トップページ > 日本語で編集する皆様へ > アニメDVDの英語吹き替えと字幕(スクリプト)

英語吹き替えされたアニメは数多いが、それらが必ずしも英語学習に向いているとは言えない。
非常に丁寧な言葉遣いのもの、クローズドキャプションが付いているもの、
英語字幕が役にたたないものから、汚い言い回しを多用するものまでさまざまである。
DVD/BD購入前に、それが英語学習に向いているかどうかを判断することは難しい。

このページには、それらを手助けする情報をまとめておく。主観も入っていると思われるが、参考になるだろう。
見つけたスクリプトも情報のひとつとして、そのサイトへのリンクも張っておく。

まだまだ情報が足りないので、おかしいと感じたところ、情報が足りないと思ったところは、
本wikiに直接情報を書き加えるなりしてほしい。

注意
下記の説明において、特に明示していないものは、北米版DVDに対するものである。


吹き替えと字幕について
最近発売されるDVD/BDは、日本語音声、英語吹き替え、英語字幕が収録されているものが多いが、英語字幕だけのもの、日本語音声の無いものもある。購入にあたっては注意しよう。
また、英語字幕は英語吹き替えと、まず一致していないと思って間違いない。
英語字幕は、原則、日本語音声に対する字幕であり、直訳的である。
一方英語吹き替えは、口パクの時間にぴったり合わせなければならないという制約のもとで、自然な表現となる言い回しがあてられている。
その場合でも、オリジナルの台詞のニュアンスを残すように工夫した台詞が割り当てられている。

英語字幕の種類は、大きく分けて次の三つがある。DVD/BDによって、採用している字幕のタイプが異なる。
複数種類の英語字幕を収納したDVD/BDもある。
クローズドキャプション (Closed Caption)
難聴者用の英語字幕。ほぼ英語音声に一致した字幕。
ジブリアニメ以外で、この字幕が付いている作品は少ない
ダブタイトル (Dubtitle)
英語吹替え音声をベースに作成した字幕。日本語音声に対する逐語訳でなく、
オリジナルの表現が分からなくなってしまうため、海外のファンには評判が悪い。
Sentai Filmworksから出ている作品は、このタイプの字幕が多い
サブタイトル (Subtitle)
日本語の台詞を翻訳して作成した英語字幕。
日本語オリジナルの表現を忠実に守っているが、英語音声からの乖離は大きい。

ちなみに、日本語字幕がついているものは、まず存在しないと思って良い。


その他の編集について
ローカル局で、低年齢層向けに放送するものは、向こうの社会の都合にあわせてアレンジされることが多い。
登場人物を現地の子供達が馴染みやすい名前に直したり、煙草や血の出るシーンが消されたり、
話の筋まで手を加えられることがある。



お薦めのタイトル
自分の好きな作品を選ぶことが一番であるが、はじめてディクテーションされる方は、
日常生活をベースとした場面が多く、台詞も早口でない作品を選ぶと良い。
苺ましまろ、あずまんが大王、灰羽連盟、ローゼンメイデン あたりの作品はお薦めできる。



ジブリアニメ (GHIBLI ANIME)
Walt Disney Home Entertainment および Walt Disney Video から出ているものは、
難聴者用の英語字幕(クローズドキャプション)が付いている。擬音語の字幕も出る。
ちなみに北米版は英語と日本語とフランス語の3つの音声がついてくる。
英語吹き替えは使う言葉を選んでいるように思う。

日本国内版DVDでも英語音声が入っているものが多いが、基本的にクローズドキャプションは付いてないと思った方が良い。


天空の城 ラピュタ (Castle In The Sky)
英語吹替えには日本国内向けDVD版(JAL国際便機内上映用に用意されたもの 年度不明)
とDisney版(2003年)の2バージョンがある。北米版のパズの方が、日本版のパズより大人っぽい。
日本国内向けのDVDに収録されている英語音声と英語字幕は全くと言っていいほど異なっている。
Disney版では、ムスカの声はスターウォーズのルークで有名なマーク・ハミル。また、オーケストラで演奏した音を
使って再収録しているので、音響は非常に良いが、日本語版とは使用曲そのものが違っており、違和感が大きい。
国内版BDには、北米Disney版音声が収録されているが、映像特典扱いのため、日本語字幕強制で英語字幕がない、
シーンセレクトができない等不便が多い。(本編には英語字幕あり)
英国版DVD(PAL版)にも、英語音声に忠実な字幕が付いている。

魔女の宅急便 (Kiki's Delivery Service)
人と人との出会いの会話が多い
英語吹替え版は、登場人物の性格が少し変えられている。挿入歌が違う。

風の谷のナウシカ (Nausicaa of the Valley of the Wind)
英語吹替え版は、二種類存在するが、現在はディズニー経由で出ているもののみ入手可能。
古い方の吹替え版(Warriors of the Wind)は見るに値しない。
日本版DVDは、英語音声/字幕は入っていない。日本版BD(2010/07/14発売)には英語音声を収録。

となりのトトロ (My Neighbor Totoro)
FOX版とディズニー版が存在する。ディズニー版の英語吹き替えは、FOX版よりストレートでシンプルな表現を採用している。
FOX版には日本語は入ってない。ディズニー版を買うべし。FOX版は既に出荷停止になっている。
日本版DVDはFOX版ベース、英語音声に忠実な字幕が付いている。
日本版BDは日/英/仏/独/伊/韓/広東/北京語音声を収録。英語音声はディズニー版に変更されるのでないかと思われる。

もののけ姫 (Princess Mononoke)
ニール・ゲイマンというネイティブのSF作家が、ジブリ側と何度も議論しながら翻訳しただけあって、
完成度の高い吹替えになっている(と思う)。
主人公のアシタカは夷のプリンスという設定なので、セリフもあまり汚い言葉やスラングは使わない。
日本版DVDにも、同じ英語音声が収録されている。

千と千尋の神隠し (Spirited Away)
日本版は、英語音声/字幕が入っていない。
北米版は赤くない。
PAL版は、英語音声にあった字幕が付いている。
ちなみに字幕では琥珀川(Kohaku River)をKolaku Riverと間違えている。

ハウルの動く城 (Howl's Moving Castle)
イギリス英語話す奴とアメリカ英語の奴がいる。
カルシファーはアメリカ英語、ソフィや妹など女性はイギリス英語、
男はアメリカ英語。ハウルはthが発音できてない bathをバフって言ってる。

火垂るの墓 (Grave of the Fireflies)
北米版は、Disneyではないディトリビュータからリリースされている。
日本版は、英語音声/字幕は入っていない。

耳をすませば (Whisper of The Heart)
日本版BDにも英語音声が入っている。

猫の恩返し (The Cat Returns)

紅の豚 (Porco Rosso)
日本版と北米版では、異なる英語吹替えがあてられている。
日本版の英語吹替えは、JAL国際便上映時の英語音声を使っているのではなかろうか。
日本版では、英語音声と字幕は一致していない。

崖の上のポニョ(Ponyo)
北米仕様はBD/DVDともに英/日/仏語音声が入っている。
日本国内版BDは日/韓/仏語音声になる。日本国内版DVDは、吹替え音声なし。

ゲド戦記(Tales from Eathsea)
日本版にも英語音声が入っている。

借りぐらしのアリエッティ(The Secret World of Arrietty)
北米版は英/日/仏語音声が入っている。英語音声は米語と英国英語の二種類が収録される。
日本国内版には日/韓/仏/広東/北京語音声が収録されているが、英語音声は無い。

コクリコ坂から(From Up on Poppy Hill)

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最終更新:2024年05月14日 20:29