イノベーション(Innovation)

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イノベーション

(原題:Innovation)
発売年 2010年 imageプラグインエラー : 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 60分
対象年齢 14歳以上
デザイナー カール・チャデク
価格 日本語版: 3,300円(税別)

ゲーム概要

先史時代、原始的な狩り道具を作った事に始まる人類の「文明」。
石器時代の後は製造・牧畜などへとつながり、更に学問・製鉄・造船・医療・ITと発展していく。イノベーション(進化)はとどまるところを知らない。
プレイヤーは10の時代に分かれた技術革新カードを駆使して、「時代」や文化の「分野」を制覇する。それによって、歴史における自分の文明の影響力を大きくしていく。
人類社会の未来につながる偉大なる文明とは、果たしてどこからもたらされるのだろうか?

ルール(概略)

コンポーネントの特徴
  • プレイヤーボードが1人1枚ずつ計4枚用意されている以外は、ほとんどが技術革新カード。100枚以上存在するこれがゲームを回していく。
    • 技術革新カードは赤・紫・黄・緑・青の5色に分かれ、背中には1~10の数字が割り振られている(数字が大きいほど時代が下っている設定)。

プレイ上のポイント
  • ゲーム開始時、各プレイヤーは数字1(古代)のカード2枚を配られ、1枚をプレイ、1枚を手札に持つ。

  • 手番が回ってきたプレイヤーは、以下に示す中から2回のアクションを行なう。
    • 手札から時代カードをプレイ
      • 自分の場には5色に対応したジャンルごとにそれぞれカードを配置でき、カードをプレイすると次々と上に積み重なっていく。
        一番上に置かれたカードは、記載された常在型能力を発揮する。
    • プレイした時代カードの能力起動
      • カードに書かれている起動型能力の効果を得る。
        カードの外周には資源アイコンが描かれていて、これの合計数が他のプレイヤーより優れている場合しか起動できない能力なども存在する。
      • 能力は対応するアイコンが描かれ、各プレイヤーの場に描かれたそのアイコンの総数が能力を使ったプレイヤーよりも多い場合、特別な処理が加わる場合もある。
    • 山札からカードを引く
      • 「自分の場にプレイされているカードの数字以下」の年代の山札から、カードを1枚引く。
        引けるカードがない場合のみ、その上の年代(そこも無い場合は更に上)から引いても良い。
    • 時代を制覇
      • 勝利条件の1つ。ある程度の枚数カードをプレイし、一定の条件(得点等)を満たすとこのアクションを取れる。
        制覇した時代は、自分のボードの右側に重ねていく。

  • このゲームは、カード効果のバリエーションがとても豊富。
    • 基本的なものは、カードの得点化能力。得点にしたカードは自分のボードの左側に重ねていく。
    • この他、……
  • 更に、ゲーム中に特定の条件を満たす事で「文化」を制覇する事もでき、記載された特別なカード効果を得られる。
  • ゲームが進行すると、カードの能力に「カードを特定方向に 展開 する」という記述が出てくる。
    その場合、自分の場の対応するカードの山をズラす。これよって山の下にあるカードのアイコンが隙間から覗き、アイコンの数が変動する仕組み。展開する方向によってアイコン数が多かったり少なかったり、様々な配置パターンがある。

終了条件・得点計算
  • 基本的には 、人数に応じた一定数の時代を制覇したプレイヤーの勝利。
    • これ以外に、時代カードや文化カードの効果による 特殊な勝利条件 が、列挙しきれないほど存在する。

ゲームの流れ
  1. セットアップ
  2. スタートプレイヤーから順に手番を行なう
    1. カードをプレイ・能力を使用・ドロー・時代制覇
    2. クリア条件を満たしたらゲーム終了
      クリア条件は、プレイされたカード次第で変動する
古代からスタートし、とにかくカードをプレイ。ゲームを仕切るのはそれぞれのカードが持つ能力。
時代が下ると勝利条件を左右する効果があちこちに飛び交い、訳の分からぬ展開に。

コメント

+ プレイ感と感想について
ゲーム性
自分の場にカードをプレイしていく動き自体は普通。普通でないのは、カード効果の種類の多さと効果量の大きさ。 基本ルールに優先する特殊ルールを積極的に採用 する『コズミック・エンカウンター』式のデザインがなされている。
チマチマした序盤の展開からは想像しにくいほど後半の時代は駆け足で流れる。後半戦の先読みはほとんどできないので、速度競争に追いつけるよう、その場その場を要領良くさばいていくアドリブ寄りのゲームと思われる。
バランス
大胆というか、大味というか。
勝利点のレートだけでなく、勝利条件そのものがカードの効果によって大きく揺さぶられる。それを当たり前と認識して触れるくらいでないと、半ば後出しの勝利宣言を突然やられて驚く事になるだろう。
コンポーネント
カード山を展開して周囲への影響力を増減させるギミックは個性的で、概ね人畜無害な「自分の場いじり」に他者との絡みを演出。そんなそこそこ濃密なゲーム内容を思えば、コンポーネントはシンプルである。配色がきれいなのも好印象。
半面、能力主体のカードゲーム故に言語依存度は高く、購入の際は日本語版を推奨。

欠点

  • 場合によっては、「今までのゲームはなんだったのか」と無情感を禁じえないほどヤンチャな条件で決着がつく事も。こうした点を指して「運ゲー」と言われれば、実際その通りである。
  • 直感性には欠けている。恐らく、カードのテキストが長く独自用語も多いせい。

お勧めタイプ

カードを動かし影響力競争に参加するシステム自体も面白いが、一番のウリは、個性的なカード効果がたくさんある事。逆に言うとそこを気に入ってもらえないと、特殊な能力や勝利条件が多すぎて、内容をよく把握していない初心者は真面目にやるほどバカを見る。
人それぞれの好みの差が極端に出るタイプで、大味バランスで整えた仕上がりを「バカゲー」と許せる人向け。
買う買わないをさておいて遊ぶ機会があるならば、あえて「こりゃあかんわ」と認識するのもまた一興の個性派と言える。

【お勧め度:★★★★☆☆☆---】


その他

  • 本作はとにかくカードテキストが量・種類ともに多い。シール等でのお手製日本語化やサマリの添付などでは到底追いつかないので、繰り返しになるが、購入の際は日本語版を推奨。
最終更新:2014年02月19日 16:53