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「猫にはご用心」(2015/05/27 (水) 07:04:35) の最新版変更点
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019
*猫にはご用心 ◆fuYuujilTw
「まいったにゃあ……」
突如連れてこられて、訳も分からないまま殺し合いをしろと言われて、男の子の首が吹き飛んだ。
映画かテレビ番組かと疑ったが、カメラはどこにもない。
首にはひんやりとした首輪が巻かれている。
名簿を確認したところ、真姫ちゃん、かよちん、先輩たちの名前が見つかった。
地図を見るとなぜか音ノ木坂学院が。
……考えてもしょうがない。まずは支給品を確認しよう。
まず出てきたのはどこかで見たようなお菓子。
次に出てきたのは拳銃。当たりの部類に入るのだろうが、自分に扱えるものではない。
そして最後に出てきたのは――
「にゃっ!?」
自分の声か、それとも出てきたものの声か。
「ね、ね、猫!?」
一体どうなっているのか、と考える間もなく。
「へくしっ!へくしっ!へくしっ!へくしっ!」
くしゃみと鼻水が止まらない。ああ、目もかゆくなってきた。
あわててデイパックの中に猫を戻す。
「うう……なんで、へくしっ、凛がこんな目に……」
「お姉さん、大丈夫ですか?」
「ひっ!へくしっ!」
話しかけてきたのは可愛い男の子。……こんな小さな子も参加させられてるんだ。
「ひ、1人で、へくしっ、大丈夫かにゃ……?」
「いえ、僕は大丈夫です」
「あ、へくしっ、あぶない、へくしっ、にゃ……。凛と一緒に、へくしっ、いるのが、へくしっ、いいにゃ……へくしっ」
「いいんですか?」
「へくしっ、し、心配ないにゃ、へくしっ。凛は、へくしっ、結構運動神経は、へくしっ、いいんだにゃ……」
「足手まといにならなければいいんですが……」
「そんなこと、へくしっ、心配することじゃ、へくしっ、ないにゃ……へくしっ」
こんな小さな男の子が1人でいたら、いつ危ない目に遭うか分からない。
もちろん自分も頼りになるとはとても言えないが、1人でいるよりはずっとましだろう。
……それにしても小さいのに礼儀正しいなあ……。
「へくしっ、お名前は、へくしっ、なんて、へくしっ、いうにゃ?」
「セリム。セリム・ブラッドレイです」
「凛の名前は、へくしっ、星空凛って、へくしっ、いうにゃ、へくしっ」
「リンさん、よろしくおねがいします」
「よ、へくしっ、よろしく、へくしっ、にゃ。ところで、へくしっ、知り合いはだれか、へくしっ、いるのかにゃ?」
「ええ、エドワード・エルリックと、ロイ・マスタング、キング・ブラッドレイとエンヴィー、それとキンブリーです」
「へくしっ、が、外国人、へくしっ、みたいにゃ。どこの、へくしっ、国からきたにゃ、へくしっ」
「アメストリスです」
「へえ、へくしっ。そんな国、へくしっ、あったかにゃあ、へくしっ」
「それなりに大国だとは思うのですが……。きっと貴方は遠い国の出身なのですね」
「へくしっ、きっと、へくしっ、そうにゃ」
「これからどうします?」
「凛は、へくしっ、音乃木坂学院に、へくしっ、行くにゃ、へくしっ。
凛の知り合いも、へくしっ、きっとそこに、へくしっ、行くとおもうにゃ」
「分かりました。一緒にお供しますよ」
色々と気になることはあるものの、今は考えないことにした。
とにかく、この男の子を守ってあげなければ。
星空凛は鼻水と涙で顔をぐずぐずにしながらそう思うのだった。
セリム・ブラッドレイはこの場所がどこなのか見当をつけていた。
自分は国土錬成陣から外に出ることが出来ない。ここはセントラルにあるのではないか。
あのヒロカワという男は父上の協力者だろう。
さもなければ、自分やラース、エンヴィーといったホムンクルスたちを集めることなど出来るはずがない。
それに、あの男は錬金術を自由に制御できると話していた。
そんなことが出来るのは父上だけだ。
自分に何の説明もないのが気になるが、父上のことだ。
血の紋のようなものを刻ませるため、自分たちを使ったのではないだろうか。
