ハチエンダ(Hazienda)

(簡易版)

  • 写真掲載予定


ハチエンダ

(原題:Hazienda)
発売年 2005年 imageプラグインエラー : 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。
プレイ人数 2~5人
プレイ時間 45~60分
対象年齢 10歳以上
デザイナー クラマー, ヴォルフガング

ゲーム概要

動物カードと土地カードを、買って並べて町をつなげる。一見『チケットトゥライド』にお金の概念を乗せた感じの陣取りゲーム。
ボードの周囲にある土地マスは土地カードで、内側の空白は動物カードを使って埋めていく。
動物が町に到着すると収入が発生。得点は土地の確保、町の接続数、池周辺の占領、ハチエンダコマの建設で確保していく。

ルール(概略)

コンポーネントの特徴
  • ヘックスマスで作られたマップ。外枠は土地マス、内側は空白マス。その内側には、町や池といった重要拠点がある。
    • リバーシブル仕様で、初級と上級の2マップがある。
  • 動物カードと土地カードがある。アクションを使ってこれを獲得し、アクションを使って対応するタイルを設置していくスタイル。

プレイ上のポイント
  • 一手番に3アクション実行可能。その中で、カードの取得やタイルの設置等を行う。
  • 共通の場には動物カードと土地カードが4枚?ずつ開示されている。
    アクションと1金を消費して1枚ずつ獲得可能。
  • 土地カードをプレイすると絵柄と同じ土地マスに土地タイルを、動物カードをプレイすると空きスペースに動物タイルを、それぞれ置くことができる。
    • 土地には「草原」というカードがあり、土地マスではなくマップの空きスペース(草原)に土地タイルを置ける。
    • 動物は、土地タイルか、同じ種類の動物タイルと隣接した草原にしか置けない。

  • お金を稼ぐ方法は大きくこんな感じ。
    • 自分の土地や動物グループからお金を徴収できる。収穫チップを置き、1タイルにつき2金の収入(これ以降は収穫できない)。
    • マップ内には町が点在し、これに隣接すると収入発生。接続に使われた土地タイルと動物タイルの数だけお金が貰える。同じ町でも、 隣接するたびに 収入は発生……した気がする。

  • 得点を稼ぐ方法は大きくこんな感じ。
    • 池に土地・動物タイルを隣接させる……1マスにつき1点。マップにあるもの以外に、12金消費して好きな場所に作ることもできる。
    • 町に接続する……マップ全体で集計。多いほど点数は増える
    • ハチエンダコマを建てる……12金消費して購入し、土地・動物タイルのグループの上に置く。置かれたグループの1マスにつき1点
    • 土地タイルで連続3個以上のグループを作る。

  • 動物カードが一度尽きると中間決算。その後もう一度動物カードの山を作って後半戦を行う。

終了条件・得点計算
  • 動物カードの山が2回尽きたら、手番が一巡して終了。各要素で得点集計を行って決着をつける。
    • 池の隣接数……1マスにつき1点
    • 町の接続数
    • 土地グループ……グループ1マスにつき 2点
    • ハチエンダコマ……グループ1マスにつき1点

ゲームの流れ
  1. セットアップ
  2. 各人が次の中から手番を3回行い、次の人の番へ回す
    1. 土地・動物カードの購入
    2. 土地・動物タイルの設置
    3. ハチエンダコマ・池の購入
    4. 収穫

コメント

+ プレイ感と感想について
ゲーム性
色々ゲームをやっていると、ときにプレイのポイントとなる「画面端」。このゲームは、マップの外側を土地ゾーン、中側を動物ゾーンにきっぱり切り分けた上で複合的な動きをとらせる、やや迂遠な陣取りとなっている。
また、ゲーム内で先立つ物「お金」を必要な時にガッツリ刈り取れるシステムがあるので、要所要所での動きが大胆。
ダメ押しが、1手番3アクションという絶妙な足りなさ加減によるタイミングの計り合い。等々をまとめると、覚えがあるようで新感覚のゲームとなっている。
難易度
相当難しい部類に入る。ゲーム全体に対する勝利点・お金の獲得法と配分バランスを、初見で丁度良い按配に理解・実践する事は恐らく無理だろう。
中間決算が大事なのは当たり前、土地グループの×2点は強い。そこから更に一歩踏み出したあたりで、じわじわと難しさ故の面白さが出てくるらしい。
コンポーネント
裏表で別の色を割り当てるという、遊びにくさを助長するイマイチな仕様。動物を並べさせるだけでゲームデザインとしては勝ったも同然なのに、何故にコンポーネントの圧縮?を優先してしまったか。

欠点

  • お金と勝利点の入手経路・関係性・バランスが煩雑。手番はシンプルだが、とっつきは良くない方と思われる。
  • 上に挙げた通り、小道具としての両面タイルの扱い辛さ。そのようにした必要性をあまり感じない。

お勧めタイプ

動物を並べたい人にお勧め。動物をたくさん並べて町につくとお金が貰える、という一見分かり易いゲームの流れとテーマ性は、実態としての「ライトヘビー級の難ゲー」を楽しめるようになる取っ掛かりに良し。
もちろん、ゲーム自体に陣取りものとしての独自性がある点も良し。
【お勧め度:★★★★★★★☆--】

最終更新:2013年10月02日 23:30