ラッキーナンバー
(原題:Lucky Numbers)
発売年 |
?年 |
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プレイ人数 |
2~4人 |
プレイ時間 |
20分 |
対象年齢 |
8歳~99歳 |
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デザイナー |
Michael Schacht |
※画像は再販版の「5vor12」
ゲーム概要
プレイヤーボード上の4×4のマスを数字タイルで埋めるゲーム。
一見ビンゴ風だが、実際は空のタイルに所定のルールで数字を当てはめていく、という逆のルートを辿る。
- 再販版(?)は「5 vor 12(12の前は5)」に改題。幾らか雰囲気が分かりにくくなった。
ルール(概略)
コンポーネントの特徴
- 青と水色のグラデーションをベタ掛けしたプレイヤーボードには、4×4のマス目が描かれている。
- 1~20の数字タイル。20枚1セットを参加人数の分だけ使用(2人なら40枚)する。
プレイ上のポイント
- まず、ゲーム開始前にタイルを全て裏返す。
- 次は初期配置。スタートプレイヤーから順に1枚ずつ、計4枚のタイルを引き、ボードの「・」が描かれたマスに配置する。
- ゲーム開始後は、マス目の各行列、計8本のラインに対して、
上から下、左から右へ昇順になるよう数字を並べる
。
- プレイヤーの手番は「1枚引いて即時で置く」が基本。パスは無い。
- 引いたタイルは、空いているマスだけでなく、既にタイルの置かれているマスにも配置できる。
その場合、元のタイルは弾き出されて場に落ちる。
- プレイヤーは伏せられているタイルと開かれているタイルの中から、
どれを選んで引いても良い
。
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例 |
この並びならルール通り。
1~13、2~14、3~15、4~16、各列が昇順でOK。
1~4、5~8、9~12、13~16、各行が昇順でOK。
実際のゲーム模様はもう少しカオス。
初期配置でそうそう上手く左上~右下で昇順にはならず、1や20が中盤に陣取るようなパターンは決して少なくない。
この場合、「19」より下・右の2マスは現時点で詰んでいる。今引いてきた「15」と置き換えたいところだが、次の瞬間相手に「19」を取られる可能性も高い。状況次第では右上「13」の直下に置くのもひとつの手だろう。
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終了条件・得点計算
- 最も早くマスを埋め終えたプレイヤーがそのラウンドの勝者。
- 人数分だか人数分+1だか三本勝負だかで決着をつける。(要確認)
ゲームの流れ
- タイルを裏返す
- 各プレイヤーボードの4箇所にタイルを配置
- スタートプレイヤーから順に、タイルを引いて自分のボードに置く(以下繰り返し)
- 誰かがマスを全て埋めたらゲーム終了
初期配置を終えたら、後はタイルを引いて置く。以上。
コメント
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プレイ感と感想について |
- プレイ難度
- 数を数えられ、「昇順」という言葉の意味を理解できればOK。
ただし8歳以上推奨だけあって、あまり低年齢だと詰みにくい配置のコツなどは難しいか。
- ゲーム性
- 自分のボードの受け入れ範囲を広く取りつつマイペースに穴を埋めていくゲームで、初期配置を始めに引き運の占める割合は決して低くない。
かつ、タイル配置を整える過程で溢れたタイルの処理が意外と侮れず、大いに他人と絡む。特に2人プレイでは、相手の「待ち」を常時睨みつけながらのプレイとなる。
- テーマ
- 皆無。「ちょっと風味付け」とかそういうレベルのものも無い。
実に硬派な、ゲーム部分一本勝負の作品である。
欠点
- 無機質すぎるコンポーネント。
元々シンプルなゲームで決まったテーマも無く、視認性にも問題なく、タイルの質そのものは良いのだが、それにしてもあまりに殺風景で面白みに欠ける。
お勧めタイプ
見た目はアブストラクトだが実際は運要素もあり、参加人数はそう広くないものの万人向けのゲームで、パッと始めてサッと終われる。そんな位置付けでありながら、軽すぎず骨がある。 ボードゲーム保管スペースの「すぐ取り出せるレギュラー枠:軽量級部門」の一角も狙える秀作。
【お勧め度:★★★★★★★---】
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最終更新:2013年03月25日 01:41