修羅が騒ぐ

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60話 修羅が騒ぐ エリアB-7市街地、あるドラッグストアの二階事務室。 「ドーラはまだ生きているみたいだね……まぁ、簡単に死ぬような奴じゃないってのは分かってたけど」 放送を聞いた後、シェリーは14人の名前が横線で消された参加者名簿を見ながら言った。 「今どこで何をしているのやら……別にどうでもいいけど」 ドーラ・システィールはこの殺し合いにおける、シェリーの唯一の知人であり、 アルカディア解放軍の同僚、自分の元愛人の部下でもあるが、 普段さほど付き合いがなく、特に仲が良い訳でもないので、 死のうが生きていようが、シェリーにとってはどちらでも良かった。 ただ、やはり知人という事で少しは気になるのだが。 禁止エリアはいずれも遠いが、午前9時から禁止エリアになるエリアE-8は、 今自分がいる島の北部市街地から南部市街地へ通じる幹線道路がある。 ここが侵入不可となると、最短距離で南部に向かうには森の中を通らなければならなくなるだろう。 それが少し厄介だ。 「さて、と、これからどうするか……」 事務机の椅子に座り、これからの事についてシェリーは思案する。 「つッ……」 数時間前に、そう遠くない所にある男娼館にて、銀色の人狼に負わされた傷が痛む。 包帯を巻いて応急処置は済ませてあるが、剣士にとっては命の次に大事な肩を、 利き腕である右腕ではないとはいえ負傷させられた事に、シェリーは人狼に対し怒りを募らせる。 それと同時に、傷を負わされ限りなく逃亡に近い撤退をしてしまった自分にも苛立った。 「あの狼野郎、今度会ったら絶対ぶち殺してやる……。 ……そういや、あいつ、まだあそこにいるのかねぇ」 男娼館には、シェリーに手傷を負わせた人狼だけではなく、 人間の少女、白い毛皮の狼獣人もいた。 「……そういや、あの狐……タカハラ、だったっけ?」 ここでシェリーは人間の少女――確かハルカと呼ばれていた――と一緒に行動していた、 狐獣人の青年の事を思い出す。 男娼館にて、持っていた太刀で身体を刺し貫いて殺したと思っていたが、 その狐青年のものと思われる名前「タカハラ」――ハルカがそう狐青年を呼んでおり、 なおかつ名簿に漢字で「高原正封」という名前があった事から推測――は、 先の放送の死者発表では呼ばれていなかった。 とすれば、少なくとも「タカハラ」は放送時刻の時点では生存しているという事になる。 一目見た感じで言えば、完全な非戦闘員のあの狐青年が、身体を刀で刺し貫かれて生きているという事は、 余程生命力が強かったのか、あの場にいた誰かが適切な治療を施したのか、 非常に運が良かったのか。 シェリーがこの殺し合いで最初に遭遇し、主催者と同姓で何らかの関係があると思われる、 青髪マントの青年、クリス・ミスティーズの名前も呼ばれなかった。 殺し合いを止めるつもりでいたようだったが、今は何をしているのか。 男娼館の入口付近で殺害した人間の男――名前は分からないが、 身体を腰の部分から真っ二つに切断したのだ、流石に生きてはいまい。 「……もう一度、行ってみるか」 考えた末、シェリーはもう一度男娼館に行ってみる事にした。 まだあの人狼達がいるとは限らないが、そうでなくとも別の参加者が立ち寄っている可能性もある。 シェリーは自分の荷物を纏め、一階へ下りる階段へと向かった。 【一日目朝方/B-7市街地:ドラッグストア二階事務室】 【シェリー・ラクソマーコス@FEDA】 [状態]:左肩に銃創(処置済) [装備]:太刀 [持物]:基本支給品一式(食糧一食分消費)、FNブローニングM1910(4/6)、 FNブローニングM1910のリロードマガジン(6×5)、元村憲章の水と食糧 [思考]: 0:面白そうなので殺し合いに乗る。 1:再び男娼館へ行く。 2:とりあえず見付けた参加者から殺していく。 3:ドーラ・システィールについては保留。 4:銀色の人狼(シリウス)は今度会ったら絶対に殺す。 ※参戦時期は少なくともコバルトを倒した後です。 ※クリス・ミスティーズの名前と容姿を記憶しました。 |[[あの日の思い出を薄めては]]|時系列順|[[いつも同じ心象風景]]| |[[あの日の思い出を薄めては]]|投下順|[[いつも同じ心象風景]]| |[[食える時に食うべし]]|シェリー・ラクソマーコス||
