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パッチワーク

(英題:Patchwork)

ゲーム概要

端切れがたくさんあります。上手く組み合わせて一枚の布にしましょう。
大きな布はお値段が高めだし、取り付けにも時間がかかります。一応締切があるので手早く作りましょう。
できるだけきれいに四角いものを作ると高評価となります。当然、隙間だらけの布はその逆です。

ルール(概略)

コンポーネントの特徴
  • 中央に置くメインボード1枚に、プレイヤーボードが2枚、マーカーが2個(2人用)。
  • 端切れピースは、一部の小さなピースを除くと形の違うものばかり。両面印刷、全○種類。
    • 青いボタンの描かれたものは、定時収入の際にその分加算される。
  • 人の形をしたコマがあり、ゲーム進行の軸となる。
  • ボタンチップはお金代わり。この他に、特殊タイルが少々。

セットアップ
  1. 中央にメインボードを置き、スタート位置にプレイヤーマーカーを置く
  2. メインボード上の茶色い四角マスに1マスパッチタイルを置く
  3. メインボードの回りに端切れピースをぐるりと並べる。
  4. 2マス構成の端切れピースの手前に隙間をあけ、そこに人形コマを置く
  5. 各プレイヤーはプレイヤーボードと5ボタンを受け取る

プレイ上のポイント
  • 輪の隙間に置かれた人形コマは、時計回りに進行する。

  • スタートプレイヤーから順に、人形コマの前3個分までの端切れを選択できる。
    • 端切れを獲得するには、タイルのメモに書かれている分のボタンを支払うこと。
    • 獲得した端切れは、プレイヤーボードに自由に置く。
    • また同時に、メモに書かれた砂時計分、メインボードのマーカーも進める。
  • 端切れを買わない場合は、時間だけ進める事もできる。
  • プレイヤー手番終了後は、メインボードの末尾プレイヤー(同じマスにマーカーがある場合は、後に入った方)から手番を行う。

  • 進んだマーカーがボタンアイコンを通過した時、自分のプレイヤーボードに置かれた端切れ上のボタンの数だけ、ボタンをもらえる。
  • 進んだマーカーがボード上の1マスパッチタイルを通過した時、そのパッチをもらえる(最初に通過した人だけ)。パッチは即時でプレイヤーボードに配置可能。

  • プレイヤーボード上で、7×7の大きな正方形を最初に作成したプレイヤーは、ご褒美タイルを獲得。

終了条件・得点計算
  • 全員が時間を使い切ったら終了。メインボードの最終マス一歩手前にも収入がある。
  • ゲーム終了時の各プレイヤーの所有ボタン数が基本点。ここから多少の±がある。
    • プレイヤーボードの空きマス1つにつき-2点。
    • ご褒美タイルは1つ7点相当。


コメント

+ プレイ感と感想について
ゲーム性
リソースの絞られ具合が絶妙。
ままならない大型パッチを上手く配置しないと隙間減点が痛いし、それを買うとぽんぽん時間が進んでしまう事。手持ちのボタンは最初は少ないけれど、ボタン収入が増える高いパッチも重要な事。タイル配置だけでなくボタンまで直接的な勝利点要素にした事。
かわいい見た目に騙されるなかれ、予想外にシビアです。
テーマ
2人プレイで場や敵の手を睨みながら色々悩むゲームとしては「テーマがバトルではない」点がやや珍しいか。それとも、平和的なテーマの割には各要素の絡みが濃厚というべきか。
プレイ難度
勝てるかどうかはさておき、動かすだけなら子供向けゲームさながらに簡単。
お金を払い、タイルを買って置く、マーカーを進める、そのくらい。要求される計算力も、2桁の足し算習い始め程度でOK。

欠点

  • 完全2人用。ルールもバランスも根っから2人を想定している。
  • 意外と場所を取る。ボードではなくタイルが場所をとるので、テーブルからちょっとはみ出す事もできない。

お勧めタイプ

テーマのかわいさ、複雑だが触れる分には簡単なルールと、良い意味での「万人向け」。
ただし、お手軽ではない。「2人でガッツリ遊びたい」という多少限定的なシチュエーションにおいて存在感を発揮するタイプと思われる。
取り扱うリソースの種類は限られているが、要求されるマネジメント能力もその分お高め。食べ味ミドル~ヘビー級ゲームの、プレイング入門に。


最終更新:2015年06月09日 23:13