しかし気になるのは、エドワード・エルリック、ロイ・マスタングといった人柱候補が参加しているということだ。
人柱候補が死んでしまっては、父上の計画に差し障りがあるのではないか。
父上からの指示がない以上、詳しいことは分からない。
しかし、殺せと言われている以上、殺さざるをえないであろう。
それはラースやエンヴィーも例外ではない。
とりあえずはこの人間についていくことにしよう。
今すぐ殺してしまってもいいのだが、知り合いと合流するというのならば都合が良い。
セリムが「プライド」の表情に変わったことに星空凛が気付くことはなかった。
【B-5/一日目/深夜】
【星空凛@ラブライブ!】
[状態]:アレルギー症状(軽度)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、カマクラ@やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
黒妻綿流の拳銃@とある科学の超電磁砲、うんまい棒@魔法少女まどか☆マギカ
[思考]
基本:皆と一緒に帰りたいにゃ……。
1:セリムを守ってあげる。
2:μ'sのメンバーを探す。
3:音ノ木坂学院に向かう。
[備考]
&nowiki(){*参戦時期はアニメ第二期終了後。}
&nowiki(){*アレルギー症状は時間が経過すれば治まります。}
【セリム・ブラッドレイ@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]
基本:参加者の排除。
1:無力なふりをする。
2:使えそうな人間は利用。
[備考]
&nowiki(){*参戦時期はキンブリーを取り込む以前。}
&nowiki(){*会場がセントラルにあるのではないかと考えています。}
&nowiki(){*賢者の石の残量に関わらず、首輪の爆発によって死亡します。}
*時系列順で読む
Back:[[ガールズ ドント クライ―殺しのリスト―]] Next:[[悲しみを斬る]]
*投下順で読む
Back:[[ガールズ ドント クライ―殺しのリスト―]] Next:[[悲しみを斬る]]
|&color(blue){GAME START}|セリム・ブラッドレイ||
|~|星空凛||
019
*猫にはご用心 ◆fuYuujilTw
「まいったにゃあ……」
突如連れてこられて、訳も分からないまま殺し合いをしろと言われて、男の子の首が吹き飛んだ。
映画かテレビ番組かと疑ったが、カメラはどこにもない。
首にはひんやりとした首輪が巻かれている。
名簿を確認したところ、真姫ちゃん、かよちん、先輩たちの名前が見つかった。
地図を見るとなぜか音ノ木坂学院が。
……考えてもしょうがない。まずは支給品を確認しよう。
まず出てきたのはどこかで見たようなお菓子。
次に出てきたのは拳銃。当たりの部類に入るのだろうが、自分に扱えるものではない。
そして最後に出てきたのは――
「にゃっ!?」
自分の声か、それとも出てきたものの声か。
「ね、ね、猫!?」
一体どうなっているのか、と考える間もなく。
「へくしっ!へくしっ!へくしっ!へくしっ!」
くしゃみと鼻水が止まらない。ああ、目もかゆくなってきた。
あわててデイパックの中に猫を戻す。
「うう……なんで、へくしっ、凛がこんな目に……」
「お姉さん、大丈夫ですか?」
「ひっ!へくしっ!」
話しかけてきたのは可愛い男の子。……こんな小さな子も参加させられてるんだ。
「ひ、1人で、へくしっ、大丈夫かにゃ……?」
「いえ、僕は大丈夫です」
「あ、へくしっ、あぶない、へくしっ、にゃ……。凛と一緒に、へくしっ、いるのが、へくしっ、いいにゃ……へくしっ」
「いいんですか?」
「へくしっ、し、心配ないにゃ、へくしっ。凛は、へくしっ、結構運動神経は、へくしっ、いいんだにゃ……」
「足手まといにならなければいいんですが……」
「そんなこと、へくしっ、心配することじゃ、へくしっ、ないにゃ……へくしっ」
こんな小さな男の子が1人でいたら、いつ危ない目に遭うか分からない。
もちろん自分も頼りになるとはとても言えないが、1人でいるよりはずっとましだろう。
……それにしても小さいのに礼儀正しいなあ……。