60話 修羅が騒ぐ エリアB-7市街地、あるドラッグストアの二階事務室。 「ドーラはまだ生きているみたいだね……まぁ、簡単に死ぬような奴じゃないってのは分かってたけど」 放送を聞いた後、シェリーは14人の名前が横線で消された参加者名簿を見ながら言った。 「今どこで何をしているのやら……別にどうでもいいけど」 ドーラ・システィールはこの殺し合いにおける、シェリーの唯一の知人であり、 アルカディア解放軍の同僚、自分の元愛人の部下でもあるが、 普段さほど付き合いがなく、特に仲が良い訳でもないので、 死のうが生きていようが、シェリーにとってはどちらでも良かった。 ただ、やはり知人という事で少しは気になるのだが。 禁止エリアはいずれも遠いが、午前9時から禁止エリアになるエリアE-8は、 今自分がいる島の北部市街地から南部市街地へ通じる幹線道路がある。 ここが侵入不可となると、最短距離で南部に向かうには森の中を通らなければならなくなるだろう。 それが少し厄介だ。 「さて、と、これからどうするか……」 事務机の椅子に座り、これからの事についてシェリーは思案する。 「つッ……」 数時間前に、そう遠くない所にある男娼館にて、銀色の人狼に負わされた傷が痛む。 包帯を巻いて応急処置は済ませてあるが、剣士にとっては命の次に大事な肩を、 利き腕である右腕ではないとはいえ負傷させられた事に、シェリーは人狼に対し怒りを募らせる。 それと同時に、傷を負わされ限りなく逃亡に近い撤退をしてしまった自分にも苛立った。 「あの狼野郎、今度会ったら絶対ぶち殺してやる……。 ……そういや、あいつ、まだあそこにいるのかねぇ」 男娼館には、シェリーに手傷を負わせた人狼だけではなく、 人間の少女、白い毛皮の狼獣人もいた。 「……そういや、あの狐……タカハラ、だったっけ?」 ここでシェリーは人間の少女――確かハルカと呼ばれていた――と一緒に行動していた、 狐獣人の青年の事を思い出す。 男娼館にて、持っていた太刀で身体を刺し貫いて殺したと思っていたが、 その狐青年のものと思われる名前「タカハラ」――ハルカがそう狐青年を呼んでおり、 なおかつ名簿に漢字で「高原正封」という名前があった事から推測――は、 先の放送の死者発表では呼ばれていなかった。 とすれば、少なくとも「タカハラ」は放送時刻の時点では生存しているという事になる。 一目見た感じで言えば、完全な非戦闘員のあの狐青年が、身体を刀で刺し貫かれて生きているという事は、 余程生命力が強かったのか、あの場にいた誰かが適切な治療を施したのか、 非常に運が良かったのか。 シェリーがこの殺し合いで最初に遭遇し、主催者と同姓で何らかの関係があると思われる、 青髪マントの青年、クリス・ミスティーズの名前も呼ばれなかった。 殺し合いを止めるつもりでいたようだったが、今は何をしているのか。 男娼館の入口付近で殺害した人間の男――名前は分からないが、 身体を腰の部分から真っ二つに切断したのだ、流石に生きてはいまい。 「……もう一度、行ってみるか」 考えた末、シェリーはもう一度男娼館に行ってみる事にした。 まだあの人狼達がいるとは限らないが、そうでなくとも別の参加者が立ち寄っている可能性もある。 シェリーは自分の荷物を纏め、一階へ下りる階段へと向かった。 【一日目朝方/B-7市街地:ドラッグストア二階事務室】 【シェリー・ラクソマーコス@FEDA】 [状態]:左肩に銃創(処置済) [装備]:太刀 [持物]:基本支給品一式(食糧一食分消費)、FNブローニングM1910(4/6)、 FNブローニングM1910のリロードマガジン(6×5)、元村憲章の水と食糧 [思考]: 0:面白そうなので殺し合いに乗る。 1:再び男娼館へ行く。 2:とりあえず見付けた参加者から殺していく。 3:ドーラ・システィールについては保留。 4:銀色の人狼(シリウス)は今度会ったら絶対に殺す。 ※参戦時期は少なくともコバルトを倒した後です。 ※クリス・ミスティーズの名前と容姿を記憶しました。 |[[あの日の思い出を薄めては]]|時系列順|[[いつも同じ心象風景]]| |[[あの日の思い出を薄めては]]|投下順|[[いつも同じ心象風景]]| |[[食える時に食うべし]]|シェリー・ラクソマーコス|[[もう言葉もない、言葉が出ない]]|

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