クジラ目(鯨目、Cetacea)は、哺乳綱ローラシア獣上目鯨偶蹄目の一グループ。
「鯨目」は「くじらもく」とも「げいもく」とも読まれる。
クジラとイルカが含まれる。ただし、それぞれは系統学的グループでも分類学的グループでもなく、
ハクジラの一部の小型の種がイルカとされることが一般的である。
かつては哺乳綱を構成する目の一つであったが、ウシ目(偶蹄目)と統合された結果、鯨偶蹄目の下位分類となった。
ただし、クジラ亜目などと言われることは希で、依然としてクジラ目と呼ばれることが多い。
日本語の「クジラ」の語源については、
大きな口を持つことから古来「口広(クチビロ)」と呼んでいたのが転訛して「クヂラ」となったとする説、
体色が黒と白に色分けされていることから来る「黒白(クロシロ)」に由来するという説など、諸説がある。
クジラの学名(ラテン語)Cetus や星座名の Cetus はギリシア語のκῆτος (kētos。ケートス。
「海の巨大な怪魚、鯨」の意)を語源とし、そのラテン語形であるcetus(cētus。ケートゥス)に由来する。
学名を仮名に転写するなら「ケトゥス」。英語では「スィータス」と発音される。
「ケタス」「セタス」はいずれも日本語による慣習読みである。
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