「へくしっ、お名前は、へくしっ、なんて、へくしっ、いうにゃ?」
「セリム。セリム・ブラッドレイです」
「凛の名前は、へくしっ、星空凛って、へくしっ、いうにゃ、へくしっ」
「リンさん、よろしくおねがいします」
「よ、へくしっ、よろしく、へくしっ、にゃ。ところで、へくしっ、知り合いはだれか、へくしっ、いるのかにゃ?」
「ええ、エドワード・エルリックと、ロイ・マスタング、キング・ブラッドレイとエンヴィー、それとキンブリーです」
「へくしっ、が、外国人、へくしっ、みたいにゃ。どこの、へくしっ、国からきたにゃ、へくしっ」
「アメストリスです」
「へえ、へくしっ。そんな国、へくしっ、あったかにゃあ、へくしっ」
「それなりに大国だとは思うのですが……。きっと貴方は遠い国の出身なのですね」
「へくしっ、きっと、へくしっ、そうにゃ」
「これからどうします?」
「凛は、へくしっ、音乃木坂学院に、へくしっ、行くにゃ、へくしっ。
凛の知り合いも、へくしっ、きっとそこに、へくしっ、行くとおもうにゃ」
「分かりました。一緒にお供しますよ」
色々と気になることはあるものの、今は考えないことにした。
とにかく、この男の子を守ってあげなければ。
星空凛は鼻水と涙で顔をぐずぐずにしながらそう思うのだった。
セリム・ブラッドレイはこの場所がどこなのか見当をつけていた。
自分は国土錬成陣から外に出ることが出来ない。ここはセントラルにあるのではないか。
あのヒロカワという男は父上の協力者だろう。
さもなければ、自分やラース、エンヴィーといったホムンクルスたちを集めることなど出来るはずがない。
それに、あの男は錬金術を自由に制御できると話していた。
そんなことが出来るのは父上だけだ。
自分に何の説明もないのが気になるが、父上のことだ。
血の紋のようなものを刻ませるため、自分たちを使ったのではないだろうか。
しかし気になるのは、エドワード・エルリック、ロイ・マスタングといった人柱候補が参加しているということだ。
人柱候補が死んでしまっては、父上の計画に差し障りがあるのではないか。
父上からの指示がない以上、詳しいことは分からない。
しかし、殺せと言われている以上、殺さざるをえないであろう。
それはラースやエンヴィーも例外ではない。
とりあえずはこの人間についていくことにしよう。
今すぐ殺してしまってもいいのだが、知り合いと合流するというのならば都合が良い。
セリムが「プライド」の表情に変わったことに星空凛が気付くことはなかった。
【B-5/一日目/深夜】
【星空凛@ラブライブ!】
[状態]:アレルギー症状(軽度)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、カマクラ@やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
黒妻綿流の拳銃@とある科学の超電磁砲、うんまい棒@魔法少女まどか☆マギカ
[思考]
基本:皆と一緒に帰りたいにゃ……。
1:セリムを守ってあげる。
2:μ'sのメンバーを探す。
3:音ノ木坂学院に向かう。
[備考]
&nowiki(){*参戦時期はアニメ第二期終了後。}
&nowiki(){*アレルギー症状は時間が経過すれば治まります。}
【セリム・ブラッドレイ@鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、不明支給品1~3
[思考]
基本:参加者の排除。
1:無力なふりをする。
2:使えそうな人間は利用。
[備考]
&nowiki(){*参戦時期はキンブリーを取り込む以前。}
&nowiki(){*会場がセントラルにあるのではないかと考えています。}
&nowiki(){*賢者の石の残量に関わらず、首輪の爆発によって死亡します。}
*時系列順で読む
Back:[[ガールズ ドント クライ―殺しのリスト―]] Next:[[悲しみを斬る]]
*投下順で読む
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|&color(blue){GAME START}|セリム・ブラッドレイ|054:[[殺戮者の晩餐]]|
|~|星空凛|~|