腹に蠢く黒きモノ

漆黒と表すが相応しい黒髪に綺麗な琥珀色の瞳。
ヨシュア・ブライト。
彼は今暢気にもハーモニカを弾いていた。
曲名は「星の在り処」。
彼の好きな曲である。
綺麗なメロディーを奏で、そして今演奏を終えた。

「――――ふう」

ヨシュアは一息をついた。
すると後ろの方で、

パチパチ

と拍手の音が聞こえてきた。

「すごく上手だね。ヨシュア」
「そうでもないけどね。けどありがとう。キサラギさん」

ヨシュアに拍手を送ったのはキサラギ。
簡単にいうとマーダーである。

「それって何て曲なの?」
「これは『星の在り処』という曲だよ」

「へー。何かその曲聞いてるとなんとなく落ち着わね」

ここはマクアヌ。
このゲームにおいて唯一の憩いの場である。
さて、彼らがいるのはカオスゲートと正反対に位置する広場であった。
ヨシュアがここでハーモニカを演奏していた理由。
それは―――仲間集め。
いや表面上は。というべきか。
この案を提案したのはキサラギである。
本来単独行動を得意とするヨシュアは本当はそんなことしたくないはずだが
キサラギの提案に乗ることにした。
ヨシュアは可愛らしい顔をしているが、《漆黒の牙》という異名をもち
キサラギの殺意に満ちた雰囲気はすぐに察した。
それでも、彼はとりあえず従った。
それは、彼女を信頼させるため。
おそらくキサラギはエリアに行った途端ヨシュアや集まった人に攻撃を加えるだろう。
ヨシュアはそれを防ぐべく動いている。
具体的にはキサラギをエリアに入ったらすぐに気絶させる。

その下準備としてヨシュアは頑張っていた。
それはキサラギとしても同じなようで、
ヨシュアのことをなんとなく強いやつと判断し、
できる限り彼を油断させようと頑張っていた。
他人からみたら仲良しこよしをやっているが、
その実情はお互いがお互いを警戒し合い、
実にドロドロとしている。
そんな中、ここに集まるのは誰なのか。
それはまだ分からない。

「心強い人が集まるといいわね。ヨシュア」
「そうだね。キサラギさん」



【1日目/黎明/水の都マク・アヌ】
【ヨシュア・ブライト@空の軌跡】
[状態]健康、キサラギへの警戒
[ステータス]
LV:15 HP:491/509 SP:164/167
ATK:29 DEF:21 SPD:29
[装備]双剣
[道具]支給品一式、
[所持金]1389
[思考]
基本:参加者を守る
1:キサラギさんを警戒
2:エステルは無事かな?
[備考]
※空の軌跡SC後からの参戦です
※能力者扱いです

【キサラギ@クリミナルガールズ】
[状態]精神疲労(大)
[ステータス]
LV:14 HP:303/459 SP:129/136
ATK:27 DEF:26 SPD:24
[装備]大剣
[道具]支給品一式
[所持金]1265
[思考]
基本:皆殺し
1:ヨシュアを信頼させる

とある魔物の人喰らい(マンイーター) 投下順 サムデイ
GAME START ヨシュア・ブライト 堕ちていくのは…
『ニセモノ』の再誕 キサラギ 堕ちていくのは…

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最終更新:2011年04月29日 10:24
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