絡み合い、その収入は1つ飛びに得点・お金の2要素に分かれる。こうして綺麗に構築されたゲーム内に波紋を起こすのは、「売られているものは買ってよい」とするシビアな市場原理。&br()しっかりとした土台にやんちゃなシステムが盛られている印象で、手堅さと大胆さを併せ持つ秀逸なデザイン。
: コンポーネント | 6色に分かれたリソースは、形状の違いはなく色とモノとの関連性もない、ちょっとドライな作り。白と黄色が金持ちで黒は貧乏、というのは何となくイメージしやすいけども。&br()ゲーム内要素を循環させる円盤型のギミックは安定して遊びやすいが、まず回して袋漁って補給して…という基本ルールでのターン処理は、少しテンポが悪いかも。
***欠点
-上述した、安全装置が無い点。
--バランスは良いとの評判なので、裏返せば自由度の高さという長所でもある。しかし、一度沈んだら浮上できない難しさが、やはり一定のハードルである事も確か。
-目新しさには欠けるか。
--ルールの個性による独特の手触りは感じられるが、ベース部分がいつもの「買って建てて」だからか、初回のプレイ感では地味に思えるかもしれない。スルメゲー寄り。
***お勧めタイプ
【お勧め度:★★★★★★★☆☆-】
#endregion
**その他
-ルールの特に優れたゲームが認定されるという「模範ルール賞」を受賞。
--エキスパートゲーム大賞は、エントリーされたものの、惜しくも入選を逃した。